2017年盆　四国一周残り+瀬戸内の旅(13)　東広島市

2017/08/15 - 2017/08/15

(12)の更新から1年半，実際の旅から3年近くが経ってしまった．
思い出しながらの作成．

GWに周り残した四国のうちの香川と山陽地方を旅した．
正規手順ではないものの順打ちで88箇所の残りも巡り，3日目に結願した．
その後，山陽地区に移動し，5日目は朝から広島県の東部を散策．
竹原の重伝建地区を後にし，東広島市に入る．酒蔵通りを巡る．
盆の最中だったので，閉まっているところが多かった．

エリア 東広島(広島)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

竹原の重伝建地区を後にし，道の駅たけはらから北西へ約23km，東広島市に入る．
まずは西条町下三永の福成寺へ．
726年創建，源平合戦で焼失している．本尊千手千眼観世音菩薩の真言宗寺院．
境内拝観自由，駐車場あり，所在地東広島市西条町下三永．
写真は山門．入母屋造の八脚門．

福成寺 寺・神社・教会

福成寺山門安置の仁王像（阿形像）．
境内には多くの石楠花が4月～5月頃に咲き誇るとのこと．

福成寺 寺・神社・教会

福成寺山門安置の仁王像（吽形像）．
寺には後醍醐天皇，毛利氏所縁の書状などの文化財も遺る．

福成寺 寺・神社・教会

福成寺本堂．入母屋造，桟瓦葺，正面一間向拝付．
堂内の厨子及び須弥壇は国の重要文化財．
室町中期の建造，厨子：一間厨子，須弥壇：禅宗様式．
周防，長門の大名大内氏からの寄進とのこと．

福成寺 寺・神社・教会

福成寺境内に立つ本堂厨子及び須弥壇の説明板．

福成寺 寺・神社・教会

福成寺から北へ約9km，JRの西条駅付近へ．
この界隈に駐車し，酒蔵巡りをする．
2016-17年頃に多くの酒蔵の建物が国の有形文化財登録されている．
訪問時には，まだ文化遺産オンライン等の更新ま不十分でよくわからずに回ってしまった．
ここは再訪した街である．あと電車で行って酒も飲みたい．

西条駅付近の駐車場から西へ約300m，山陽鶴酒造．
1912(T元)年の創業の酒蔵．銘柄は黒松山陽鶴，仕込み水は黒松の井戸より．
所在地東広島市西条岡町．

山陽鶴酒造 グルメ・レストラン

路地を抜けて山陽鶴酒造の敷地の南側に出ると大きな蔵が．
山陽鶴酒造黒松一号蔵，大正期の建造，土蔵造2階建，瓦葺，国登録有形文化財．

山陽鶴酒造 グルメ・レストラン

表通りの方からは2つの蔵が見られる．
山陽鶴酒造黒松二号蔵．一号蔵北側に建つ．写真右側．
大正期の建造，土蔵造2階建，瓦葺，国登録有形文化財．
山陽鶴酒造黒松三号蔵．二号蔵東側に建つ．写真左側．
同じく大正期の建造，土蔵造2階建，瓦葺，国登録有形文化財．
外壁は下見板張で内壁を漆喰塗真壁とする．
妻面に山陽鶴の文字が見える．

山陽鶴酒造 グルメ・レストラン

山陽鶴酒造近くの立派な屋敷．住んでいるようには見えない．
玄関の破風もシートが掛かっていた．

駅前の駐車場より東側へ移動，こちらが西条酒蔵通りのメインどころ．
まずは白牡丹酒造．創業は1675年，関ヶ原で敗れた石田三成家臣島左近の孫による．
治部少に過ぎたるものだった猛将ですな．
現当主も子孫の模様．
写真中央に延宝蔵煙突，明治期の建造，煉瓦造(イギリス積)，高さ25m，国登録有形文化財．
所在地広島市西条本町．

白牡丹酒造は西条駅前の延宝蔵，天保蔵，別地域の醸造場にある3つの蔵からなる．
写真は延宝蔵南端棟．煙突の西側に建つ．3つ高い棟の内の真ん中だ．
江戸前～中期の建造，土蔵造2階建，瓦葺，街路側腰海鼠壁及び上部白漆喰塗，国登録有形文化財．

