十三から塚本周辺・・「高低差」地形散歩

2020/07/18 - 2020/07/18

　前に行った尼崎に続いて"大阪「高低差」地形散歩"を片手に十三から塚本にかけて自転車で巡った。この辺りは住宅や町工場が密集しているところである。しかし、明治時代までは中津川が流れていた。その堤防の高まりが所々残っているらしい。
　また、JRは新大阪付近から大阪駅を通らずに神戸へつながる貨物線がある。塚本駅の西側で三角形につながっているのでデルタ線と呼ばれている。ここのガードは異常に低いのでくぐるのが楽しい。

エリア 新大阪駅周辺・十三(大阪)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩

　国道2号線を東へ進み、新淀川の手前を左に曲がると野里住吉神社に出る。

　ここの神社も古くある神社だ。国道2号線沿いには由緒ある神社が多い。

　鳥居をくぐって参道を進むと太鼓橋かある。　この橋の下には昔は池があり、亀もいたそうだ。せっかくの池を今は埋めてしまったらしい。

　もったいない・・・・。亀がいたら楽しいのに…。

　さて、鳥居に戻り、右の道を見ると石垣がある。この壁が旧中津川の堤防だったらしい。
　こんなものは見ただけではわからない。神社の大木は当時の堤防に植えられていたものかもしれない。車や人のいるところが川が流れていたところである。河原の景色が浮かんでくる????

　では、反対側にも堤防があったはずである。住宅街の中をうろつくと風格のある家がある。

　自転車の上の壁にはこのような看板がある。
　この看板によると、ここが堤防跡で、家にある巨木（クロガネモチ)は当時の堤防に自生していた木だそうだ。私のいるところが川だったらしい。今は住宅街となっていて全く痕跡を残していない。

　さて、ここから新淀川を渡る。旧中津川が流れていた時は新淀川はない。

　淀川大橋は老朽化していて数年間かけてリフレッシュ工事をしていた。先日までは工事中であったが最近になって完成した。路面が美しい。

　尼崎のところでも書いたが地盤沈下の為堤防をどんどんとかさ上げしている。道路はかさ上げしていないので堤防を切るようになっている

　台風で傷んでしまった堤防を補修している。長いことかかる工事である。

　ここから新淀川を上流に進み、十三大橋に出る。そこにこんな橋が架かっている。
　何の変哲もない橋である。でも、これがわが国最初の鉄橋の一つだということが分かれば何かありがたみが出てくる(かな?)。大阪神戸間に鉄道が開通したときに旧中津川にかかっていたという。新淀川が開削されて十三大橋ができた時にその一部がここに転用されたという。

　ここでまた新淀川を渡る。この左の河床には旧十三大橋の基礎がある。水位が低い時には見える。

　新淀川を渡って十三に出て堤防沿いを上流に進む。一方通行の道路があり、不自然な緑地で区切られている。右側が本線である。左が側道的な道である。

　新淀川の堤防の上から見たらこんな感じである。一寸だけ高いのが分かる。
　この部分は自然堤防の残りということである。野里の神社周辺よりかは堤防らしさが残っている。

　さらに十三公園に横にも堤防をしのばせる地形が残っている。前方の微妙に高い場所が堤防のなごりであるらしい。
　しかし、私は堤防とはよくわからない。難しいものだ。

前の信号を渡って進むと下り坂になっている。左手にはこんな店がある。　うどんを製造しているみたいだが大正時代から「大盛り」にこだわっているという感じがしてくる。本当かどうかはわからないがこう思っていた方が楽しい。

　最後にこの周辺のJR線のガードを紹介する。

　まずは、旧中津川に日本最初の鉄橋がかかっていた場所のガードである。この付近の橋の一部が先ほどの十三の橋に転用されたらしい。

ガードの下の石積みが古そうな感じだ

　高野豆腐の旭松食品の本社らしい。思ったよりこじんまりとしている。

　もっと西へ行くと新大阪から新淀川を渡らずに神戸線に直結する線路がある。神戸方面と大阪方面に分岐するので三角形をしている。これをデルタ線という。

　これが一番低いガードである。高さが1.2mである。地元の人は自転車に乗ってくぐるという。私もやろうと思ったが首をグキッとしそうになり大事をとった。大人になってきた。

　ここを特急電車の回送車がゆっくりと通るので近くで見るのにはいい場所かと思う。今回は時間がなかったので電車待ちはしなかった。

ここも電車は徐行するので近くから見るのにいい場所である。

撮り鉄さんにとってはすごくいい踏切だと思う。今回は電車を待つ時間がなかったのが残念である。