2020/04/05 - 2020/04/05
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motogenさん
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本格的な山登りが始まる。
ここから頂上までは片道2kmだと聞く。
2kmなんて軽いものだ。
現在地の標高は235m。
大尾山は670mだから、高低差は435mとなる。
これも、どうにかなるだろう。
山頂には顕光寺という寺院が建っているらしい。
寺があるということは、道路もあるということだ。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
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-
登り口に枯れ木の杖が散らばっていた。
適当なものを探す妻。 -
登り始めからフーフーと息を弾ませ、休み休み登る姿を見て、
「じきに、なだらかになるはずだよ・・」
と励ますが、
大丈夫なのかと少し心配になってくる。 -
なだらかになったのは、かなり登った後で、
このままの状態でいって欲しいと願うのだが、 -
現実は、すぐに急勾配となり、
-
砂混じりの土は滑りやすく、木の根や、飛び出した岩につまずきやすく、
-
一歩足を踏み外せば、谷底にまっしぐらに落下しそうで、
-
頭の上を見れば、土砂が崩れ落ちそうな崖だ。
-
もうどれだけ歩いたのだろう。
2km以上は歩いたと思うのに、未だ深い森の中にいる。
小さな沢にぶつかった。
ここで西の山から、東の山に移るらしい。
-
滑らないよう気をつけて沢を超えると、
-
「ここは八丁」の標識が立っていた。
八丁って何だ?
八合目の間違いだろうか? -
「どこかで休憩しようよ・・」
と言われるが、座れる場所もなく、 -
そのまま歩き続ければ、
「山頂へ1.4km」の標識があった。
そんな馬鹿な!
登り口から600mしか歩いていないのか!
この標識、どうかしている! -
標識を見ないことにして進むと、崩れてきた流木が進行のじゃまをした。
頂上には寺もある手頃なハイキングコースだと、甘く見ていたようだ。 -
頭上からは、ゴ~ン・ゴ~ンと、戦闘機が飛び交っているような音がする。
何だ、この音は。
風の音なのか? -
「ここら辺で休もうか・・」
小さな岩に腰かけて水分補給をするが、
山の下から風が吹き上がってきて、汗が見る間に冷えていく。
長居できる場所ではない。 -
休む間もなく、歩き始めると、
今度は「山頂へ1.0km」の標識。
ここがコースの半分?
これが正しいならば、頂上まで2kmというのが狂っている。 -
土砂崩れが起きている場所もあった。
丸木で補修された通路を渡り、 -
石垣で守られた場所を通過し、
(何で、こんな所に石垣があるの?) -
無我の境地で足を運び続けると、前方が明るくなってきた。
ついに顕光寺に着いたらしい。 -
と思ったら、駐車場になっている広場で、
-
2台の車が停まっているだけだった。
裏側に舗装道路が通っている。
なんだ、ずるをして車で来る人もいるようだ。 -
雑草の中に「大尾山顕光寺」の石柱が立っていた。
しかし周囲を見回しても、寺は見えない。 -
顕光寺は、この細い坂道を登った所にあるのかな?
それとも舗装道路を進むのか?
車から降りて来た人は、
「右の坂道を登る方が近いかも・・」
と右側の道を歩いて行く。 -
その後を追いかける。
すると山道の両側に、 -
石仏が立っていた。
-
先ほどの人が水を供えている。
ここには良く来るようで、今日は願が叶ったお礼参りだそうだ。
信心深い人がいるものだと、感心しながら見守る。 -
顕光寺はまだまだ遠い。
坂道も厳しい。 -
ゴーゴーとジェット機のような音をたてる風。
大木がゆさゆさと揺れ動いている。 -
そんな坂道を、ひょいひょいと飛ぶように歩いて行く男性。
-
樹木の隙間に赤い屋根が見えた。
なるほど・・
山伏の修験道場と言われた寺だけのことはある。
簡単には歩いて来れない秘境だったのだ。
動画にもまとめました。
https://youtu.be/hFOpXTg50HI
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