2020/09/11 - 2020/09/12
183位(同エリア357件中)
タブラオさん
JR東日本の新幹線乗車料金50%割引キャンペーン「お先にトクだ値スペシャル(50%割引)」の利用第3弾ということで、大学時代の友人と1泊2日で岩手県・秋田県の極上泉を巡ってきました。
この地域は去年の夏に初めて訪れて以来、病み付きになってしまい、同じ温泉好きの友人を誘ってまた行くことにしました。元々は「地温泉」というJRのパック商品を利用して「蒸ノ湯温泉ふけの湯」に宿泊予定でしたが、「トクだ値」が利用できることになったため、前からずっと泊まってみたいと思っていた藤七温泉に切り替えました。これに日帰りで、松川温泉、奥藤七温泉、蒸ノ湯温泉、後生掛温泉、玉川温泉、国見温泉を加え、横綱級の温泉ばかりハシゴしてきました。
で、どうだったかというと、藤七温泉は正直、あれ?な部分もありましたが、ずっと泊まってみたいと思っていた宿でしたので、泊まれて良かったです。他の温泉も一度二度は行っているところでしたが、何度行っても素晴らしい温泉でした。
乳頭温泉郷も含め、この地域には魅力的な温泉旅館が集まっています。海外旅行ももちろん楽しいですが、こういった味のある温泉を訪れるのも大好きです。老朽化した旅館も目立ちますが、全て日本の宝です。ずっと続いて欲しいものです。
1日目:東京を出発し盛岡へ。盛岡駅でレンタカーを借り、松川温泉松楓荘、奥藤七温泉、後生掛温泉、蒸ノ湯温泉と回り、藤七温泉彩雲荘に宿泊。
2日目:玉川温泉自然研究路、玉川温泉、たつこ像、国見温泉石塚旅館、小岩井農場と回り、いつものぴょんぴょん舎で夕食の後、帰京。
①は1日目の旅行記です。
この日の主なイベントは次の通りです:
⚫松川温泉松楓荘で日帰り入浴
⚫奥藤七温泉探検
⚫後生掛自然研究路を散策
⚫後生掛温泉で日帰り入浴
⚫蒸ノ湯温泉見学
⚫藤七温泉彩雲荘に初めて宿泊
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7時32分発のはやぶさ5号で盛岡に向かいました。コロナ後初のはやぶさ号でしたが、予想以上に空いていました。
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盛岡駅に着いたのは9時44分。今回もいつものノートe -powerを借りました。走行距離が7万キロ超のお疲れ気味のe-powerでしたが、今回もよく走ってくれました。
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最初に向かったのは松川温泉。前回は「峡雲荘」に泊まりましたので、前回とは違うところということで「松楓荘」に行くことにしました。「峡雲荘」のように旅館っぽいところかと思ったら、予想以上にひなびた温泉でした。
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お昼用に途中のコンビニでパンを買ってありましたが、ちょうどお昼前でしたので、「松楓荘」横の川原に下りてお昼にしました。
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川原の岩に腰掛けて、お昼を食べました。マイナスイオンを浴びながら最高に贅沢なお昼を食べることができました。
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お昼を食べていた時から気になっていた吊り橋。受付のおばちゃんに、吊り橋の向こうに何があるか尋ねたら、岩風呂があるとのこと。早速行ってみることにしました。
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誰もいなかったため、早速岩風呂に入ってみました。前回、松川温泉の「峡雲荘」に入った時は、とても濃い硫黄泉だと感じたため、濃厚硫黄泉を期待して入りましたが、今回はそれほど濃く感じませんでした。たまたま翌日、国見温泉で地元の温泉通の方と話をする機会がありましたが、その方も「松楓荘」のお湯は薄くなったと言ってました。自分の感覚もあながち間違ってはいなかったようです。
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余り下調べせずに「松楓荘」に行きましたが、風情のあるいい旅館でした。「日本秘湯を守る会」の会員旅館でもあるようです。
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景色の良さそうな露天風呂でしたが、この日はスケジュールが盛り沢山でしたので、写真だけ撮って結局入りませんでした。
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日帰り入浴すると、もれなく温泉たまごかキャンディが貰えました。温泉たまごを頂きましたが美味しかったです。
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次に向かったのが奥藤七温泉。12時40分に着きました。雨が降り出す前に行ってしまおうと思い、先に寄ってみることにしました。奥藤七温泉と一応名前は付いていますが、言ってしまえば野っ原に湧いた、ただの水(湯)溜まりです。水路のところから小道が出ていますので、小道を降りていきます。
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小道を降りていく途中です。前回もあった温泉が奥の方に見えますが、その手前にも別の温泉が出来ていました。
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新しく出来ていた温泉。あちこちでお湯が湧いていますので、せき止めればどこでも温泉が出来そうです。
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まずは前回もあった、大きめの温泉の方に行ってみました。前回来た時は、台風の後だったため、川も水量があって、この橋を渡らないと温泉の方に行けませんでしたが、今回は橋を渡らなくても簡単に越えられました。川の水に触れてみましたが適温のお湯が流れていました。
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前回は熱くてとても入れるような温度ではありませんでしたが、今回も変わらずでした。
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新しい方の温泉です。事前にちょっと手を入れてみたら、いけそうな感じであったため、期待しましたが、やはり熱くてダメでした。ただブクブクお湯が湧き出ている箇所を避ければ、何とか数秒足を入れることは出来たため、足湯だけしました。前からあるお風呂は道から丸見えですが、こちらは上手いこと隠れていますので、温度さえ大丈夫ならまだ入りやすそうです。
