シリーズ昭和の記録No.19 社内行事　In-house events of Honda R&D

1968/04/01 - 1971/08/31

運動会（和光研究所）のゴーカート・レース　1968.10.15（昭和43年）
キャンプファイヤ（本栖湖青少年スポーツセンター）1970.6.28（昭和45年）
───────────────────────────
はじめに
私が写真を撮り始めたのは高校3年のころ（1961年頃）で、高校時代のアルバムを元にまとめたのが下記である。
アーカイブ「高校生活３年間の思い出・記録」ARCHIVE：School life of Urawa High School in early sixties（2011年7月公開）
https://4travel.jp/travelogue/10583150
最も古い記録は高校3年秋の関西地方への修学旅行。
大学時代はオーケストラに所属していたため、いろいろな活動の記録がある。（昭和の記録No.3,No.4公開済み）
また将来はエンジニアを目指して理工系の大学に入り、モータースポーツに強い関心を抱き、各地のレースを見に行って流し撮りのテクニックを身に付けたりもした。

モノクロ（白黒）フィルムは1971年まで使用し、それまでの10年間に撮った写真のネガフィルムはほとんどすべて保管しており、121本（約4200画像）になる。
しかし古いものはフィルムの材料である酢酸セルロースの経年劣化（加水分解）で損傷がひどく、変形や黒点発生で画像の復元が困難なものがある。
平均余命まで10年（平均寿命81.41歳までは5年）を切り、遺品の整理が簡単に済むようにと思い、2019年7月までに全てのモノクロのネガフィルムをスキャナーEPSON GT-F740で電子データ化した。
現代用語：終活（笑い）
　　───────────────────────────
昭和の記録公開について
令和2年になり、新型コロナウィルスの世界的大流行に伴って海外旅行のみならず旅行が難しい状況が続く。とりわけ東京都内への外出自粛を余儀なくされている現状に鑑み、昨年デジタルデータ化したモノクロ写真を元に旅行記に編集して公開することを思いついた。
1968年の九州一周卒業旅行を公開した例はあるが、それ以来の作業になる。
写真の説明資料はほとんど残っておらず、読者に興味を持って見てもらえる作品になるか予想はできないので、とりあえず試しにスタートしてみることにした。(2020年７月）
公開が主な目的ではなく、遺品として廃棄される前に、私自身だけではなく、共に昭和を過ごしてきた人々の記録をこの世に残しておきたいという願望が先に立つ。
もう一つの狙いは「写真を主体にした自分史」をウェブサイトに残すことである。

ここまではシリーズ共通の前文とする。
シリーズ昭和の記録 百選　総集編
https://4travel.jp/travelogue/11651747
───────────────────────────
シリーズ昭和の記録No.19 社内行事　In-house events of Honda　R&D

今回は特定の旅行や行事ではなく、昭和43年4月（1968年）の入社したときから昭和46年8月（1971年）までの3年余りの期間の社内行事12件をまとめたものである。
50年前の写真を見返してみると、社内の人々の若かりし時の姿が思い出され、声も聞こえてくるような感じさえする。ひそかに思いを寄せていた人の姿をトリミングして眺めるとき、誰かに見られていないか気になった。家人に名前を話したことはあるが写真は見せていない。
https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_pict/67/26/01/650x_67260116.jpg?updated_at=1764664829