白牡丹酒造延宝蔵の国登録有形文化財は4件．すべて訪問の1か月半前の登録である．
写真は延宝蔵北端棟．敷地の北西端となる．南端棟の北に続き，矩手に東に伸びる．
明治期の建造，土蔵造2階建，瓦葺，国登録有形文化財．

こちらは通常期場内見学をしている模様．
写真は延宝蔵井戸．煙突の南側に位置する．
江戸前～中期の建造，石造(切石積六角本体＋井戸屋形），国登録有形文化財．

白牡丹酒造延宝蔵と同じ区画を東30mほど，西条鶴酒造である．
こちらは1904(M37)年の創業．国登録有形文化財5件を有する．
写真は店舗兼主屋．明治期の建造，木造2階建，桟瓦葺，国登録有形文化財．
所在地東広島市西条本町．

西條鶴醸造 グルメ・レストラン

西条鶴酒造の他の文化財は店舗後方に位置し，店舗前からは見えない．
訪問時は白牡丹延宝蔵との間に空地があったので垣間見ることができた．
写真で目立つ西條鶴醸造酒宝蔵煙突．大正期の建造，煉瓦造，方形，高さ19m，国登録有形文化財．
他の国登録有形文化財は角屋，酒宝蔵仕込蔵と酒宝蔵醸造蔵．
また煙突下の平側に石段のある切妻の建物は小島屋土蔵．
訪問後に国の有形文化財に登録されたもの．偶然おさまっていた．
江戸期の建造，土蔵造2階建，切妻造，国重要文化財．

西條鶴醸造 グルメ・レストラン

白牡丹延宝蔵，西条鶴酒造の南側の区画に移動．
西側角地から3軒目が旧石井家住宅の主屋．
訪問時は場所がわからなかったが，街並みのひとつで撮ったものが偶然該当した．
大正期の建造，木造2階建，入母屋造，桟瓦葺，敷地奥の土蔵ともども国登録有形文化財．
訪問1か月半前の登録．

旧石井家の東隣が白牡丹酒造天保蔵．この地域のもう一つの白牡丹酒造の蔵である．
訪問1か月半前に登録された国の有形文化財4棟を有する．
いずれも敷地奥で，通りから見えるのは煙突のみである．

白牡丹酒造 名所・史跡

白牡丹酒造天保蔵煙突．建物の合間より．
明治期の建造，煉瓦造，イギリス積，高さ21m，国登録有形文化財．
ほかの文化財は，仕込蔵,精米所,井戸．
所在地広島市西条本町．

白牡丹酒造 名所・史跡

1区画東へ移動．白牡丹延宝蔵，西条鶴酒造の並びになる．
亀齢酒造は創業1868(M元)年．
写真左の洋館，中央の門柱，奥の煙突が国登録有形文化財．
洋館：大正期の建造，戦後移築，木造平屋建，半切妻造，桟瓦葺，上げ下げ窓．
門柱：1955(S30)年頃の建造，石造(花崗岩)，間口5.4m，脇柱付．
一号蔵煙突：大正期の建造，角型，煉瓦造，イギリス積，高さ24m．
所在地東広島市西条本町．

万年亀舎 グルメ・レストラン

亀齢酒造一号蔵．敷地北奥，写真は1本北側の通りからのもの．
明治期の建造，土蔵造2階建，瓦葺，外壁白漆喰塗，国登録有形文化財．
敷地東辺北寄りの南北棟と北辺に沿う東西棟が接続する矩折れの平面構造．

万年亀舎 グルメ・レストラン

亀齢酒造のマーク．

万年亀舎 グルメ・レストラン

亀齢酒造から東へ50m弱移動し，西条酒蔵通り観光案内所．
長屋門のようなつくりの建物．
西側（写真右）が観光案内所のようだ．盆だからか人気が無かったように思う．
東側（写真左）はカフェ．所在地東広島市西条本町．

西條くぐり門珈琲店 グルメ・レストラン

観光案内所から東へ200mほど，旧広島県醸造試験場西条清酒醸造支場．
1928（S3)年に設置され，明魂という銘柄を醸造していたそうだ．
これは今も後継機関が続けているようだ．
現在は隣の酒蔵(賀茂泉酒造)の所有となり，藍染体験施設となっている模様．
写真中央の建物は洋館．
1928(S3)年頃の建造，木造2階建，半切妻造，瓦葺，国登録有形文化財．
手前の門柱も国登録有形文化財．
1929(S4)年頃の建造，鉄筋コンクリート造，間口4.6m．
所在地東広島市西条上市町．

