2020/07/25 - 2020/07/30
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チューぱぱさん
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おまけの話は、天国への片道切符を手に、あの世行きの列車に足をかけた話でして?
まったく、一寸先は闇とはよく言ったもの!
これは旅行ではないけど、思いがけない非日常の体験談です。おかげで大阪旅行記が間延びしてしまいました。
恐る恐るの大阪旅行記を書いていた頃の事です。とある日、夜中の2時にトイレへ行こうとベッドから立ち上がり寝室のドアに手をかけたとき、突然目の前が真っ暗に。気を失ったらしい? 何秒?何分か?時間が過ぎて気が付くとドアの外で倒れてた。
辛うじて意識はあるものの身体は動かず。もちろん声も出ないので嫁さんに助けを呼ぶこともできません。
一番恐れていた心臓の不整脈発作が起きたようだった。心臓が暴走を始めたのか?
助けを呼ぶこともできず、真夜中では仕方なし。もう覚悟を決めて、映画のように明るい光の中からエンゼルちゃんか?それとも闇の使いブラックデーモンが来るか?静かに待っていた。しかし、御迎えはちっとも来ない。
私も老人の域になり、人生での未練は多いが悔いはなし!
う~ん 未練と言えば、、、
大阪で喰いそびれたウナギが食べたい!
鶴橋の焼肉も喰いたい!美味しいお寿司も・・(^_-)
ほとんど裸の状態で約1時間ぐらい転がっていたら、幸いにも嫁さんが水を飲みに起きてきた。何か異変を感じたようで玄関へのドアを開けたら私が倒れていた。夏場だったから良かったが、冬の寒い時期ならノックアウトになってたはず。
血圧計で脈拍を測ると78-43 心拍数33 心臓がギリギリ動いているだけ?
もう1時間、様子見をしても心臓は動き出さない。明け方になって来たので救急車を呼ぶことに。連れて行かれた赤十字病院の救急救命センターでは「奥さん、ご主人の心臓は止まりかかってます」って。緊急オペでペースメーカーを装着。天国への片道切符をキャンセルできました。笑
あの世行きの黄昏鉄道777のフィバー号に片足を掛けていたが、引き戻されたようだ。
天国良いとこ、一度はおいで♪
酒は美味いし、ネーちゃんは綺麗だ♪
なんて歌があったが、ただ酒を飲み損ねたかな? 笑
でも、でも、でも・・・
笑ってる場合じゃなかった(-_-メ)
オペが決まったら、裸に近い格好のシャツを全部ひん剥かれてすっぽんぽんに(^_-)-☆
大切なおチンちんをギューッと引っ張られてチューブをグサっと。
あっれっ~~!なんて悲鳴も出なかった。厳重にオムツをはめられてオペルームへ。
惨め! (*´з`)
結局、5時頃入院し手術が終了して緊急病棟へ運ばれたのは7時頃。まだ、意識朦朧としている。いつ、心臓がきちんと動き出したのか不明のまま。
8時頃に食事ですよっと起こされたが一口も食べられなかった。ウナギなら無理しても食べたかな?(^_-)
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正気に戻り、、、
見渡すとチューブに繋がれた惨めな姿になっていた。
首にペースメーカーのリードが付けられ、鼻には酸素チューブ、左手はリンゲル点滴、右手は血圧測定の自動カフが巻かれ、すぐ横にペースメーカーのコントローラーが置かれてる。胸には心電図の電極があり、足元には尿道カテーテルが繋がってる。
こうしてベッドに縛り付けられたスタイルで入院生活が始まったが、コロナの重症者も似たような恰好だろうなと想像がつく。私の場合はペースメーカーのコントローラーが外れたら即死の可能性があり、その時のために誓約書まで書かされている。おかげで寝返りさえできない。
嫁さんによると何枚誓約書にサインしたか覚えがないほど書かされたそうな。病院ってそんな所なんですよ。結局、人があの世へ旅立つ場所だから、責任回避は重要な手続きです。
