2019/07/08 - 2019/07/08
50位(同エリア480件中)
かっちんさん
JR飯山線土市(どいち)駅付近には、越後の「へぎ蕎麦」を食べられるお店が4軒もあり、ちょっとしたグルメ街道です。
地元で人気の「由屋(よしや)」は独特の舌ざわりと歯ごたえのある「へぎ蕎麦」で絶品です。
新潟県南部の十日町と津南町からなる世界有数の豪雪地帯は「越後妻有(えちごつまり)」と呼ばれています。
「越後妻有」では、2000年より「大地の芸術祭」が開催され、アートにより里山の魅力を発信し、地域再生の道筋を築いています。
土市駅前には、絵本「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」を題材にしたアート作品が展示されています。
豪雪地帯で見られる「かまぼこ型倉庫」を列車に見立て、両親を亡くした少年と飼い犬が列車に乗って、田舎のおじいさんを訪ねる作品です。
ほくほく線まつだい駅南側の里山には、アート作品を数多く展示したフィールドミュージアム(屋外展示)が広がっています。
今日は東京から在来線を乗り継ぎ、新潟県六日町から第三セクターの「ほくほく線」に乗り、十日町、土市、まつだい(松代)を訪れます。
「まつだい」は十日町から薬師峠を越えた山あいにあります。十日町と「まつだい」を結ぶ国道は、トンネルが開通する前の冬期間、雪で不通となり陸の孤島になったこともありました。
鉄道の誘致運動は昭和初期から始まり、紆余曲折の末、「ほくほく線」が開業したのは平成9年(1997)3月でした。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・建設コンサルタンツ協会「赤谷川橋梁」
・千代田コンサルタント、土木学会田中賞「赤谷川橋梁」
・市報とおかまち「スーパー特急 ほくほく線開業まで一年半」、1995年9月25日
・tetsudo.com「北越急行制服リニューアル」
・北越急行「ほくほく線 大地の芸術祭ラッピング列車DAICHI号 運行開始」「ゆめぞら」「路線断面図」
・大盛りユキヒロック「十日町市名代生そば由屋」
・食べログ「由屋」
・小嶋屋総本店「よくある質問」:由屋
・びゅうたび「暇だから新潟県十日町で全部雪のせいにしてみた」:由屋
・絵本ナビ「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」
・越後妻有アートフィールドHP、「Kiss & Goodbye(土市駅)」、その他作品
・JR東日本「おいこっと」
・シンフォニアテクノロジー株式会社HP
・狩野孝弘氏ブログ、テクノ・トレンジャー-知られざる鉄道土木技術の足跡-「薬師峠トンネル」
・越後妻有「大地の芸術祭の里」資料
・まつだい「農舞台」フィールドミュージアムMAP
・十日町市観光協会「まつだい郷土資料館」
・道の駅まつだいふるさと会館HP
・一泊二日ほくほく線紀行ブログ:シンボルタワー
・日本マンホール蓋学会「十日町市のマンホール」
・ウィキペディア「北越急行ほくほく線」「南越後観光バス」「飯山線」「土市駅」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
美しいアーチ橋を渡る上越新幹線(後閑付近の車窓)
上越線「後閑(ごかん)駅」を過ぎると、並行して走る上越新幹線の「赤谷川(あかやがわ)橋梁」が左手に見えます。
「新幹線が来るかな~」と期待して眺めていると、ちょうど2階建て新幹線が橋を渡ります。ラッキー!
