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長い間古い写真の旅行記ばかり出し続けましたが、やっと蛮勇を振るってレストランで食事をしてきました!高齢の病気持ちですから、抵抗力が低くなっており、インフルエンザやコロナは危険だと医師に言われています。人通りの少ない関門海峡を自転車で駆け抜けるか、人のいない時間に流行らないスーパーに入って、呼吸をほぼ止めて(?)さっと、好きな食べ物を買って出るといったことぐらいしかしていませんでした。勿論二週間に一度程度の通院では、血液検査をし、抗がん剤の点滴を受けたり、薬をもらったり、数か月に一度はCT検査を受けます。今年の一月からは入院治療はしていないので、自宅の食事だけです。好きなものばかりを毎食並べてもらうので、食欲は結構ありましたから、今年は体重減もほとんどありません。抗がん剤を飲まない時は、夕食に一杯程度の美味しいワインも飲んでいますから、気分は晴れます。  <br /><br />この外食は一月中旬のドバイ、アブダビへの小旅行以来ですね!グーグルマップで94人のコメントの平均点4.4をだしているフランス料理店である「日和庵」(下関市)にいってきました。3年前にランチでお邪魔した時の印象もいいので、こちらにしました。ディナーBは一万円とのこと。白ワインと赤ワインをいっぱいずつ飲んで、二人で2.7万円程度でした。食事の質は合格です。家内もよかったという意見です。私は食事中は撮影する習慣がないのですが(ヨーロッパの一流店やイギリスのロイヤル・・クラブなどでは多くは写真禁止か遠慮する雰囲気です。)家内がスマホで撮影していたので、出します。デザートの写真撮り忘れですが。。料理に関しては、グーグルマップの多くのコメントと同様高得点が出せます。雰囲気、質とも高いと思います。  <br /><br />ただ、ワインは今はたくさん飲めないし、グラス・ワインでしか注文できないので、選択範囲はほとんどありませんでしたが、それにしても、ワイン選択と提供は不合格でした。日本のレストランは知る限りでは、私のワイン要求を満たしてくれるところはあまりないので、ここだけの問題ではありませんが。。<br /><br />赤ワインの提供温度がなっていない。。白ワイン同様ギンギンに冷えて出します。。。日本はそのやりかたを他の酒でも広めてしまい、味はわからないようにして飲むのが普通になりましたね。ビールもウィスキーもそうすることが多いのですが、ワインも赤白や品質を問わず、冷やして飲むのが普通になってしまいました。。。それだと安酒で充分です。。適温で飲むと不味い酒を誤魔化すためですね。(赤ワインは軽いものや安物は冷やさないと飲めないでしょうが、コクのあるいいものは18度前後くらいが普通です。ヨーロッパでは常識です。低くてもセラーの温度15度前後でしょう。勿論少し酸味のある軽い赤ワインを魚料理に合わせるような例外もありますが。。)<br /><br />私はクラシック音楽やワインは一番の趣味なので、ここぞというところでは、最高峰を目指してきたことが多いのですが、食事もミシェラン星付きのレストランを20か所を少し超えるくらいは経験しています。ワインは自宅のセラーにトップ・ワインを長年寝かせてきました。ロバート・パーカー氏が98-100点をつけたような世界のトップワインも結構飲んだ経験をもっています。ウィーン・フィルハーモニーのライブを9回聞いたし、ウィーンには9回滞在したという音楽の自慢話に並ぶ類のものです。<br /><br />ただ、日本ではこの類の基準のものを見つけようとすると苦労します。あるのですが、べらぼうな値段になるからです。ヨーロッパに行ったほうが問題解決は早いですね。日本の洋食レストランは料理の質は本当にバブル時代以後、上がりました。ただ、問題はワインの提供知識がなさすぎます。シェフは料理の勉強が手一杯で、ワインまではという人が多いと実感しています。田崎信也さんが登場して、ソムリエの水準は上がるかと思ったのですが、一時の流行でしたね。多くはべーパードライバーだと思われます。(私が長年尊敬するワインのプロは、Michael Broadbent, Hugh Johnson, Robert Parker, Jancis Robinsonなど。彼らの原著は相当数読んできたし、Parker氏のワイン・テイスティング・セッションには参加したことがある。Broadbent氏はロンドンのクリスティ・オークションのワイン部トップで、直接お話したし、シャンペンをご馳走になったことがある。彼の原書の用語解説は信頼できるし、細かに勉強した。Robinson氏らの巨大な「ワイン用 葡萄品種大事典」には私も多少関わっている。)<br /><br />今、世界中で飲食業界も苦労しているでしょうが、やがて、コロナ問題が乗り越えられたら、本格派のところだけでも、本流を目指してほしいものです。せっかく日本に広まった高度な食文化の水準が一気に下がってしまうのではないかと心配しています。今までの日本のミシェラン星付きレストラン数は伊達ではありません。ワイン文化も正しく理解している人はかなりいるとは思うのですが。。<br />(2020年10月2日記す)<br /><br />

レストランで食事(ワインの温度)

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2020/10/01 - 2020/10/01

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tad

tadさん

長い間古い写真の旅行記ばかり出し続けましたが、やっと蛮勇を振るってレストランで食事をしてきました!高齢の病気持ちですから、抵抗力が低くなっており、インフルエンザやコロナは危険だと医師に言われています。人通りの少ない関門海峡を自転車で駆け抜けるか、人のいない時間に流行らないスーパーに入って、呼吸をほぼ止めて(?)さっと、好きな食べ物を買って出るといったことぐらいしかしていませんでした。勿論二週間に一度程度の通院では、血液検査をし、抗がん剤の点滴を受けたり、薬をもらったり、数か月に一度はCT検査を受けます。今年の一月からは入院治療はしていないので、自宅の食事だけです。好きなものばかりを毎食並べてもらうので、食欲は結構ありましたから、今年は体重減もほとんどありません。抗がん剤を飲まない時は、夕食に一杯程度の美味しいワインも飲んでいますから、気分は晴れます。

