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2020年2月21日(金)、クルーズ船の最後の寄港国、バルバドス(Barbados)を現地ツアーで観光中。12時20分頃、このツアー最後の目的地のセントニコラスアビー(St. Nicholas Abbey)に到着。ここもバルバドスの七不思議(Seven Wonders of Barbados)の一つ。島の北東部、セントピーター(Saint Peter)教区にあるサトウキビプランテーションで、年間数千人の観光客を集めている。<br /><br />1.7平方㎞の敷地を持ち、農園主の邸宅だったグレートハウス、ラム蒸留所、ラムと砂糖の博物館、カフェなどがある。今でも0.9平方㎞のサトウキビ畑があり、その1/4でシロップ用のサトウキビが生育されている。1978年にこのプランテーションに住み始めたオーナーのステファン・ケーブ中佐(Lieutenant Colonel Stephen Cave)がその素晴らしさに感激し、バルバドスで最初の公開遺産として一般公開を始めた。<br /><br />アビー(Abbey)は修道院を意味するが、教会との繋がりはない。1658年にベンジャミン・ベリンジャー大佐(Colonel Benjamin Berringer)が拓いたもので、元々はベリンジャープランテーションだった。彼は妻と争い、1661年にこの家を去り亡くなる。その後妻は隣りのプランテーションの所有者だったジョン・イェーマン卿(Sir John Yeaman)と再婚し、2つのプランテーションは合わせてイェーマンプランテーションとなった。1674年に彼が亡くなった後、所有者はベンジャミン・ベリンジャーの息子から孫娘に引き継がれたが、孫娘のスザンナ(Susanna)は祖父の死はイェーマン卿に依るものと云われていたのでその名を残すことを拒否、夫のジョージ・ニコラス(George Nicholas)の名を取って、ニコラスプランテーションに変更した。<br /><br />1746年にプランテーションはベリンジャー家の子孫であるニコラス家の手を離れ、ジョン・ゲイ・アレイン卿(Sir John Gay Alleyne)が所有者となり、彼は1783年にアメリカ独立戦争を終結させた条約の1つであるパリ条約(Treaty of Paris)に敬意を表して、ここに来る前に寄ったチェリーツリーヒル(Cherry Tree Hill)の桜をマホガニーを植え換えた。また、この時期にラムの蒸留が始められた。<br /><br />1810年に所有者はカンバーバッチ家(Cumberbatch)となり、1834年に財産を引き継いだサラ・カンバーバッチ(Sarah Cumberbatch)と夫のチャールズ・ケイブ(Charles Cave)がニコラスプランテーションにカンバーバッチ家がイギリス時代に住んでいたセントニコラス教区(St. Nicholas Parish)と彼らが結婚した場所であるバスアビー(Bath Abbey)の名前を加えて現在の名前に変えた。<br /><br />ここは、ガイド付きツアーで構内を回る。12時半スタート(下の写真1)。まずはグレートハウスの中で説明を聞く。このグレートハウスは17世紀前半のチューダー様式(Tudor)とジョージ王朝様式(Georgian)の間のジャコビアン様式(Jacobean)で、西半球には3軒しか残っていないものの一つ(他の2つはバルバドスの別の場所と米国バージニア州にある)。複雑な湾曲した切妻、チューダー様式のアーチ、装飾的な煙突、両開きの窓が特徴。<br /><br />1階のみ博物館として公開されており、2階への階段にはチェーンが張られている。このチッペンデール(Chippendale)の階段や玄関の柱廊、杉の羽目板、家具、ウェッジウッド(Wedgwood)の陶器などはあとから追加されたもので、18世紀のプランテーション生活を再現している。刺繍や貝殻の飾り物も綺麗。<br /><br />グレートハウスから裏の中庭に抜けるとツアーに込みのラムパンチを戴く。冷たい飲み物がありがたい。一息ついたあとは、奥の蒸留所へ。1947年までは敷地内で砂糖工場が稼働していたが、現在は13㎞ほど離れた工場で処理されており、現在は近年修復されたラム蒸留所がある。スチールポットがきれい(下の写真2)。直売所でここで造られたラムを販売しているが、1本1本、手彫りされている。<br /><br />その後、酒蔵などを回る。構内にはインコなどの鳥籠があり、林にはマホガニーの木の他に、ツゲ(Buxus)、ヤシ(Cabbage Palm)、シルクコットン(Silk Cotton)、アボカド(Avocado)などが植えられている。最後は19世紀半ばのオーナーだったチャールズ・ケイブ氏が1935年に撮影した当時の生活を記録したフィルムを見ることも出来る(下の写真3)。13時15分頃、フィルム上映を途中で抜けて売店でクッキーとミネラルウォーターを購入して一休み(下の写真4)。<br /><br />出発時間までもう少し時間があるので、敷地内を少し散歩。このプランテーション内には、2006年に現在のオーナーとなったラリー・ウォーレン(Larry Warren)氏が私財で敷設したセントニコラスアビーヘリテージ鉄道(St. Nicholas Abbey Heritage Railway)がある。762mmの観光用の狭軌鉄道で、全長1.5㎞の路線を蒸気機関車が3両の客車を引いて運行している。<br /><br />2019年3月正式運行開始。蒸気機関車は1883年から1937年まで運行していたバルバドス鉄道(Barbados Railway)で使われていたものをベースに軌道改修している。線路は、グレートハウスの向かい、馬の像が畔に建つ池の周りのループ線から、チェリーツリーヒルまで伸びており、そこのターンテーブルで機関車のみ旋回し、折り返している。往復1時間でBds$60らしい。<br /><br />これにも乗りたいと思っていたのだが、残念ながら鉄道に乗れるツアーはこのセントニコラスアビー観光しかなく、ハリソン洞窟(Harrison&#39;s Cave)にぜひ行きたかったので、諦めた。せめて機関車だけでも写せればと思っていたが、姿を望むことも出来なかったのは、残念。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.4396685943734729&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />1時45分頃、セントニコラスアビーを出発、ブリッジタウン(Bridgetown)に戻る。10分ほどでオールセインツアングリカン教会(All Saints Anglican Church)の横を通過する。この島の一番古い教会の一つで、現在の建物は1884年に建てられたもの。西半球の教会の中で最も美しい細部を備えていると云われるステンドグラスの窓があるそうだ。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.4396675520402438&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />ブリッジタウン観光に続く