社内外行事一覧
1.　入社後の工場実習（浜松製作所）　　昭和43年4月（1968年）
2.　運動会（和光研究所）　　　　　　　　昭和43年10月27日
3.　同期会（43会）忘年会　　　　　　　　　昭和43年12月
4.　労働組合メーデー（狭山湖にて、関連行事マラソンなど）昭和44年5月（1969年）
5.　ソフトボール大会（和光研究所）　　　　　昭和44年6月29日
6.　プール開き（和光研究所）　　　　　　　昭和44年7月20日
7.　新潟柏崎と佐渡（同期の友人とドライブ）　昭和44年9月22日
8.　職場の忘年会・みかん狩り（伊豆北川温泉）昭和44年12月13－14日
9.　スポーツイベント（本栖湖青少年スポーツセンター）昭和45年6月（1970年）
10.　子供祭り（研究所プールで釣り）　　昭和45年11月
11.　部活合同合宿（山中湖）　　　　　昭和46年5月15日（1971年）
12.　キャンプ（朝霧高原グリーンパーク）　　　　昭和46年8月23日　　　
撮影
CANON FT FL50mm F1.4、
フィルム　NEOPAN SS(FUJI FILM) ASA=ISO 100
───────────────────────────　
編集者自己紹介(シリーズ共通）
https://cdn.4travel.jp/img/tcs/t/pict/src/19/67/06/src_19670641.jpg?1420067275
https://cdn.4travel.jp/img/tcs/t/pict/src/22/38/50/src_22385032.jpg?1388882024 浦和高校同窓会　遺影用Yei !
シニア写真愛好家のyamada423です。
一眼レフの経歴はPENTAX、CANON FT、CANON AE-1P、CONTAX RX、EOS40D、EOS80D,SONY RX100M7など60年以上です。

＜略歴＞　　
大岡山の工学部の研究室では金属組織などの顕微鏡写真の処理は現像液の調合からガラス乾板・フィルムの現像、印画紙焼付けなどすべて自前で行っていたので、写真の処理技術は一通り身につけていました。
写真を撮ることについても風景写真のみならず、当時人気の高かったカーレース（日本グランプリ、CAN-AMなど）に出かけ、200ミリの望遠レンズで高速の被写体を流し撮りするのが好きでした。日本グランプリなど、レースの特集は9月中にはイベント毎に編集して投稿する予定です。
月額1～1万3千円の奨学金の大半はカメラや写真、旅行などに消えてしまいましたが、今の自分を育ててくれた大変ありがたい資金でありました。きちんと返済しました。
1980年頃から欧米主要国の自動車および自動車部品関連企業、研究機関への出張を繰り返し、その間仕事の合間を利用して撮影を続けました。1997年に財団法人へ出向を機会に出張がなくなり、個人旅行のみとなりました。
自動車会社の研究所（29年）と特許庁関連の財団法人工業所有権協力センター（IPCC)で11年、計40年勤務し、2008年3月退職
４トラベル会員登録　2010年5月21日

ホームページ（長期休眠中）自己紹介、随想「設計技術者の心」など掲載。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~yamada423/
素顔の本田宗一郎と社員たち/3代社長の3ショット （永久保存版）
https://4travel.jp/travelogue/10484193

参考サイト：本田宗一郎の名言
http://iyashitour.com/meigen/greatman/honda_soichiro
http://matome.naver.jp/odai/2137593692357634801
http://earth-words.org/archives/570
https://twitter.com/hondabot001

編集後記
50年余り前の写真を整理しながら眺めているとOB組織の会誌「絆Kizuna」のお悔やみ欄で名前を見た記憶がある人の顔をいくつか見つけました。
2020年前期2冊に掲載された106名の平均寿命は78.46歳で日本人男性の平均値80.77歳（2015年）よりも2.3歳も若いのには少なからずショックを受けました。
2015年のデータによる都道府県別の平均寿命最低の青森県78.67歳よりも低い。
理由は推測できないが、自分も平均寿命に近づくのを自覚して「シリーズ昭和の記録」を始めたので、健康管理には十分注意して平均値の向上に勤めたいと思います。

（参考）入手可能な最新の都道府県別にみた平均寿命の推移
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/tdfk15/dl/tdfk15-03.pdf

おねがい
50年以上前の写真ですが、なにかお気づきの情報がありましたら掲示板等でお知らせいただければ嬉しいです。

yamada423

投稿　2020.9.19　10：00

エリア 新座・朝霞・和光・志木(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.0

1.　入社後の工場実習（浜松製作所）　　昭和43年4月（1968年）

昭和43年の大卒（修士・高専・専門学校含む）の新入社員は34名で、4月1日に入社し、約1週間埼玉県和光市の施設で研修を受け、その後4月末まで浜松製作所で実習を受けた。

