2017年盆　四国一周残り+瀬戸内の旅(9)　今治市上島町

2017/08/14 - 2017/08/14

GWに周り残した四国のうちの香川と山陽地方を旅した．
正規手順ではないものの順打ちで88箇所も巡った．
3日目に88箇所巡り結願，GWからの四国周遊を終え，4日目は本州へ向かう．
まずは初通行のしまなみ海道を巡ったうちの愛媛県分．

エリア しまなみ海道（周辺の島々）(愛媛)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

高松市街から高松道，松山道経由で150kmほど走るとしまなみ海道に．
最初の橋は来島海峡大橋．
1999(H11)年完成，全長4,105m．
第一大橋，第二大橋，第三大橋からなる3連の吊橋．

来島海峡大橋 名所・史跡

来島海峡大橋を渡り，大島南ICで下りて大島へ．
ここでは国重文の善福寺宝篋印塔が目的だったが，海岸沿いの県道沿いには表示も無く探せなかった．
車からおりて，少し歩いて坂を上ればあったようだが．
いずれの再訪の理由となった．
写真は沖合に浮かぶ周囲約600mの無人島九十九島．

大島南ICから11kmほど走ると漁港の近くに村上水軍博物館．
瀬戸内海で活躍した村上水軍の一族能島村上氏の本拠が近くにあったことに由来する関連資料等の展示館．
開館時間9時～17時，入館料\300，年末年始休館．
所在地今治市宮窪町宮窪．
開館時間のわずかに前で入らず．

村上海賊ミュージアム 美術館・博物館

村上水軍博物館前の村上元吉像．
戦国末期の村上水軍の頭領．
秀吉に逆らい瀬戸内海を追われ，その後毛利家の家臣となっている．

村上海賊ミュージアム 美術館・博物館

村上水軍博物館付近からの眺め．
大島の切り立った岩肌．

村上海賊ミュージアム 美術館・博物館

こちらも村上水軍博物館付近から．
奥にしまなみ海道大島大橋．
手前に村上水軍の本拠能島城があった能島．

村上海賊ミュージアム 美術館・博物館

しまなみ海道に戻り大島大橋．
一体構造となている伯方橋を渡ると伯方島だが下りず．
全長903m，単径間2ヒンジ補剛箱桁吊橋(大島大橋)．

伯方 大島大橋 名所・史跡

大三島橋を渡り大三島へ．
全長328m，単径間ソリッドリブ2ヒンジアーチ橋．
サイクリングをしている人が多く見れられる．

大三島橋 名所・史跡

大三島ICから北へ約2km，今治市上浦町井口の海岸に．
国登録有形文化財の塩田の余水排出施設に．

手前の堤防にズーム．
井口四番浜北丸樋．
幕末の建造，石造，延長7.8m，国登録有形文化財．

奥に伸びる堤防をズーム．
手前に井口四番浜南丸樋．
幕末の建造，石造，延長12m，国登録有形文化財．
奥に旧井口三番浜丸樋．
幕末の建造，石造，延長8.5m，国登録有形文化財．

井口の海岸付近の風景．
しまなみ海道の多々羅大橋が見える．
橋の向こう側が生口島で広島県になる．

井口の海岸から約5㎞，大山祇神社に到着．
594年創建と伝わる古社，祭神は大山積神．
伊予国一宮，旧国幣大社．
境内拝観自由，駐車場あり．所在地今治市大三島町宮浦．