酒泉館 グルメ・レストラン

旧広島県醸造試験場西条清酒醸造支場では他に3件の国登録有形文化財がある．
いずれも敷地奥だが，煙突だけは見える．
1929(S4)年頃の建造，鉄筋コンクリート造，高さ19m，醸造蔵・精米所ともども国登録有形文化財．
ここまでの煙突はすべて煉瓦製だったが，ここは違うようだ．昭和になってからというのが理由か．

酒泉館 グルメ・レストラン

続いて旧広島県醸造試験場西条清酒醸造支場を所有する隣の敷地の賀茂泉酒造．
創業は1912(T元)年．賀茂はこの地域の郡名のようだ．
京都賀茂神社(上賀茂社，下鴨社)の荘園だったことが由来とのこと．
写真は店舗兼主屋．
明治期の建造，木造2階建，桟瓦葺，国登録有形文化財．
所在地東広島市西条上市町．ここまで見てきたのと同じ伝統的な町家である．

賀茂泉酒造 名所・史跡

賀茂泉酒造土蔵．敷地北西隅に建つ．
明治期の建造，土蔵造2階建，瓦葺，北面水切瓦付，国登録有形文化財．

賀茂泉酒造 名所・史跡

賀茂泉酒造門及び塀．敷地北辺，土蔵-店舗間に建つ．
1953(S28)年頃の建造，国登録有形文化財．
門：木造薬医門，瓦葺，間口2.7m．
塀：木造，真壁造，瓦葺，上部鼠漆喰仕上，延長15m．

賀茂泉酒造 名所・史跡

賀茂泉酒造前蔵．店舗兼主屋の通りを挟んだ北向いに建つ．
大正期の建造，土蔵造2階建，瓦葺，妻上部水切瓦付，小屋組キングポストトラス，外壁白漆喰塗及び海鼠壁，国登録有形文化財．

賀茂泉酒造 名所・史跡

賀茂泉酒造中蔵及び東蔵．敷地の南側に建つ．
東西一棟の建物で通路を挟んで東蔵と中蔵に分かれる．
大正期の建造，土蔵造2階建，瓦葺，妻水切瓦付，外壁白漆喰塗，国登録有形文化財．
写真の右側の建物が東蔵．

賀茂泉酒造 名所・史跡

賀茂泉酒造煙突．東蔵の東に建つ．
大正期の建造，角型，煉瓦造，イギリス積，高さ18m，国登録有形文化財．
ここには他に3棟（火蔵，新座敷，通路棟）の国登録有形文化財がある．

賀茂泉酒造 名所・史跡

賀茂泉酒造から北へ200m移動，福美人酒造へ．
ここは道路により敷地が分かれている．大黒庫と恵比寿庫である．
北側の大黒庫の方より探訪．
まずに目に飛び込んだのは，ここまで多数目にしていた煙突．
福美人酒造三号蔵煙突．敷地中央に建つ．
大正期の建造，角型，煉瓦造，イギリス積，高さ27m，国登録有形文化財．
奥が三号蔵．
1924(T13)年頃の建造，土蔵造2階建，切妻造，桟瓦葺，井戸付，国登録有形文化財．
所在地東広島市西条末広町．

福美人酒造四号蔵南棟．敷地南東隅に建つ．写真右側．
大正期の建造，土蔵造2階建，切妻造，スレート葺，西面下屋付，国登録有形文化財．

福美人酒造四号蔵北棟．四号蔵南棟の北隣に建つ．
昭和前期の建造，土蔵造2階建，切妻造，スレート葺，西面下屋付，国登録有形文化財．

福美人酒造のもう1か所の恵比寿庫へ移動（南西へ約100mほど)．
こちらにも煙突が建つ．酒造の創業は1917(T6)年．
所在地広島市西条本町．

福美人酒造 グルメ・レストラン

福美人酒造昭和蔵．敷地北東隅に建つ．
昭和前期の建造，木造平屋建，切妻造，スレート葺，小屋組キングポストトラス，国登録有形文化財．

福美人酒造 グルメ・レストラン

福美人酒造二号蔵．敷地東側に建つ大きな蔵．
1919(T8)年頃の建造，土蔵造2階建，切妻造，瓦葺，外壁白漆喰塗，国登録有形文化財．

福美人酒造 グルメ・レストラン

福美人酒造背戸蔵．敷地北辺，昭和蔵の西側に建つ．
昭和前期の建造，木造2階建一部平屋建，スレート葺，国登録有形文化財．
北辺に位置し，背戸蔵西側に位置する福神寮と従業員寮も国登録有形文化財．

