2018プラド美術館展→ブリューゲル展からのパリジェンヌ展　マイルde東京1泊2日②美術館はしご編

2018/03/17 - 2018/03/18

2018年3月、1泊2日で東京へ美術館巡りの旅へ行きました。
国立西洋美術館でプラド美術館展、東京都美術館でブリューゲル展、世田谷美術館でパリジェンヌ展を開催中。

限られた時間で効率よく回れるよう綿密に計画を立てました。

羽田午後便
→国立西洋美術館が20時まで開館しているのでプラド美術館展
→翌日、開館と同時に都美のブリューゲル展
→世田谷美術館
→羽田18：00発

NAVITIMEで乗り換えや降車駅を調べ、駅からの徒歩ルートも可能な限り調べていきました。
当日はなるべく時間を有効に使えるように、できることは全てして臨みました。

コロナウイルス、飛行機座席の前後で感染したというニュースも聞き、まだまだ先は長いのかと思いました。
こうなったらマイルを少しでも貯めようと、2018年以降の旅行記を作成しております。
でも書いているうちに思い出がよみがえってきて、幸せな気分になりました～。

エリア 上野・御徒町(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JALグループ JRローカル 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

この日は長女の卒園式。
卒園式終わって午後の便に搭乗します。

羽田でまたスターウオーズジェットに出会う！

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

まずは乃木坂の国立新美術館へ。
ビュールレコレクションのグッズ売り場に立ち寄りました。
前回来た時買えなかったものを買いに来たはずなのですが、何を買ったか忘れた…。

国立新美術館 美術館・博物館

乃木坂から上野へ。

乃木坂駅 駅

国立西洋美術館にプラド美術館展を見に行きます。

この日は20時まで開館する日でした。

上野駅 駅

夕食は国立西洋美術館の「カフェすいれん」で。
その後、プラド美術館展へ。

国立西洋美術館 美術館・博物館

今回のコピーは
「ベラスケス7点が一挙来日、これは事件です」。

ベラスケスは、フェリペ4世（写真）の宮廷画家。
フェリペ4世に相当気に入られていたけれども調子に乗ることなく、寡黙に仕事に励んだそうです。
死因は過労死だったそう。

時間も限られているので、美術展も背景を調べてから行くようにしました。
これまではほとんど調べず…。

幸い、美術展に合わせて見やすい読みやすいムックが発売されるから助かる。
背景を知ってから見ると理解がより深まるなーと思いました。
※このブログでの解説は主に本から得たものですが、間違えていたらすみません！

ベラスケス作品の中でも今回のイチ押し！
「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」。
大きいです！
王子様ばんざいって感じが伝わります。

でもカルロス君、フェリペ4世にとって待望の跡継ぎだったのに、夭折してしまう。

スペインハプスブルク家は、近親婚の繰り返しで子供が育たなくなっていたそうです。

なんだこの落書きは？！

実はカルロス君のストール部分なんです。
近くでみるとそうは思えませんが、離れて見ると実に遠近感や躍動感にあふれています！
まるで印象派のようですが、こんな新しい描き方をするベラスケスを見出したフェリペ4世もすごいと思いました。

非常に感動したので、トートバッグを買いました。
この部分だけ切り取ってトートバッグにしようと思った企画の人すごい！

国立西洋美術館 ミュージアムショップ 専門店

ベラスケスの「東方3博士の礼拝」。
モデルは奥様と我が子。
赤ちゃんかわゆい。

ベラスケスの「バリューカスの少年」。

ベラスケスは、当時宮廷の「慰み者」だった奴隷の姿も残しています。
小人症など心身に障害のある人を慰み者として宮廷においていたそうです。
ベラスケスは彼らの肖像画も残しており、ちゃんと向き合って筆を運んでいる。

ベラスケス自身もその出自に秘密があり、それゆえか自分のことはほとんど語らなかったそう。

ベラスケス作品のほかには、巨匠ルーベンス作品も、フェリペ4世もちろん収集なさっておられます。

見てください、肌のつや、表情、子供の完璧なねじりポーズ。

ルーベンス展が2018年10月に来るので行くしかないと思いました。

ルーベンスはベラスケスに「スペインに閉じこもってないでイタリアへ行け」と助言したらしい。
自身は超リア充で、イケメン、愛妻家、子だくさん、仕事成功者だったらしい。
絵からも人生楽しんでいる感が伝わります。

