2011/09/04 - 2011/09/07
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AandMさん
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新型コロナウイルスの影響で旅行が困難になりました。大変残念ですがコロナには逆らえません。自由時間を使って、以前行った旅行記を纏めてみました。コロナ騒動が収束して、自由に海外旅行などが早くできるようになって欲しいものです。
2011年9月上旬、仕事関係でルーマニアのヤシ(Iasi)で4日間滞在しました。ヤシはブカレストに次ぐルーマニア第2の都市で、かつてのモルドバ公国の首都です。モルドバ地方に世界遺産に登録されている有名な修道院が幾つかあることを知り、訪問することにしました。モルドバ地方の田舎は電車やバスなどの公共交通機関が発達していないため、移動が容易ではありません。
現地ヤシの知り合いに相談すると、ガイド運転手付き観光を勧めてくれました。ルーマニアは物価が安く、運転手付き観光の価格はそれ程高くはありません。家内も一緒です。英語を話す若者がベンツ車で、世界遺産の修道院を案内してくれました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 航空会社
- オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
9月4日
ヤシ(Iasi)の町中にある国立研究機関が、ルーマニアでの仕事の場所です。ヨーロッパ中心ですが各国から数十名が集合しました。日本からも数名が加わりました。ウニレア ホテル&スパ ホテル
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ルーマニアはフランスとの交流の歴史が長いので、施設看板にフランス語記述はありますが英語はありません。ただ各国から集まった仕事仲間の共通言語はフランス語ではなく、英語です。
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ルーマニア関係者が、海外から訪れた仲間たちのためにディナーパーティーを開いてくれました。ルーマニアは農業国で、新鮮な野菜、果物、肉類が一杯で、日本人味覚とも合います。
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パーティー後半にあった、ルーマニア民族ショーです。
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伝統楽器の伴奏で民族衣装を纏った娘さんが、歌と踊りを披露してくれます。
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哀愁に満ちた歌声と曲で、歌内容は分かりませんが、聞く人の心にアピールしているように感じました。
ルーマニアの民族音楽の夕べ、楽しい体験でした。 -
9月5日
ヤシには多くの教会があります。現地の人が勧めてくれたセタチュイア修道院(Cetătuia Monastery)に行ってみました。モルダビア公国の皇太子が17世紀に建造したルーマニア伝統教会です。丘の上に建っている美しい教会です。
ルーマニアの修道院の形は、イタリアなどの西ヨーロッパの教会とは異なっています。モルドバ地方の世界遺産になっている中世建造の修道院の形が引き継がれているように思います。 -
修道院名のセタチュイア(Cetătuia)は、ルーマニア語の「砦」だそうです。確かに、周囲が塔や石塀で守られていました。
この修道院はヤシで最も美しく、結婚記念写真の撮影場所として選ばれているそうです。我々の訪問中も、ウエディングドレスと式服を着たカップルが写真撮影をしていました。 -
9月7日
観光ガイドを兼ねた運転手付きの車で、北モルダバ地方にある世界遺産の修道院を訪れました。ヤシの北西150-200kmの交通不便な場所です。
ヤシのホテル(Unirea Hotel & Spa)を車で出発し、北ルーマニアの田舎道を3時間ほど走りました。田園風景に突然カラフルな教会が現れました。ヴォロネジ村にあるヴォロネッツ修道院(Voronet Monastery)です。ヨーロッパで最も美しい修道院と言われています。ルーマニア北部山村にある世界遺産登録されているヴォロネッツ修道院 by AandMさんヴォロネツ修道院 寺院・教会
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修道院の土壁一面にフレスコ画が描かれています。イタリアなどにある教会とは、外見も作りも違います。
この建物は、ヴァスルイの戦いでの勝利を記念して、1488年にスティーブン大王によって4か月ほどで完成されたものだそうです。建設に数十年、場合によっては数百年を要するイタリアやフランスにある大聖堂とは全く異なります。 -
外壁に描かれているのは、聖書の場面です。壁一面に描かれていますので、短時間の見学では見切れません。
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戦いの場面も描かれています。半月刀を持っているのはトルコ兵のようです。
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15世紀に描かれた修道院外壁のフレスコ画が、風雨に曝されながらも今日まで美しく保たれているのには、驚かされます。こちら側には、青色基調で聖人が描かれています。
ルーマニア北部山村にある世界遺産登録されているヴォロネッツ修道院 by AandMさんヴォロネツ修道院 寺院・教会
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色の劣化程度は、場所によって大分違っています。日当たりが悪く、風に曝され難い箇所の絵の方が鮮明でした。
修道院庭は整備が行き届き、きれいな薔薇が咲いていました。世界遺産の修道院ですが、不便な場所のためか訪問者は少なめです。 -
修道院の説明が、ルーマニア語、英語、ドイツ語で書いてありました。フランス語はありません。文字が日焼けして薄れかかっています。
英語説明を見ると、「15-16世紀建造のボロネッツ修道院は、2004年に世界遺産に登録されました。---」、とありました。 -
修道院横の建物も歴史がありそうです。多分、修道院と同様、15-16世紀に造られたものでしょう。
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ボロネッツ修道院の西、約35knにあるモルドヴィツァ修道院です。スチャヴァ郡バトラ・モルドヴィジェにあるルーマニア正教会の修道院で、1532年に建てられています。先に見学したヴォロネッツ修道院より50年ほど後に造られていますが、形が良く似ています。
ルーマニア北部モルドバ地方の山村にあるモルドヴァ修道院 by AandMさんモルドヴァ修道院 寺院・教会
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この修道院には、コンスタンテイノープルが1453年に異教徒のトルコ帝国に征服された場面の絵が描かれています。当然ながら、トルコ兵は悪役です。
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聖書の物語や聖人の絵もありました。壁に描かれた絵をみるだけで、聖書やキリスト教、その当時の歴史が分かるように思います。
