2017/09/25 - 2017/11/02
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erifddさん
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万博が終わったら、旅に出ようと決めていました。暫く海外暮らしの予定もなく、日本に完全帰国して仕事を始めてしまうと身動き取れなくなると思ったため。
期限は11月2週目、フィギュアスケートのNHK杯のために日本に戻るまで。1か月強ですが、私の人生の中で最長期間の旅となります。
クラクフに連泊した目的は大きく3つありました。「カーチャに会う」「オシフィエンチムに行く」「ザリピエに行く」。しかし、私は心が折れかけていました。連日天気が悪すぎる。
オシフィエンチムはかつてのアウシュビッツ、かの有名な強制収容所のあった、「負の世界遺産」です。ザリピエは地球の歩き方に載っていた可愛い村で興味を持ったんですが、こちらも足元が悪いことが予想されます。クラクフにいる3日間で天気がマシそうなのは中日の7日だけ。翌日は夜行で移動だから遠出するのもしんどいし、ヴァヴェル城が思った以上に素敵だったのでちゃんと見たいし、どちらかに絞ろう、ということで、やはりこれは見ておかないとな思いオシフィエンチムにしました。ザリピエはカーチャも知らないって言ってたし、まあいいか今回は。
アウシュビッツとビルケナウを見学するにはガイド無しで見学可能な時間帯に行くか、ネットでガイドツアーを予約するか、空きがあれば現地で入るか、というのは知っていました、こんな調子で行くか迷っているうちにネット予約が埋まってしまいました。
迷っていた理由はもう一つあって、私は英語が不自由なのです…。日本語ツアーがあることは知っていたけど高くて無料だし、しかし英語ツアーに参加してもあまり理解できないし…だったら朝早くに個人で行ってサクッと帰って来た方がいいかなーなどと思い、とりあえずガイド無しで入れる朝早い時間帯に行って、現地の様子で決めることにしました。
今回の旅程
9月25日 成田→アブダビ→
9月26日 →ミンスク
9月27日 ミンスク→ニャースヴィシュ→ミール→ミンスク
9月28日 ミンスク
9月29日 ミンスク→ビリニュス
9月30日 ビリニュス
10月1日 ビリニュス→カウナス→
10月2日 →クライペダ→ニダ
10月3日 ニダ→カリーニングラード
10月4日 カリーニングラード→グダンスク
10月5日 →ワルシャワ
10月6日 ワルシャワ→クラクフ
10月7日 クラクフ→アウシュビッツ→クラクフ ★いまここ
10月8日 クラクフ→
10月9日 →リヴィウ
10月10日 リヴィウ→リヴネ→クレヴァン→リヴネ
10月11日 リヴネ→リヴィウ→
10月12日 →キシニョウ
10月13日 キシニョウ→ティラスポリ→オデッサ
10月14日 オデッサ→
10月15日 →キエフ
10月16日 キエフ
10月17日 キエフ→
10月18日 →モスクワ
10月19日 モスクワ
10月20日 モスクワ
10月21日 モスクワ
10月22日 モスクワ
10月23日 モスクワ→セルギエフ・パサード→モスクワ
10月24日 モスクワ→ビシュケク
10月25日~10月31日 ビシュケク
11月1日 ビシュケク→
11月2日 →成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
バスターミナルに向かい時刻表を見ると、7:50発のオシフィエンチム行きがあります。窓口で告げると「1番乗り場から出るのでバスの中で直接買ってください」と言われました。よく見たら現在時刻は7:49。ダッシュで行くと、どうも7:50発と言いながら7:50受付開始だったようで、ちょうど運転手さんがバスのドアを開けたところでした。
バスの中はけっこう日本人が多く、3分の1くらい日本人だったんじゃないだろうかという印象です。 -
1時間半ほどでオシフィエンチムの博物館前に到着。ここで悟りました、個人見学は無理だ。敷地が広大すぎて、人が多すぎて、何から手をつけていいかわからない。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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とりあえず予約無しの訪問客はツアーに入るにしろ入らないにしろインフォメーションでチケットを貰わないといけません。入り口右のほうにある白い小屋がチケット売り場です。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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窓口にツアーの空き状況が表示されていて、11時のロシア語があるじゃないか。これは好都合。料金は45ズウォティ。ポーランド語だけちょっと安くて、他の言語はみんなこの価格です。中谷さんという方の日本語ガイドだけこの10倍くらいの値段を最大10人で人数割り、らしいです。なお英語は9時半の時点で、既に午後まで空きがありませんでした。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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チケットが買えたので、1時間ほどツアーの時間を待ちます。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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外にも当時の写真等の資料があります。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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帰りのバス乗り場と時間も調べておきます。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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時間が近づいてきたので入り口に並びます。並んでいる人たちは同じ11時のロシア語ツアー客だけではないのか、いろいろな言語が聞こえてきます。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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荷物検査などがあるので、ツアーの30分前から館内に入れます。荷物検査を抜けるとこんな音声ガイドを渡され、集合までの待合スペースでヘッドフォンを受け取ります。これをうっかり取り忘れるとツアー参加資格がないようで、後で忘れていた人にガイドさんが注意して、スタッフに持って来て貰っていました。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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ガイドさんはマリアさんというベテランぽい方。苗字からしてポーランド人のようですが、とても聴きやすいロシア語で私でもだいぶ理解できました。ツアー参加者の中には実はロシア語は全くわからないというイタリア人のグループもいました。ロシア語しか空きがなかったんだって…。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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いよいよ施設内に入場。同時進行でいくつもの言語グループが回っているため、音声ガイドをそれぞれのグループのチャンネルに合わせてガイドさんの声をマイクを通して聞きます。とにかく人が多いのでちゃんと聞いてないとはぐれそうです。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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ガイドさんが、アウシュビッツに収容所を作った理由やどんな人が収容されたのかなどわかりやすく説明してくれます。混み合っているので展示に辿り着くまでに時間がかかるため、その間に説明するエピソードなどをたくさん用意して調節している感じでした。ガイドによって言うことに少しずつ違いがあるというのはどこかで見ましたが、こういう間の使い方にそれぞれの工夫があるんだろうな。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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展示は一部を除いて撮影もできますが、この先気分の重い画像が続きます…。
