2014/05/17 - 2014/05/19
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この旅行記のスケジュール
2014/05/17
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今は旅行にいけないので、遡って旅行記を作成してます。
この旅行記は2014年5月、バルカン半島の国々を周遊前後にロンドンに滞在した時のもの。
成田→ロンドン4泊
→ドブロヴニクからバルカン半島12日間周遊
ベオグラード→ロンドン
ロンドンで2泊してからロンドン郊外のプチトリップへ出発です。
この旅行記はバルカン半島から戻ってきてからロンドン5~6日目の備忘録です。
この頃は旅行記を書く習慣がなく、写真も少なく、
記録も少しいい加減だった為、少し端折った旅行記になってまして申し訳ございません。
その代わりに大英博物館のお宝にまつわるウンチクをちょっと多めに記載してあります(≧∀≦)
5~6日目の出費 約¥43800/2人
食費 (買物含む)¥14200
観光 ¥850
ホテル2泊分¥28800
ロンドン5日目
ベオグラードからヒースロー空港に到着後、ヒースローから約1時間。
ピカデリー線とCentral線を乗継いでアルパートンで下車。
徒歩で10分強のフォックス&グースホテルにチェックイン。
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ロンドン中心のホテルは高いので、ちょっと外れのこのホテルで2泊してから、イギリスの世界遺産4カ所を巡る4泊のプチトリップへ出かけます。
最後にまたロンドンに戻り、このホテルでもう1泊。
部屋は休館で、暗くてジメジメした感じ…
バルカン半島に出発前のドッグランズにあるアロフトエクセルホテルが良かっただけにロンドン締めくくりにこのホテルはとても残念(;o;)
今回の旅行でトータル14件のホテルに泊まりましたが、コスパを考慮しても1番ガッカリホテルになりました。
因みにワースト2はモンテネグロのウルツィニのホテル。それ以外は殆どが大満足です。
ホテルに荷物を置いてから、ハンガーレーン駅からCentral線でウェストアクトン駅へ…
緑豊かな閑静な住宅街にある知人宅へお邪魔します。
ディナーは知人が予約してくれたイーリングにあるSanta Mariaというピザ屋さんへ知人ファミリーと一緒に…
本場ナポリのピザが美味しい人気店で、予約無しでは混んでて中々入れないお店。
食後は知人の車でハンガーレーンのホテルまで送っていただきました。
バルカン半島周遊で邪魔になる大きなスーツケースをお宅に預かっていただき、しかも車でホテルまで運んでいただき大助かり。
m(_ _)mザ フォックス アンド グース ホテル ホテル
-
ロンドン6日目
朝食はホテルのイングリッシュブレックファースト。 -
食後は地下鉄で観光に出発です。
10:30頃
大英博物館に到着。
先ずはイヤホンガイドを借ります。¥850/1人 -
1959年にオープンしたこの博物館は実はイギリス人の医師、スローン卿が集めたコレクションをイギリスに「押し売り」したのがきっかけだったそうです。
1953年、
スローン卿は生涯かけてコツコツと集めた8万点もの膨大なコレクションを残して他界。
彼はイギリス政府宛に遺言を残していました。
「このコレクションを2万ポンドでお譲りします!」
と、国もビックリ大慌て(゚o゚;;
当時の国王ジョージ2世はダメ王で、全く無関心。
議会も財政難で却下。
ガラクタとも思える膨大なコレクションは、知識人にとっては凄いお宝です。
そんな見識者達が奔走して、宝くじの売上金で資金調達することに成功!