浜松は（略称）ホンダの創業者である本田宗一郎が1948年（昭和23年）本田技研工業株式会社を設立した創業の地である。
所在地の浜松市葵町は航空自衛隊浜松基地の滑走路に隣接しており、午前9－10時ごろの時間帯は離陸する航空機の爆音で会議を中断せざるを得ない。

1年前に発売したの最初の軽乗用車N360

1966年の第13回東京モーターショーで発表。1967年3月に販売開始。

新入社員の一部　　

駐車場に見えるのはＮ360ばかりです。

実習が終わるころの反省会

お店の人に撮ってもらったと思いますが、当時のフィルムの感度はASA(=ISO)100で、ストロボを使わないのでぶれてしまいました。
それにオートフォーカスではなく、ピント合わせがマイクロプリズム方式のため同じCANONの一眼レフに慣れていないとピント合わせも難しいです。

52年前は飲み会でもネクタイを普通にしていました。

カジュアル衣料が普及し始めたのはEXPO70の大阪万博といわれているので、このときより数年後です。

実習中は帰省しないので休日は浜名湖など近隣の観光に出かけました。

浜名湖に突き出た舘山寺半島にある舘山寺聖観音菩薩

御丈　１６メートル
開眼　昭和１２年（１９３７年）
建立者　舘山寺保存会の皆さん

舘山寺展望台

寮で同室の二人です。

工事中の東名高速道路浜名湖橋

浜名湖遊覧船　第五辯天丸（弁天丸）

実習中の宿舎は社員寮でした。

同室だったＢさんとは実習後の配属も同じ研究所で、家族ぐるみのお付き合いは今も続いています。

2. 運動会（和光研究所）　　　昭和43年10月27日(1968年）

本田技研工業（株）の社長であり、研究所の社長でもある本田宗一郎も飛び入り参加です。

若いときに自動車レースに熱中した腕前はここでは発揮できませんね。

スポーツカーS600に乗ってグラウンドを一周する本田宗一郎社長と杉浦英男研究所所長

鉄棒の模範演技

賛助参加の日本大学ブラスバンドとチアガール

NIHON UNIV. BRASS BAND

研究所と日本大学との縁は、診療所の医師が日本大学板橋病院から派遣されていることによります。

1997年の社内検診で大腸の精密検査を指示されたときには日大板橋病院で内視鏡検査を行い、小さいポリープを摘出したことがありました。

20年以上たった2018年の人間ドックで同様のことがあり、大きな腺腫を地元所沢市内の防衛医大病院で摘出したときは2泊3日の入院が必要でした。
2020年2月には術後1年検査で残った線種があり、再び2泊3日入院で切除しました。次回は来年2月の検査です。

運動会の余興の仮装行列

私は初めて女装しました。
バストのふくらみの中身はテニスボールです。（Gサイズ）
好みはＤ（笑い）
赤木野々花アナいいですね。
声が好きだったのは令和2年3月末に深夜便のアンカーを卒業した遠藤富貴子アナ。
聞きやすく印象に残っているのは橋本菜穂子、現役では中川緑、合原明子など（2025）