緊急病棟で良い点は、個室で完全介護付き。
身体も全身きれいに拭いてくれる。もちろん、すっぽんぽんにされるのだが、気持ちの良いこと限りなし。おチンちんを引っ張られお湯を掛けて拭いてもらうと、気持ち良くてあっれっ~~!の悲鳴ではなく、もう一度やって!っとお花の下が伸びる。(笑)
この日は最高血圧が146で心拍数が95。
身体は安静中だが心臓だけは100m競争してるような。当然、心臓が煽り頭がクラクラする。そんな頭で、心臓に何が起きたのか?ずっと考えていた。普段から上室性期外収縮が起き脈が跳ぶのだが、救急車のモニターには毎回空打ちの波形が見えた。だから通常心拍数65前後の半分にあたる30程度しか血圧計に検知されなかった。
心臓は動いているのだが血を運べない状態になってた。この発作ではAEDも無効かもしれない。後に医師から「洞不全」ですと病名が伝えられたが、詳細な原因が不明だから洞不全にしたかもしれない。すると、次回同じような発作が起きたら生命の保証はないような予感が。
一応、様子見をして本格的ペースメーカーの手術をしますので2週間ほど入院の予定をしておいてくださいと言われた。
寝てるのか?起きているのか?分からない夢うつつの中でそんなことを考えながら一夜が過ぎた。天国への片道切符はキャンセルされたようです。(^^)/ -
2日目の昼少し前に一般病棟へ移された。
真っ先に携帯と財布を持ってきてと嫁さんに連絡してもらった。以後は、必要なものをメールで頼み、2週間の予定で入院生活が始まった。しかし・・・
完全介護だけど、チューブに繋がれた生活はつらい。4人部屋だがカーテンで仕切られてるだけで、声は丸聞こえ。臭いも・・(*´з`)
テレビもあれば冷蔵庫もある。一見、至れり尽くせりだがベッドにも縛り付けられてる不自由さは極まりない。特に、介護用パラマウントベッドは被介護者には不便で、ベッドの上からでは何もできない。
上半身部分が起き上がり、下半身も膝が起き上がる。そして、テーブルを引っ張り出して食事もできる。しかし・・・、ベッドの上から自分で元に戻ろうとしても何もできない。介護ベッドは介護人が操作するようにできている。
ベッドの上からでは下げたテーブルを上にあげることもできないし、横の手すりも操作できない。リモコンはベッドの足元で手が届かず、看護師を呼ぼうにもボタンは頭の上にあり身動きが取れない。結局、ベッドに縛り付けられてるので、、、
そのままジャ~っとするしかない。オムツを付けてるとは言うものの、人の尊厳に関わる問題だ。
この時だけは看護人たちを叱りつけた。 -
ベッドのリモコン
ギリギリまで伸ばして、ベッドの上から操作できるようにしてもらった。
2日後、やっと尿カテが取れた。
と言うことは、体内植え込み式のペースメーカー手術はしないってことかな?適応外なら嬉しいのか?ヤバいことなのか?
以後、少しづつチューブを外して行くけど、本格的ペースメーカー装着の話はやはり出てこない。いつまでかかるのやら?不安な毎日です。主治医には、QT延長のロマノワード症候群を持ってるからと伝えてあるが、今回の発作がペースメーカー適応外なら、ひょっとしてAEDも無効な症例か?ならば次回同じような発作が起きたら・・、間違いなく天国行き?不安は募るばかり。
やっと自力でトイレへ行けるようになったけど・・・
左手でリンゲル点滴、右手にペースメーカーのコントローラーとリモート心電計を持って廊下をふらふらと。左右の部屋を見渡すとガラガラ。入院患者が少なくて空き部屋ばかり。ぞっとした!個人病院では病室の稼働率が悪いと患者を退院させないのが一般的。まさか、日赤ではそんなことは無いと思うけど(-_-メ)
この病院は設備も良いし人材もレベルが高いです。若い看護師も親切で優しいし、動きが良い。尻の形も若いだけ良いし、天国のネーちゃんと比べることはできないが、たぶん、そんなに負けてないと思う。白衣の天使とはよく言ったものだ(^_-)-☆
これほど良いチームワークを創った経営者は偉い!
