ラオスで何もしない旅　その１

2018/01/17 - 2018/01/23

ホアイフンタイ村のMr ウィアンさんちのハンモックが無性に懐かしくなりました。
なにもしないで日長ラオスコーヒーを友にハンモックに揺られながら過ごす。
なんて贅沢な一日でしょう。
前回のミャンマー旅行から1年...
ポン友のA君はあとラオスに行けば東南アジアは全て塗り終わる事になります。
ということで案内してみました、今私が一番嵌まっている魅力の国、ラオスに。
ここの魅力は雄渾なアジアの大河メーナムコーンもさることながら、ちょっと田舎に行けば、我々の少年の頃の風景が残っている所。
そして、何よりも素朴な優しい人々とのふれあいです。
題して曰く、「ラオスで何もしない旅」です...

エリア パクセ(ラオス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

5泊6日の旅程ですが、計画概要は以下の通り...

1.パクセーからレンタルバイクでカトゥ族の村ヘ。3泊し、ハンモックに揺られる
2.バンコクから国内線でウボンラチャタニーに。そこから国境の町「」ヘ。徒歩で国境を超えてパクセーに。
3.帰りはビィエンチャンに寄り猖獗を極める中国の進出ぶりを確認
4.予算は総額60,000円
内訳概要... 航空運賃30,000円
飲食費... 15,000円
宿泊費... 5,000円
交通費... 10,000円

成田空港まで、いつもは京成利用ですが、今回は安さ重視、座っていける八重洲口からバスです。

なにせ1000円だからね。九時発、9割は外国人でした

成田空港到着。明日は朝の7時45分第二ターミナル集合なので前泊します。
早朝4時に妻に3つ先の始発駅まで送ってもらうのは気が引けたので…

ＬＣＣ利用者ご愛用のターミナル隣接のカプセルホテル「ナインアワーズ」
5,500円で泊まれます

寝るだけなので良しとします。快適…

シャワーもあります

ぐっすり眠って朝飯はここ
牛丼食べます
何故かは後で…

7時45分、第二ターミナル南口の案内所前にてポン友と待ち合わせ。
機内に乗り込みます。
9時15分発のエアアジア、バンコクドンムアン空港行きはほぼ満席。

ドンムアンに2時過ぎに着
もう分るよね昼飯…
結構高いです

国内線乗り継ぎに４時間あります
国際線、国内線ターミナル、フードコートを行ったり来たりで時間をつぶします。

ウボンラチャタニーに着いたら既に暗くなってました。
タクシーで6キロほどの宿に。
晩飯は…
さっそくナイトマーケットに繰り出します。

お寺と広場の広大なエリアに衣料品、雑貨、飲食と何百軒もの店舗が展開するマーケットは曜日の関係でしょうか飲食関連だけで少々拍子抜け…

色んなお店から美味そうなのを仕入れて…
相方は、会話が弾んだ女性教員のむこうをはってエビなんぞを食べたのでお腹の具合が…
宿の近くのコンビニで夜食も仕入れて万全です

翌朝の朝食
快調に、多種類を…
美味いものはおかわりします

お腹が本調子じゃないのに無理しちゃあダメだって…

ほぼ寝るだけのホテルでしたが、一人一部屋の贅沢使用
The Bliss Ubonn
シングルユースで2,500円
朝飯が美味いのでお気に入りです

7時半
宿からタクシーでバスセンターに着きました
ウボンラチャタニーから国境の街チョンメックまでは約９０km

「チョンメック、チョンメック…」と呟いていれば誰かが切符売り場に案内してくれます。
ミニバスで行きますが当たり外れがあります。
外れを引こうものなら、席が空いてるけどやたらユックリ走って途中でお客を拾います。
下手をすると到着が１時間遅れにも…
こちらの人たちはのんびりしてるから