利根川支流の赤谷川は「上毛高原駅」が近く、減速している新幹線が見られます。
「赤谷川橋梁」は昭和54年(1979)に完成し、美しい「RC逆ランガーアーチ構造」となっていて、鉄道橋のコンクリートアーチ橋としては、国内で最大の支間(116m)を有しています。
土木学会田中賞を受賞しています。 -
軽快に下りる「岩原の大カーブ」(岩原スキー場付近の車窓)
谷川岳を清水トンネルで抜け新潟県に入ります。
越後中里駅を過ぎると、緩やかなカーブを描きながら「岩原(いわっぱら)スキー場前駅」へ下ります。 -
北越急行「ほくほく線」(六日町駅)
六日町駅で、日本海に面する犀潟(さいがた)まで最短ルートで結ぶ「ほくほく線」に乗り換えます。
北陸新幹線開業(2015年3月14日)前は、上越新幹線越後湯沢から上越線六日町~ほくほく線~犀潟(さいがた)を通り、信越・北陸本線で富山・金沢へ行く特急「はくたか」が走っていました。
現在はJRから通過する列車も走らなくなり、静かなローカル線になりました。 -
北越急行の乗車券(六日町駅)
券の地紋に、北越急行のシンボルマーク(社章)が印刷されています。
二重だ円は線路を、三つの星は第三セクターの集合体や線路を走る電車をモチーフにしています。 -
お洒落な「ハンチング帽運転士」(ほくほく線)
夏はハンチング、冬はソフトキャップが制帽になっているそうです。 -
「妻有の森」を描いた列車(十日町駅)
十日町駅で下車すると、向かい側に「大地の芸術祭ラッピング列車 DAICHI(だいち)号」が停車しています。
2018大地の芸術祭参加作品で、夜と朝の「妻有(つまり)の森」をモチーフにしたデザインです。
新潟県南部の十日町と津南町からなる世界有数の豪雪地帯は「越後妻有(えちごつまり)」と呼ばれています。 -
十日町周辺の案内図
これから「へぎ蕎麦」を食べに行くお店は「土市(どいち)駅」の近く。
JR飯山線十日町駅の隣にある土市へは、行きに路線バス、帰りに鉄道を利用します。
今晩の宿は「松之山温泉」。ほくほく線「まつだい駅」から路線バスまたは宿の送迎車で行くことができます。
まつだい駅周辺の里山には、「大地の芸術祭」のアート作品が屋外のいたるところに展示されています。 -
「津南行き」のバス(十日町駅前)
南越後観光バスの「津南行き」バスで土市へ向かいます。
観光バスと名前が付いていますが、通常の乗合バスと貸切バスを運行しています。
南越後観光バスは新潟県の魚沼地方を中心として長野県栄村へも乗り入れています。
津南路線は昼間の時間帯を1時間に1本の頻度で運行し便利です。 -
昔乗ったバスの珍しい「紙製運賃表示器」(2016年10月27日訪問)
4年前、秋山郷に旅をしたとき、乗った南越後観光バスは、「紙製運賃表示器」を使用していました。
現在は残っていないと思いますが・・・
秋山郷の旅行記に「紙製運賃表示器」の仕組みを詳しく説明しました。
次の停留所の案内放送が始まると、紙製の運賃表が上からパタッと落ちます。
表示器天板に隠されている爪と運賃表下部の切れ込みが一致すると、運賃表がパタッと落ちます。
その次の運賃表は切れ込みの位置が異なるので、落ちてこない仕掛けです。
運転手さんの話では、この運賃表示器を見にバスマニアがよく来るそうです。
さらに興味のある方は旅行記をご覧ください。
「秋山郷の鳥甲山の絶景が眺められる天池(長野新潟)」
https://4travel.jp/travelogue/11201677 -
「土市学校前」バス停に到着
十日町駅前から20分ほどです。 -
「水沢地区」ぐるめガイドマップ(土市)
土市駅と隣の越後水沢駅の周辺が「水沢地区」です。
越後名物「へぎ蕎麦」のお店が4軒もあり、ちょっとしたグルメ街道です。
「へぎ」とはそばを盛りつける木製の四角い容器のことです。
では、「由屋(よしや)」へ向かいます。 -
名代生蕎麦「由屋」(土市)
-
地元に人気のお店(由屋)
12時前なので、店に入るとすでに満員。
でも、2階にも座敷があり、そこに案内されます。 -
「シュワッチ」(由屋)
店の前で呼び込みをする「ウルトラマン」。
最近は怪獣との戦いが少なくなり、アルバイトしているとか・・・ -
最初に揚げたての「野菜天ぷら」(由屋)
山菜にコシアブラなど、サクサクして美味しい。
お漬物と小鉢も付いています。 -
イチオシ
越後名物「へぎ蕎麦」(由屋)
地元の厳選された玄そばを石臼でひき、海藻の「布海苔(ふのり)」でつないだ「へぎ蕎麦」。
十日町は織物の一大産業として栄えてきた歴史があり、織物の糊付けの際に「布海苔」が使われてきました。
