2020/06/24 - 2020/06/24
58位(同エリア200件中)
玄白さん
栃木県那珂川町と茨城県常陸大宮市の境に鷲子山上神社があり、6月下旬~7月上旬になると、境内の紫陽花が見頃になる。ここは冬の寒椿、秋の紅葉が見応えがあるが、なんといっても栃木県有数の紫陽花の名所なのである。祭神は天日鷲命(アメノヒワシノミコト)という鳥の神様ということで、境内にはいたるところにフクロウの石像が安置されている。ただし、本物のフクロウが生息しているわけではない。通称ふくろう神社とも呼ばれ、フクロウ→不苦労という語呂合わせで、苦労がない幸福を呼び寄せるパワースポットを謳い文句にして参拝客を集めている。
コロナ感染防止の外出自粛が緩和されたので、久しぶりに連れ合い同伴で、紫陽花を鑑賞してきた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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国道293号線沿いに神社に通じる細い道があり、看板が立っているのが目印。車のすれ違いが難しいほど道が狭いので、入り口は茨城県側、出口が栃木県側と実質一方通行になっている。
標高497mの鷲子山頂上に、鷲子山上神社がある。駐車場に近い鳥居の階段を上ったところに本宮がある。 -
階段を上っていくと高さ7mの巨大なフクロウの像がある。図体はでかいが、作りが安物っぽくてあまり風情は感じられない。
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本宮の社殿。狛犬ではなく、フクロウの像が両脇に陣取っている。昔は鷲子神社本殿が、ここにあったので、本宮と呼ばれている。
朝早いので、まだ参拝客は誰もいない。 -
鷲子山王神社本殿の参道入り口の大鳥居の横に、夕焼けモミジと呼ばれている樹齢250年のヤマモミジの大木がある。若葉は新緑から深緑に変わっている。
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参道の真ん中が栃木県と茨城県の県境になっている。左右に栃木県社務所と茨城県社務所があり、宮司も二人いる。実体は一つの神社だが、宗教法人としては2つの神社になっているという珍しい神社である。両県が、それぞれ別々に県の有形文化財に指定している。神社の正式名称の読み方も栃木県は「とりのこさんしょうじんじゃ」、茨城県は「とりのこさんじょうじんじゃ」と食い違っている。
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参道中ほどにある楼門。1815年(文化12年)建立。中には仁王像など安置されているが、撮影はなし。
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境内のいろんな場所に色々なデザインのフクロウの像が置かれている。
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拝殿。ここは茨城県だが、裏手の本殿は栃木県。拝殿の右手を回り込んで栃木県側にいくと福ふくろうロードという350mほどの散策路があり、様々な品種の紫陽花が植えられている。
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境内には70種1500株の紫陽花が植えられている。品種の名前が書かれたパネルが設置されているので、図鑑的に紫陽花の写真を撮るには都合が良い。いちいち品種名を覚えようという根性はないが・・・
ちなみに、これは「霧島の恵」という品種で、四季咲き紫陽花。梅雨の頃の花が終わったらバッサリと選定するとまた秋に花を付けるそうだ。 -
品種名「ピンクキャンディピンク」
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「ベニガク」という品種のガクアジサイ。セイヨウアジサイのような派手さはないが、紫陽花原種に近い花の形が趣がある。
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「スカイブルー」という品種。あざやかな空色が美しい花である。一般に紫陽花は、土のpHが酸性のときは青、中性、アルカリ性のときピンクになると言われているが、この品種はpHに寄らず、常に青い花を付ける。
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西洋紫陽花。 紫陽花はもともと日本原産だが、江戸時代まであまり日本人には好まれない花だったようで、あまり品種改良もされてこなかった。
1788年、イギリスのジョセフ・バンクスという博物学者が、中国の長江沿岸に自生しているてまり咲きのアジサイをイギリスのキュー植物園に寄贈し、品種改良され、大正時代に日本に逆輸入されて広まった。日本のアジサイが中国に渡って野生化したものだったという説があるらしい。 -
「カステリン」という西洋アジサイの一種。(手前) 咲き始めは紫がかったピンクだが、次第に濃いピンク色に変わる。これはまだ咲き始め。
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小さなクモが巣を張って獲物がかかるのを待っている。
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全体的にはまだ少し早い感じだが、所によってはちょうど見頃の株が密集しているところもある。
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品種名「アジアンビューティ」。西洋アジサイとヤマアジサイを掛け合わせて作られた品種。
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「エンドレスサマー」という品種
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福ふくろうロードに咲き乱れる色々な紫陽花たち
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前ボケを使ってアップで。
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紫陽花の花びらに見えるような部分は装飾花という葉っぱが変形したもので、受粉して実をつける本当の花(両性花)は、真ん中の小さな部分である。梅雨時らしく、雫が付いているのが、風情があってよろしい。
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イチオシ
蕊に雫が抱かれているのをアップで。
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これも「霧島の恵」か? 70種の紫陽花があるというのだが、この品種が一番多い。
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「ベニガク」の群生
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品種名の立て札を撮るのを忘れた!