バルバドス セントニコラスアビー(St Nicolas Abbey, Barbados)

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2020/02/21 - 2020/02/21

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ちふゆ

ちふゆさん

2020年2月21日(金)、クルーズ船の最後の寄港国、バルバドス(Barbados)を現地ツアーで観光中。12時20分頃、このツアー最後の目的地のセントニコラスアビー(St. Nicholas Abbey)に到着。ここもバルバドスの七不思議(Seven Wonders of Barbados)の一つ。島の北東部、セントピーター(Saint Peter)教区にあるサトウキビプランテーションで、年間数千人の観光客を集めている。

1.7平方㎞の敷地を持ち、農園主の邸宅だったグレートハウス、ラム蒸留所、ラムと砂糖の博物館、カフェなどがある。今でも0.9平方㎞のサトウキビ畑があり、その1/4でシロップ用のサトウキビが生育されている。1978年にこのプランテーションに住み始めたオーナーのステファン・ケーブ中佐(Lieutenant Colonel Stephen Cave)がその素晴らしさに感激し、バルバドスで最初の公開遺産として一般公開を始めた。

アビー(Abbey)は修道院を意味するが、教会との繋がりはない。1658年にベンジャミン・ベリンジャー大佐(Colonel Benjamin Berringer)が拓いたもので、元々はベリンジャープランテーションだった。彼は妻と争い、1661年にこの家を去り亡くなる。その後妻は隣りのプランテーションの所有者だったジョン・イェーマン卿(Sir John Yeaman)と再婚し、2つのプランテーションは合わせてイェーマンプランテーションとなった。1674年に彼が亡くなった後、所有者はベンジャミン・ベリンジャーの息子から孫娘に引き継がれたが、孫娘のスザンナ(Susanna)は祖父の死はイェーマン卿に依るものと云われていたのでその名を残すことを拒否、夫のジョージ・ニコラス(George Nicholas)の名を取って、ニコラスプランテーションに変更した。

1746年にプランテーションはベリンジャー家の子孫であるニコラス家の手を離れ、ジョン・ゲイ・アレイン卿(Sir John Gay Alleyne)が所有者となり、彼は1783年にアメリカ独立戦争を終結させた条約の1つであるパリ条約(Treaty of Paris)に敬意を表して、ここに来る前に寄ったチェリーツリーヒル(Cherry Tree Hill)の桜をマホガニーを植え換えた。また、この時期にラムの蒸留が始められた。

