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台風が去って旅立ち、台風が去って帰る。<br />今年も沖縄に。 <br /><br />年々出会いは多くなり、深くなっていく。<br /><br />座喜味グスクでも。<br /><br />読谷生まれのその人は、お掃除の手を止めて、語ってくれた。                   <br /> ー おばあたちがカナンの収容所に入った。 おばあは、言った。「ここは、 島だからね。どこにも逃げられない。どんなことが起こっても、ここから離れたら、だめ。ここ(地元)なら食べることができる。島はどこへも逃げられないから。」と言っていたことを覚えている。守っているよ。<br />   ーーーー<br />   おとうが残してくれた畑があるから、野菜を植えている。子供たちも手伝ってくれる。アメリカや外国に行ってほしくないなあ。本土ぐらいだったら、助けに行ってあげられるけど、外国だと年取ったら  行けないからねえ。<br />   コンクリートジャングルでは暮らしてほしくないよ。<br />   自然の中で暮らしていってほしいと思っているよ。(この言葉だけ二度繰り返す。)

風を夢見て 座喜味城

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2020/09/02 - 2020/09/07

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mom K

mom Kさん

台風が去って旅立ち、台風が去って帰る。
今年も沖縄に。 

年々出会いは多くなり、深くなっていく。

座喜味グスクでも。

読谷生まれのその人は、お掃除の手を止めて、語ってくれた。                   
 ー おばあたちがカナンの収容所に入った。 おばあは、言った。「ここは、 島だからね。どこにも逃げられない。どんなことが起こっても、ここから離れたら、だめ。ここ(地元)なら食べることができる。島はどこへも逃げられないから。」と言っていたことを覚えている。守っているよ。
ーーーー
おとうが残してくれた畑があるから、野菜を植えている。子供たちも手伝ってくれる。アメリカや外国に行ってほしくないなあ。本土ぐらいだったら、助けに行ってあげられるけど、外国だと年取ったら 行けないからねえ。
コンクリートジャングルでは暮らしてほしくないよ。
自然の中で暮らしていってほしいと思っているよ。(この言葉だけ二度繰り返す。)

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
レンタカー Peach
旅行の手配内容
個別手配

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  • 明日最大級の台風接近というのに、黙々とお掃除されている。<br />私)「おはようございます。明日台風が来るそうですが、、、。お掃除ですか。」<br />彼)「これはこの間の(2日前の台風)分、この葉より松葉の方が大変なんですよ。芝生に入ってしまうし、黄色くなるし。」            <br />                       いつも座喜味城は美しく、お掃除している時に訪れたことはなかった。                 <br />                       今朝、「嵐の前の静けさ」状態に気をよくし、コザに珈琲を飲みに行こうと宿を出た。<br /><br />途中思いついて、座喜味に向かう。<br />キット ダレモ イナイダロウ ヒトリジメダゾ と。<br />で、こんな出会いに。

    明日最大級の台風接近というのに、黙々とお掃除されている。
    私)「おはようございます。明日台風が来るそうですが、、、。お掃除ですか。」
    彼)「これはこの間の(2日前の台風)分、この葉より松葉の方が大変なんですよ。芝生に入ってしまうし、黄色くなるし。」            
                           いつも座喜味城は美しく、お掃除している時に訪れたことはなかった。                 
                           今朝、「嵐の前の静けさ」状態に気をよくし、コザに珈琲を飲みに行こうと宿を出た。

    途中思いついて、座喜味に向かう。
    キット ダレモ イナイダロウ ヒトリジメダゾ と。
    で、こんな出会いに。

    座喜味城跡 名所・史跡

  • 彼)「あれは高倉だけど、本島の形じゃないね。久米島のだよ。」<br />2年前の台風で倒れたそうだ。だから補強されてるんですね。<br />昔、8月の真昼、私は屍のポーズで休んでいたなあ。<br />深く青い空に、風が見えるようにとおりすぎていくあの場所。

    彼)「あれは高倉だけど、本島の形じゃないね。久米島のだよ。」
    2年前の台風で倒れたそうだ。だから補強されてるんですね。
    昔、8月の真昼、私は屍のポーズで休んでいたなあ。
    深く青い空に、風が見えるようにとおりすぎていくあの場所。

    座喜味城跡 名所・史跡

  • お米を入れるところも再現。ネズミから守る。<br />そういえば、私は本島では水田に気づかない。

    お米を入れるところも再現。ネズミから守る。
    そういえば、私は本島では水田に気づかない。

  • 彼が掃き清めたばかりの、グスクへ。

    彼が掃き清めたばかりの、グスクへ。

  • 心を整えます。

    心を整えます。

  • 心空っぽに。

    心空っぽに。

  • 現存する沖縄最古のアーチ門。楔石。

    現存する沖縄最古のアーチ門。楔石。

  • <br />何度訪れようとときめく瞬間。


    何度訪れようとときめく瞬間。

  • あなた(グスク)は何を見た?どれだけを見た?

    あなた(グスク)は何を見た?どれだけを見た?

  • 初めては、「象の檻」を見るためだった。<br />あの辺りだったなあ。<br /><br />彼)「昔だねえ。北に移されたよ。」

    初めては、「象の檻」を見るためだった。
    あの辺りだったなあ。

    彼)「昔だねえ。北に移されたよ。」

  • 不思議。<br />ここから四方が眼下に見えるのに、下からは、<br />車のフロントガラス越しに座喜味グスクをつかまえられたことがない。

    不思議。
    ここから四方が眼下に見えるのに、下からは、
    車のフロントガラス越しに座喜味グスクをつかまえられたことがない。

  • 何度もここに来ているのに、初めて見る。<br />私はきっと何でも「見落とし」が多いんだろうなあ。

    何度もここに来ているのに、初めて見る。
    私はきっと何でも「見落とし」が多いんだろうなあ。

  • <br />東側を望む。台風はもう遠くない気配。


    東側を望む。台風はもう遠くない気配。

  • あの海だ。<br />米軍船団に埋め尽くされたところ。<br />

    あの海だ。
    米軍船団に埋め尽くされたところ。

  • 戻ると、彼は外周路のお掃除に移っていた。<br />「10月に来るといいよ。」<br />すわ、地元の行事か!<br />「10月のここの風はいいよう。松の間をこう(手で風の姿を見せてくれる)風が通っていてね。その風がいいよう。」<br />私)「10月のいつごろですか」<br />  「うーん、半ばごろかなあ。」<br />私)「はい、必ず10月半ばに来ます。ありがとうございます。」<br /><br />きっと座喜味の風に会いに来ます。

    戻ると、彼は外周路のお掃除に移っていた。
    「10月に来るといいよ。」
    すわ、地元の行事か!
    「10月のここの風はいいよう。松の間をこう(手で風の姿を見せてくれる)風が通っていてね。その風がいいよう。」
    私)「10月のいつごろですか」
      「うーん、半ばごろかなあ。」
    私)「はい、必ず10月半ばに来ます。ありがとうございます。」

    きっと座喜味の風に会いに来ます。

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