2020/07/28 - 2020/07/28
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ばねおさん
7月1日にパリCDGを発ち、2日に羽田着。
わずか4週間足らずの日本滞在で、その内2週間は自宅での隔離生活。
幸い入国時のウイルス検査の結果は陰性であったが、残り少ない期間を必死に動き回り、すっかりくたびれ果てた状態で、28日再びパリへ。
折しも日本では感染者が急増し、第2波の到来が言われている。
ほぼ時期を同じくしてヨーロッパでも新たな感染者が増大し、いずれ再び都市封鎖があるのではないかとの観測も聞かれる。
それでもウイルスの存在に慣れてしまったのか、もう感染者の数だけではさほど緊迫感もないような人々の様子。
これがウイルスとの共存ということか
それにしても4週間前にパリから羽田へ発った時と、羽田からパリに向かう時の移動の様相にはずいぶんと変化がある。
おそらくこれからもウイルスの感染状況に応じて変化はしていくだろうが、果たしてどうなっていくのか、予測はむつかしい
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
7月28日、羽田の国際ターミナル。
出発便を示すボードはどれをみてもキャンセルで、実際の運航はないけれど、本来のスケジュールだけを掲示したものばかり。
自分の搭乗する10:40発のJL45便はまだ表示されていない。 -
チェックインカウンター付近もがらんとして
乗客の数が少ないのは当然としても、フォローする職員もほとんど見かけない。
パリ発の時は、搭乗券まで自宅でプリントアウトして持参し、表示されたQRコードを読み取るだけで手続きが完了したが
羽田では事前の準備をしないまま、空港に来てからチェックイン機で操作をした。
パスポートを挿入すると、荷物タグまで印刷されて出てきたが、以前もそうであっただろうか思い出せない。 -
荷物預けのひとが少ない割には一人当たりの手間がかかっていて、自分も梱包不備の荷物をガムテープで手直しする日本人カップルに延々と待たされる羽目になった。
さすがに見かねて他の窓口に誘導されたが、こうした時期にこんな横着な乗客がいることに妙に感心してしまう。 -
少し前まではフランスへの渡航に際して「国際移動証明書」と「コロナウイルス症状無しの宣誓書」が必要であったものが、いずれも7月1日からは不要になった
はずなのだが...
JALスタッフが言うには宣誓書は必要とのこと。
疑問に思いながらも、携帯していた「宣誓書」の提示で間に合わせたが、これはあくまでフランス入国時に齟齬が生じないように備えていたもの。 -
フランスでは官憲の対応が担当者によって大きく異なり、また、最新の情報が現場で徹底していないことで困らせられる場合もあるので、念のため仏首相の声明書コピーとともに用意はしておいた。
文書主義のフランスでは書証があれば確実なのだ。
結局、フランス入国時にも「宣誓書」は要求されず、やはり不要な書類であった。 -
その日本語訳が在仏日本大使館からも発せられ、在日フランス大使館にもHPで掲示されている。
航空会社なのだから当然分かっているだろうと思っていたのだが...
少々、穿った見方だが、症状を隠して搭乗した場合の航空会社の自衛策だろうか。 -
チェックインを済ませ出発手続きへ
前を行く人が誰もいない
当然、持ち物検査も待つまでもなく進んだのは良いが、驚くほど念入りな身体検査を経験した。
ズボンのハンケチまで出させ、服に包まれている部分の身体は全て手袋をした手で
まさぐられ,
まあここまではどこでもあることなのだが、そこまでやるかと思うほどの念の入れ方には本当にびっくりした。
その一方で、ベルトも靴もそのままなのだから、判断の基準が分からない。
しかも同じ手袋で別人の検査もしているわけで、危険物のチェックはよいがウイルス感染予防の観点からはとても矛盾すると思ってしまう。 -
保安検査も出国審査きも終え、あとは搭乗ゲートへ行くばかりになった
どちらを向いてもほぼ無人 -
店舗も空港直営店のみが営業しているだけで、あとは休業状態のようだ。
-
搭乗までの時間もあるので航空会社のラウンジを利用することにした。
-
本来自分が利用できるラウンジは休止中で、現在はファーストクラスのラウンジに利用が統合されているという。
利用する者にとっては悪い話ではない。まるで2階級特進ではないか
こうした機会でもなければファーストクラスのラウンジなど利用することはないかもしれない。 -
これが4Fのファーストクラスラウンジの玄関。
羽田でJALラウンジを利用する場合でも、いつもは5Fなので
横目で通り過ぎるだけの場所だった -
それが晴れて入場できることになり
何やら素晴らしい世界が開けているような期待感がある.