大山祇神社 寺・神社・教会

大山祇神社総門．
2010(H22)年建造，木造二重門，入母屋造，銅板葺．

大山祇神社 寺・神社・教会

大山祇神社十七社社殿．総門奥左手に建つ．
室町期の建造，入母屋造及び切妻造，檜皮葺，愛媛県指定文化財．
大山祇神社の境内社で，国重文の御神像17躯を安置する．

大山祇神社 寺・神社・教会

大山祇神社神門．
2016(H28)年建造，老朽化した松山藩から寄進された門に替わって建てられたもの．
木造四脚門，切妻造，銅板葺，両側廻廊接続．

大山祇神社 寺・神社・教会

大山祇神社拝殿．
江戸前期の建造，木造一重，切妻造，檜皮葺，国重要文化財．

大山祇神社 寺・神社・教会

大山祇神社神輿庫．
1997(H9)年建造，木造校倉造，入母屋造，銅板葺．
香川県指定文化財の神輿3基を安置する．

大山祇神社 寺・神社・教会

社殿の背面側に回る．
大山祇神社摂社下津社．本殿正面向かって左側(北側)に鎮座する．
三間社流造，檜皮葺．

大山祇神社 寺・神社・教会

大山祇神社本殿．拝殿後方に鎮座する．
1427年建造，三間社流造，檜皮葺，国重要文化財．

大山祇神社 寺・神社・教会

大山祇神社摂社上津社．本殿南側に鎮座する．
室町中期の建造，三間社流造，檜皮葺，愛媛県指定文化財．

大山祇神社 寺・神社・教会

大山祇神社宝篋印塔．社殿の南側に建つ．
3基とも鎌倉後期の建造，石造，国重要文化財．

大山祇神社 寺・神社・教会

大山祇神社紫陽殿．
国宝館とともに国内の国宝・重文指定されている武具類の多くを所有，展示している．
開館時間8時半～16時半，入館料\1,000，無休．

大山祇神社宝物館 美術館・博物館

大山祇神社海事博物館．
昭和天皇の海洋生物研究の為の御採集船葉山丸，昭和天皇の御著書，水軍海事関係資料，動植物の標本，鉱石等を展示する．
開館時間8時半～16時半，入館料紫陽殿国宝館と共通(\1,000)，無休．

海事博物館 美術館・博物館

大山祇神社よりしまなみ海道に戻り多々羅大橋を渡る．
橋長1,480m，3径間連続複合箱桁斜張橋．
この後，渡って下りた広島県生口島を巡る．

多々羅大橋 名所・史跡

生口島島内観光の後，洲江港より再度愛媛県に入るべく岩城島の小糟港へカーフェリーで移動．
午前は3便，午後は2便．戻りは別航路を選択するので片道\1,270(車両長4～5m)を支払う．
約5分の航行．

三光汽船 乗り物

岩城島に上陸し，北端の小槽港から南西側へ1/3周ほど，約5㎞走り祥雲寺に．
山号補陀山の曹洞宗寺院．
竜宮門形式の山門がお出迎え．境内拝観自由？駐車場なし．
所在地上島町岩城．

祥雲寺 寺・神社・教会

祥雲寺観音堂．
1431年建造，木造一重，入母屋造，本瓦葺，国重要文化財．
海上安全，万民富業を記念し建立されている．堂内には聖観音を安置する．

祥雲寺 寺・神社・教会

祥雲寺より東へ約2km，浄光寺へ移動．
この辺りが島の中心になる．道は結構狭いので注意が必要だ．
浄光寺は山号心照山の浄土宗寺院．
境内拝観自由？駐車場あり．所在地上島町岩城．
写真は山門．

浄光寺本堂．山門奥参道の先に建つ．
1752年建造，木造一重，宝形造，正面向拝一間付，本瓦葺，背面下屋附属，国登録有形文化財．

浄光寺地蔵堂．本堂東側に建つ．
1831年建造，入母屋造，本瓦葺，国登録有形文化財．

浄光寺から北へ約5.5km，岩城島北東側の長江港へ．
ここから広島県尾道市因島の土生港へ移動する．
長江-土生の航路は40分に1本程度のダイヤ．
ただ昼時間は1時間ほど便がないため40分ほど待つことに．