福美人酒造 グルメ・レストラン

敷地の南側に回り込むと瓶詰場がある．
昭和前期の建造，木造平屋建，切妻造，瓦葺，外壁白漆喰塗，国登録有形文化財．

福美人酒造 グルメ・レストラン

福美人酒造事務所．正面入り口左手（西側）に建つ．
大正期の建造，木造2階一部平屋建，瓦葺，外壁横板張，国登録有形文化財．

福美人酒造 グルメ・レストラン

福美人酒造門柱．事務所前に位置する．
大正期の建造，方形，石造(花崗岩)，高さ2m，間口6.1m，国登録有形文化財．

福美人酒造 グルメ・レストラン

福美人酒造恵比寿蔵煙突．先に紹介の煙突．敷地中央に建つ．
大正期の建造，角型，煉瓦造，イギリス積，高さ24m，国登録有形文化財．

福美人酒造 グルメ・レストラン

盆期間でほとんどの酒蔵が内部見学を休んでいたが，福美人酒造だけは入ることができた．
蔵内部の写真用に立てられていたラベルを撮る．
敷地中央の一号蔵（1枚前の煙突後ろの赤い屋根の蔵か？）も国の有形文化財に登録されている．

福美人酒造 グルメ・レストラン

福美人酒造と同じ区画の西隅は，亀齢酒造の敷地となっている．
もう1か所この区画の北側の区画にも施設があり，国登録有形文化財の七号蔵煙突があったが，見落としてしまった．

亀齢酒造五号蔵．福美人酒造と同じ区画内の北辺に建つ東西棟．
大正期の建造，土蔵造2階建，西側入母屋造，東側切妻造，瓦葺，北側外壁白漆喰塗，腰簓子下見板張建築面積，国登録有形文化財．

亀齢酒造の五号蔵の西隣は加茂鶴酒造の敷地．
こちらは1873(M6)年の創業．
こちらも数件の国有形文化財登録の建物があるも，訪問1か月前の登録だったため位置関係がよくわからなかった．
写真は本社事務所．昭和前期の建造，木造2階建，寄棟造，桟瓦葺，国登録有形文化財．
所在地東広島市西条本町．

賀茂鶴酒造 名所・史跡

賀茂鶴酒造研究室棟．事務所東側に建つ．
昭和前期の建造，木造平屋建，寄棟造，桟瓦葺，外壁下見板張，国登録有形文化財．

賀茂鶴酒造 名所・史跡

賀茂鶴酒造二号蔵東西棟．研究室等北側に建つ．
明治期の建造，土蔵造2階建，桟瓦葺，外壁腰海鼠壁及び上部白漆喰塗，国登録有形文化財．

賀茂鶴酒造 名所・史跡

賀茂鶴酒造二号蔵煙突．二号棟東西棟西端に建つ．
明治期の建造，煉瓦造，イギリス積，高さ14m，国登録有形文化財．

賀茂鶴酒造 名所・史跡

賀茂鶴酒造二号蔵南北棟．二号蔵東西棟の東端北側に建つ．
明治期の建造，土蔵造2階建，瓦葺，外壁腰海鼠壁及び上部白漆喰塗，国登録有形文化財．
この敷地にある他の国登録有形文化財は，二号蔵東井戸，同西井戸，三号蔵，同煙突，四号蔵，同煙突，同井戸，八号蔵煙突，蓬莱庵画室棟．

賀茂鶴酒造 名所・史跡

賀茂鶴酒造の西側には御茶屋(本陣)跡．
西条は西国街道の宿場町で，ここには広島藩の本陣があったとのこと．
写真の門は復元．所在地広島市西条本町．

御茶屋跡 (本陣跡) 名所・史跡

本陣跡の説明板．賀茂鶴酒造の名があるので，こちらの所有なのだろう．
所有文化財で記載した蓬莱庵画室棟は，衛星写真によれば，本陣跡内の奥にあるようだ．
微妙に自分も写っている．

