NBA観戦と、セドナ、デスバレーNPへの旅　 4日目

2018/12/30 - 2019/01/07

2018-2019 年末年始 NBA観戦とアメリカ西部の大自然の旅の続きです。

4日目は、Hoover Dam と Valley of Fire SP（State Park）観光です。

旅程
　成田 ⇔ ポートランド ⇒ フェニックス ⇒ ラスベガス
　　　　　　　└───←───←───←──┘
スケジュール
　1日目　12/30　成田 ⇒ ポートランド ★1
　2日目　12/31　ポートランド ⇒ フェニックス ★2
　3日目　01/01　フェニックス ⇒ セドナ ⇒ フラッグスタッフ
　4日目　01/02　フラッグスタッフ ⇒ ラスベガス
　5日目　01/03　ラスベガス ⇔ デスバレーNP
　6日目　01/04　ラスベガス ⇒ ポートランド ★3
　7日目　01/05　ポートランド ★4
　8日目　01/06　ポートランド ⇒ 成田
　★ NBA観戦

エリア ラスベガス (ネバダ州) (アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 航空会社: アラスカ航空 デルタ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

4日目の朝も、まだ暗いうちから行動開始。
モーテルの受付にあったコーヒーで温まってから出発です。

Flagstaff を出る前に給油も。
Gas Station内の路面は凍結しまくりで、恐る恐る入ります。
そう、アメリカではガソリンスタンドとは呼びません。

I-40 を西へ。明け方の道路が空いている時間に、距離を稼ぐ作戦です。
前日 Flagstaff に来る前までは、北にある Grand Canyon NP へ行く案も考えていましたが、Flagstaff に着いた時点で激寒だったため、比較的
暖かい西へ向かうことに。

Route 66 沿いの街、Seligman に来ました。
映画「カーズ」のモデルになった街です。
後ろの山々に朝日が差し込み、鮮やかに染まっています。

Seligman に寄ったのは、この Route 66サインを撮りたかったから。
シカゴと LA を結ぶ全長 3,940km の Historic Route 66 は、アメリカのマザーロードと呼ばれます。古き良きアメリカを象徴するドライブルートとして多くの人に愛され、All-American Road にも指定されています。

Flagstaff から Seligman への移動で、標高と気圧が下がったのが、
ペットボトルのヘコみ具合で分かります。
朝食はカロリーメイト。フルーツ派です。

Seligman を出発し、ひたすら西へ。
遠くまで見通せて、気持ちイイ～（北島風）。

Kingman 手前の I-40 と US-93 が並走する辺り。
この先で、アリゾナ州立 100周年を記念した Arizona Centennial サインを見掛けました（写真は思いっ切りピンボケでした）。

Kingman で I-40 を出て、US-93 を北西のラスベガス方面へ。
Kingman っつーのはまた僕にふさわしい街じゃないか～（by 大泉洋）。

Willow Beach Scenic View で一息。Beach と言っても海ではなく、
向こうの山あいに見えるコロラド川の Willow Beach です。あそこでは
カヌーやカヤックが楽しめるそう。暖かい時期に行ってみたいですなぁ。

Flagstaff から 4時間程で Hoover Dam に到着。Hoover Dam は、
ネバダ州ラスベガス近郊のアリゾナ州との境を流れるコロラド川に
あります。写真は、アリゾナ州側の Welcome サイン。
各州にニックネームがあり、アリゾナ州は「Grand Canyon State」。

ダムを上流から見下ろすポイントに、Hoover Dam の建設を提案した A.Smith の記念碑が。提案を受けた当時の内務長官は、その素晴らしい
アイディアは 50年先をいっている、と言ったそう。
ダム建設の目的は、コロラド川の氾濫防止、ラスべガスへの電力供給や
灌漑、ロサンゼルスへの水道水の確保と多岐にわたるそう。

ダムの下流には、日本の建設会社 大林組が建設した大きな橋が架かっています。交通渋滞の解消と安全性の向上を目的に、2010年に開通した
コンクリートと鋼の複合橋で、世界一高いコンクリートアーチ橋です。

ダムは、着工当時の大統領 H.Hoover にちなんで命名されました。

ダムの Visitor Center (VC) 内へ。分かりやすく水力発電の仕組みを
知ることができるミニチュアがありました。
コイルのそばで磁石を動かすと、磁界を打ち消そうとする力が働き、
電流が流れます。発電機は、これを利用して電気を起こしています。
なるほど、電磁石の逆（磁力 → 電流）を起こしてるってことですな。