それからコレクションの展示場所選び等にも苦労して、紆余曲折ありスローン卿の死去から6年後、大英博物館はめでたくオープンしました。
市民の8万点のコレクションが端を発して、今では800万点の大コレクション。
世界で1~2を争う人気博物館になったなんて、凄い話ですね…大英博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
膨大なコレクションの中で、特に面白かった物だけをピックアップしてみました。
博物館を入って右手、ルーム1が博物館内で1番古い展示室のキングズライブラリー。
本棚に囲まれた細長い部屋は元々、農夫王と国民から慕われたジョージ3世の蔵書を保管する為の部屋として作られたそうです。
ルーム1の反対側が大目玉の古代遺跡コーナーです。
先ずは古代エジプトから… -
ラムセス2世の胸像。
アブ・シンベル神殿やラムセス2世葬祭殿(ラムセウム)の建設。
カルナック神殿やルクソール神殿等の増築も手がけている紀元前13世紀の偉大な王。
右胸のところにある穴は、ナポレオン1世が1800年頃のエジプト遠征した際、像を掘り出そうとした際に付けられた穴。
凄い荒技(゚o゚;;
この時は発掘は不成功に終わったそうで、ナイルの海戦で勝者したイギリスの手に渡りました。 -
巨大なスカラベ(フンコロガシ)像。
古代エジプトの太陽神ケプリと同等の扱いのフンコロガシ。
糞から球を作りその中に卵を産みつけるという、フンコロガシの習性が神秘的な営みと崇められていたそう…
糞の球を太陽に見立てて、復活や再生を司る復活神の化身扱い。
なんと太陽神ケプリは顔は、フンコロガシさまのお姿そのものが描かれている!(゚o゚;;
エジプト人の発想、面白すぎです。 -
紀元前600年頃の女神バテストの猫の像。
エジプトのファラオがネコを神の化身と宣言しました事により、ネコを所有する権利があるのはファラオのみだったそう。
よーく見ると頭の中央にも、フンコロガシがべったり密着(゚o゚;; -
。。。
こんな具合で、古代エジプト人のスカラベパワーは一大ブームとなり、地中海沿いの他の国々でもお守りとして定着したそう。
そして、何処よりもギャラリーが集中していたのは… -
やはりロゼッタストーン。
エジプト文明の謎を解き明かしたヒエログリフ解読のきっかけとなる有名な石。
紀元前196年のもので、
古代エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ)と民衆文字、ギリシア文字の三種類の文字で記述されている。
元々、この貴重なお宝はロゼッタ近郊のジュリアン要塞の建築資材として少しずつ使われてしまっていたようです(゚o゚;;
1799年
皇帝ナポレオンがエジプト遠征を行った際に発見されました。
ナイルの海戦でイギリス軍が勝利した事により、1801年にイギリス人の手に渡り、翌年からここ大英博物館に展示。
当時、
西洋人がエジプトで一所懸命にお宝を探している時、エジプト人はロゼッタストーンを始め、古代エジプトの遺跡や遺品などには興味がなかったので、割と簡単に手放してしまったという…
2009年に私達がエジプトに行った際に、エジプト考古学博物館のやる気のない残念な展示の数々を目の当たりにしているので、そんなエジプト人の性格が何となく理解出来ます…
他の至宝の数々もエジプトにそのままあったら、ひょっとしたら大切に保管されずに建築資材として切り刻まれるか、若しくは略奪や破壊されるという運命にあったかも⁇
(>_<)
後に手放した物があまりにも貴重な遺跡と後悔しはじめ、2020年のギザにオープンする新考古学博物館に向けて返還を要求中!
どうなる事やら… -
古代ギリシャの大理石の彫刻群エルギン・マーブルの展示ルーム。
元々パルテノン神殿に飾られていたのもの。
ここで少しパルテノン神殿に関するお話…
紀元前5世紀頃、
古代ギリシャの神殿として建造。 -
6世紀、
キリスト教(ギリシャ正教)の伝来によってビザンチン様式の教会に改装。
その後、カトリック系の聖母マリア教会に改装。
15世紀、
オスマン帝国によってモスクに変身。
17世紀、
オスマン帝国軍の火薬庫として使われ、ヴェネツィア共和国軍からの攻撃により殆ど壊滅状態。
装飾彫刻の約6割が失われてしまいました。
ヴェネツィアは神殿彫刻の切り取り作業に難航したらしく諦めます。
18世紀になり、
旅行者が彫刻等の大理石のかけらを持ち帰り、神殿はもうボロボロ状態。
丁度この頃、
イギリスとオスマン帝国は共にナポレオン皇帝のフランスと敵対関係にあった為、両国は蜜月関係であったようです。
イギリスの外交官エルギン卿は当時ギリシャの古代美術に憧憬を抱いていたため、神殿の危機に慌てて調査団を送ります。
そして、1800年ごろ、
オスマン帝国のスルタンの許可を得て、エルギン卿はパルテノン神殿から彫刻を切り取ってイギリスにせっせと運び込みました。
(゚o゚;;
フランス軍をナイルの海戦で撃退したイギリスに対する戦利品として?