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収容所に送られた子供たちです。彼らはその先の自身の運命を理解していたんだろうか…。
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収容者の遺品、靴です。この画面に収まらない、おびただしい数でした。これだけ多くの命が奪われたのです…。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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保護された収容者たち。右の女性は身長166㎝で当時の体重が35kgだったと書かれています。収容所の過酷さと同時に、この惨たらしい姿を後世に残された彼らの気持ちを想像すると複雑な感情が押し寄せてきます。彼らはそのことについてどう感じたんだろうか?そんなこと考える余裕もなく、ただ生きていられたことに安堵を覚えたのだろうか、と。
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ガス室の構造についての説明です。
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残っているバラックのいくつかが展示室として公開されています。他のツアーとの兼ね合いで入る順番などを調節しているようでした。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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収容されていた女性たちの写真です。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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収容者が銃殺された「死の壁」です。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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いよいよガス室に入ります。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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ガス室に送られた収容者たちは20~30分で命を落としたそうです。話を聞いているだけで息苦しくなります。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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アウシュビッツに続いて、バスでビルケナウに移動します。
ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡
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ビルケナウの入り口です。
ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡
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この線路を通って、収容者たちは輸送されてきました。
ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡
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収容者たちの輸送に使われていた貨車です。
ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡
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ガス室です。解放時に破壊された状態のまま残っています。
ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡
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ガス室の跡地に慰霊碑があります。ロシア語、ベラルーシ語、それぞれの言葉で書かれているので自分の国の言語を探してきてくださいと言われたけど、日本語はないです。しかし、ほんの70年前にこの異常な虐殺が行われていたというのは心に重くのしかかる。
ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡
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現在のアウシュビッツとビルケナウは、アウシュビッツが資料館、ビルケナウが実際の跡地を見せている感があります。ビルケナウに着くとガイドさんから、ここは先ほどアウシュビッツで見たどこどこの写真の場所です、などの説明があるので、やはりガイドがあった方が理解しやすいです。
ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡
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再びバスでアウシュビッツへ戻って、ツアー終了です。11時から始まったガイドツアー、終了したのは14時半過ぎ。その間立ちっぱなし、歩きっぱなし、トイレ休憩も無しなので疲れました。参加するだけで疲れるんだからガイドさんは大変だろうな、1日2本やる時もあるのかな…。ロシア語が母語ではない人にもとてもわかりやすい解説をしてくれてマリアさん、ありがとうございました。
事前予約した方が吉です by erifddさんオシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
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夕方にクラクフへ戻ってきました。クラクフはなかなかアーティスティックな街で、手の込んだ大道芸人がたくさんいます。
クラクフ歴史地区 旧市街・古い町並み
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クラクフに戻った後はまたカーチャとご飯。この日はグルジア料理です。
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途中から彼女の同僚のイタリア人も加わり飲み歩きました。土曜日だったので、街は賑やかでした。
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カーチャがスシ屋台で買ってたスシ、かわいいしおいしそうです。
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この日はお腹が空いていないので食べませんでしたが、明日試そうかな。
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前日にカーチャと待ち合わせした鉄の頭。
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真夜中の旧市街を通って、宿に帰ったのは1時半。珍しく夜遊びしてしまった。これはもう、ザリピエには確実に行かない(笑)
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