一口大に丸めて、へぎに盛り付けられています。
写真は20玉の「小へぎ蕎麦」で、二人半前位を二人で食べます。
独特の舌ざわりと歯ごたえがあり、「布海苔」のつなぎでツルっとのど越しのいい蕎麦になっています。
薬味はワサビでなく「カラシ」。この地方ではワサビがとれなかったためで、「カラシ」の風味がへぎ蕎麦と妙に合います。
へぎ蕎麦の味はまさに絶品です。 -
デザートに「そばアイス」(由屋)
甘いアイスクリームで締め、土市駅へ向かいます。 -
豪雪地帯の建物(土市)
雪深いところなので1階の床を高くし、屋根の雪かき用に梯子が掛けられています。 -
「雪ん子」のような駅(土市駅)
「土市駅」は昭和4年(1929)に飯山鉄道(現在はJR飯山線)の駅として開業。
三角屋根の駅舎は新しく、平成12年(2000)改築し待合室だけある無人駅です。 -
駅を彩る夏の花「タチアオイ」(土市駅)
-
絵本「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」(土市駅)
駅待合室に置いてある絵本です。
台湾のベストセラー絵本作家「ジミー・リャオ」の日本を舞台にした作品です。
2015年夏に開催された「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」にアーティストとして参加し、JR飯山線をモチーフにこの本を描いています。
両親を亡くした少年と飼い犬が列車に乗って、田舎のおじいさんを訪ねる物語です。
列車が前に進むように、人生を切り開く勇気を与えてくれる絵本です。 -
「幸せのきっぷ」Welcome公園(土市駅前)
駅前に「幸せのきっぷ」のアート作品が展示されています。 -
アート作品「幸せのきっぷの列車 Kiss & Goodbye」(土市駅前)
2015年制作、ジミー・リャオ(台湾)氏の作品。
JR飯山線を舞台とした新作絵本「幸せのきっぷ Kiss & Goodbye」を軸にした作品。
豪雪地帯である越後妻有地域で見られる通称「かまぼこ型倉庫」に着想を得てデザインしています。
動物たちが運転する列車に、大きな鳥の親子も屋根に同乗し、少年とともに旅に出ます。 -
後方を見守るペンギン車掌(アート作品)
現在は外観だけ公開されているので、ぐるっとひと回りします。 -
新しい人生に立ち向かう「少年と飼い犬」(アート作品)
動物たちと大きな鳥が少年に勇気を与えてくれるのでしょう。 -
イチオシ
アート列車と飯山線のツーショット(土市駅前)
飯山線の車両は偶然にも観光列車「おいこっと」。平日なので通常の列車にも使われています。
「おいこっと」は、飯山線の田園風景や川、山など日本人が思い描くふるさと(田舎)をイメージするために、東京の真逆にあると言う意味でTOKYOの英語表記を反対にし「おいこっと」とひらがなで表現しました。 -
古民家風の車内(おいこっと)
この列車に乗り、十日町へ向かいます。
車内は、子供のころ、夏休みに遊びに行っていたおばあちゃんの家のような、懐かしさ、楽しさを感じさせる「古民家」風のこころ落ち着くデザインです。 -
ふる里を連想する外観(おいこっと)
JR十日町駅に到着。
外観デザインは、「ふる里」や「おばあちゃんの家」を連想する茅葺き屋根の民家の襖や障子などをイメージしています。 -
「雪ん子」の車両アイコン(おいこっと)
「雪ん子」をイメージしたキャラクターと「おいこっと」を組み合わせ、親しみのあるデザインを表現しています。
飯山線の「川・空・山」をイメージしたキャッチコピー「いいかわ、いいそら、いいやません。」はよく考えています。 -
イチオシ
ほくほく線の巨大ミニチュア(ほくほく線十日町駅)
カゴ付きキャリーカートを利用して電車の形にしています。
今は案内パンフレット置き場になっていますが、イベントの時は電車として会場を走りまわるのでしょうね。 -
ほくほく線の券売機(ほくほく線十日町駅)
製造しているメーカーは「SINFONIA ENGINEERING」。
洒落た会社名なので海外メーカかと思って調べてみると、旧神鋼電機のグループ会社でした。
「神鋼電機」は中堅重電機メーカとして認知されてきたのですが、電子・精密・制御分野へと事業分野の変革を続け、社名と実態とのずれが大きくなり、平成21年(2009)に「シンフォニアテクノロジー」へと社名変更していました。
新社名は、人の心に響き、人と社会を幸せにする技術を提供する会社という思いが込められています。 -
「ゆめぞら号」(ほくほく線十日町駅)
犀潟行きの電車は「ゆめぞら号」。