エントランスからのアプローチも長く、なにやら勿体を付けている
この先に待っているのは夢のようなおもてなし空間か -
さて、肝心の中身だが、正直のところ実にがっかりした。
座席のレイアウトや全体の雰囲気は、くつろげるような空間ではない
握り寿司のカウンターは設けられているものの、ネタはなんと2種類のみ
かの有名なカレーにも触手が延びず
シャンパンを頼む気もおこらず、せめておいしいコーヒーの一杯と思ったのだが
これがすこぶる不味い。
おまけに子供がサーバーに群がっているのはまるでファミレスだ
たまたま今だからこうなのかもしれないが、自分の数少ない経験でもエールフランスやエアーカナダのほうがはるかに提供品が豊かで、リラックスできる雰囲気であったと思ってしまう。 -
ラウンジでの滞在をそこそこにして搭乗口に移動。
搭乗待ちのパリ行きJAL045便の機体が正面に見える
このあと予定時刻をやや過ぎてから搭乗が開始されたが、パリ発の時には後部座席順だったのだが、羽田ではグレード別に案内された。
この点は、従来通りということか。
驚いたのは座席
パリ→東京のように、一席づつの空きがあるだろうと思っていたが、一切なく、しかも見渡したところ満席に近いのでは?
搭乗するまでは、待合席にはひとつおきに着座の制限があったものが
搭乗すると一変して濃厚接触に近い状態に置かれる
換気が行われているとはいえ、機内という狭い空間でソーシャルデスタンスは撤廃される
こうなるとさっぱり分からない、 -
羽田の発着で必ず眼に入るスカイツリー
今やすっかり日本のランドマークとして定着している
さようならニッポン
しばしの別れです -
離陸後しばらくして、必要な書類があるので記入してほしいとのことでA4判の用紙が一枚配られた。
裏表びっしりと記入欄があり、ずいぶん分量があるなと思ったが、よくみると英文と仏文が2面に分かれているだけであった。
氏名や滞在先、電話、E-mailのほかにその他連絡先が細かく要求されている。
着陸前に回収に来たが、後で考えるとこれはウイルス感染が判明した場合の追跡用に記入させたものではなかろうかと思う。 -
さて、CDGに着いてからのことだが、あいにく何も写真を撮っておらずたまたまエチオピア航空の機体を撮ったので、これを借りて綴ることにする。
JL45便は46便と同様にターミナルに横付けにならず、沖止めとなった。
晴れた日は金属製のタラップが陽に反射して眩しく、降りるのには注意が必要だ
入国時の健康チェックは、拍子抜けするほど皆無。
もっともこれは日本からの入国の場合で、他国を経由すると事情は異なる
到着ロビーには、以前には見られなかった長机が設けられ、防護服らしき人々が並んでいた。
すでにすべての入国手続きを終えた後なので、あれは何だろうと迎えのひとに尋ねたところ、任意の希望者に無料で行われているPCR検査とのこと。
フランス入国後、自分が羽田でPCR検査を受けたことを知ったひとたちから、「痛くはなかったか?」とよく聞かれる。
もちろん痛みはなかったのだが、フランスの検査では綿棒をグイと突っ込まれて痛いという風聞があるようだ。
人間の鼻の形状は同じだろうが、やはり個々に応じた加減というものをフランス人が心得ているか、少々心もとない
手技なのだから、検査する熟練度もあるだろう。
あまりにも多くのひとから尋ねられるので、フランスでは進んで受けたいという気にはなれなくなってしまった。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ノーーウォリーズさん 2020/08/09 21:00:15
- いいですね、日本一時帰国
- ばねおさん、はじめまして
いつもパリ滞在記、興味深く読ませてもらっています。
7月に日本に一時帰国されたとは、羨ましいです。私も海外在住ですが、この国の在住者は出国を禁止されているので、海外行きは不可能です。おかげで国内のコロナウイルスは抑えられていますが(1州を除く)、どちらが良いのかは微妙ですね。