そして、ティッツァーノ作品もございます。

おっさんの目線が…。

グッズの一部。
カルロス君のストールや帽子が立体化されて販売されていました。
2次元を3次元化する企画は大好きですが、た、高い。

宿泊は「ホテルゲストワン」。上野駅から徒歩4分。
ここは未就学児は添い寝無料。
長女が31日までは未就学児なので、ギリギリ無料！

ホテルは新しくてよかったです。
ホテル選びは立地も大事ですが、新しさや最近改装されたかを基準に選ぶようにしています。

今回も雑誌を買ってあげてごきげんをとる母。

HOTEL Guest1 上野駅前 宿・ホテル

2日目、朝食を食べたら上野駅を通って東京都美術館へ向かいます。
構内にパンダがいたので、記念撮影。

上野駅 駅

上野駅内でかなり迷ってやっと都美へ。
開館まで時間があるので、美術館前の公園で遊びました。

上野恩賜公園 公園・植物園

ほぼ開館と同時に入ります、ブリューゲル展。
入ると、
「奥の展示室が空いておりますので、奥からご覧になってみてください」
と案内されました。つまり逆走してはと。

この方法、いいです！
開館直後はやはり第一展示室が混むので、出口近くの展示室から見ていくと貸し切り状態です。

東京都美術館 美術館・博物館

展覧会のコピーは
「画家一族（ブリューゲル）がやって来る。」

と、
「受け継がれた一族（ブリューゲル）の魂。」

このコピー通り、何人ものブリューゲルさんがいるのですね。
一人かと思っていた。

こちら、始まりの人、ピーテル・ブリューゲル1世の
「最後の審判」。

絵の下部は地獄なんだろうけど、得体の知れない生き物がかわいい。

ひ孫のアブラハム・ブリューゲルの
「果物の静物がある風景」。

単に果物が描かれているだけなのに、ビューティフル。

同じくひ孫のヤン・ファン・ケッセル1世の
「蝶、カブトムシ、コウモリの習作」。

大理石に描いてあるんですよ…。
結構小さくて。
すごい。
しかも習作なんですか？？

出口でガシャガシャがあって、この青いちょうちょのキーホルダーが当たりました。

ブリューゲル展で買ったのはこのトート。
このフクロウみたいなキャラクターがかわいくて。

東京都美術館ミュージアムショップ お土産屋・直売所・特産品

次は世田谷美術館へ！

東京国立博物館では「アラビアの道」も開催中。
見たかった。

NAVITIMEで調べていったので、世田谷駅までは迷わずに行けました。
都会の住宅地を眺めながら美術館へ徒歩で向かいました。
世田谷美術館は砧公園の中にあるんですね～。

ここで館内の「Se TaBi cafe」でランチ。

世田谷美術館 美術館・博物館

今回のメインはこちら。
「街の歌い手」エドゥアール・マネ。
修復後初公開。

ほぼ等身大。かなり大きな絵でした。

モデルは、ヴィクトリーヌ・ムーラン。
同じくマネの「オランピア」や「草上の昼食」のモデルさんです。
後に画家に転身したそうです。

サロンに数回入選し画家として認められたものの、現存する作品は３つだけなんだそうです。

人気肖像画家サージェントの「チャールズ・E・インチズ夫人」。

サージェントは、メトロポリタン美術館の「マダムX」が有名です。
2020年末にニューヨークでマダムX見ようと思って予習していたんですが…。

絵画だけでなく、衣装や調度品、写真の展示もありました。

帰りに公園でしばらく遊んでから帰りました。
遊具も充実していていいですね。

長女は砧公園で遊べたのが一番楽しかったと。
そうだよね…。
付き合ってくれてありがとう！

この公園名読めなかった…。
「きぬた」なんだ！

砧公園 公園・植物園

羽田からJAL最終便で帰ります。
搭乗口近くのトン汁とおにぎりのお店で軽く夕食。

キッズスペースもあったので、長女が遊びに行きました。
でも、で、でかい。長女がでかすぎて邪魔になっている。
ここはもっと小さい子のためのスペースなんですね。
大きくなったなあ、長女。じーん。

羽田空港(東京国際空港) 空港

東京って世界中から至宝が集まって来るのですね。
ベラスケス一挙7点来日も事件だけど、絶え間なく名作が来日するのも事件では？

少し前にはレオナルドダヴィンチの受胎告知も来ていたとか。
そのころは心身共に余裕が無く、来日したことすら知らなかったよ。

次は、ルーベンス展と藤田嗣治展には絶対行きたい！と思い、東京を後にしたのでした。