原寸大のタービンの内部構造。
1つでも十分にデカいですが、発電所にこれが計 17基あるそう。

電流が流れるコイルを外側（左）に固定し、
内側（右）の磁石が水力で回転して発電します。

ダムの歴史に関する 10分程の映画を見ました。

ダムの建設に使われたコンクリートの量は、サンフランシスコと
ニューヨーク間の 2車線のハイウェイを舗装するよりも多いそう。
左上の車のサイズと比べると、このダムがいかに大きいかが分かります。

ダム建設の記念碑。これも、近づくと思った以上にデカいです。
両側にある Angel の足に触れると、幸運が訪れると言われています。
ここはラスベガスから来る人が多いので、皆、足に触れて
今晩のカジノで幸運が訪れるように祈っているのかと(笑)。

十二支が描かれた Compass Rose（羅針図）。記念碑の足元にある
天体図はダムの完成式典が行われた日にちを表していて、地球の
歳差運動（約 25,800年周期！）を考慮した精度の高い天体図だそう。

ダムの建設作業では、事故や病気で 100人以上が亡くなったそうです。
慰霊碑が建てられていました。

上流に向かって左が PST（太平洋標準時）、右が MST（山岳部標準時）で、通常は PST が 1時間早くなります。但し、アリゾナ州は
サマータイムを実施していないため、夏期は同じ時間帯になります。
うーむ、ややこしいですな。

右の建物が VC で、左の段々が駐車場とギフトショップ。
スゴいところに建ててありますなぁ。

上流側に 4つの取水塔があり、左の 2つがアリゾナ州、
右の 2つがネバダ州の発電所へ水を送ります。
画像をクリックして拡大画像で見ると、ダムの上に
ツアーに参加する人たちが沢山並んでいるのが分かります。

ダムの上流方面。以前より、かなり水位が下がっているのが分かります。
川筋が曲がり水流が弱まる地点のすぐ下流に、ダムを建設したんですな。
手前の網は、放流で魚などが流されないようにしているのかと。

ダムは 1931年に建設を開始し、
予定より 2年早い 1935年に完成しました。
このスケールのダムが戦前に作られていたなんて、スゴイですなぁ。

ダムの西側にある駐車場から、橋の上へ。橋の正式名称は、
Mike O'Callaghan - Pat Tillman Memorial Bridge。ネバダ州の元知事 Mike O'Callaghan と、NFL から陸軍に志願してアフガニスタン戦争で
戦死した兵士 Pat Tillman に敬意を表して名付けられました。

コロラド川からの高さは 270m、都庁や六本木ヒルズよりも高いです。
高いトコロは苦手ではないですが、、それでもこわっ(笑)。

橋の高さのワリには、手すりはフツー(^^;)。さすが自己責任の国。

橋から見たダム全景。Hoover Dam は、アメリカ 7大驚異的建造物
（7 Man-Made Wonders of the U.S.）やアメリカ国定歴史建造物
（U.S. National Historic Landmark）に指定されています。
アメリカでは有名な場所で、年間 100万人近い観光客が訪れるそう。

橋の先はネバダ州。お隣カリフォルニア州のニックネーム Golden State は有名ですが、ネバダ州の Silver State は初めて知りました。
共に、19世紀半ばのゴールドラッシュで金や銀が採れたことから、
付けられたニックネームです。
Golden State Warriors はカリフォルニア州 Warriors ってことですな。
ここから Time Zone が変わるよー、のサインもありました。

ダムからほど近い、Lakeview Overlook に来ました。

Overlook Point からは、Lake Mead が一望できます。
Hoover Dam 建設によりできた人工の湖です。

Lake Mead は、アメリカ初で最大の国立レクリエーションエリアです。
その全長は、ダムの上流 180km まで伸びているそう。

以前の写真と比べると（Pyramid Island の辺り）、、

だいぶ水位が下がっていることが分かります。
地球温暖化により、降水量が多い地域では更に多く、少ない地域では
更に少なくなり、洪水も干ばつも以前より増えているそう。

先に進み、ラスベガス側の View Point から。
National Park Service (NPS) サインを見ると、テンションが上がる～。

Lake Mead Marina の Hemenway Harbor Launch Ramp（進水路）。
桟橋には小さなボートが停まっていて、、

ちょうど車でボートを引き上げていました。カッコイイ。。

Lake Mead Marina を出発。
途中、休憩ポイントの Sunset View Scenic Overlook からの景色。

旧道 SR-167 を北東へ。ノコギリの刃みたいな山や Redstone など、
車窓からダイナミックな景色が楽しめます。

「火の谷」こと Valley of Fire State Park (VoF SP) に来ました。
アメリカ国定自然ランドマーク（U.S. National Natural Landmark）に指定されていて、ネバダ州初の州立公園です。