それにしてもパリ行きの長距離フライトでほぼ満席という状況は怖いですね。帰国後に感染して無ければ良いのですが。同時に満席という状況に驚きです。どんな人々が乗っているのでしょう?日本在住でもテレワーク勤務や専業主婦であれば、日本帰国後2週間の自主隔離は大した問題ではないでしょうし、フランス入国後も隔離は必要ないと聞きました。ファーストクラスラウンジが混んでいたことから、お金持ちの方がお忍びで海外に行っているのか。。海外旅行が憧れだった1960年代の様です。いずれにしても、早く安全に海外に行ける様になってもらいたいですね。
- ばねおさん からの返信 2020/08/10 02:29:39
- RE: いいですね、日本一時帰国
- ノーーウォリーズさん こんにちは
コメントをお寄せいただきありがとうございます。
オーストラリアにお暮しですね。
渡航規制が依然として続いているとのこと、ご同情申し上げます。
とは申しても、現下のような状況では、自由に往来が可能であることを無条件で喜んではいられません。
欧州でも感染者が減少しないままで、ヴァカンスに人々が繰り出しているのをみると、この先が懸念されます。
> それにしてもパリ行きの長距離フライトでほぼ満席という状況は怖いですね。帰国後に感染して無ければ良いのですが。同時に満席という状況に驚きです。どんな人々が乗っているのでしょう?
私もこれには驚きました。
まるで無人の地を行く観があった空港内だったのに、いつの間にかパリ行きはぎっしり状態だったのですから。
たださすがに観光者らしき人はいませんでした。
あとでこの疑問を現地の情報通の方に尋ねてみたところ、官庁や民間企業等の交代人員がたまたま集中したのではないか、とのことでした。
たしかに仕事上のグループらしき人々をいくつか見かけています。
>ファーストクラスラウンジが混んでいたことから、お金持ちの方がお忍びで海外に行っているのか。
空港ラウンジを複数稼働させずに、ファーストクラスラウンジに利用が統合されているだけで、利用者は私も含めてほとんどファーストクラス以外の乗客だと思います。
それぞれが望む旅を叶える日が来るのはいつになるのか、今は許容される範囲内で最大限の注意を払いながら行動する他ないのでしょう。
- ノーーウォリーズさん からの返信 2020/08/10 07:52:39
- RE: RE: いいですね、日本一時帰国
- ばねおさん、こんにちは
改めて私のコメント読み返すと、ばねおさんは諸事情で日本に行かなければいけない状況に「いいですね」は不適切でした。お詫びいたします。
私は日本含め海外に緊急で行く必要はないので我慢できますが、同僚が海外に住んでいる母親を亡くしても出国は諦めたという話を聞いて、厳しすぎるのもどうかなと思っています(例外はあるのですが、例外許可を取るのに時間がかかる為)。
そうですね、日本では法が許しても世論が許しませんね。馬鹿な邪推でした。早く安心・安全に旅ができる事を祈っています。
- ばねおさん からの返信 2020/08/11 05:20:19
- RE: RE: RE: いいですね、日本一時帰国
- ノーーウォリーズさん こんにちは
7月にJALが運航を再開したパリ発第一便を利用した時には、他の乗客たちの渡航目的がおおよそ見当がついたのですが、7月下旬に羽田発パリ行きを利用した際には、このひとたちはどのような目的や理由で渡航するのだろう?と不思議に思いました。
したがってノーーウォリーズさんの抱いた疑問はもっともなことで、お詫びには及びません。
他の乗客から見れば、私も疑問に思われるひとりだったでしょう。
> 同僚が海外に住んでいる母親を亡くしても出国は諦めたという話を聞いて、厳しすぎるのもどうかなと思っています(例外はあるのですが、例外許可を取るのに時間がかかる為)。
親族の生死に関わる問題の場合には例外として認められるのですね。
ただ、緊急にもかかわらず手続きが煩瑣で時間を要するというのはどこの国でも共通しているのかもしれませんね。
ばねお
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