長江フェリー 乗り物

長江港内に係留されているはしけ．
近隣に造船工場が多く，組み立て待ちの部品が搭載されている．

長江フェリー 乗り物

長江港より見える斜張橋は生口橋．
しまなみ海道の橋で今回唯一通行しなかった橋である．
橋長790m，3径間連続複合箱桁斜張橋．

長江フェリー 乗り物

長江港内に係船されている漁船や曳船．
曳船は前述のはしけを曳航したりしているのだろう．
奥のクレーン群は造船会社．上陸した小槽港のほうが近いようだ．

長江フェリー 乗り物

長江港内に設置されている上島町岩城の観光案内図．
岩城島はかつて南側に位置する赤穂根島，津波島ともども岩城村だったが，2004年に近隣の1町2村と合併し上島町となっている．
岩城島はレモンが特産のようだ．

長江フェリー 乗り物

因島へ向かう船が入ってきた．

長江フェリー 乗り物

いざ因島へ向け出港．
前述の通りダイヤは40分に1本程度．
運賃は片道\1,340(車両長4～5m)．所要約10分．
時間も料金も小槽港より生口島に戻り因島へ向かうよりもお得だと思われる(少し待ったが)．

長江フェリー 乗り物

因島から渡った生名島立石港より南東へ約5㎞，弓削島の定光寺に．
途中2本渡った橋は後述．
浄光寺は山号万年山の臨済宗寺院．
境内拝観自由？駐車場なし．所在地上島町弓削土生．

定光寺観音堂 名所・史跡

定光寺境内の様子．
観光客が多く来る様子は無い．

定光寺観音堂 名所・史跡

定光寺観音堂．
1463年建造，木造一重，宝形造，本瓦葺，国重要文化財．

定光寺観音堂 名所・史跡

弓削島は定光寺のみで立石港へ戻る．
渡った2橋のうちのひとつ弓削大橋．
1995(H7)年竣工，橋長980m，3径間連続斜張橋．
弓削島と西側の佐島を繋ぐ．
もうひとつの生名橋含めて，町はゆめしま海道と名付けサイクリングスポットとしてPRしている

弓削大橋 名所・史跡

弓削大橋の西橋詰の展望スペース(佐島)より弓削島を望む．
中央の山は古法皇山．

展望箇所よりもう1枚．
右側が弓削島，中央付近の弓削瀬戸を挟んで左に因島．
造船所（ジャパンマリンユナイテッド）が見える．

佐島を1㎞弱走るともうひとつの橋，生名橋を渡る．
写真は西詰の架橋記念公園より．佐島と生名島を結ぶ．
2011(H23)年竣工，橋長515m，3径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋．
弓削大橋ともども上島架橋整備事業で建設されている．
事業では生名島と岩城島を結ぶ岩城橋の架橋が進められており，2021年に完成予定だ．
完成するとこの旅と同じ行程ではフェリーに乗る回数が2回減る．

生名島の海岸沿いの道路より．
ゆめしま海道の2橋，弓削大橋(左)と生名橋(右)．

生名島 自然・景勝地

生名橋をアップで．
右側が山で隠れている．
海上からじゃないと全容は見えないようだ．

生名島 自然・景勝地

弓削大橋もアップで．
少し遠いし，角度もよくない．

生名島 自然・景勝地

少し立石港寄りで海峡(瀬戸)を挟み因島の造船所．
手前の小島の坪木島と能小島．

生名島 自然・景勝地

因島の造船所にドック入り中の自衛隊の艦船．
補給艦とわだ(422)と訓練支援艦くろべ(4202)．

生名島 自然・景勝地

因島の造船所．大きな商船もドッグ入り中．
なじみ深いグラブ船も小さく見える．

生名島 自然・景勝地

こちらは建造中か．
内海造船の文字が見える．ここには造船所2つが並んでいるようだ．

生名島 自然・景勝地

立石港に戻ってきた．
因島との往復便は，日中1時間3本航行している．
運賃は往復で\1,050(車両長4～5m)，所要約3,4分．

生名フェリー 乗り物

立石港フェリー乗降桟橋．
結構立派な造りである．

生名フェリー 乗り物