この電車で、隣の「まつだい駅」へ向かいます。 -
「ゆめぞら号」の車内(ほくほく線)
日曜日にはトンネル内に入ると車内の天井が巨大スクリーンに代わり、夢の空の景色が上映されます。
今日は月曜日なので見られません。 -
まもなく「信濃川橋梁」(ほくほく線車窓)
十日町駅を出発すると、信濃川に架かる橋梁(407m)を渡り、長大な「薬師峠トンネル(6,199m)」に入ります。
1980年代(昭和55年)の十日町と松代を結ぶ国道253号の薬師峠は、毎年冬に雪で不通となり、直線距離で13kmのところを、柏崎・直江津を通る120kmもの迂回しなければ行き来ができませんでした。
その後、国道と鉄道(ほくほく線)が薬師峠を貫くトンネルを各々完成させた歴史があります。 -
次は「犬伏トンネル」(ほくほく線車窓)
全長667mの短いトンネルなので、先のトンネルが見えています。 -
第一田沢トンネル(ほくほく線車窓)
トンネル入口手前に三角屋根のスノーシェルターがあります。
このトンネルは2つの第一・第二田沢トンネル(2,208m)がほぼ繋がっています。 -
「まつだい駅」に到着(ほくほく線)
十日町駅から8分で到着。
十日町市松代にある駅ですが、駅名を漢字表記にすると長野県にある「まつしろ」と勘違いされるので、ひらがなで「まつだい」にしています。 -
「まつだい駅」駅舎
道の駅「松代ふるさと会館」を併設しています。
松代のある「越後妻有」では、2000年より「大地の芸術祭」が開催され、アートにより里山の魅力を発信し、地域再生の道筋を築くことが目標になっています。
「まつだい駅」の南側の里山には、アート作品を展示したフィールドミュージアムが広がっているのでいくつか見学します。 -
アート作品「花咲ける妻有」~生き生きした巨大な花~
2003年制作、草間彌生氏の作品。
<作品の解説>
妻有は気高い土地である。どんな作品でも大手を広げて自由に包み込んでくれる寛容の地である。
私が作った巨大な花の野外彫刻作品がここに置かれて妻有の空気を讃美し、美しい陽光を天からそそがれて、この上ない心の安らぎをおぼえている。
世界から人が見にきて欲しい。そして全作品をミドリの森や林の奥にみつけて、妻有に来た感動をあじわって欲しい。
大地の芸術祭バンザイである。野外彫刻は全世界と日本を含めて数ヶ所作った中でも「花咲ける妻有」は私のお気に入りのナンバーワンである。 -
里山アートを走る「ほくほく線」(大地の芸術祭)
-
アート作品「棚田」~昔の田植え作業~
2000年制作、イリヤ&エミリア・カバコフ氏(ロシア/アメリカ)の作品。
<作品の解説>
伝統的な稲作の情景を詠んだテキストと、対岸の棚田に農作業をする人々の姿をかたどった彫刻を配置。 -
アート作品「棚田」~農舞台内からの眺め~
<作品の解説>
農舞台内の展望台から見ると、詩と風景、彫刻作品が融合した形で現れる。 -
イチオシ
アート作品「ゲロンパ大合唱」~カエルの草刈り軍団~
2009年制作、大西治・大西雅子両氏の作品。
<作品の解説>
草刈りは農業には欠かせない大切な仕事だが、大変な重労働。
「ゲロンパ」はパカっと大きな口を開け、刈り終えた草をもぐもぐとお腹に飲み込んで堆肥を生み出す堆肥製造マシーン。
田んぼの片隅に置かれた5匹のゲロンパたちは、そのユーモラスな姿で草刈りの辛い気分を朗らかにしてくれる。
移動可能なゲロンパたちは、トラックにちょこんと乗って運ばれる。 -
アート作品「円-縁-演」~魔法の実~
2015年制作、松田重仁氏の作品。
<作品の解説>
2003年にトーテムポールを制作した際、そばにタイムカプセルも埋め、12年後に開封すると銘板に記した。
そして2015年、当時の制作メンバーが再び集まり、未来へとつながる作品「希望の実」を手掛け、設置する。
あれっ、後ろの森に赤とんぼが飛んでいる。 -
アート作品「○△□の塔と赤とんぼ」~赤とんぼの飛び立ち~
2000年制作、田中信太郎氏の作品。
<作品の解説>
高さ14m、青空を背景に羽ばたくランドマーク、赤とんぼの彫刻。
木々越しに見える赤とんぼの風情は、里山で暮らす人々と都市に住む人々をつなぐ心の故郷なのかもしれない。 -
アート作品「リバース・シティー」~色鉛筆の雨~
2009年制作、パスカル・マルティン・タイユー氏(カメルーン/ベルギー)の作品。
<作品の解説>
松代城山に現れた、太い柱に吊るされた大きな鉛筆の群れ。
一本一本には世界の国々の名前が書かれている。さまざまな色に着色された特大の鉛筆は、背の低いものも高いものもある。
鉛筆の街はステンレスの柱で枠に固定され、地面から約2mの高さ、里山の自然から離れた位置に浮かぶ。