後ろから2人目が私です。（25歳）

スコアボードには第四回・・運動会と書かれています。

N360にフロントとリアを追加して作り上げた小型乗用車Ｈ1300

運動会は従業員だけでなく家族も参加できました。

3.　同期（43会）忘年会（都内にて）　　　昭和43年12月（1968年）

配属先は新入社員34名の半分の17名が研究所、あとの半分が本社と製作所（工場）でした。

4.　労働組合メーデー（狭山湖にて）昭和44年5月1日（1969年）

本田技研労組東京地区合同メーデー

スローガン
職場から災害を追放し交通事故の無い明るい家庭を築こう

オールホンダの団結と労働条件の向上を目指して前進しよう

家と車と夢のある生活を実現させよう！！

東京地区合同メーデー　　万才！！

参加者受付

のど自慢大会の出演者と審査員

メーデーには従業員の家族も参加していました。

こどものど自慢参加者

この子も現在は50代なかばのお母さんでしょう。

のど自慢の優勝者でしょうか。

狭山湖の取水塔

メーデー関連行事のマラソン

この賞品は何だったのでしょう。

マラソンのゴール

5.　ソフトボール大会（和光研究所）　　　昭和44年6月29日（1969年）

グラウンドは横を走る国道254川越街道より5ｍほど低かったです。

構えはいいですね。

6.　プール開き（和光研究所）　　　昭和44年7月20日（1969年）

この出演者はプロのミュージシャンで、社員ではないと思います。

ドラムにAngel Sistersと書かれています。

喫煙所

シンクロ？

7.　新潟柏崎と佐渡（同期の友人とドライブ）　昭和44年9月22日～24日
　　　（1969年）

この風景が佐渡のどこかわかりません。

佐渡大崎灯台

同僚の長岡の親戚宅に泊まり、日帰りで佐渡島へ行きました。
新潟港までは自家用車でした。

佐渡の海

工場実習の宿舎の寮で同室だったＢさん（右）と。

佐渡市尖閣湾揚島

揚島からの風景

左上の山の形でわかります。

この風景は佐渡か本土（新潟・柏崎）かわかりません。

国道17号三国峠と上越橋　　昭和33年7月竣工

スバル360の後姿

じょうえつばし

8.　職場の忘年会　昭和44年12月13日
　　　伊豆北川温泉　ホテル望水（1969年）

赤城の子守唄の踊りが十八番のＩさんは天国から見ていると思います。

AT設計のメンバー

伊豆北川温泉　ホテル望水

忘年会の翌日はみかん狩りでした。

北川港

ブルーペンタゴンが私です。

9.　スポーツイベント（本栖湖青少年スポーツセンター）昭和45年6月（1970年）

現在は平成28年にオープンした本栖湖スポーツセンターに引き継がれていると思います。

青少年スポーツセンター（後方）のグラウンドでのキャンプファイヤ

本栖湖の遊覧ボート

ドッジボール

名前は覚えていますが書けませんね。S.S.
婚活に熱心であれば私の人生、変わっていたかも。
入社2年ではまだ余裕はなかった。
50年前の後悔を思い返し、現在の生き方に・・・。

10.　子供祭り（研究所プールで釣り）　　昭和45年11月（1970年）

子供祭りといいながら、大人のほうがはるかに多い。

あっ　釣れた！

釣果に口元が緩みます。

主役の子供たち

くわえタバコが多いこと！

11. 部活合同合宿（山中湖）　　　昭和46年5月15－16日（1971年）

　　　スキー部として参加しました。

石割山（標高： 1,412ｍ）山頂直下の二つに割れた大岩
肩の位置での割れ目の幅は50センチ程度です。

山梨県にある山で、山中湖の北側に位置する。山名の由来は、山頂直下にある石割神社からで、石割神社には真っ二つに割れた大岩がある。この岩の割れ目は通り抜けられるようになっているが、不浄の者は通り抜けられないようになっているという言い伝えがある。
山頂からの展望はよく、富士山をはじめ奥多摩や奥秩父、南アルプスまで望める。
出典：https://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=18623

ストックホルムの旧市街ガムラスタンには建物の間の狭い通路があります。
https://cdn.4travel.jp/img/tcs/t/pict/src/45/08/16/src_45081668.jpg?1472864656
モーテン・トローツィグ・グレン　　上の出口
ガムラ・スタンで最も狭い通り。その幅は最狭部で90センチほどしかない。
両手を伸ばさずとも十分届く。
写真掲載旅行記　https://4travel.jp/travelogue/11161296

石割山・大平山 ハイキング
https://kiccyomu.net/ishiwariyama.php

石割山から大平山 へ向かう。

大平山（標高1295.5ｍ）

12. キャンプ（朝霧高原グリーンパーク）昭和46年8月23日（1971年）　　　

和光研究所のグラウンドが狭く、普通の運動会が開けなくなったため富士山のふもとの朝霧高原グリーンパークでの開催となった。

社外運動会です。

スキー部の先輩Mさんも天国へ行ってしまいました。