2014/05/15 - 2014/05/17
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428gusukuさん
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転職をきっかけに、
長く旅行が出来るチャンスだったので、
旧ユーゴの国々を周遊した時の旅行記です。
バルカン半島の旅もいよいよ終盤、
この旅行記ではバルカン半島最後の都市、
ベオグラードでの最後の2日間。
ロンドンからエアでドヴロブニクに入り
その後はずっとバスで国境越え。
最後は憧れのバール鉄道でベオグラードに移動です。
2泊3日の費用。
約3万弱/2人
ホテル約1.7万(サービス料と空港までの送迎込)
飲食 ¥7500
移動 ¥3800
(ウジツェからのバス2760din、バス186din×2)
観光 ¥1500
2014年当時1セルビアディナール=1.2円
*参考の為、文末にバルカン半島
11泊12日のトータル費用の記載有り。
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バール鉄道でモンテネグロのバールから
ベオグラード迄の移動はその8に記載しましたが、
セルビアに入ると集中豪雨が直撃! -
バール鉄道が途中で不通になり、
ウジツェでバスのチケットを買うために、
あちこちたらい回しにされて、
かなり待たされた挙句、なんとか臨時バスに乗車。
移動中もトラブル発生!
バスに同乗していた家出少女を
保護者に引渡すため、
私達もバスから降りて待機。
ここで大きなタイムロス(汗) -
一件落着でバスは北上するも、
道路の下では水没している民家が何軒も!
逃げ遅れた人をヘリコプターやボートで救助している様子が目の前に…
いつもニュースで見る洪水映像です!
更に日が落ちた後、
豪雨の中の真っ暗な山道?を凄い勢いで走るバスに
生きた心地がしませんでした(汗)
お世話になるホテルオーナーのイヴァンから、
心配して何度もメールがありました。
ご親切にバス停まで迎えに来てくれるとの事。
モンテネグロのバールから14時間かけて
やっとセルビアのベオグラードに到着しました!
イヴァンの姿を確認して、ホッと安堵です。
非常事態中の深夜の到着にも関わらず、
その後も至れり尽くせり…
ベオグラードはそんなイヴァンの優しいおもてなしもあり、
特別な思い出に残る街になりました。 -
ベオグラードで2泊するホテルは
セレクションアパートメント。
凄く分かりにくいので、
バス停まで迎えに来てもらって
本当に助かりました。
古いビルの4階部分にあり、
エレベーターも狭くて、
第一印象は少々びっくり!
お部屋に入ると、
モダンにリノベーションされたお部屋で、
清潔でゆったり広々。 -
翌朝、
まだ外は雨ですが、
観光に支障は無さそう。 -
私達のroom2は素敵なサンルーム付き。
このサンルームは中庭も見下ろせて、
居心地最高(๑˃̵ᴗ˂̵)
前日の移動の疲れもあり、
ゆっくり起床してから、
ホテルオーナーのイヴァンに聞いたスーパーまでちょっと買い物へ…
ベオグラードのメインストリートのミハエロ公通りへも近くて、
買物にも便利な立地です。
このホテル、大正解でした! -
sunroomで簡単に朝食。
-
バスルームは共有廊下にあり、
初めは違和感がありましたが2日目は慣れました。
夫は若い頃のバックパッカー旅行を思い出し、
むしろ懐かしくて、
全く無問題(≧∀≦)
因みにroom1はバスルーム付きみたいです。 -
共有のキッチン。
-
ニュースは洪水被害の様子が流れてます。
1日早くベオグラードに着いていたら、
暴風雨で観光どころじゃなかったです。
観光前に腹ごしらえ。
バール鉄道で、
ウィンナシュニッツェルを頂けなかったので、
ベオグラードでリベンジしたい。
セルビア料理ではないけど(≧∀≦) -
ミハエロ公通りの路地を入った場所にある
イヴァンのお勧めのセルビア料理の老舗。
迷わないように、
途中まで一緒に来てくれてました。 -
セルビアのビールを頼んだら、
おつまみにナッツと… -
パプリカのニンニクオイル漬け
リュタ パプリチツァ。
セルビアの前菜、
これがビールのお供に最高でした!