又は、オスマン帝国のスルタンはギリシャ神殿のお宝には全く興味がなかった為か? -
石に布の細かいドレープ感を表現するとは、正に職人技です!
エルギン卿はこれらの石像を10年もかけて、運び続けたそうです。
しかも国からの援助がなく実費だったそう…
その後、国内外から非難轟々! -
左から2番目なんて殆どなんだか分からない…
現在、
当のアクロポリス博物館にはレプリカが飾られている訳です。
しかも実際の古代ギリシャ彫刻は彩色が施されていたようですが、イギリスはせっせと白く磨き上げ続けて、ギリシャ文明は白と勝手に主張し続けました。
(゚o゚;;
そんな事も非難の的になりました。
そりゃー、そうだ。
エジプト同様、今になってギリシャ人も後悔し始め、
同じく返還を要求中。 -
君主をまつった墓廟は紀元前400年頃のもの。
ギリシャ神殿を模したとされるスケール感が凄いです。
ビックリする事だらけの古代エジプトと古代ギリシャのコーナーのお次は
アッシリアコーナー。 -
現在のイラク東部アッシリアの紀元前9世紀頃の遺跡。
足が5本も!
(゚o゚;;
側面から見て歩いているよう見える為の工夫だそうですが、かえって不自然? -
宮殿の入口などに飾られた守護神、有翼人面牡牛像。
一枚岩から彫られたもので、その大きさに圧倒されます。 -
ライオンの躍動感が素晴らしいレリーフ。
アッシリアにおいてライオン狩りは王のスポーツだったそう! -
以上、
歴史のバックグラウンドも面白い、古代遺跡コーナーでした。
グレートコートに出て…
1番奥は中南米コーナー。 -
多くの謎に包まれているイースター島のモアイ像。
1000年ごろ作られたもの。 -
モアイの背中には、鳥人が描かれています。
19世紀半ば頃まで、
鳥人儀礼という儀式があったそうです。
渡鳥の最初に生む卵を見つけた『卵探し競争的な?』勝者が鳥人と敬われ、絶対的な権力者になれたそう!
(゚o゚;; -
中南米の古代遺跡コーナー。
スペインの領土だったので、流石に色々なお宝を持って来れなかったのか?
古代遺跡は面白いのですが、このコーナーは目玉的な展示も少なく、他の遺跡と比較するとインパクトに欠けますかね… -
アジアコーナーにあった日本の茶室。
一階部分を見終わって、上の階へ…
階段のモザイクの展示も美しい。 -
階段を上がると直ぐにミイラルーム。 -
ミイラが沢山で、少々怖い…
-
小さなミイラのフィギュアも有ります。
可愛いんだか、可愛くないんだか?
ミイラルームと反対側へ進むと、有名なルイス島のチェス駒。 -
推定12世紀頃のセイウチの牙から作られたチェス駒。
スコットランドのルイス島で発見されたそう。
ユニークな表情が可愛らしい。
奥の部屋は時計ルーム。 -
こちらは驚きの仕掛け時計。
オルゴールが内蔵されてて時を告げる音楽を流すのは勿論ですが、車輪が付いていて、テーブルの上を走行し…
フィナーレに大砲が撃たれるという!
