◆青葉スガシキ初夏ノ達沢不動滝

2020/06/23 - 2020/06/23

☆2年ぶりに猪苗代町の中ノ沢温泉にほど近い『達沢不動滝』に行ってきました。
達沢不動滝は『日本の滝百選』には選ばれていない福島県猪苗代町にあるローカルな滝ですが、
全国の滝マニアからはその秀麗な美しさかからとても人気のある滝で、
度々TVや映画の撮影地にもなっている隠れ名瀑です。
梅雨入りしたものの、撮影時は雨不足で水量はやや物足りなかったですが、
早朝の訪問で一番の乗りだったので誰に気兼ねすることなく、
邪魔もされず、のんびりマイナスイオンに癒されながら撮影できました(^^♪。
旅行記的には滝一つでは寂しいかなと思い帰り道に
旧長沼町勢至堂の『銚子ヶ滝』にも立ち寄ってみました。


豪雨災害が相次いでいます。
皆さまの地区は大丈夫でしょうか？

エリア 猪苗代(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

☆猪苗代町　達沢不動滝ルートMap（※Yahoo地図に加筆）

我が家からは車で１時間１０くらい。
裏磐梯の五色沼に行くのと同じくらい。
近くも無いしそう遠くもない距離かな。

☆達沢不動滝　ルートMap拡大図　（※国土地理院地図に加筆）

中ノ沢温泉街入り口で脇道を右折します(目印は御宿万葉亭の看板)。
ほぼ１本道なので問題ないと思いますが、途中“磐梯名湯リゾート ボナリの森”(旧リゾートインぼなり)を左手にやり過ごし、達沢集落を通り抜けます。
ほぼ突き当たりに『達沢不動滝』への標識があるので、そこを左方向に進みます。その先は達沢不動滝入り口の無料駐車場までダート道を５分ほどです。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

ダート道の行き止まりが達沢不動滝の入り口で無料の駐車場(約１０台)があり、
少し手前にも５台くらい停められるスペースがあります。
紅葉シーズンの週末はけっこう混雑するようです。
駐車場の傍らには無料簡易トイレもあります。
駐車場からはご覧の不動川沿いの道を２００ｍ、１０分ほど歩きますが、
ほぼ平坦な道なので老人子供でも大丈夫です。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

達沢不動滝遊歩道名物（？）の石抱きサワラ。

サワラ（椹/ヒノキ科ヒノキ属)
岩手の早池峰山～長崎の山地、太平洋側に多く分布。
ヒノキに良く似ますがヒノキより枝や葉が少ない印象。
木肌はスギ（杉）にも似ていますが
葉は杉のようにトゲトゲせずヒノキに似ています。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝　達沢不動山門

本尊の不動明王は仏教（密教）ですが、なぜか山門は鳥居だし、
注連縄もあるし・・・。
神仏習合の見本みたいですね(^_^;)。
山門をくぐり抜け、不動尊の社を右手見て進むと不動明王像や明王の象徴、“剣”が祀られた祭壇があり、
すぐ前方に達沢不動滝が見えてきます。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝　　不動明王石像

本尊の石造りの不動明王像とその象徴である”剣”がたくさん祀られています。
その奥に達沢不動滝が見えています。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝　

不動明王像左手から滝へと続く木製のスロープがあるのですが
通行止めになっていました。

少し土砂が崩れたような場所もありましたが
通行止めにするほどでは無いように見えました。
早朝で小雨も降っていたので私以外誰もいなかったので
スロープを迂回して滝に近づくことにしました。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

滝側から見た通行止めのスロープ。
スロープの内側に入ってみても
やはり通行止めの理由が良く分かりません(^^;)。
他に見学者がいたら気が引けたと思いますが
危険には見えなかったので滝のそばで撮影を続けました。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

安達太良山系船明神山(1667m)に水源をもつ不動川(達沢川)から流れ落ちる滝は
高さ１０メートル、　幅１５メートル。
通常、水量はさほど多くはありませんが鬱蒼とした森の中、
黒い一枚岩から簾のように流れ落ちる清らかな滝は
絵も言われぬ美しさです。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

滝の前にフォトジェニックなモミジの枝が大きく張り出し
若葉の頃や紅葉は絵も言われぬ美しさです。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

滝前に大きく張り出したモミジは絵になりますが
いつも大なり小なり風で揺れていてるので
スローシャッターとブレの無い写真の折り合いが難しいです。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

