2019/05/01 - 2019/05/08
9794位(同エリア27832件中)
ぶらしんさん
令和初日、北ドイツに点在する変な乗り物を訪ねて日本を飛び立つ。
路面を走るSL、島を走るミニ鉄道、得体のしれないトロッコ、川を往復するゴンドラ、止まらないエレベーター…まとめて世界遺産に登録したい!
5月1日 羽田→ハンブルク(関空、ヘルシンキ経由)
5月2日 ハンブルクからレンタカーで移動(6日まで)
・バート・ドーベラン(モリー鉄道:路面SL)
5月3日~4日 ワッデン海に浮かぶフリースラント諸島のミニ鉄道群
・ランゲオーグ島、ボルクム島、ヴァンガーオーゲ島
(番外:「オランダの五稜郭」ことバウルタンゲ)
5月4日~5日 ユトランド半島~ブレーメン
・グナレンブルク、クイックボーン(泥炭運搬用トロッコ)
・オステン運搬橋(川を往復するゴンドラ)
・ズュルト島(カートレイン)
・ダゲビュルほかもう1か所(海を渡るトロッコ)
・ブレーメン(唯一訪れた観光地?)
5月6日 シュピーカーオーグ島(馬車鉄道)~ハンブルク
(エルベ川、ビートルズ広場)
5月7日 ハンブルク(止まらないエレベーター)~フランクフルト
5月8日 →成田
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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5月1日
往路は羽田から関空とヘルシンキを経由してハンブルクへ。
関空→ヘルシンキ間(JALのコードシェアでフィンエアーの機材使用)はインボラアップグレードでビジネスクラスに座る。料理は豪華だけどちょっと緊張する。 -
それに座席のボタンが多すぎ。使い方がわからず、隣に座ったおばさんともども悪戦苦闘する。でもフルフラットになった時は感動した。
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5月2日
ハンブルク空港からはレンタカーで移動。
フィアット500クラスの小型車を予約したのに、用意されたのはやや大きめのフォード車。
正直、レンタカーのアップグレードは嬉しくない。ハンブルク空港 (HAM) 空港
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アウトバーンの1号線を北上中、道の両側に架線らしきものが…
全くノーマークだったけれど、早くも怪しい乗り物に遭遇か?! -
レールはないようだ。
トロリーバスなら日本では鉄道(無軌条電車)に分類されるけど…
この正体は後日判明する。 -
旧東ドイツ領内のキュールングスボルンという街へ。
路面を走るSL列車で有名なモリー鉄道の起点である。蒸気機関車モリー アクティビティ・乗り物体験
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モリーならぬ森の中も走る。
腕木式信号も健在。 -
菜の花畑も走る。
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カフェテリアカーで2.7ユーロのカプチーノを飲む。ロゴ入りのマグカップで出される。
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列車は終点のバート・ドーベラン付近で路面を走る。
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道が狭くて車とすれ違えない。
それでも列車は淘汰されずに走る。 -
5月3日
世界最大の干潟とも言われるワッデン海に浮かぶ島々を船で訪ねる。
「インセルバーン(島の鉄道)」を呼ばれるミニ鉄道が、港と島の中心部をつないでいるのだ。
まずはベンサージールという港町からランゲオーグ島へ。 -
風車群の後方に虹が現れる。
北ドイツは風力発電用風車のメッカだ。 -
ランゲオーグ島の桟橋が見える。
列車も既に待機していた。 -
野鳥の生息地をかすめる。
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コンテナも客車に負けず劣らずカラフルでかわいらしい。
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帰りの船。あのかわいらしいコンテナも一緒に積まれる。
一体何が入っているのだろう。 -
島の訪問者の荷物が入っていた。
長期滞在者が多いらしく、自分のように半日で島を離れる者は皆無?