一般病棟初日は完全介護費用として一日¥1000の負担金を払ったが、看護師のアドバイスで一日限りにした。ほとんどがオムツ代金だから自分で購入すれば安上がりだそうだ。
こうして心遣いの行き届いた環境で少しづつ回復してきたが、不満も残る。
一番の不満はベッド(笑)二番目は医師?(^_-)
投薬されてた薬の中に、夕食後に精神安定剤があり、夜の薬は睡眠剤だった。
これは精神病院の手法で、夜に患者が騒がないように静かにさせるための処方です。名前の書いてあるシートパッケージのまま出されたので気が付きました。
丁度、主治医と話をしてる最中に薬を持ってきた。パッケージには「セルシン」と書かれてる!「ジアゼパムは必要ありません」と成分名を言って返した。私は少しだけ「薬」の知識もありますからと言うと主治医は納得してた。夜の薬も、看護師は「ミン薬」ですと言って渡すけど、突き詰めると「睡眠薬」だった。 -
相変わらず心拍数は85以上ある・・
頭がボーっとして心臓は煽り感が強かった。それを主治医に伝えると、ペースメーカーのコントローラーを40にしておきますねって!心拍数が40以下になると作動するそうな!
えっ?じゃあ、今は自発鼓動なのって聞くと、そうですとの返事。やはり適応外のようだ。自発鼓動してるなら退院したいと医師に伝える。
以後は、お茶をがぶ飲みすることに。1日中たくさん飲んでいたら、血圧は70台まで下がった。心拍数が85~90あると身体の交感神経が強くて、胃などは動かない。水分を多くとることにより副交感神経を強くすれば食欲も出てくる。
こうして、頭のボーっと感をなくし、同時に繋がれたチューブ類も外してもらった。心臓に入ってるペースメーカーのリードも抜いてもらった。半日後、最後に残った点滴も看護師から主治医に聞いてもらって外すことができた。
ほぼ、退院OKの体制に持ち込めた。しかし、オムツだけは外せない。(*_*;
退院直前に普通のパンツに履き替えた。ほんと!いつかは利用せねばならないけど、オムツの生活は耐えられないネ~ 涙 -
そうそう、
病院と言えば、不味い病院食 (^_-)-☆
この病院の食事はとても頑張ってる。
病症により制限が多い中でも工夫があり、不味くはない。ただ、メリハリがないのは病院だから仕方ないのかも?
ウナギがあれば100点満点にするのに (笑) -
はぁ~~~
あの世行きの黄昏鉄道フィバー号には乗り損ねたようだが、首筋には片道切符の跡が残ってる。幸いにも1週間で退院できたけど、再度心臓が爆発したら・・どうなるやら?
コロナで重症化したらもっと大変だろうけど、即死に繋がる心臓病も怖いお話です。幸い、戻ってこれたから良いものの、あのまま倒れていたら間違いなく天国行き。おかげで、1週間で5キロ痩せた。
団地のお隣さんも、数か月前に突然ご主人が亡くなられていた。
夕食を済ませ、先に布団に入ったが・・・、奥さんが片付けを終わり隣の布団に入るときに気が付いたそうな?ご主人は、もう、冷たくなってた!
まさに、ピンピンコロリの典型で誰にも迷惑を掛けない理想的な死だが、残された者には寂しさが残る。老いは誰にでも平等に来るけど、人の尊厳を保ってるうちに来て欲しいものだとつくづく感じました。
チューブに繋がれて生きていても、生きている喜びはありません。人として生きているうちに消えたいものだと体験しました。
皆様も、コロナ等の疾病と老いていく身体には十分お気を付けください。
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旅行記グループ
2020年 大阪旅行 2泊3日
この旅行記へのコメント (2)
-
- 多良さん 2020/10/14 11:25:20
- いいね押しにくかったです(^^;)
- いや~大変でしたね!!!
この先も、黄昏鉄道フィバー号には乗らないでくださいね~。
どうぞ、どうぞ、お大事に~~~~~~~~
あ、・・・朝の薬・・・飲み忘れていました(汗)
多良
- チューぱぱさん からの返信 2020/10/14 13:52:46
- Re: いいね押しにくかったです(^^;)
- あ哈哈~(*^^)v
絶対に、一言残すと思ってましたわ。
もう現役を卒業しましたか?最近のフォロワーの数をみてびっくり!
花の下を伸ばし過ぎますと、閻魔様に根元からチョッキンされ生け花にされまっせ!(^_-)-☆
人間の最後は、頭の中か?心臓の中が爆発する確率が高いもの。
777の大当たりでもあの世行きの切符では楽しさ半減。多良さんもお気を付けください。
by チューぱぱ
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