この日の風は微風だったのでモミジの揺れも少なく
比較的撮りやすかったです。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

シャッタースピードを上げて撮れば少しの揺れは問題ありませんが
滝をシルキーに撮るにはシャッタースピードを遅めに設定しなくては
ならないので各種設定のバランスが難しいです。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

達沢不動滝周辺ではヤグルマソウが見頃でした。
ヤグルマソウ(矢車草/ユキノシタ科ヤグルマソウ属)は北海道南西部～本州の
山あいの渓流沿いや湿った谷筋に自生します。
５枚の小葉が鯉幟の矢車に似たた形なので付いた名前です。
１つの小葉はさ３０～４０ｃｍにもなり地味目な花より
葉の方がインパクトがあるかも。
地下茎で増えるので群落をつくりますが、あまり花付きは良くない印象です。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

地下茎で増えるので群落をつくりますが、
あまり花付きは良くない印象です。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

似た名前の花にヤギルマギクがあり
以前はヤグルマソウとも呼ばれていましたが
今は混同しないよにヤグルマギク（矢車菊/キク科ヤグルマギク属）と呼んでいます。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

ヤグルマソウの花はモミジ以上に揺れるので撮影難易度が
さらに高くなります。
こうなるとスキル云々に運も加わってきます。
つまり風がやむときとシャッターを押したときのタイミングが合えば
そこそこ上手く撮れます。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

ぱっと見は地味な花ですが、クローズＵＰで見ると
清楚で気品のある花です。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

滝壺はなく、さらに滝の落下地点にはゴロゴロした岩があり
滝はその岩で衝撃を吸収され滝より下流は穏やかです。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

滝の左岸のほぼ真横まで行けますが
滝の飛沫をけっこう浴びることになります。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

何年前だったか滝の裏側に回り込んで撮影している人がいます。
一度滝をくぐらなければ回り込めないのでかなりの濡れ覚悟が必要です。

ま、濡れるのはその人の勝手ですが
他に撮影者がいる場合、滝の真ん前や滝の裏側に人がいると
かなり目障りです。
カメラ好きならお互い撮影の邪魔(目障り)にならないよう
最低限の配慮をするのがマナーだと思います。
そう言った配慮や気遣いが出来ない人は
せめて人のいない時間帯を選んで欲しいと思います。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

滝だけを撮るとやや無機質になりがちなので
滝右岸の緑も撮り込んでみました。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

達沢不動滝には男滝と女滝があります。
通常達沢不動滝と言えばは男滝のことで、
右岸奥の少し見えているのが
女滝です。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

達沢不動滝は２００７年のNHK大河ドラマ『風林火山』(内野聖陽主演・山本勘助役)のオープニング映像としても使われ、当時はあの美しい滝は山梨の何処にある滝ですか？と問い合わせが多かったそうす。
山梨が舞台の風林火山でまさか福島県の滝の映像が使われているとは、視聴者は思いもよりませんよね。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

滝の少し下流側、川の中から撮影しています。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

右岸からもフォトジェニックなモミジが川に迫り出しています。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝


右岸からの構図です。
達沢川は大雨後でなければ年中水量が少ない川なので
長靴を持参すれば川を渡ったり、川の中からも滝を撮ることができます。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

川に迫り出したモミジは下から見上げると
透過光で美しいライムグリーンに見えます。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

達沢不動滝は水量は少ないのですが、
一枚岩をほぼ均等に流れ落ちる簾(すだれ)のような滝で、
スローシャッターで撮影するとシルクのような流れをうまく表現できます。
水量が少ない上に滝壺は落下した岩石で仕切られているので、
滝のすぐ近くでも流れが穏やかで所々で“逆さ不動滝”が見られます。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

右岸の斜面を登りながら滝に近づきます。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

滝真横の右岸は小高くなっているので
真横かた見下ろすように撮れます。
滝の岩盤を真横から見ると、まるでモアイ像のよう。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

岩盤の出っ張りの鷲鼻がモアイ像のように見えてくるのは私だけ？

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

右岸で登れる一番高い所まで登ってきました。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝 女滝

向こうの黒い岩壁の中央辺りが女滝です。
ようく見るとわずかに水が流れ落ちています。
大雨後でもなければ滝らしい滝になりません。

☆晩秋の達沢不動滝　女滝(※2014/10/28 撮影)

