2020/03/20 - 2020/03/20
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日本の春と言えば桜、そしてお花見です。
特に桜に造詣が深くない人でも、満開の桜が咲く光景を見ると「うわぁ、綺麗」と思いついつい愛でたくなってしまうのが日本人の性というものでしょう。
(桜の木の下でレジャーシートを広げて飲めや食えやウェ~イとやる花見もありますが、まあ本来はじっくり落ち着いて見るものでしょうねw)
東京都内にも桜の名所は数多くありますが、今回は今まで行ったことのない駒込にある六義園(りくぎえん)に行ってきましたので、その時の模様を簡単にお送りしたいと思います。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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山手線駒込駅の出口から徒歩1分のところに、六義園はあります。
1695(元禄8)年、5代将軍徳川綱吉の側用人、柳沢吉保が自身の土地に造営したのがこの庭園であり、文京区にある小石川後楽園と並んで東京の二大大名庭園と呼ばれています。
大老格にまで上り詰めたほどの有能な柳沢吉保のことでしょうから、いずれ山手線が通り近くに駅ができ、多くの人が来ることを見越して、この土地に作ったのでしょうね。流石すぎます。六義園 公園・植物園
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この日は絶好の行楽日。人手も多く、入場券を買うまでに少し並びました。
六義園 公園・植物園
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入口に入って正面のところに概略図が設置してあります。
園内を回遊して鑑賞できるようになっている、いわゆる回遊式庭園です。
この庭園のスタイルは日本の多くの大名庭園や寺院に見られ、有名なところだと金沢の兼六園や京都の桂離宮も同じ形式となっています。
写真の掲示板の概略図の左下が現在地ですね。まずはここから上に真っすぐ歩いていきたいと思います。六義園 公園・植物園
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この先が、枝垂桜が見られる場所になっています。
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少し歩くと、枝垂桜が見えてまいりました。
六義園 しだれ桜 名所・史跡
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天気もいいので、桜の色が非常に綺麗ですね。
多くの観光客がカメラを片手に写真撮影をしています。 -
接写して撮ってみました。
花びらを見れば、満開なのは明らかです。
やっぱり個人的には満開の時の桜が一番好きかな。 -
イチオシ
僕も毎年桜が咲く時期には、どこかしらの桜を見に行くんですが、1回だけ、テンションが上がらずブルーな気分になった花見があります。まあ、人が聞けば「そんな大した話じゃなかろう」と言われるでしょうが、それは大学受験に失敗し浪人が決まった年の4月、千鳥ヶ淵での話です。
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高校の卒業式が終わると、卒業生は2種類に分けられます。大学入学という晴れやかな門出を迎える者と、浪人という再び出口の見えない受験戦争に身を投じていく者。僕は後者です。(進学校だったため、全員が大学受験組でした。)
これまで大きな挫折を味わったことのない自分が初めて味わった挫折であり、日々頭の中が真っ白で何も考える気になれず、ボーっと過ごしていた春休み。「気分転換に桜でも見に行こう」と母に誘われ、千鳥ヶ淵の桜を見に行くことになりました。 -
あの日も快晴でした。東京メトロ東西線の九段下駅の改札を出て地上出口への階段を昇り、千鳥ヶ淵方面に歩いていくと、多くのスーツ姿の若者たちの姿が。それは、日本武道館で行われる大学の入学式にこれから臨む新入生たちでした。皆が笑顔で、とても朗らかな表情をしていたのは忘れられません。
奇しくも、その大学は自分が受験して落ちた学校。「もし自分が受かっていたら今頃は…」ということしか考えられず、改めて自分は受験に失敗したんだ、という現実を強く受け入れざるを得ませんでした。
向こうは買いたてのピシッとした真新しいスーツを身に着けているのに対して、僕はお洒落でも何でもない冴えない私服。このあまりにも対照的な姿に落胆し、目を背けることしか出来ませんでした。