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修道院の周囲にも塔のような建造物があります。外敵に対する守りをしながら、修道院活動がされていたのでしょう。
ルーマニア北部モルドバ地方の山村にあるモルドヴァ修道院 by AandMさんモルドヴァ修道院 寺院・教会
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修道院関係者が住んでおられる住居です。
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修道院内の庭園は整備され、建物には花が飾られていました。黒い服を纏った修道女が庭園の清掃をされていました。この修道院、現在も使われているようです。
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北方約30kmにあるスチェヴィツァ修道院に行くために、山道(17A)を進みました。峠に手の形をしたオブジェがあったので、立ち寄ってみました。展望台から、周辺の村や山々が良く見え、大変良いところですが、観光客はチラホラです。
手の形をしたオブジェ(La Palma)、説明版がないので何を表しているのか分かりませんが、面白いと思います。 -
3つ目の世界遺産の修道院、スチェヴィツァ修道院です。スチャヴァ県のスチェヴィージャ村にある修道院で、1585年の建造です。ビザンチンとゴシック様式が取り入れられた建造物で、外壁に絵が描かれているのは他の修道院とよく似ています。
ルーマニア北部山村にあるスチェヴィツァ修道院 by AandMさんスチェヴィツァ修道院 寺院・教会
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黒服を纏った修道女が、庭の清掃をしていました。女性見学者は、肌露出が禁じられています。家内は、修道院入口で長いスカートを渡され、苦笑しながら着用して見学しました。
ルーマニア北部山村にあるスチェヴィツァ修道院 by AandMさんスチェヴィツァ修道院 寺院・教会
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修道院周囲には石壁があり、所々に見張塔が建っています。城塞もしくは砦のような造りです。
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修道院の外壁をキャンバスに宗教画が全面に描かれている教会や修道院は、これまで見たことがありません。モルドバ地方の特有の様式だろうと思います。
今回見学した修道院は、他に類を見ないユニークな世界遺産と思います。ルーマニア北部山村にあるスチェヴィツァ修道院 by AandMさんスチェヴィツァ修道院 寺院・教会
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スチェヴィツァ修道院の壁画は、先に見学した修道院より新しいため、絵が鮮明です。青色をベースに、黄金色、赤色などを織り交ぜて聖人たちが描かれていました。
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修道院見学を終えてホテルのあるヤシに戻る途中、ガイド運転手さんが岩塩鉱に立ち寄ってくれました。カチカ村(Cacica)にあるカチカ鉱山(Cacica mine)で、200年以上前に掘られ、最近まで使われていた鉱山、とのことです。
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入場料は大人10レイ(\250)です。長い石段を下りた先に、迷路のような掘削道や広間、そして小さな礼拝所などがありました。規模が大きく、施設や説明が充実している割に、入場料は低価格です。
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カチカ岩塩鉱から掘り出された岩塩は、ルーマニアだけでなく周辺の国々にも販売されていたとのことです。塩掘削は、北ルーマニアの主要産業だったようです。
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村の案内図には、英語説明もついています。この地方では有数の観光スポットのようです。カチカは小さな村ですが、岩塩鉱山の他に教会が3つもあります。
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カチカ村の教会(Basilica Assumption)です。村の教会としては、立派すぎる感じです。広い駐車場がありますが、我々以外、誰も訪問者はいませんでした。
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建造は比較的新しく、1904年と書かれています。岩塩鉱の収益で建造されたものでしょうか?
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教会前に聖職者の彫像があり、IOAN PAUL II(1918-2005)と刻まれていました。先のローマ法王、ヨハネ・パウロ二世の像です。法王がここに来られた訳ではないようです。ポーランド出身の法王がこの教会に上位の格付けをされたことに感謝して、この教会を創立したポーランド系キリスト教徒の方々が像を建てた、とのことでした。
北部ルーマニアの地方道路を2時間以上車で走って、夕方にヤシのホテルに到着しました。長い日帰り観光でしたが、ルーマニアにある珍しい世界遺産の修道院を見学でき、充実した1日でした。ルーマニアの方々が長年大切に守り伝えられている、美しい独特の修道院、海外観光客が見学するのは容易ではありませんが、素晴らしい世界遺産だと思います。 -
9月8日
ヤシ国際空港からウイーン経由で帰国です。国際空港ですが、小さな飛行場で、ウイーンまで運行しているオーストリア航空機材はプロペラ機です。
今回、ルーマニアの古都ヤシと北部モルドバ地方を観光しましたが、大変貴重な機会だったと思います。特に、ルーマニアの方々が長年大切に守り伝えられている、美しい独特の修道院、不便な場所にありますので海外観光客が見学するのは容易ではありません。見学できた三か所の修道院、いずれも素晴らしい世界遺産と思います。ヤシ国際空港 (IAS) 空港
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この旅行記へのコメント (2)
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- ももであさん 2020/05/13 21:49:53
- 遺産
- この辺り、世界遺産に登録されている修道院はもちろんですが、
それ以外でも驚くほどの美しかったことを覚えています。
本気で後世に残して欲しいですね。
- AandMさん からの返信 2020/05/13 22:53:01
- RE: 遺産
- 旅行記をご覧いただき有難う御座います。
ルーマニア、特に地方は世界遺産はもちろん景色も素晴らしいと思いました。地元の方々も素朴で親切、ヨーロッパ有名観光地と違って、ホットさせられました。ルーマニアは日本ではあまり知られていませんが、日本のことを知っている方も多く、皆さん親日的です。
コロナ騒ぎが収まったら、また行ってみたい国です。
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