野菜不足になりがちなので、
胡瓜のサラダとカブのサラダを頼んだら…
バール鉄道のサラダは輪切り胡瓜で、
ここのサラダはスティック胡瓜!(≧∀≦) -
ビールの後は、
赤ワインのデカンタと
前菜もう一品オーダー。 -
有りました♪
ウィンナシュニッツェル。
素材を生かしたシンプルなお味で、
これが食べたかった! -
夫チョイスのポークのお料理。
トータル¥5000/2人
お味もコスパも大満足。
さて、
食後もまだ悪天候。
観光は無理せずに、
どうしても行きたいスポットだけにしておきます。 -
バスに乗って聖サヴァ教会へ…
バスは頻繁に走っているので、市
内の移動はバスが便利。
当時の旅行メモには186din/1人とだけ書いてありますが、
2回乗っているので、
2回券を購入したのか?
だいぶ前の旅行なので、
記憶があやふや(*_*) -
チャージして利用の交通系カード。
-
東方正教会系では世界最大規模の聖サヴァ教会。
ドーンと鎮座するその姿はかなり迫力で
真っ白く、とても綺麗。
セルビア正教会創始者で初代セルビア大司サヴァに捧げるため、1935年に着工されました。 -
中に入ると工事中。
見上げてみると圧巻の高さ!
1935年より建設されて以来、
戦争や紛争などにより、
常に資金不足で85年経った今でも中々完成されないという…
100年計画?
次にベオグラードの再訪予定が2027年頃なので、
どうなっているか楽しみ!
ほんの少しでも足しになればとスノードームとブレスレットを購入。
2017年から豪華絢爛な地下聖堂が公開されているようです。 -
134m30階建近くの高さなので、
下を歩く人が豆粒ほど(≧∀≦) -
教会を後にし、
次の目的地へは徒歩で…
アールヌーヴォーの古い建物が多くて、
モダンとオールドスタイルが上手く調和した魅力ある街。
街歩きも楽しい。 -
次はベオグラードの観光で外せない、
空爆通りに向かいます。 -
見えてきました。
1999年にNATO軍の空爆にあった
元旧ユーゴスラビア防衛省のビル。
遠目に見ても衝撃です。
訪れたのは2014年。
車が行き交う大通りに面して、
崩れ落ちそうな状態で15年間… -
歴史のお話
元々セルビア人が住んでいたコソボ。
オスマン帝国とのコソボの戦いで敗れて、
セルビア人は北へ移動します。
そこへアルバニア人が移住。
第一次バルカン戦争で再びセルビア領に戻ると、
セルビア人によるコソボに住むアルバニア人への弾圧が始まりました。
しかし、逆に第一次大戦後、
アルバニアがイタリアの保護下になった為、
アルバニア人によるセルビア人への大量虐殺が起こります。
大戦後はユーゴスラビア連邦のセルビア自治州となったコソボ。
セルビア軍によるアルバニア人への弾圧が更に激しくなります。
1990年前後のユーゴ崩壊に合わせて、
コソボに住むアルバニア人も独立を宣言。
1997年頃からコソボ解放軍という武装組織がでてきた事により、
セルビア軍への反撃を開始します。
1998年
セルビア軍の無差別殺戮か?
コソボ軍の自作自演か?