達沢不動滝へは数えきれないくらい訪れていますが
過去の写真を見てみると2014/10/28 訪問時が
一番滝らしく見えました。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

女滝から不動川に流れ落ちる小渓流

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

女滝から不動川に流れ落ちる小渓流

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

不動川右岸のヤグルマソウも見頃になっていましたが
今年の花付きはあまり良くないようです。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

達沢不動滝は緑は美しいですが
花はあまり多くないのでヤグルマソウは滝とのコラボが撮れる
貴重な花です。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝とヤグルマソウ

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

渓流の岩に涼しげに自生するナルコスゲ。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

ナルコスゲは真夏を迎える頃には草丈がもっと伸び
全体にだらしなくなってくるので
この時期の姿が一番美しく見えます。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

滝や小渓流、苔や山野草、
達沢不動滝には私が好きなものが1か所に揃っている
お気に入りの滝です。

☆青葉スガシキ初夏の達沢不動滝

撮影はじめこそ小雨でしたが
雨は間もなく止み貸し切り状態で思う存分撮りまくりました。
帰りの駐車場でようやく１組が訪れました。
誰に気兼ねなく撮影するには早朝がいいですね。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝　ルートMap(国土地理院地図に加筆)

旅行記を作成するに当たり写真の枚数的には達沢不動滝で十二分に撮りましたが
滝一つでは構成力に欠けると思い自宅への帰り道すがら
国道脇にあるお手軽滝、勢至堂『銚子ヶ滝』にも立ち寄りました。

『銚子ヶ滝』は国道脇にあるのでお手軽はお手軽ですが
夏場は木々に覆われて国道からは殆ど見えないし
滝に近づくには谷底まで藪漕ぎしなくてはならないので
訪れる人は殆どいません。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝ルート拡大Map (※Google Earthに加筆)

勢至堂五滝は福島県須賀川市（旧・長沼町）の国道２９４号線勢至堂地区の
江花川に流れ落ちる小さな沢の５つの滝を“せいしどう五滝”と言います。
上流から『銚子ヶ滝』『馬尾の滝』『大岩の滝』『姫子の滝』『鳴沢の滝』と
連なります。
滝はどれもガッカリ滝の類ですが戦国時代に豊臣秀吉がこの会津街道を整備してから多くの旅人が足を休め、ひと時の疲れを癒した由緒ある滝です。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝　　古地図

江戸時代の古地図には勢至堂五滝の場所が書かれていて
その内３つ（銚子、馬尾、姫子）には現在と同じ名前が付けらていたようです。

※絵地図は須賀川観光協会のブログより。
http://sukagawa-kankoukyoukai.jp/blog/?p=8237

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

国道２９４号に『銚子ヶ滝』の看板があり
そこから勢至堂トンネル方面１０ｍ程先に
横橋がありその脇に車１台分だけ駐車できます。

銚子ヶ滝は国道の看板から斜面を７，８ｍ藪漕ぎしながら
谷底に降りると江花川の対岸に見えてきます。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

銚子ヶ滝の落差は１２ｍほど、現在は単に細長い直瀑ですが、
明治二十九年の山津波(土石流)で、銚子の肩が壊れてなくなったそうです。
日本全国にあまたの“銚子ヶ滝”がありますが
ほとんどは徳利型の滝を銚子ヶ滝と呼んでいるようです。
本来、銚子とは取手の付いた酒器だそうで、
いつしか徳利も酒器の一つとして銚子と呼ぶようになったそうです。

この勢至堂の銚子ヶ滝も昔は落下地点に岩が張り出し
徳利型に水が流れ落ちていたのでしょう。
今でもわずかにその形跡が見られます。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

江花川下流側から望んだ銚子ヶ滝

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

銚子ヶ滝周辺の江花川の川床は白色泥岩のような地質なので
水がやや緑がかって美しいエメラルドグリーン見えています。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝&江花川

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝&江花川

滝の少し下流の江花川が自然の淵となり
美しい緑の水鏡になっていました。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝&江花川

この銚子ヶ滝を含めた勢至堂五滝があるのは
旧長沼町の勢至堂集落近く。
旧長沼町は平成の大合併で現在は須賀川市になりました。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝&江花川

旧長沼町といっても全国的にはほぼ無名な町ですが
近年では箱根駅伝で３年連続区間新を記録し
大学駅伝No,1と言われた前・東洋大学の相沢晃選手(現・旭化成)の
生まれ故郷です。
こんな美しい山河が名ランナーを育んだんですね。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝&江花川

