2009/09/04 - 2009/09/09
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AandMさん
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新型コロナウイルス蔓延で旅行も困難になり、多くの人が巣籠生活を余儀なくされています。ウイルス蔓延が早く収束し、以前のように自由に旅行を楽しめるようになってくれればと思います。巣籠で出来た時間を利用して、以前行った旅行を記憶を辿りながら纏めてみました。
2009年9月初旬、イタリアのトリノに仕事関係で仲間と出張しました。イタリア北部ピエモンテ州の州都であるトリノは、ミラノやローマに比べて有名な観光地ではありませんが、見どころもあるようです。仲間の1人が事前調査を行い、幾つかの見学場所候補を選んでくれました。仕事がメーンのトリノ滞在の間、時間を捻出して街歩きを楽しみました。
街歩きの途中、日本からの観光客は殆ど見かけませんでした。トリノは旧市街に見学場所が集まっており、レストラン料理も美味しく、面白い映画博物館もあって、味わい深い町だと思いました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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9月4日
成田国際空港からイタリアのトリノに向けて出発です。成田空港第1ターミナル 空港
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午前9時35分発のルフトハンザ便でフランクフルトを経由してトリノに向かいます。LH711便は定刻の出発でした。
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フランクフルトで、EU入境手続きを行って、トリノ便(LH4016)に乗り換えます。
フランクフルト国際空港 (FRA) 空港
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トリノのホテに到着です。今回のホテルは、トリノ中心部、トリノ中央駅(ボルタ・ヌオヴァ駅)前にあるトリノ・パレスホテルです。四つ星ホテルですが、ミラノやローマのホテルに比べて、料金はそれ程高くはありません。
Turin Palace Hotel ホテル
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部屋の様子です。イタリアの伝統的様式が保たれているホテルで、部屋の飾りも控えめで落ち着いた感じです。
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9月5日
ホテルの朝食です。伝統的なイタリア風朝食で、パンは多種類、ベーコンやタマゴなども丁寧に調理されていますが、缶詰桃はありましたが、生野菜や新鮮な果物がありません。
ムムム・・、この朝食がトリノ滞在中の数日に亘って続くことになりました。新鮮な野菜と果物に飢えた仲間は、近くのコンビニに買い出しに行きました。 -
土曜日で仕事フリーですので、仲間が訪問場所として事前調査で調べておいた世界遺産に登録されているトリノ郊外、「レアーレ邸」に行ってみることにしました。ホテルから約10kmの場所で、トラムとバスを乗り継いで行きます。
ホテル前からトラムに乗車します。 -
トラムはガラガラでした。
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Castello Mirafioriで、トラムからバスに乗り換えです。バス停の表示があるので、乗り換えも問題ありません。
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このバスに乗って、レアーレ邸の前で下車します。ホテルから約40分程で、到着しました。
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バス停の先に、広大なイタリア式庭園、その奥にユネスコの世界遺産に登録されている見事なレアーレ邸が現れました。
レアーレ邸は、別名、ストゥピニジ・ハンティングロッジ(ストゥピニジノ狩猟小屋)で、18世紀初めにサボイ家のために建てられた施設です。サボイ家住居はレアーレ宮殿と呼ばれています。ナポレオン・ボナパルトが1805年5月にこの宮殿に滞在したそうです。ストゥピニージ狩猟宮殿 世界遺産
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ストゥピニジ・ハンティングロッジの構成を説明したパネルです。宮殿、礼拝堂、ゲストルーム、ギャラリーなどから成る総合施設であることが分かります。
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狩猟が目的の施設であることを象徴する牡鹿の像が宮殿の屋根上に設置されています。著名芸術家の作品だそうです。
立派な庭園もあります。ストゥピニージ狩猟宮殿 世界遺産
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庭園芝生の向こうにあるのは、礼拝堂でしょうか?
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左右対称形に配置された建物群、建造物に囲まれた庭園の左右対称に整備されていました。フランスやオーストリアの庭園と造りが似ていますが、中世ヨーロッパで流行した典型的な庭園様式が踏襲されているように思います。
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9月7日
宿泊ホテルの北側数百メートルの場所、トリノ旧市街の中心部にあるサンカルロ広場です。17世紀に造られた広場で、「トリノの応接間」と称され、トリノの人々に親しまれてきた広場です。サン カルロ広場 広場・公園
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広場にある騎馬像は、16世紀にこの地を支配していたサボイア公、エメニュエレ・フィリベルトです。
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広場の南側にある二つの教会、左側がサンタ・クリスティーナ教会で右側がサンカルロ・ボロメオ教会です。両方ともバロック様式の建物で、17世紀の建造です。
サンタ クリスティーナ教会 寺院・教会
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昼頃でしたので、広場にあるレストランで昼食を取ることにしました。広場に張り出して屋外席のあるレストランを選びました。"Cafe Torino"です。
カフェ トリノ イタリアン
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私が注文した「シーフード・スパゲッティー」で、海老や貝がたっぷりと乗っています。美味しく頂きました。
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仲間が注文した「トリノ風リゾット」で。こちらも味が良好だったと感想を述べていました。
料理は美味しかったけど、料金も高めです。観光の途中でフラーっと立ち寄ったレストランでしたが、"Cafe Trino"はで1903年創業のトリノの老舗カフェで、高級レストランに分類されていることを、後になって知りました。味とともに高い価格の印象が未だに残っています。記憶に残ったレストランです。 -
トリノ王宮で、世界遺産に登録されている建物です。サボイア家の住居で、17世紀の建造ですが18世紀にかけて改修が進められました。芸術への関心が高かったサボイア家の性格を反映した華麗な王宮で、内部は豪華賢覧です。王宮の武器庫は注目されます。
トリノ王宮 城・宮殿
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カステッロ広場に面して建つトリノ王宮武器庫(Royal Armoury of Turin)です。