この外食は一月中旬のドバイ、アブダビへの小旅行以来ですね!グーグルマップで94人のコメントの平均点4.4をだしているフランス料理店である「日和庵」(下関市)にいってきました。3年前にランチでお邪魔した時の印象もいいので、こちらにしました。ディナーBは一万円とのこと。白ワインと赤ワインをいっぱいずつ飲んで、二人で2.7万円程度でした。食事の質は合格です。家内もよかったという意見です。私は食事中は撮影する習慣がないのですが(ヨーロッパの一流店やイギリスのロイヤル・・クラブなどでは多くは写真禁止か遠慮する雰囲気です。)家内がスマホで撮影していたので、出します。デザートの写真撮り忘れですが。。料理に関しては、グーグルマップの多くのコメントと同様高得点が出せます。雰囲気、質とも高いと思います。

ただ、ワインは今はたくさん飲めないし、グラス・ワインでしか注文できないので、選択範囲はほとんどありませんでしたが、それにしても、ワイン選択と提供は不合格でした。日本のレストランは知る限りでは、私のワイン要求を満たしてくれるところはあまりないので、ここだけの問題ではありませんが。。

赤ワインの提供温度がなっていない。。白ワイン同様ギンギンに冷えて出します。。。日本はそのやりかたを他の酒でも広めてしまい、味はわからないようにして飲むのが普通になりましたね。ビールもウィスキーもそうすることが多いのですが、ワインも赤白や品質を問わず、冷やして飲むのが普通になってしまいました。。。それだと安酒で充分です。。適温で飲むと不味い酒を誤魔化すためですね。(赤ワインは軽いものや安物は冷やさないと飲めないでしょうが、コクのあるいいものは18度前後くらいが普通です。ヨーロッパでは常識です。低くてもセラーの温度15度前後でしょう。勿論少し酸味のある軽い赤ワインを魚料理に合わせるような例外もありますが。。)

私はクラシック音楽やワインは一番の趣味なので、ここぞというところでは、最高峰を目指してきたことが多いのですが、食事もミシェラン星付きのレストランを20か所を少し超えるくらいは経験しています。ワインは自宅のセラーにトップ・ワインを長年寝かせてきました。ロバート・パーカー氏が98-100点をつけたような世界のトップワインも結構飲んだ経験をもっています。ウィーン・フィルハーモニーのライブを9回聞いたし、ウィーンには9回滞在したという音楽の自慢話に並ぶ類のものです。

ただ、日本ではこの類の基準のものを見つけようとすると苦労します。あるのですが、べらぼうな値段になるからです。ヨーロッパに行ったほうが問題解決は早いですね。日本の洋食レストランは料理の質は本当にバブル時代以後、上がりました。ただ、問題はワインの提供知識がなさすぎます。シェフは料理の勉強が手一杯で、ワインまではという人が多いと実感しています。田崎信也さんが登場して、ソムリエの水準は上がるかと思ったのですが、一時の流行でしたね。多くはべーパードライバーだと思われます。(私が長年尊敬するワインのプロは、Michael Broadbent, Hugh Johnson, Robert Parker, Jancis Robinsonなど。彼らの原著は相当数読んできたし、Parker氏のワイン・テイスティング・セッションには参加したことがある。Broadbent氏はロンドンのクリスティ・オークションのワイン部トップで、直接お話したし、シャンペンをご馳走になったことがある。彼の原書の用語解説は信頼できるし、細かに勉強した。Robinson氏らの巨大な「ワイン用 葡萄品種大事典」には私も多少関わっている。)

今、世界中で飲食業界も苦労しているでしょうが、やがて、コロナ問題が乗り越えられたら、本格派のところだけでも、本流を目指してほしいものです。せっかく日本に広まった高度な食文化の水準が一気に下がってしまうのではないかと心配しています。今までの日本のミシェラン星付きレストラン数は伊達ではありません。ワイン文化も正しく理解している人はかなりいるとは思うのですが。。
(2020年10月2日記す)

旅行の満足度
4.0

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  • レストランの入口で、中秋の名月を撮影(10月1日)

    レストランの入口で、中秋の名月を撮影(10月1日)

  • ここからコースの写真は家内がスマホで撮影。

    ここからコースの写真は家内がスマホで撮影。

    日和庵 グルメ・レストラン

  • メインの牛フィレ<br /><br />家内が残念がるのは、この後のデザートの写真撮影を忘れたこと。<br />確かにすばらしい締めでした!<br /><br />グーグルマップにはいい写真がたくさんあり。

    メインの牛フィレ

    家内が残念がるのは、この後のデザートの写真撮影を忘れたこと。
    確かにすばらしい締めでした!

    グーグルマップにはいい写真がたくさんあり。

  • 向こうの明かりの部屋はバー。

    向こうの明かりの部屋はバー。

  • もう一組大人数がいた。銀行関係らしいが、恥ずかしがらずに大声でしゃべり続けていた。。。居酒屋と勘違いしていたのだろう。。私も一杯入ると声がかつては大きかったので、あまり文句は言えないが。。

    もう一組大人数がいた。銀行関係らしいが、恥ずかしがらずに大声でしゃべり続けていた。。。居酒屋と勘違いしていたのだろう。。私も一杯入ると声がかつては大きかったので、あまり文句は言えないが。。

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