狭い敷地に植えられた枝垂れ桜の若木

2020/04/04 - 2020/04/04

　環状3号線が終わり、道路の延長工事を行っている手前から旧道に入ると畑の横の家の小さな庭に枝垂れ桜の若木が植えられており、開花している。しかし、葉も出始めており、散り始めである。
　敷地の角に植えられている枝垂れ桜はまだ若木であるから良いにしても、生長してこの家の屋根までに届くようになれば、とても邪魔になるだろう。これまでにこうした民家に植えられた枝垂れ桜をたくさん見てきたが、樹齢40、50年の枝垂れ桜はこの家の敷地程度の広さがある庭に植えられている場合が殆どである。せいぜい、本郷台団地の角の小高い家の角に植えられているのを見たが、枝が道路交差点の上にまで伸びて垂れていた。
　この家の隣の畑に住宅が建つようになれば切らざるを得ないであろうか。事実、この畑の主の農家さんは畑の横の大きな家であるが、その家の裏山は宅地開発されて新しい団地になっている。かつてこの裏山にある庚申塔を見に行ったことがある。また、この農家の方々とも挨拶を交わして来た。
　枝垂れ桜は染井吉野などとは違って、苗木が高価なだけではなく、一般庶民から見れば贅沢な桜である。少なくても広い家屋敷で枝を伸ばせられる庭があるような家でなければ、こうして枝垂れ桜を植えたとしても、将来的には伐採せざるを得なくなることは、これまでに見てきた多くの枝垂れ桜の植えられている場所と比較すると一目瞭然なことである。
　実は私も40数年前に染井吉野と八重桜をそれぞれ3、4本づつ交互に植えたが、染井吉野は枝が母屋の屋根の庇に掛かるようになって伐採されたようだ。また、10数年前には秋田・角館で枝垂れ桜の苗木を2本買って持ち帰り、実家の東に植えた。また、その後に、三春の滝桜の苗木を買い求めて持ち帰り、これも東の裏山の裾に植えている。この3本の枝垂れ桜はそれぞれ10mは離して植えている。実生であるから12、13年も経てば花が咲くと言われたが、もうとっくにその年数は過ぎている。自分が植えた桜で最も失敗したのは河津桜を植えたことだ（https://4travel.jp/travelogue/10665585）。これも植えたのは10数年前のことだ。
（表紙写真は狭い敷地に植えられた枝垂れ桜の若木）

エリア 戸塚・いずみ野・港南台(神奈川)

狭い敷地に植えられた枝垂れ桜の若木。

狭い敷地に植えられた枝垂れ桜の若木。

枝垂れ桜の若木。葉が出始めている。

枝垂れ桜の若木。