2020/06/21 - 2020/06/27
319位(同エリア342件中)
ちゃおさん
宇和島の料亭穂積亭は日曜日が定休日で、昨夜は来ることができず、別の店に入ったが、今朝外観だけでも見ておこうと、ホテルからも歩いて4-5分の場所にある料亭に行く。この料亭は旧知のアメリカ在住のKatsuさんのお姉さんが嫁いだ店で、Katsuさんからも行って見る様にと言われていた場所で、昨夕料亭名を忘れてしまって、もう一人の知人、悠久さんに電話して名前を聞き、フロントに場所を尋ねたら、直ぐに返事が来て、市内でも1,2を争う高級料亭だが、今日は定休日とのことだった。
朝一番に宇和島城に登り、一旦ホテルに戻り、ぶらぶら朝食でも取れる店を探しながら、穂積亭に向かって歩いて行く。昨夜もちょっと見たが、ホテルの直ぐ近くに「きさいやロード」というアーケード街があるが、朝早く開いている店もなく、通勤客、通学客の姿も余り見られない。東京のように電車で通勤するということがなく、皆車での通勤が主流になっているのだろう。町名は新町で、お城の裏側に開けた新しい町という意味だろう。城を挟んだ反対側には宇和島東とか明倫小学校などがあり、そちらの地番が丸の内だったり、御徒町だったりだから、嘗てはそちらが大手門の前の中心地だったに違いない。
通りから時々山の上のお城が見える。城は山頂に立っているから、街からのどこからでも見えるのだろう。宇和島市民のシンボルなのだ。山の上のお城を眺めながら、穂積亭に着く。日本風の大きな料亭で、辰野川と言う、流れの早い川の畔に建っている。古風な感じの戦前からここにあるような歴史を感じさせる料亭である。道路に面してメニュー台が立っていたが、中を見るとそれ程高くはない。昨夜は残念だった。かと言ってもう一泊この町に泊ることは出来ない。
穂積亭の由来は、この直ぐ横の川に掛かっている穂積橋から来たもので、この橋は明治の法学者穂積博士が自費を投げうって橋を造った、というもので、地元の有志が先生の徳を顕彰するための銅像を建てようとしたのを抑え、そんな銅像よりは人々の為になるものを、ということでここに橋を作り、それは今でも穂積橋として人々に利用されている。橋の横に解説版が立っていたが、それを読むと、博士は日本初の法学博士で、東大法学部長、中央大学の創設、後、枢密院議長にもなられたとのことである。地元の最も著名な一人である。
先のKatsuさん、悠久さんは、共に宇和島東の同窓生であり、数年おきに開かれる同窓会にはKatsuさんも自宅のある米国テネシー州ナッシュビルから遥々駆け付け、この穂積亭で同窓生の皆さんと会えるのを楽しみにしているようである。この二人とはひょんなきっかけで知り合ったもので、以前竜司さんという同じ宇和島東の出身者がいて、彼はブログ好きで、あちこちブログサーフィンしていて、何かの機会で自分がやっていた以前のYahooブログに入ってきて、親しくなったもので、その関係で同窓のKatsuさん、悠久さんとも知り合うようになったものだが、その肝心の竜司さんは今ではもうブログもやってなく、どこで何をしているのかさえ、音信不通である。さらさら流れる辰野川の清流を眺め、再び穂積亭を写真に収め、ホテルに戻ることにした。
- 旅行の満足度
- 5.0
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