VoF SP の Park Map。園内の南を走る Valley of Fire Road の
東西 Entrance間は、ネバダ州の Scenic Byway に指定されています。

East Entrance 近くの Elephant Rock。
どうしたら、こうなるんでしょうなぁ。

Elephant Rock から東方面の景色。Redstone の大地が広がります。
恐竜時代の地層が、地殻変動で隆起したものだそう。

特に View Point ではないですが、車を停めて一息。

Redstone と青空のコントラストだけで、十分に映えます。
ハリウッド映画や CM、PV など、多くの撮影のロケ地としても
使用されているそう。

巨岩が連なる 7 Sisters は、逆光でした。
近づき過ぎて、7姉妹を写真に収められず(笑)。

VoF の Visitor Center (VC) に到着。VC内は充実の展示でしたが、
日没が近かったため、超手短に見学。
写真は、VC を出て Trail を 5分程歩いた先にあったバランスロック。

バランスロックから VC に戻ると、辺り一帯が夕陽に照らされて
燃え上がる炎のように染まっていました。まさに「火の谷」でした。

Petroglyph Canyon 駐車場付近。
向こうから来るキャンピングカーが、だいぶ小さく見えます。
上にある岩が、ゴロゴロって落ちてきそう。。

虹のようなグラデーション模様が鮮やかな Rainbow Vista。

日が沈んできました。少し急ぎます。

園内の一番奥にある White Domes。ここは Redstone ではなく、
白い巨岩の景色が広がります。簡単に登れそうなので
登りたくなりますが、どんどん時間が押していくのでグッと我慢(笑)。

Gibraltar Rock。岩の名前は地中海入口にある Gibraltar Rock に
似ていることからきているようですが、こちらも見事な岩山です。
帰国後に知ったのですが、ここには Fire Wave への Trail があります。
写真にも写っていますが、トレッキングをしている人が多くいました。
Fire Wave 行きたかったぁ～。

Redstone がそそり立つ合間を、次のポイントへ。

Atlatl Rock。階段があり、岩の上部にある岩面彫刻 Petroglyph へ
簡単にアクセスすることができます。
Atlatl は古代の武器で、弓が発明される前に使われていた、小さな槍を
投げるための手持ちの投槍器です。イッテQで 100m先の風船を槍投げで割るという企画があり、みやぞんが Atlatl を使って命中させていました。

3,000年以上前に、古代アメリカ先住民が刻んだ Petroglyph。
この彫刻には、さまざまな解釈があるそう。
Petrograph が岩絵、Petroglyph が岩面彫刻として区別されます。

Atlatl Rock の階段の上からの景色。他にも、VoF には Piano Rock や Arch Rock、Cobra Rock、Poodle Rock などがあり、
もう少し周りたかったのですが、日も落ちたので時間切れ。

VoF を後にし、I-15 を南西へ。1時間程で、ラスベガスの夜景が
見えてきました。ラスベガスは 2003年以来 15年振り。
ガソリンがギリギリ。。
ラスベガスに行くからって、その博打はマズイ(笑)。

給油を済ませ、ラスベガス中心部にあるモーテル Travelodge へ。

ラスベガスのホテル代は一見安く見えますが、多くの大型ホテルでは Resort Fee という追加のサービス料（税込 $40～）が取られます。
また、大型ホテルはカジノがありロビーから部屋がかなり遠いので、今回は移動効率が良く、総額も安いチェーン系のモーテルを予約しました。
部屋で一息ついてから、街の散策へ。

モーテルの向かいは、民間企業によるアメリカ最大の都市開発として
建設された複合施設 CityCenter。
友達の勤務地、汐留 City Centerとの関連はないみたい(笑)。
左のビルが、傾斜したツインビルで世界一高い Veer Towers。
37階建で、5度傾けて建てられています。
ホテルではなく、高級コンドミニアム（日本でいうマンション）だそう。

右の「WA」マークの高いビル Waldorf Astoria と、
中央右寄りの Aria が CityCenter 内のホテルで、Aria はカジノ付き。
左が Park MGM（旧 Monte Carlo）。
Waldorf Astoria は、Hilton グループの最上級ホテルブランドです。

Hard Rock Cafe。横に表示されている
「Take Time To Be Kind（人々に親切にする時間を取ろう）」は、
Hard Rock Cafe のモットーの 1つだそう。イイね！