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次に向かったのが後生掛自然研究路。13時30分過ぎに着きました。
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この日は、コロナの影響なのか、紅葉前の閑散期だからか、または雨予報が影響したのか、ほとんど人がいませんでした。1時間近くこの辺りにいましたが、結局すれ違ったのは女性2人組だけでした。
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こんな感じの穴が自然研究路沿いの至るところにあって、泥湯がブクブクというかボッホボッホと音を立てて沸いていました。今回は前回よりその数が増えているような気がしました。あちこちに最近出来たっぽい色の穴がありましたが、いきなり地表が盛り上がってこんな穴が出来るのでしょうか? その瞬間に近くにいたら怖そうです。
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自然研究路の一番奥にある「大湯沼」です。このサイズの露天風呂があったら楽しそうですが…
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大湯沼のすぐ近くまで来て、良からぬことを思い付いてしまいました。ここのお湯はどれくらいの熱さなのだろう? 周りには人もいないことだし…
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ということで、傾斜の少ないところを探して沼のほとりまで降りてみました。
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危なくないところまで行って、お湯に触れてみましたが、予想通り、熱くて入れるような温度ではありませんでした。まあ、適温でも底無し沼の可能性もありますので、入りたいとは思いませんが…
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今年の1月以来の後生掛温泉。藤七温泉の前に蒸ノ湯温泉にも入る予定でしたので、後生掛温泉はちょっと外から覗いてみるだけの予定でしたが…
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後生掛温泉の受付まで行きましたが、お友達がとても興味がありそうでしたので、結局入っていくことにしました。
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写真はホームページから拝借したものです。確かに藤七温泉と蒸ノ湯温泉だと、同じワイルド路線で似たようなタイプの温泉ですので、結果的に後生掛温泉に入っておいて正解でした。
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後生掛温泉の次は蒸ノ湯温泉に向かいました。15時過ぎに着きましたが、日帰り入浴は15時まででした(TT)
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日帰り入浴はできませんでしたが、お友達が蒸ノ湯温泉は初めてでしたので、「野天風呂」を覗いていくことにしました。
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男性用の「野天風呂」です。蒸ノ湯温泉では「露天風呂」と「野天風呂」を区別していて、旅館建物内からアクセスできる屋根付きの半露天風呂が「露天風呂」で、屋根もない野原の露天風呂が「野天風呂」です。
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こちらは混浴野天風呂です。誰も入っていなかったため、覗いてみました。
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混浴野天風呂です。紅葉にはちょっと早いですが、ススキがいい感じでした。ここからの景色は大好きです。
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この日は途中晴れ間は覗いたものの、基本的に曇りでした。雨予報でしたが、結果的に雨が降らなくて良かったです。ちなみに写真は藤七温泉を上から見下ろしたものです。
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「藤七温泉 彩雲荘」
15時45分に着きました。藤七温泉は3回目でしたが、宿泊するのは初めてでした。 -
藤七温泉、蒸ノ湯温泉、後生掛温泉の内、蒸ノ湯温泉と後生掛温泉は「地温泉」でパック商品が出ているため、比較的リーズナブルに泊まれますが、藤七温泉にはパック商品がありません。そのためなかなか藤七温泉に泊まる機会がありませんでしたが、今回の「トクだ値」はラッキーでした。藤七温泉は11月から春先まで閉鎖されますので、この秋が最後のチャンスでした。
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部屋が6畳であることは事前に知っていましたが、プラスαのスペースがない純粋な6畳でしたので、2人だと狭めでした。学生時代の下宿先を思わず思い出してしまいました。1人12,250円で2,000円引きの平日限定の割引クーポンを使いましたので、実質約10,000円でした。
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最近もう慣れましたが、当然のように布団が予め敷かれていました。
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藤七温泉と蒸ノ湯温泉と後生掛温泉は、どれも似たような秘湯の宿だと思っていましたが、3つとも泊まってみて、全く違うことがよくわかりました。一言で言うと、後生掛温泉は普通の旅館で藤七温泉は山小屋。蒸ノ湯温泉は尋常小学校でした。
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何も飾り気けのないの客室内でしたが、山小屋らしからぬカラーのカゴとはんてんが目を引きました。
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写真ではわかりづらいですが、床は歩いていても分かるくらいに傾いていました。それと元々なのか、または床に合わせて傾いたのかわかりませんが、天井も同じように傾いていました。床にはところどころ沈み込み、相当に痛んでいるようでした。建て替えも出来ないそうですので、泊まれる内に泊まれて良かったかも知れません。
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反対側から撮ったものです。床はここだけでなく、全ての廊下が同じように傾いていました。床の沈み具合が、伝説の廃墟旅館「老松温泉旅館」(もう営業していませんが…)を彷彿させました。