そういえば今回の旅行中、日本人はもとより、世界中を席巻している中国人観光客にも会わなかったな… -
ベンサージールに戻るとエムデンという街に移動し、カタマラン(高速船)でボルクム島に渡る。
ここでも列車が既に待機していた。 -
ランゲオーグ島の列車と似ている。
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ボルクム島の中心部。土産物屋やレストランが並ぶ。
観光客で賑わっていたけど、ドイツもゴールデンウイークなのかな? -
ボルクム島の鉄道は何と複線!
ここだけ見ていると幹線の風格さえ感じられる。本数は一日数往復なのだが… -
5月4日
朝、ちょっとだけオランダに越境してバウルタンゲという町を散策。
グーグルマップを見ていたら近くに五稜郭みたいな場所を見つけたもので…
まさにオランダの五稜郭?
っていうか五稜郭がこっちの城塞をマネしたんだけどね。 -
やはりオランダとドイツじゃ風車も違う?
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町の広場でこんな木馬を見かける。
でもこれ、拷問の道具じゃなかったかな… -
ネコがいた。思わず「岩合さん」してみる。
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本題に戻る。
ハルレージールという港町からヴァンガーオーゲ島に渡る。 -
ベンサージールもそうだったが、港からかなりの沖合まで水路が堤防で仕切られ、浚渫されている。そのせいだろうか、水路の内側と外側では海面の高さが異なるようにも見える。干潟の泥の上に海水が残っているのかも。
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ヴァンガーオーゲの桟橋とインセルバーンが見えてきた。
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ここのインセルバーンはドイツ鉄道(DB)が運営。だから客車にDBのロゴも入っている。
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貨物の積み下ろしもなかなか本格的。流石はDB。
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発車後間もなく牛に追われる。
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湿地帯の中を走る。
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後ろの貨車はこんな感じ。
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ヴァンガーオーゲ駅に到着。
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駅舎は割と立派。駅前は淋しかったけど。
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駅前のキオスク。ニューデイズはありませんでした。
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復路は小型飛行機でハルレージールに戻る。
干満の影響でスケジュールが日々変わる船と違い、飛行機は日中概ね30分ヘッド(多客時は臨時便あり)で飛ぶのではるかに便利。実はDBでも、船と列車と飛行機を組み合わせた「セイル・レイル&フライ」なる切符を販売している。
しかも予約便の出発30分前に行ったら、一つ前の便に乗せてくれた。緩い。 -
島がみるみる遠くなる。
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ハルレージールの滑走路が見えてきた。飛行時間は十分程度。
手前の草地に見える白い点々はヒツジだが、着陸の際、滑走路脇の草地にとんでもないものを見つける… -
到着後、気になって滑走路の裏手の道に回り込む。ヒツジと鉄条網の奥、滑走路の手前の草地に見えるのは…
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ウサギだ!
一応念押ししておきますが、奥のアスファルト舗装は滑走路です。 -
飛行機にひかれることはなかったのかな?
東北や北海道の列車は、時々「小動物」と衝突しているようだけど。 -
ひとまず「インセルバーン編」は終了。
続いては「怪しいトロッコ」編?
ブレーメンの北数十キロ、グナレンブルクという街で、トーフ(Torf:泥炭)を採取するトロッコを見に行く。 -
この日は土曜日なのでトロッコは動いていない模様。
地面が「トーフ」なので線路はボコボコ。 -
生死不明の機関車達。
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白黒だったら半世紀以上前の写真に見える?
2019年、令和になってから撮影した写真です。念のため。 -
続いては、オステ川に架かるオステン運搬橋を訪問。
一応「橋」なんだけど…ちょっと変。 -
わかる?