とも言われるコソボの村への凄惨な襲撃事件が発生。
見かねたNATO軍が、
和平案を投げかけたが、それを断ったセルビア。
その結果、
1999年の
NATO軍によるベオグラード空爆に繋がってしまいました。 -
コソボはセルビア正教の総主教座が置かれた
セルビア人にとっては特別な場所。
今回の旅でも訪れた
コソボのペチ修道院は中世セルビア国王の戴冠式が行われた教会でもあるそうです。
この空爆された建物があり続ける限りは、
コソボをアルバニア人に奪い取られたくないと言う、
セルビア人の強い意志を感じます。
数日前に、
プリシュティナにあるコソボ博物館に行った際に、
アルバニア人が受けた弾圧を物語る展示品にショックを受けましたが、
セルビア人も自分達の祖先の土地を追われ、
その後もコソボに残ったセルビア人への大量虐殺が起こるなど、
悲しい運命を辿り続けて、
最終的に首都が壊滅するほどの空爆を受けるなんて… -
ユーゴ紛争の爪痕を目に焼き付けて、
色々と思いを巡らせ、
次の目的地のカレメグダン公園へバスで向かいます。 -
市内には「ヤパナッツ」
(セルビア語で「日本人」という意味)
と呼ばれる93台のバスが走っています。
空爆後も経済制裁などが続いて
疲弊したセルビア政府の元に
2003年に日本から送られたバス。
その後もインフラ整備などで援助を続けたので、
セルビアには親日家が多いそうです。
セルビアは
2011年の東日本震災後、
いち早く義援金が寄せられた国の1つでもあります。 -
公園の敷地内にはテニスコートも有ります。
晴れていたら賑わっているはずですが…
120年ぶりの大洪水という非常事態の中なので、
ひっそりとしていました。
公園は要塞の跡地にあります。
紀元前4世紀からこの地に要塞があったと言われています。 -
要塞の門。
今残る建造物の殆どは18世紀以降に再建された建造物ですが、
城壁に使われている1部の石はローマ時代からの石です。 -
塀の前には戦車の展示。
-
-
ベオグラードの1番の見所、要塞内の高台の砦へ… -
そこには
凄い水嵩のサヴァ川とドナウ川が流れてました。
大きな川に囲まれたこの地は古くから交通の要衝として繁栄。
集中豪雨によって2つの氾濫した川が合流する様を眺めます。
今立っているこの場所に
紀元前から要塞があったと考えると、
なんとも感慨深い。 -
川の境目もはっきりと見てとれます。
手前の茶色い川がサヴァ川、
奥がドナウ川。 -
下の川岸にも綺麗な遊歩道があり、
予定では公園内の散策を楽しむ計画でしたが、
それどころではなかったので次回にお預けです。
必ずベオグラードに再訪して、
この眺望抜群の砦から、
人々が幸せに集う光景を見てみたいと思いました。 -
この公園内には
教会が2つあるので参拝に… -
聖ルジツァ教会。
-
入り口には中世と第一次世界大戦の戦士の像。
教会の中には1915年に作成された
弾丸製のシャンデリアがあります。 -
蔦の絡まるチャペルは時代を感じますが、
オスマントルコに破壊され、
再建されたのは1900年代だそうです。 -
もう一つ下に見えるのはペトカ教会。
この教会も同じ頃再建されたそうです。 -
ひっそり静かなカレメグダン公園内で、
ペトカ教会だけに人が集まっているので、
不思議に思い中に入ってみたら、
丁度、聖水が配られている最中でした。 -
教会内はお香と煙が立ち込める中、
僧侶の聖歌が響き渡り、とても厳かな雰囲気に包まれていました。
敬虔な信者の邪魔にならないように、
私達も教会の片隅で、
大洪水で被害に遭われている方々にお祈りを捧げます。
こんな天災後のミサなので、
私達も特別な思いでの参拝になりました。
公園を出て目抜き通りを真っ直ぐ、
徒歩で街の中心の共和国広場へと向かいます。
悪天候の中、
ポイントを3箇所を押さえたところで、
後は買物へ… -
広場に面してナショナルミュージアム。
-
広場に面してナショナルシアターも有ります。
大変な豪雨後で人通りが疎らでしたが、
今回滞在したバルカン半島の中で1番都会。
ベオグラードの地元の方々もお洒落。
この近くのファストファッションのお店で、
買物。
物価が安くて、
ファストファッションのブランドも更にお買い得! -
ホテルへの帰り道、
スカダルリヤをブラブラと…
ベオグラードのお洒落なレストランが並ぶ石畳の小径です。
この日は閑散としていましたが、
雰囲気が良いので、
お天気が良ければテラス席が気持ちよさそう! -
今回はスーパーで食材を買って…
-
夕食はホテルの素敵なsunroomでキャンドルディナー。
夕暮れ時の景色もいい感じ♪ -
ミハイロ公通りの
スーパーでは美味しそうなお惣菜を沢山売ってました。 -
日本ではなかなか買えないセルビアワインも!