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前日は綺麗な朝日が拝めたそうですが、泊まった日の翌日は、残念ながらご来光は拝めませんでした。
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夕食前に一風呂浴びました。写真は昼過ぎに立ち寄った時に撮ったものですが、夕食前に行った時には10人近く入っていました。日帰り温泉が18時00分までですが、ほとんど日帰りの方のようでした。
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少し高台にあるこの露天風呂がこれまでのお気に入りでしたが、この日はお湯が熱めで、ゆっくり入れるような温度ではありませんでした。おまけに、以前は底は泥でしたが、この日は板が張ってあって興醒めでした。その一方で前回は熱めだった下の方のお風呂はちょうど良い温度でした。毎回温度が違うため入ってみないとわからないですが、この管理されてない感が好きです。
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宿泊者専用の露天風呂です。今回初めて見ましたが、結局入りませんでした。強烈な個性の露天風呂と比べるとインパクトに欠け、特に入ってみたいという気も起こりませんでした。
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夕食は6時からでした。宿泊者は合計20人だったそうですが、バイキング形式でした。事前に確認した時には、バイキングだが料理を取る時には必ずマスクを着用してもらうため大丈夫だと説明を受けましたが、マスク着用のチェックすらなく、マスクなしで料理を取ろうとしている人さえいました。ここのコロナ対策は正直「?」でした。
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席はこんな感じでしたが、全席埋まっていました。皆さん、概ね小声で喋っていましたが、そうでない方もいらっしゃって気になりました。
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大体一通りの物を取りました。山の上ですが、その割には種類もあって美味しかったです。
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19時30分から20時30分まで女性専用時間でしたので、20時30分まで待って露天風呂に行きました。夜間にこのワイルドな露天風呂に入ることを楽しみというか、半分それが目的で泊まったようなものですが、いざ入ってみると、意外と落ち着けませんでした。友人が寒いからと内風呂にずっといましたので、一人で入りましたが、獣が暗闇から出てくるのではないかとか、お湯の中に死体が沈んでいるのではないかと良からぬ考えばかりが思い浮かび、落ち着けませんでした。真夜中にワイルド過ぎる露天風呂もどうかと思いました。
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翌朝の6時過ぎですが、天気が良くなかったせいか、入っている人はほとんどいませんでした。
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早朝の気温は10度前後でした(たぶん)。下の露天風呂が前日以上にぬるめだったため、前日熱かった上の露天風呂に向かいました。
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ところが、前日は熱くて入れなかった上の露天風呂は、この日は温めでした。何がどう影響しているのかわかりませんが、何とも気まぐれなお湯です。
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下の露天風呂に戻ってきて、メインの露天風呂に入りましたが、全体的にはぬるいものの、お湯が湧き出ている辺りはいい感じの温度でした。
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今回3回目でしたが、その間に色んな温泉に入ったせいか、感じ方も違っていました。以前はお湯が濃いと思っていましたが、濃いと感じたのは泥の成分が多く、水分が少ないためだとわかりました。それと、硫黄の香りは強めでもちろんいい感じではありましたが、硫黄に混じって何かマグマ臭さを感じました。もちろんマグマの匂いなんてわかりせんが、この何かが混じった硫黄の香りは、後生掛自然研究路でも蒸ノ湯温泉でも感じました。翌日に玉川温泉の自然研究路に行きましたが、ここで嗅いだ硫黄の香りがピュアな硫黄の香りでしょうから、それとは明らかに違っていました。
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露天風呂の端っこの方に行くと泡がポコポコ湧き出ているところが何ヵ所かあり、前日入った時には熱くて近寄ることもできませんでしたが、朝方は、泡を直接浴びても全然熱くなく、ちょうど良いくらいの温度でした。正に自然の泡風呂でした。
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お湯の印象は少し変わりましたが、素晴らしい温泉であることには変わりありません。泥沼に浸かっているようなワイルド感は他では味わえませんし、五感で刺激を感じられるのはここだけです。
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内風呂です。着替え室から露天風呂に行くときに必ずこの内湯を通ります。以前、この内湯に入った時には、露天風呂に比べお湯が随分薄いと感じましたが、決してそうではないことがわかりました。
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源泉の注ぎ口付近にはピュアな硫黄の香りが漂っていていい感じでした。
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朝食もバイキングでした。席が埋まっていたため、座敷で食べました。
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山小屋だと考えれば種類も豊富で満足行くものでした。
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お座敷も全体的に畳が波打っていましたが、特に入口に向かって急傾斜が付いていました。まさか元から傾斜が付いていたわけではないのでしょうが、一体どうしたらこんなに傾斜してしまうのだろう?
何はともあれ、ずっと泊まりたかった旅館に泊まれ、大満足の1日目となりました。
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