橋桁から吊るされたゴンドラが行き来する。
1909年完成だそうだから110年もの歴史を有する。 -
自分が訪れた際、営業終了時刻(17時)をわずかに過ぎていたけれど、このツーリング家族が乗ってきた戻り便(基地への回送便)に運よく乗せてもらえた。
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お礼の意を込め、手を振って別れる。
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中はこんな感じ。
その代わりホントの最終便なので、1キロほど離れた道路橋まで遠回りして駐車場に戻る… -
更に北上中、エルベ河畔のヴィシュハーフェンの手前でさっきとは別の「トーフトロッコ」と遭遇。グーグルマップを偵察衛星代わりに使い、この界隈の「茶色い土地」を探したら線路らしきものが写っていたので訪問した。探せば他にもあるかも。
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エルベ川をフェリーで渡る。
対岸に渡るとユトランド半島に向かって北上。 -
夕刻、デンマーク国境に近いクランクスビュルという街に投宿してからズュルト島へ。大陸とは砂州でつながっているが、車だとカートレインに載せねばならず、往復で100ユーロ近くするというので体一つで列車に乗る。
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終点のズュルト駅。どうやらDB最北の駅らしい。
駅前には得体のしれないオブジェが並ぶ。観光案内所 (ズュルト島) 散歩・街歩き
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「風の中を旅する巨人」と名付けられているそうだ。
道理で体も斜めになっている。しかも顔まで逆さまになっちゃった? -
自分が乗ってきた列車(左)とカートレイン(右)。
これからとんぼ返りで宿に戻る。 -
5月5日
朝、砂州上を走るカートレインを遠くから撮影する。 -
続いて、やや南に位置するダゲビュルという港町へ。
ここもトロッコが通じているのだが、トーフとは無関係。
果たしてどんな目的で造られたトロッコか…その前に、こんな日曜の朝にトロッコは来るのか? -
けれども絶妙のタイミングでトロッコがやって来た!沖合のオラント島と、ノルドマールシュ‐ランゲネス島の住民の足になっており、線路を敷いた部分だけ海を埋め立てているのだ。だからトロッコは島民の「自家用車」。
中には民宿を営んでいる人もいるそうで、宿泊客は乗せてもらえるらしいが宿泊予約サイトでは見つからず。ドイツ語を勉強して電話予約できるようにしなければ… -
海上では疾走できるトロッコも、陸(おか)に上がると速度が落ちる。ヒツジ優先ですから。
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ダゲビュルから南に30分ほど走った場所(もはや集落ですらない)にも同じようなトロッコがある。線路が伸びている先はノルトシュトランディッシュモール島。
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ここでも運よくトロッコと遭遇する。
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やっぱりヒツジもいる。
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勿論ここでもヒツジ優先。
走りづらそう。 -
スイッチバックが1か所ある。
当然、ポイントの切り替えも自分で行う。 -
ハンブルク北郊のクイックボーンという街まで一気に南下し、またもトーフトロッコを訪問。「毎月第1日曜(本日です)にトロッコの体験乗車会が行われる」というグーグル翻訳の日本語訳を信じて行ってみると、確かに開催されていた。
だけどグーグルマップの示したルートは、途中通行止めになっていて大いに焦る。
しかも乗り場までダッシュしたら、「地面が揺れるから走らないで!」と注意された。 -
早速乗車する。運転手は二人。向かって右側のおじさんはガイドも務める。
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時々停車しておじさんが説明を始める。話が長い。
やたらトーフ、トーフと繰り返すので勝手に「トーフおじさん」と命名した。 -
機関車の運転台はこんな感じ。
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乗車後は「乗り鉄」から「撮り鉄」に変身。
写っている二人のお姉さんがジョギングしながら通り過ぎたとき、本当に地面が揺れた。 -
このトロッコにトーフおじさんは乗務せず。
ガイドのお兄さんの説明は淡白そう?で、そのせいか所要時間は十分ほど短かった。 -
トーフトロッコ見学後はブレーメンへ。
15世紀に建てられたというローランド様の像の横をトラムが通る。
今回の旅で訪れた唯一の一般向け観光地?ブレーメンのマルクト広場の市庁舎とローラント像 モニュメント・記念碑
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ローランド像の近くには、勿論音楽隊の像もある。