大洪水被害ででどうなる事かと危ぶまれましたが、
無事にベオグラードに辿り着き、
食べ物も美味しく、
歴史のある街並みも魅力的。
何よりこの素敵なホテルとイヴァンに巡り合えた事に
乾杯! -
翌朝も、
sunroomでコーヒーを頂きます。
到着が遅れて、
実質1日だけの観光になったので、
ちょっと短すぎたと後ろ髪を引かれつつ、
イヴァンの運転で空港へ… -
最後の最後までありがとう!
と、一緒に記念撮影。 -
私は167cmなんですが、
イヴァンは背が2m以上あるので、
まるで子供(≧∀≦) -
エアセルビアなので、
ラウンジはプライオリティパスのラウンジです。
この頃はラウンジの写真もあまり撮っていなかったので、お食事のレポートは無し(≧∀≦) -
今回12日かけて、6カ国11都市をぐるっと回って、
ベオグラードはバルカンで再訪したい街ベスト2に!
夫はベスト1だそう。
私がバルカン半島でまた是非再訪したい都市ベスト3
1.オフリド
2.ベオグラード
3.ペヤ
バルカン半島は本当に面白かったので、
今回行けなかった
ボスニアヘルツェゴビナとスロベニア、
通り過ぎただけの街スコピエも含めて
60歳で定年したら、また周遊する計画です(๑˃̵ᴗ˂̵)
最後までご覧頂き有難うございます。
補足
バックパッカーではなく、
居心地の良いホテルに泊まり、移動もタクシー等も適当に利用してかかった費用。
11泊12日でトータル¥113000/1人
ロンドン→ドブロヴニク ¥14000
ベオグラード→ロンドン¥15000
チケット代も入れると14万強/1人。
(ロンドンまでの往復は貯まったマイルを利用で、
サーチャージがバカ高くロンドンまで往復+6万)
今回滞在した旧ユーゴの都市、
クロアチアのドブロヴニク1泊→
モンテネグロのコトル1泊→ポドゴリツァ1泊→
コソボのペヤ1泊→プリシュティナ1泊→
北マケドニアのスコピエ経由→オフリド2泊→
アルバニアのドゥラス1泊→ティラナ経由→
シュコドラ経由→
モンテネグロのウルツィニ1泊→
バールからウジツェ経由→
セルビアのベオグラード2泊
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ねもさん 2020/04/08 12:05:47
- お久しぶりです
- 428gusukuさん
遠い異国でホテルオーナーとの心温まる交流、素敵な旅行記です。お二人がベオグラード一推しの理由がよく分かります。
日本での報道に接していると、そして私はクロアチアでとっても良い思いをしたので、セルビアはなあ……という印象が強かったですが、何事も片方の言い分だけで速断してはいけないと自戒しました。
- 428gusukuさん からの返信 2020/04/08 18:15:12
- Re: お久しぶりです
- ねもさん、こんにちは(*^^*)
嬉しいコメント有難うございます。
セルビアとコソボの両国を訪ねたことにより、夫々の立場で考える事が出来て、貴重な経験になりました。
歴史に翻弄され続けながら、
今でも辛い民族間の蟠りがある方が多いと思いますが、本当に優しく思いやりのある方も多いはず。
両国でそんな方々に巡り合えて特別な旅行になりました。
ねもさん推しのクロアチアですが、
物価の高い、
ドヴロブニクしか行ってないので、
リタイヤしたら、クロアチアも含めて
またバルカン周遊したいと思います!
その時はまた、色々教えて下さいね^_^
428gusuku
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