御茶屋跡 (本陣跡) 名所・史跡

賀茂鶴酒造の蔵は南西側の区画にもある．白牡丹酒造延宝蔵と西条鶴酒造の中間となる．
写真は一号蔵東棟．奥の切妻屋根が該当する．
明治期の建造，土蔵造二階建，切妻造，桟瓦葺，外壁漆喰塗，国登録有形文化財．
手前の写真の大部分を占める建物は，西條鶴醸造酒宝蔵仕込蔵．
明治期の建造，土蔵造2階建，瓦葺，外壁漆喰塗及び腰下見板張，国登録有形文化財．

賀茂鶴酒造一号蔵西棟．敷地に西側の南北棟の北端より東へ延びる建物．
明治期の建造，土蔵造2階建，切妻造，桟瓦葺，国登録有形文化財．
写真は東西棟の東端，切妻部分がわかり，酒造名が入る．
左側に東棟も写っている．

賀茂鶴酒造一号蔵西棟．敷地北側路地より東西棟の部分．

賀茂鶴酒造一号蔵西棟．敷地南側より南北棟の南端．
右側の低層の屋根は一号蔵井戸．
明治期の建造，石造（上部切石積，六角形平面井戸桁，下部円形石組），国登録有形文化財．

前半に出てきたこの写真に賀茂鶴酒造の建物が写っていた．
煙突下の左の建物が一号蔵南土蔵．
明治期の建造，土蔵造平屋建，切妻造妻入，桟瓦葺，北隣の北土蔵ともども国登録有形文化財．
さらに左側(西側)が井戸．

西条の酒蔵巡りを終え，東へ10㎞ほど移動し，白市のまちなみへ．
白市は戦国時代に城下町としてできたのが始まりとされていて，江戸時代になると牛馬市が開かれる市場町として発展した．
現在でも古い街並みが残る．所在地東広島市高屋町白市．
観光用駐車場あり．

白市の町並み，重満家．酒造業を営んでいた家．
幕末から明治初期に建てられたとされる土蔵造の店舗が遺る．

白市の町並み．路地もいい感じ．

白市の町並み，旧木原家住宅．酒造業，塩田業を営んでいた．
1665年建造，平屋建一部2階建，切妻造，本瓦葺，東西面庇及び東面切妻屋根(桟瓦葺)付，国重要文化財．
民家としては相当古い建物だ．

旧木原家住宅 名所・史跡

木原家住宅の説明板．
中の管理者の話によれば，白市に城を築いた平賀氏は今の秋田県横手市付近の豪族だったとか．木原家がそうだったかは記憶に無い．
平賀氏の話は東北の者としてよく覚えていたので，たぶん木原家の話は出なかったのかな．

旧木原家住宅 名所・史跡

木原家住宅．裏庭より主屋．

旧木原家住宅 名所・史跡

木原家住宅の小屋組み．

旧木原家住宅 名所・史跡

木原家住宅内部の居間．

旧木原家住宅 名所・史跡

白市のまちなみから東へ13kmほど，篁山の山頂付近の竹林寺へ．
境内付近は，県立公園となっており四季折々の花を楽しめる．
創建は730年行基による，山号は篁山，本尊千手観音の真言宗寺院．
境内拝観自由，駐車場あり．
所在地東広島市河内町入野．
写真は山門である仁王門．木造八脚門，切妻造，桟瓦葺．

竹林寺山門安置仁王像（阿形像）．
寺は福島正則が領主の時代に衰退している．

竹林寺山門安置仁王像（吽形像）．
寺には，かつて多くの子院があったようだが，今はひっそりしている．
福島正則領主時代の影響か．

仁王門を進むと境内には池があり屋根付きの橋が架かる．

橋を渡り進むと竹林寺本堂に行き着く．
1511年建造，木造一重，寄棟造，杮葺，国重要文化財．

竹林寺護摩堂．本堂正面向かって左側に建つ．
寄棟造，鉄板葺，東広島市指定文化財．
文京区椿山荘の三重塔はかつてここにあったものだそうだ．

東広島市はここまで．山陽道を使い福山市に向かう．