今日はというと…
満載状態！
これなら早く着けそうです

途中で検問もあります。
警察官が乗ってきて…
「ハイあなた」と一人だけ身分証明書をチェック
素通りする時もありどういう基準でしょうか

１時間半ほどで国境の街チョンメックのバスターミナル

バスターミナルから国境までは500ｍほど店舗が並ぶ通りをテクテクと…
さすが国境、物資が溢れます

去年は唐辛子を大量に作りすぎました。
乾燥して今でも売れ続けてます。
今年も挑戦予定。
参考に確認…
「や、安い！」

商店街をブラブラ歩いて１５分ほどでタイ側のイミグレーション
立派です

タイを出国します

５０ｍほど歩いて地下道をくぐれば…
お約束のタイ、ラオスの国境を一跨ぎ

通りの向かいにある銀行で両替
この後、ラオスの入国審査…

いつものひと悶着、今回もありました。
パスポートを提出すると、「100バーツ」と言って手を差し出すので…
「オイオイ、今日は金曜日だし、ここを見てくれ！」と
過去に数回の記録のところを指し示すとシブシブスタンプをペタッ
パスポートを投げ返してきました。
大した金額じゃないけど、為替レートも悪かったし緊縮財政なので…

ラオス側の「ワンタオ」
無事ラオスに入国して、さらに２００ｍほど歩きます
前はここにも国境の店舗がズラリと並び、タイ側とラオス側の違いを実感できたけど、昨年に一掃されてしまいました。
その代わり、単なる広場だった所にバスセンターが…

パクセーまでは一人25,000キープです
満員になるまで出発しません…
車内は狭いので、席だけ確保して周りをウロウロ

アフリカの直線的な国境同様、植民支配していたフランスによって隣国のシャムとの国境は民族を分断して、地勢的ではなく都合よく政治的に決められましたが、
パクセー以南ではメコン川の対岸までチャンパーサック地方としてラオスの領土です。きっとフランスはチャンパーサック平原とワットプーの世界遺産が欲しかったんだね。
国境のワンタオから４０キロほど友好橋を渡ってすぐ、バスは発着所です

ダウンタウンのレンタルバイク屋さんまで２～３キロ、こいつでトコトコ行きます
15,000キープ…

まだ１時なのでちょいと時間オーバーを覚悟で、レンタルバイクを３日間
オンシーズンだけど、国際バスが市内に到着して他のお客が来る前だったので空きがありました。

バイクを準備している間に５０ｍ程のところの通信会社で通信ができるＳＩＭを購入

レンタルバイク屋さんには各種地図があるのでそれも貰って…

パスポートを預けて、ＨＯＮＤＡ１００ＣＣの原チャリでいざ出発
メーターは20,854kmね…

相方は初めてのバイクなので、決してスピードを出さないことを肝に念じて…

もっとも、自分もバイクは初心者だけど…
パークソン方面に街道を北上します。
市内はソロソロと。

パークソン方面に出発して、21キロのLAK21の交差点を左折、
更にかなり行ったところで街道添いに小ぎれいなお店が数軒。
休みます
途中、給油したり買い物したりで1時間半かかってます。

昼飯時からかなり経ってるので…
「メシ食べれる？」とジェスチャーすると隣の店舗を教えられました。
並んでいた生麺を指さして、「ヌードル２つ、お願いね」

こちらではなぜか麺を頼むと野菜がついてきます。
麺が来たら好きなだけ入れます。
唐辛子はパス

LAK21を左折、サラワンへ向かう20号線は交通量が少なく走りやすいのですが、たまに大型トラックが…
集荷したキャッサバ等の農産物を満載して通ります。
仲買業者によるタイ、ベトナム向けかな？

沿線では現金換金作物のキャッサバ畑が目立つように
収穫時期を迎え葉が少なくなり育ってます…

ホアイフンタイ村はもうすぐです。
おっ！収穫してる！
「こ、こんちわ　サバイディー！」

俺にもやらせてみて！
先に金具がついた特殊な竹の棒で、根の間に差し込んでよいしょと持ち上げて、テコの原理で根こそぎ引き抜きます…

ポン友も挑戦…

日本でも流行るとは思いませんでしたタピオカミルクティー
その原料になるキャッサバ芋

4時近くになると収穫したキャッサバを集荷場にもっていくテーラーやトラックが街道を行き来します。

その集荷場もありました。
テーラーごと計って、空にして帰りに計る仕組みみたいです。
未加工のまま、どこにもっていくんでしょうか？
タイかな？

茎は廃棄せずにカットして…
このまま地面に刺せばまた根が生えてキャッサバ芋が出来ます。

ラオスの農村経済には様々な課題がありますが、
このような換金作物によって自給自足農業による貧困からの脱却が進んでいると思われます。

街道に「ようこそサワワン県」の横断幕がかかるところを超えると１００ｍで目的地、
120軒、800人ほどの少数民族カトゥー族が暮すホアイフンタイ村です
パクセーから６０km、３時間で着きました！
この地でハンモックに揺られます。