逆さまに吊るされたカラフルな都市は、人びとに先端を向け、見上げる者にその迫力とともに脅威を感じさせる。 -
「まつだい郷土資料館」(大地の芸術祭)
ケヤキ造りの古民家を移築し、内部に囲炉裏や古民具を展示した施設です。
地域で実際に使用していた民具や上杉謙信ゆかりの品、また、当時を忍ばせる重厚な作りの仏壇や神棚、2階には伝統的な書院造りの部屋など、見ごたえのある展示が並びます。 -
アート作品「まつだい住民博物館」~松代住民のお出迎え~
2003年制作、ジョセップ・マリア・マルティン氏(スペイン)の作品。
<作品の解説>
旧松代町全住民が参加して作られた「まつだい住民博物館」は、まつだい農舞台とまつだい駅をつなぐ連絡通路に設置された。
作品はまつだい農舞台の入場門的意味を持ち、入場客を松代の人情で迎え入れてくれる。
通路に並ぶ約1,500本のカラーバーは旧松代町の各家庭が色を選んだもので、それぞれには屋号が書かれている。
また、通路の終点には映像モニターが設置されており、そこでは住民が実際に人情あふれる演技で客を招き入れる映像が映し出されている。 -
アート作品「かまぼこアートセンター」~7人のかまぼこ家族~
2003年制作、小沢剛氏の作品。
<作品の解説>
この作品はこの地域特有の建物である「かまぼこ型倉庫」との出会いから始まっている。
豪雪地帯であるこの地域にフィットとする形状で、鉄道工事の副産物であるアーチ型の構造物を利用して作られたのが始まりである。
1年にわたって地元広報誌に連載した「かまぼこ型倉庫再発見」では、倉庫をめぐる歴史などを紹介。
松代町内に点在する全てのかまぼこ型倉庫をリサーチし、写真にコメントを添えて、最大サイズの倉庫内部に展示した。
残りの6つの倉庫は地元の人に1年契約で貸倉庫として利用されている。
それぞれの倉庫は魚眼レンズ付きの覗き穴から内部を覗くことができる。
7つの異なる大きさの倉庫を並べたのは積雪時期に雪が見せる形を想定してのものだ。 -
鉄道を誘致した証の「シンボルタワー」(まつだい駅前広場)
まつだい駅は「ほくほく線発祥の地」。
昭和6年(1931)から始まった鉄道誘致運動は紆余曲折の末、平成9年(1997)に第三セクターの北越急行「ほくほく線」として開業します。
雪国松代の町民が、鉄道の誘致にそそいだ半世紀を超える奮闘と情熱を「レールタワー」としてあらわしています。
タワーは、レールの橋、風見鶏、雪の結晶で構成されています。
しかも、雪の結晶はレールの断面の形を組み合わせています。 -
デザインマンホール(まつだい駅前)
昭和56年(1981)に作られた松代城と町の花「ユキツバキ」をカラーでデザインした松代のマンホール。
右上に公募で選ばれた町のシンボルマークがあり、町の花「雪椿の花」と町名の「M」をモチーフにし、活力にあふれ飛躍する姿を表現しています。 -
綺麗に並んだ「ネジバナ」(まつだい駅近く)
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「ガクアジサイ」(まつだい駅近く)
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特急「はくたか」の歩み(まつだい駅前展示)
平成9年(1997)3月、ほくほく線の開業に伴い、上越線越後湯沢駅から北陸本線金沢駅を結ぶ特急としてデビュー。
高速タイプの681系、683系を使用し、平成17年には最高速度が160km/hで運転。
平成27年(2015)3月北陸新幹線金沢開業により、特急「はくたか」は18年間の運行を終えます。
「はくたか」の名前は、北陸新幹線「はくたか」に引き継がれています。 -
特急「はくたか」(まつだい駅前展示)
「はくたか」の車両が御影石で再現されています。
北越急行の車両は「スノーラビット」の愛称で呼ばれます。 -
イチオシ
特急「はくたか」(まつだい駅前展示)
前面と後面の形が異なり、後面はさらに3両連結できるようになっています。 -
イチオシ
野外彫刻とアート電車(まつだい駅前)
「越後妻有アートトリエンナーレ」を盛り立てる場面です。
3年ごとに開催される大地の芸術祭は、次回が2021年夏。
発表した作品はそのまま残されるので、通年見学ができます。
これから今晩の宿、松之山温泉「凌雲閣」へ向かいます。
今日は越後の「へぎ蕎麦」を味わい、「大地の芸術祭」のアート作品を一部ですが観賞することができました。
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