九段下から北の丸公園に続く道が千鳥ヶ淵の散策コースとなっていますが、その時の満開の桜(だったであろう)の光景は、正直今も全く覚えていません。快晴で桜が一段と映えていることが余計仇となり、真逆な気分にある自分の心を深く傷つけることとなりました。
「こんなとこ来るんじゃなかった、桜なんてどうでもいいわ、枯れてしまえばいいのに…」
そう思いながら、千鳥ヶ淵を後にしました。
(めちゃくちゃ卑屈だったなぁ…) -
浪人の1年間は、これまでの人生で最も世俗を断った時期、といっても過言ではないでしょう。基本予備校が開いている日は土日祝日も無視して毎日通い、閉館時間まで勉強しました。W杯南ア大会と千葉ロッテの日本一以外の世間の政治経済文化国際情勢などの情報は一切関知しないほど(本当です)、目の前の参考書や赤本に取り組みましたね。
親からもらった月々のお小遣いは受験が終わったら豪遊するために使う、だから欲しいものも買わないしそもそも欲しいと思わないと決め、1か月の出費は1000円未満に押さえました。まさに、「臥薪嘗胆」「欲しがりません、勝つまでは」という言葉がふさわしかったでしょう。
そんなハングリー精神と愚直な勉学の積み重ねの甲斐もあり、見事志望していた大学に合格。こう言っては何ですが、あの時千鳥ヶ淵で遭遇した新入生たちが向かう大学よりも上のランクの大学に入れました(笑)
残念ながら、入学が決まった2011年は東日本大震災の影響もあり入学式は中止となってしまいましたが、通常通り挙行されれば、僕も日本武道館で入学式に臨むはずだったんです。きっとこれも何かの縁だったんでしょうね。
浪人したこと自体何も褒められたものではなく良かったとは今でも思いませんが、あの時本気で頑張ったことについては、当然のごとく一寸の後悔もありません。 -
入学から4年後の3月、卒業式は無事日本武道館で挙げることが出来ました。あの時の快晴の天気と桜の美しさは、今でも脳裏に焼き付いており、僕自身も非常に晴れやかな気分だったことをよく覚えています。
だからあの時同じ場所で絶望の淵に立っていた自分に対してこう言ってやりたい。
「大丈夫。何とかなる。」 -
話がスーパーミラクル大脱線したところで、元に戻ります。
はい、じゃあ続きいくぞ~ -
臥龍石と蓬莱石。
六義園のような回遊式庭園は中国における神仙思想を体現化したものと言われ、庭園の中央部に設けられた大きな池には龍に見立てた岩と、不老不死の仙人が住むと言われる蓬莱島を模した岩があります。六義園 公園・植物園
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滝見茶屋にて。
この奥に小さいながらも滝があります。
それを眺めながらのほほんと和みましょうという趣旨なんですね。六義園 公園・植物園
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ちょうど千鳥橋を渡ったとこから眺めた池です。
六義園 公園・植物園
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園内の外周を半分歩いてきたあたりの場所。
ここから染井門方面に歩いていきます。 -
つつじ茶屋が見えてきました。茅葺屋根が風情がありますね。
この辺りは秋になると紅葉がとても綺麗だそうですよ。六義園 公園・植物園
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山陰橋と藤里(ふじのさと)。
このあたりの道は蛛道(ささかにのみち)というそうで、山陰橋を渡ると和歌の三神の1人である衣通姫が住む藤里という場所があり、その蛛道を通って藤里に向かうというイメージがあるそうです。
へぇ~。 -
ちょうどその山陰橋の上から。
この道を渡ると衣通姫が暮らす藤里、ということになるのでしょうね。六義園 公園・植物園
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ほいじゃ、枝垂桜がある場所へ戻っていきます。
六義園 公園・植物園
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イチオシ
これで、ちょうど六義園は一周しました。
アクセスも良く、桜もきれいでとてもいい所でした。
六義園へ行った3月は緊急事態宣言前で、今年はコロナウィルスの影響もあり、全国各地の桜の名所でお花見ができないという事態になってしまいましたが、毎年必ず春はやって来て、桜も咲きます。
来年は大腕を振って、今度はどこか地方の桜の名所に行ってみたいと思います。
それでは、今回はこの辺で。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
ー 2020春 駒込・六義園 散策記 ~江戸の大名庭園でお花見~ 完 ―
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