この旅行記へのコメント （3）

• willyさん 2020/04/24 10:11:51

  お久しぶりです

  アルデバランさん
  
  こんにちは。久しぶりのアップ楽しく拝見しました。ラオスLOVE変わらずでいらっしゃるんですね。バイク初心者だなんて、何をおっしゃいますやら。
  ところで100バーツは・・？「今日は金曜日だし」のくだりがよくわからず・・
  今回はご友人もご一緒とのことで続編お待ちしております。
  
  willy

  アルデバランさん からの返信 2020/04/24 13:40:34

  Re: お久しぶりです

  willyさん、大変ご無沙汰してます。
  諸事情により4tra から遠ざかっていたのですが、こんな状況だし未整理の写真も少しあったので、思い出しながら備忘録としてまとめて見ました。
  ラオスへ何回も同じような旅ばかりで、申し訳ありません。
  今回のように2年位前ならなんとか覚えてるんですが、5年も経ったものはすっかり忘れちゃってダメですね。
  
  さて、ラオスへの入国の件ですが...
  私の少ない体験からすると、
  外国人に解放している陸路から入るルートは何ヵ所かありますが、場所や窓口の担当によって様々なようです。
  今回のチョンメックからワンタオへのラオスのイミグレは6時から20時まで開いており、「オフィスの時間外(6時～8時、16時～20時)と土日は手数料が必要」との大きな看板が掲示され、そこで指定の金額を払うと領収書のような紙をパスポートに留めてくれて手数料は既に支払済ということでパスポートにスタンプを押してくれます。
  でも平日はどこにも掲示はないし、窓口でパスポートだけを差し出すと8割の確率で「100バーツ」と言って窓口から手が出てきます...
  これが悪名高きワイロか…
  観察していると、地元のタイ国籍の人でも100バーツ払っている人もいたりして、初めての頃はわけがわかりませんでしたが、どうやら平日なら不要のようで窓口でねばると渋々押してくれます。
  スタンプがないと不法入国になってしまうので、許可をもらうという弱い立場だし、大した金額ではないし、こうした事は「お布施」だと思えば良いのですが、この時は予算内で全ておさめる必要があったので...
  こうした体験の積み重ねもストレスはたまりますが、旅の醍醐味かなと思うし、あとから思い出しても楽しいです。そう意味で4tra にまとめるのは有効てすね。
  コメントもすみずみまで読んでいただき嬉しいかぎりです。
  出来るだけ簡潔にしようと思っていたので、却って分かりにくくなってすいませんでした。
  
  アルデバラン

  willyさん からの返信 2020/04/24 14:07:47

  Re: お久しぶりです

  アルデバランさん
  
  さっそくお返事ありがとうございます。
  諸事情おありだったのですね。実はどうなさったのかなあと余計な心配をしていました。ご無事そうでほっとしました。
  そして、いつものごとくおっちょこちょいで失礼しました。1月という日付だけみて年は見落とし～。18年のご旅行だったんですね＾＾；
  
  そして解説ありがとうございます。なるほどなっとく。賄賂系だろうとは思ったのですが、金曜日との関係がハテナ？となりました。でもおっしゃるとおり、めんどくさくてもきちんと筋を通せる場合は通すのがよろしいですよね。危険のない場合に限り、ということでしょうが。私は小心者のへたれなので、つい泣き寝入りが多くなり、そんなわけでインドとか中南米とか個人旅はむり・・と思ってしまいます。その点百戦錬磨の殿方はまったくうらやましく尊敬します。
  
  今年はバッハ祭もとりやめでしょうね。
  
  willy