ブレーメンの音楽隊像 モニュメント・記念碑
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ブレーメン美術館前にて。
マイクロバスとバンとバイクと自転車が積み重ねられたオブジェが建つ。
きっと音楽隊の像のパロディなんだろうな。クンストハレ 博物館・美術館・ギャラリー
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5月6日
ノイハルリンガージールという港町に行き、またも船でワッデン海を渡る。
目的地はシュピーカーオーグ島。ここにはインセルバーンの廃線跡を活用した馬車鉄道がある。 -
島では、インセルバーン当時の古い写真を見ることができた。
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馬車鉄道の乗り場に行くとこんな書き込みが見られ、グーグル翻訳で調べてみる。
Heute…今日
Keine…いいえ
Fahrten…乗り物
きっと「本日運休」という意味なんだろうな。雨脚も強いし。 -
せめて線路上を歩いて「乗った気」になる。
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これが「機関車」みたいだ。
よかったね、今日は労働から解放されて。 -
終点はこんな感じ。何もない。
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帰り道でキジと遭遇。
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島から戻るとハンブルク空港で車を返却。Sバーンに乗ってハンブルクの中心部に行き、渡船に乗ってエルベ川のミニクルーズを楽しむ。
実は1月にはハンブルクを舞台にした宝塚歌劇の「霧深きエルベのほとり」をカミさんと観ており、気分も高めてきた。 -
歓楽街のレーパーバーンにはビートルズ広場がある。
下積み生活をハンブルクで送っていたことに由来するのだが、よく見ると4人固まっているオブジェから少し離れてもう一体のオブジェあり。ほんの一時期参加していたスチュアート・サトグリフというベーシストのオブジェで、ジョン・レノンの友人だったらしい。しかも脱退した翌年、21歳の若さで急逝したとか…レーパーバーン 散歩・街歩き
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残るはあの4人のオブジェ?いや、実を言うとドラマーのオブジェはリンゴスターでもにゃんごすたーでもありません。
正体はピート・ベストという人で、あまり力量がなかったせいか、その後リンゴスターと接点を持てたことでメジャーデビュー直前に解雇されたとか。旅行記作成にあたって調べたものだけど、コアなビートルズファンなら常識なんだろうな… -
5月7日
朝、再びエルベ河畔へ。だけど今日の目的地は川でもレーパーバーンでもない。 -
スローマンハウスという築100年以上のオフィスビル。
この中に入ると… -
「パターノスター」という不思議なエレベーターがある。
一般のエレベーターとの違いは「扉がない」ことと「止まらない」こと。
右側の箱は上昇のみ、左側の箱は下降のみを続ける。 -
意を決して右側の箱に乗り込む。最上階に着いても乗り続けていると、木製の大きな歯車に食い込んだチェーンが上部に現れる。その動きに従い、いつしか箱は左側に移動して下降を始める。
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箱のアップ。こうなっている。
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これから上層階へ行く人。
しかし動きがゆっくりなので、急ぎの人は階段を使っている。
それにゆっくりとはいえ、タイミングが合わないと怖い。そのため新造はされておらず、まさに絶滅危惧種状態の乗り物だ。 -
最後は列車でフランクフルト空港に移動。
途中、ケルン近郊のヴッパータールで下車し、現存する世界最古(1901年開業)のモノレールと言われる「ヴッパータール空中鐵道」に乗ろうとしたのだが、あいにく長期運休中。一時は翌2020年のGWに再訪すべく、計画を立てていたのだが… -
停車中の代行バス。
その電光表示から、モノレールが懸垂式であることがわかる。 -
ケルンからICEに乗り換えてフランクフルト空港駅へ。
専用線を経由するので確かに速いが、時間があれば古城が連なるライン川沿いの在来線を経由したかった。 -
空港のデジタルサイネージニュースを見て、ドイツ到着の初日にアウトバーン1号線で見た架線の正体が判明。
写真は5号線のものだが、パンタグラフを付けたハイブリッドトラックが架線下で充電しながらモーターを回す「eハイウエイ」というシステムのようだ。まだ実証実験段階だが、それを始めたのが5月7日だっていうから…今日じゃん! -
復路のJAL便はインボラもなく、予約したとおりのエコノミークラス。だけどこういう容器に入った機内食の方が自分は落ち着くかな…
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