四つ角にあるホテルの部屋の総数が世界一の交差点 New Four Corners に来ました。手前の中世ヨーロッパのお城風ホテルが Excalibur。
奥の縦縞のホテルが Mandalay Bay で、WNBA の Las Vegas Aces の
ホームアリーナがある場所です。Aces の GM & HC は、Detroit Pistons
のレジェンドで Bad Boys メンバの Bill Laimbeer。
また、2つのホテルの間に、小さくですが 2018年 3月に建てられた Luxor ホテルの Esports Arena も見えます。

南国をテーマにした老舗ホテル Tropicana。
何気なく後ろに、Luxor ホテルのピラミッド頂点から伸びる
Luxor Sky Beam が小さく写っています。2008年以降、エネルギーと
コストの節約で、点灯しているランプが半分になっているそう。

自由の女神がお出迎え♪ New York-New York (NY-NY)。
Empire State Building, Chrysler Building, Grand Central Terminal
など著名な建築物が客室です(笑)。
左後ろのピンクのライトは、2016年にオープンした T-Mobile アリーナ。
目の前の通り Las Vegas Boulevard の繁華街部分が Las Vegas Strip
と呼ばれ、夜景の美しい通りとして唯一の All-American Road に
指定されています。

MGM Grand は、三越もびっくり、巨大な金のライオンがお出迎え。
MGM の母体は、映画会社の Metro-Goldwyn-Mayer Studios。
ホテル内にあるアリーナは格闘技の聖地と呼ばれ、ボクシングのスーパーファイトが行われる場所として有名。M.タイソンの耳噛み事件の試合や、F.メイウェザー vs M.パッキャオの世紀の一戦が行われた場所です。
Las Vegas Aces のオーナーも MGM グループだそう。

NY-NY の自由の女神が着ているのは、NHL の Vegas Golden Knights の
ユニフォーム。6月に Stanley Cup Finals が T-Mobile アリーナで行われました。2017年に創設されたばかりのチームですが、4大スポーツで初めて初年度に Final まで進出したため、地元はかなり盛り上がったそう。
後ろは、Budweiser の広告入りですな。

これは何の略だ？ ポカンです。
Vegas Golden Knights の略とは、帰国後に知りました。
そうか、騎士の Knight だから、K を発音しないやつでした。

夕食は、NY-NY にある Shake Shack へ。今日もバーガーです。

Shake Shack に来たので、ドリンクはコーヒーシェイクに。
バーガーの味は、ぼちぼち。

Coca-Cola Store と M&M's World。Coca-Cola Store は世界各国
16種類のコーラの飲み比べができ、お腹がタポタポになるそう(笑)。

高級ブランドが集まっている The Shops at Crystals。
Gucci, Louis Vuitton, Christian Dior, Fendi, Hermès, Tiffany, Bulgari, Prada, Versace と有名どころが勢ぞろい。

ハリウッドをテーマにしたホテル Planet Hollywood（旧アラジン）。
S.スタローンや B.ウィリス、A.シュワルツェネッガーの後援により
できたテーマレストランもここにあります。

Las Vegas Strip沿い北側から見た Veer Towers と ARIA。
左のタワーが手前向き、右のタワーが奥向きと逆向きに傾斜しています。

ラスベガスではお馴染みの景色、Bellagio と Caesars Palace。
イタリアのリゾート地とローマ帝国をテーマにした高級ホテルです。
1981年と 1982年には Caesars Palace の駐車場に市街地コースが
特設され、F1 ラスベガス GP が開催されたそう。

Bellagio のシアターでは、ラスベガスで一番人気のショー、
シルク・ドゥ・ソレイユの O（オー）が公演されています。
また、アートギャラリーで「水玉の女王」ことアーティスト草間弥生の
作品展が行われていました。この展示は、作品数が 2つだけにも関わらず異例の人気で、開催期間が 2ヶ月延長になったそう。
後ろにある Cosmopolitan ホテルの青いラインが、
さざ波のようにゆっくりと動きながら光り、キレイでした。

フランス パリをテーマにしたホテル Paris。
エッフェル塔や凱旋門、オペラ座、世界初の有人飛行をした熱気球など
超有名どころがレプリカで再現されています。

定番の Bellagio の噴水ショーを見て、今日は宿へ戻ります。

本日のドライブルート：610.9km
今日は、よー走りました。
Hoover Dam も VoF も、もう少し時間が欲しかった。
また来たいトコロが出来ました。
次回は、Lake Mead Cruise にも乗りたいなぁ。