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カステッロ広場の中央部にドーンとあるのは市立古典美術館で、イタリア絵画が多く展示され、観光客に人気の高い美術館です。時間が無かったので、外部からだけの見学で済ませました。
カステッロ広場 広場・公園
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遺跡保存地区のようなアルケオロージコ・トッリ・パラティネ公園にレンガ色の建造物がありました。ローマ時代建造のトリノの城門の一つ、パラティーノ門です。紀元前1世紀に建造された門で、北側からトリノの町に入る際の城門だったそうです。
アルケオロージコ トッリ パラティネ公園 広場・公園
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パラティーノ門は、近年、補修工事が行われたようで、ローマ時代建造の古い遺跡のようには見えませんでした。
パラティーナ門 建造物
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トリノ大聖堂(ドゥオーモ)で別名、サン・ジョバンニ・バッティスタ大聖堂とも言います。トリノ王宮の西側にあり、高い鐘楼が付随しています。ロッマンカトリックの大聖堂で、1491-1498年に建造されています。建造は鐘楼の方が先で、1470年と伝えられています。ドゥオーモはトリノを代表する宗教施設です。
ドゥオーモ 寺院・教会
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トリノ王宮東側にある広大なレアリ・ディ・トリノ公園の中央部にモニュメントがありました。第一次世界大戦後に、戦争犠牲者を追悼する目的で建造されたモニュメントだそうです。
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モニュメントの下部に過去の戦いの場面が描かれています。正面の兵士たちの群像の中心にナポレオンのように見える人物がいます。ナポレオンかどうか定かではありません。
イタリア歴史に詳しい方なら、彫り込まれている主要人物が誰なのか分かると思います。ストーリーが彫り込まれた面白そうなモニュメントです。 -
レアリ・ディ・トリノ公園で、昔の戦争の再現が行われていました。訪問日は過去にあった戦闘の記念日だったようです。
説明もありましたがイタリア語だったので、いつの時代の戦争なのか理解できませんでした。イタリアが関与して勝利した戦いのようでした。 -
モーレ・アントネリアーナと呼ばれているトリノ国立映画博物館です。1889年に造られた167mの高さの建物は、20世紀以前に建造された建物として、エッフェル塔とワシントン記念塔に続く世界第3番目の高さだったそうです。「アントネリアーナ」は建物の設計者のアントネッリに由来します。
トリノで、多分、最も目立っている建造物だと思います。モーレ アントネッリアーナ 博物館・美術館・ギャラリー
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トリノ国立映画博物館の建物内に入ると、巨大な奇妙な像が目につきます。映画に関連した像のようです。
この建物内には映画に関する様々な展示やアトラクションがありますが、最初に観光客に人気の展望台にエレベータで登ってみることにしました。モーレ アントネッリアーナ 博物館・美術館・ギャラリー
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建物中央部にエレベータがあって、上方の展望台まで連れて行ってくれます。高所恐怖症の人は、乗るのに勇気が必要だろうと思います。
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トリノ国立映画博物館の展望台から、トリノの町が一望です。
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展望台をぐるりと回れば、360度のトリノ景観を楽しめます。
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先ほど訪れたレアリ・ディ・トリノ公園も眼下に見えました。展望台をグルリと回ってみたところ、旧市街でこの建物が最も高いように思いました。
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展望台から下方を見ると、相当の高さを感じます。
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エレベータで展望台から降りて、映画博物館を見学しました。イタリア語になっていますが、マリリンモンローが主演した米国映画のポスターです。
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俳優表情が外国人的ですが、三船敏郎主演の日本映画「羅生門」のポスターです。イタリアで上映された際に、イタリアで造られた映画ポスターのようです。
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京マチ子や田中絹代が出演した日本映画、多分、「八月十五夜の茶屋」(1953年)のイタリア版ポスターと思われます。
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北野武が監督&主演した「HANA-BI」は1998年の公開先品ですが、博物館に展示されていました。イタリア版ポスターです。
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スターウォーズをイタリア語に翻訳すると"GUERRE STELLARI"となります。登場人物から、「スターウオーズ」(1977年)であることは簡単に分かりますが、イタリア語表示からは想像できません。
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映画で使用された沢山の仮面です。
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これは特撮映画で用いられた恐竜でしょうか?
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映画ファンならピンとくるフィギュアだろうと思います。
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往年の映画俳優達の写真も一杯です。
映画博物館はトリノ旧市街が見渡せる展望台としても注目される場所ですが、映画博物館展示も多様で、来客を楽しませる工夫が沢山されています。入場料がかかりますが、トリノ訪問では必見のスポットだろうと思います、 -
仕事関係のイタリア側主催者が、トリノのクラシック・コンサートに招待してくれました。コンサートホール(Auditorium Rai di Torino)会場、間もなく開演です。仲間と一緒に参加しました。
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曲目は忘れましたが、合唱団付きのフルオーケストラ演奏を楽しみました。トリノは、世界遺産にも登録されている見事な中世建造物、美味しい料理、面白い映画博物館、そして伝統のクラシック演奏も楽しむことができる場所でした。イタリア南部に比べて治安も良く、安心して楽しめる観光地だと感じました。
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9月8日
仕事も無事に済ませ、観光も楽しんできたトリノ滞在を終えて、帰国です。
トリノ空港(TRN)からルフトハンザ機(LH4019)で東京便への乗り継ぎ空港であるフランクフルト国際空港に向かいます。トリノ空港 (TRN) 空港
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フランクフルト国際空港(FRA)で東京便に乗り換え、翌朝に成田国際空港(NRT)に到着しました。
成田空港第1ターミナル 空港
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