箱根駅伝と言えば同じ年に明大のエースランナーとして7区で
区間新を出した阿部弘輝選手(現住友電工)も相沢選手と同じく
須賀川市出身です。
阿部選手も市街地ではなく仁井田地区という田園地帯の生まれで
相沢＆阿部選手ともに小学生の頃から円谷ランナーズスポ少で
切磋琢磨してきた仲間でもありライバルでもあります。

ちなみに円谷ランナーズの円谷はもちろん東京オリンピックで陸上唯一の
銅メダルをとった故円谷幸吉氏をリスペクトして創設された
ランナーズクラブです。
故円谷幸吉氏は私の母校の大先輩でもあります。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝&江花川

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝&江花川

前回訪れたときはこれほどエメラルドグリーンを帯びていませんでした。
おそらく昨年１０月の台風１９号による豪雨で
川床の堆積物が流されたり藻などが洗われ
本来の白く美しい川床が現れたのだと思われます。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝&江花川

昨年の台風１９号以前は江花川の川床が
これほど白っぽいとは思いもよりませんでした。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝&江花川

滝より上流側を望んだ構図です。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

撮影どきは一応梅雨入りしていたものの
まとまった雨は降らなかったしか滝の水量はかなり少な目です。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝&江花川

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

滝前には台風１９号による流木が折り重なっていました。

☆梅雨にけむる勢至堂五滝～銚子ヶ滝(２０１７/６/２８撮影)

勢至堂五滝は元来水量の少ない滝ですが
大雨後はそれなりに見応えがあります。
銚子ヶ滝は梅雨時などちょっと水量が増えると
通常一筋の滝が２条の滝になります。

☆厳寒の銚子ヶ滝　(※2018/01/09 撮影)

四季折々風情のある銚子ヶ滝ですが
私的には厳寒の銚子ヶ滝が好きです。
でも雪が多くなると滝周辺に車が止められなくなり
だいぶ下流の馬尾の滝(まおのたき)駐車場から歩いてこなくてはなりません。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

江花川右岸(国道から見て対岸)から滝を真横に見た構図です。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

元々水量は少ない滝ですが今回はより少なく
細長い滝が途中で消えてなくなりそうです(^^;)。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

水量は少ないですが真横からは滝が放物線を描き
とても優美に見えます。

☆春夏秋冬、勢至堂・銚子ヶ滝

銚子ヶ滝へは我が家から車で２０分ちょっとだし
国道脇にあるお手軽滝なので度々訪れています。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝＆江花川

銚子ヶ滝が江花川に流れ落ちる構図です。
この江花川は下流の当町で釈迦堂川に流れ込み
その釈迦堂川は須賀川市内で阿武隈川に合流します。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝

銚子ヶ滝は江花川に直接流れ落ちるのではなく
一旦露天風呂のような滝壺に落下し
そこから川に流れ込みます。

☆青葉スガシキ初夏の勢至堂・銚子ヶ滝　滝壺

泥岩質の滝壺はまるで丸い露天風呂のような形をしています。

☆厳寒の勢至堂五滝　（※2018/01/09 撮影）

銚子ヶ滝を含め勢至堂集落近くにある５つの滝は勢至堂五滝と呼ばれています。
上流から『銚子ヶ滝』『馬尾の滝』『大岩の滝』『姫子の滝』『鳴沢の滝』と
連なります。
滝はどれもガッカリ滝の類ですが戦国時代に豊臣秀吉がこの会津街道を整備してから多くの旅人が足を休め、ひと時の疲れを癒してくれた由緒ある滝です。


これで◆青葉スガシキ初夏ノ達沢不動滝はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして『いいね』もありがとうございます。


新型コロナ騒動だけでも大変だと言うのに
九州などで豪雨被害が相次いでいます。
被災者の証言を聞けば今までこんな被害は無かったとか
ここまでは水は来たことがなかったとか
異口同音に自身の体験談ばかり。
近年の災害は人間の想像をはるかに超えた被害をもたらしています。
ハザードマップをもう一度じっくり見て
自分の住居がどのような想定地区にあるのか再確認して
早め早めに避難をして欲しいと思います。
被災は避けられなくても命だけは守れるのではにでしょうか？
亡くなられ方や被災された方々には
心からお悔やみやお見舞いを申し上げます。


ではまた。　　j-ryu