(゚o゚;;
この大スペクタクル時計、今はもう壊れて⁇動きませんが、動いているのを見てみたい。
修理できないものか?… -
こちらは中世の教会で使われていた大掛かりな時計を再現したもの。
実際、貴族の館で使用していたそうです。
お次は紙幣やコインのコレクション。 -
予想外に面白かったのは地下のアフリカコーナー。 -
しかも空いているのが嬉しい(๑˃̵ᴗ˂̵)
-
これはベニンのレリーフ。
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フォークロアなアート作品に和みます。
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展示の演出も魅力的。
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クイーンのフレディマーキュリーと言えば…
ザンジバルで使われていた王座。 -
キュレーターのセンスが光ります。
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武器等を利用したモザンビークのアーティストの作品。
モザンビークでは、1992年にやっと内戦が収束しました。
国民に流通してしまった銃を減らすために、国は生活用品と武器を物物交換。
国民の武装解除を促すというプロジェクトの一環として作成されたもの。
重要な政治的意味合いがアートに隠されています。 -
アフリカの民族のお面。
おどろおどろしい物から滑稽な物まで…
広いアフリカには様々な民族、文化がある事を実感。 -
最後にグレート・コートを上から撮影。
ノーマン・フォスター氏によって、2000年に完成した無柱のガラス屋根で有名。
ロンドンに来て今日で6日目、観光したのは実質4日間。
1日につき1件、ロンドンで4つのミュージアムをクリアしました!
テートモダン
ナショナルギャラリー
ビクトリア&アルバート博物館
大英博物館
全て無料。
どこも其々特色が違い、甲乙つけ難いです。
壮大な歴史の時空を跨ぐタイムトラベルも兼ねて、ここでしか見られない世界中のお宝満載の大英博物館が1番かも…
明日からのイギリスのプチトリップでは、
リバプールのテートギャラリーとエジンバラのナショナルギャラリーに行く予定。
プチトリップからロンドンに戻ってから、最後はウォレス美術館です。 -
大英博物館を後にし、劇場や古本屋が多く立ち並ぶ
チャリングクロスロードをブラブラ…
気になっていたホースガーズでの騎馬兵交替式を見に行きます。
写真のドミニオンシアターではクイーンの舞台。
本場ロンドンのミュージカルは見たい気持ちもありますが、なんせ1£=170円でイギリスでは極力節約です。ドミニオン シアター 劇場・ホール・ショー
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ちょっと道を外れて、雰囲気のあるpalace theater。
パレス シアター 劇場・ホール・ショー
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14:30
トラファルガー広場。
1805年、
ネルソン提督率いる英艦隊が皇帝ナポレオンのフランス・スペイン連合艦隊を破ったトラファルガーの海戦を記念する広場。トラファルガー広場 広場・公園
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46mもあるネルソン記念柱。
そして、
2013年7月から1年半だけの期間限定のオブジェの雄鶏はドイツ人アーティストの作品。
雄鶏は実はフランスの象徴の鳥らしく、ナポレオンがニワトリになってトラファルガー広場に戻って来た!
と揶揄され、当時とても話題になったそう^^;ネルソン記念柱 モニュメント・記念碑
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トラファルガー広場からホワイトホールに抜けて…
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14:45
2度目のホースガーズに到着です。
今日はいました!
初めて来た時は時間が遅くて馬さん、残念ながら退勤後だったんです。 -
なんとも綺麗な馬さんに、もっと大接近してスキンシップしたいところですが、ちょっとだけタッチで我慢…
この門の中で、1時間おきに騎馬兵交替式が行われているので、それがお目当て。
騎兵達も格好良いし、指揮に合わせ統率がとれた賢い馬さん達の動きに惚れ惚れ…
人だかりで動画も上手く撮れずに、何故か交替式の写真が一枚もない(涙)ホース ガーズ 文化・芸術・歴史
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ホテルの最寄駅、ハンガーレーンに到着。
今日も沢山歩いてクタクタですが、ホテルに戻る途中にスーパーに寄って買い物をします。
明日、電車内で食べるスナックや、飲み物、日本では買えない可愛い容器などなど。 -
17:30
ホテルの庭でディナー。 -
ここでもフィッシュ&チップスとビールを2杯づつ。
ロンドンに来てこればかり(≧∀≦)
食後は荷物の整理。
明日からのイギリス国内4泊旅行に持っていくものと行かないものを選別。
ロンドンに戻ってきたら、またこのホテルに1泊するので、大きなスーツケースはホテルに預けます。
7日目、
これからロンドン郊外へ出発です!
拙い文章ですが、宜しければまた続きをご覧くださいませ~m(_ _)m
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