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福ふくろうロードは、途中で大きく折れ曲がって大鳥居の前に戻るのだが、途中に展望台があって、斜面に咲く紫陽花を上から見下ろせる。
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先を進む連れ合いが下から手を振って撮影要求しているので、一枚パチリ。
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「タフスタッフ」というガクアジサイ系の品種。梅雨時の代表的花の紫陽花は、雨滴が似合う。
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少し霧が出ている。
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本殿から下って来た福ふくろうロードを振り返って。
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イチオシ
「スカイブルー」
両性花はまだ蕾のまま。やがて中央の本来の花も同じブルーに変わってくるはず。 -
これもまだ蕾のまま
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「運気上昇フクロウ」
他にも金運・縁結び・芸能成就・学業成就・家族円満・病気治癒・世界平和などあらゆることにご利益があるという色々なフクロウがいる。 -
紫系のガクアジサイ。品種名の看板の撮影を忘れた。
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イチオシ
このフクロウの御利益は恋愛成就だったかな? いまさら縁はないのでよく覚えていない。(笑)
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品種名「海峡」 マリンブルーの色からうなずけるネーミングである。
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茎の曲線が良い感じだったのでパチリ。
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イチオシ
前ボケを入れて
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遠近感を強調して
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フクロウの皆さん。ご利益は家内安全だったかな?
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大フクロウ。すべての願いを叶えるというオールマイティフクロウ君。
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イチオシ
せっかくソフトフォーカスフィルターを持ってきたので、使ってみた。
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品種名「ピンクアナベル」
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イチオシ
背後の林の木漏れ日をぼかして玉ボケに。
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もう一枚、玉ボケ
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青とピンクのコントラスト
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ピンクアナベルと西洋紫陽花
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このフクロウのペアの御利益は? 忘れた。
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これも「霧島の恵」だったかな? 境内ではこの品種が一番多いように見受けられた。
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紫陽花っぽくない紫陽花。
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大願成就のフクロウ。
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いたるところ、願いがかなうフクロウがいるので、そろそろ食傷気味。
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とどめのお願いフクロウ
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栃木県側社務所の裏にある紫陽花の植え込みで作ったフクロウ
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これはフクロウのベンチを横からパチリ。
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茎に雫をまとって。
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ガクアジサイの一種だが、品種名は?
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こっちのフクロウが恋愛成就だったかな?
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社務所の裏手に亀井戸という湧き水がある。山の頂上なのに水が沸いているというので、この神社の7不思議の一つだという。
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普段は、この水が飲めるように柄杓が用意されているらしいのだが、今はコロナ対策で撤去されている。
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イチオシ
遠近感を誇張してパチリ。
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八時頃、ここに到着して2時間ほど境内の紫陽花の撮影を楽しんだ。10時頃になって、参拝客が増えてきたので、外食も土産物店にもよらず、そろそろ撤収することにしよう。
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