1810年に所有者はカンバーバッチ家(Cumberbatch)となり、1834年に財産を引き継いだサラ・カンバーバッチ(Sarah Cumberbatch)と夫のチャールズ・ケイブ(Charles Cave)がニコラスプランテーションにカンバーバッチ家がイギリス時代に住んでいたセントニコラス教区(St. Nicholas Parish)と彼らが結婚した場所であるバスアビー(Bath Abbey)の名前を加えて現在の名前に変えた。

ここは、ガイド付きツアーで構内を回る。12時半スタート(下の写真1)。まずはグレートハウスの中で説明を聞く。このグレートハウスは17世紀前半のチューダー様式(Tudor)とジョージ王朝様式(Georgian)の間のジャコビアン様式(Jacobean)で、西半球には3軒しか残っていないものの一つ(他の2つはバルバドスの別の場所と米国バージニア州にある)。複雑な湾曲した切妻、チューダー様式のアーチ、装飾的な煙突、両開きの窓が特徴。

1階のみ博物館として公開されており、2階への階段にはチェーンが張られている。このチッペンデール(Chippendale)の階段や玄関の柱廊、杉の羽目板、家具、ウェッジウッド(Wedgwood)の陶器などはあとから追加されたもので、18世紀のプランテーション生活を再現している。刺繍や貝殻の飾り物も綺麗。

グレートハウスから裏の中庭に抜けるとツアーに込みのラムパンチを戴く。冷たい飲み物がありがたい。一息ついたあとは、奥の蒸留所へ。1947年までは敷地内で砂糖工場が稼働していたが、現在は13㎞ほど離れた工場で処理されており、現在は近年修復されたラム蒸留所がある。スチールポットがきれい(下の写真2)。直売所でここで造られたラムを販売しているが、1本1本、手彫りされている。

その後、酒蔵などを回る。構内にはインコなどの鳥籠があり、林にはマホガニーの木の他に、ツゲ(Buxus)、ヤシ(Cabbage Palm)、シルクコットン(Silk Cotton)、アボカド(Avocado)などが植えられている。最後は19世紀半ばのオーナーだったチャールズ・ケイブ氏が1935年に撮影した当時の生活を記録したフィルムを見ることも出来る(下の写真3)。13時15分頃、フィルム上映を途中で抜けて売店でクッキーとミネラルウォーターを購入して一休み(下の写真4)。

出発時間までもう少し時間があるので、敷地内を少し散歩。このプランテーション内には、2006年に現在のオーナーとなったラリー・ウォーレン(Larry Warren)氏が私財で敷設したセントニコラスアビーヘリテージ鉄道(St. Nicholas Abbey Heritage Railway)がある。762mmの観光用の狭軌鉄道で、全長1.5㎞の路線を蒸気機関車が3両の客車を引いて運行している。

2019年3月正式運行開始。蒸気機関車は1883年から1937年まで運行していたバルバドス鉄道(Barbados Railway)で使われていたものをベースに軌道改修している。線路は、グレートハウスの向かい、馬の像が畔に建つ池の周りのループ線から、チェリーツリーヒルまで伸びており、そこのターンテーブルで機関車のみ旋回し、折り返している。往復1時間でBds$60らしい。

これにも乗りたいと思っていたのだが、残念ながら鉄道に乗れるツアーはこのセントニコラスアビー観光しかなく、ハリソン洞窟(Harrison's Cave)にぜひ行きたかったので、諦めた。せめて機関車だけでも写せればと思っていたが、姿を望むことも出来なかったのは、残念。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.4396685943734729&type=1&l=223fe1adec

1時45分頃、セントニコラスアビーを出発、ブリッジタウン(Bridgetown)に戻る。10分ほどでオールセインツアングリカン教会(All Saints Anglican Church)の横を通過する。この島の一番古い教会の一つで、現在の建物は1884年に建てられたもの。西半球の教会の中で最も美しい細部を備えていると云われるステンドグラスの窓があるそうだ。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.4396675520402438&type=1&l=223fe1adec


ブリッジタウン観光に続く

  • 写真1 ツアー案内

    写真1 ツアー案内

  • 写真2 スチールポット

    写真2 スチールポット

  • 写真3 1935年のフィルム

    写真3 1935年のフィルム

  • 写真4 おやつ休憩

    写真4 おやつ休憩

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