群馬へ。⑦日本百名城の一つである箕輪城跡に寄ってから横浜に帰宅しました。暫く旅行はお休みです。

2020/03/20 - 2020/03/22

榛名湖をあとにして、次は箕輪城跡を目指します。
コロナが心配なので、とにかく人が少ない所を狙って動きます。
途中、箕輪梅林の近くを通ったら、まだかなりの梅が咲いていました。
寄って来た秋間梅林よりもこちらの方が良かったかも？？

箕輪城は元々訪れたかった場所です。
戦国時代中期である1512年（永正9年）、この地を治める長野氏の長野業尚によって築かれたお城です。
甲斐の国の武田信玄に攻められ1566年（永禄9年）に落とされるまで、四代に渡り長野氏が主の城でした。
その後は武田氏、織田氏、北条氏、徳川氏と城の主は変わっていきました。
その徳川氏が治めていた時のこの城の主は、井伊直政。
そうです！
徳川家の重鎮の一人です。
NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」で、井伊直政は菅田将暉が演じていた役ですね。
父は三浦春馬が演じていた井伊直親。
育ての親が柴咲コウが演じていた井伊直虎。
井伊直正は8年この箕輪城の主を務めた後、1598年（慶長3年）城を高崎に移し、箕輪城は廃城になりました。
家康に仕えた井伊直政は、関ヶ原の戦いでは本多忠勝と共に東軍の軍監として大活躍、戦後はその処理と江戸幕府の基礎固めに尽力しました。
家康の寵愛を受けた直政は、最後は彦根城主となり、1602年（慶長7年）に42歳で亡くなっています。

箕輪城を見学した後、そのまま車で横浜に帰宅しました。


今年はこの後
4月から5月にかけて数多くの国内外の旅行の計画をしておりましたが、全てキャンセルしました。
暫く夫婦で通勤や本当に必要な外出以外は控えるようにします。

ちなみに私の会社は、3月30日から、家内の会社は4月1日から在宅テレワークがスタートしました。
私は週に１日、家内は週に２～３日の出社になりました。
早くこのコロナ騒ぎが終息するといいですね。

エリア 高崎(群馬)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

榛名富士とお別れです。

榛名湖畔の道の坂を登ると路肩には雪が。。。

車は南東に向かって走ります。
箕輪城（高崎方面）に向かいます。

道路沿いに梅の花。

そこそこ咲いています。

箕郷梅林の近くです。

家内が助手席から撮影しています。

車の速度を緩めて梅の花を楽しみます。

先ほど寄った秋間梅林よりもまだ咲いていますね。

箕郷梅林はすぐ近くですが寄らずに箕輪城を目指します。

箕輪城に到着！

井伊直政の「箕輪十二万石城主」ののぼり

搦手口です。
「からめて口」
つまり、お城の裏門ですね。

少し上がった所から見下ろします。
このお城は平山城ですが、南には榛名沼が広がっていたとのこと。
この辺りが沼だったのかな？

綺麗に花が咲いています。

虎口門方面に向かいます。

緩やかな坂を上がっていきます。

もう、名の花が咲いています。
春ですね～～

遠くに赤城山が見えます。

空堀ですね。

至る所に空堀の遺構が広がっています。

木俣？
お城における木俣って何？

この場でググってみました。
木俣は城郭用語ではなく箕輪城独自のもののようです。
二の丸の南、郭馬出の南にあって、ここから別の郭が東南と西南に別れるようです。
図を見ればYの字を逆さまにしたような形になって、木の枝が別れているような形になっているため、木俣と呼ばれたんですね。

復元された郭馬出西虎口門に到着しました。

空堀の横にあります。

郭馬出西虎口門は、２階建ての櫓門です。

幅５.７３メートル、奥行き３.４８メートル、高さ６.４８メートル。

郭馬出西虎口門の横の空堀。

城内で最大規模の門で、井伊直政時代に使われたようです。

内側から見てみると。

郭馬出。

西虎口門は、郭馬出にある門です。

これが大堀切と言う空堀です。

この空堀は、南北の郭の連携による同時攻撃や、一郭が籠城し一郭が攻撃するなど、多彩な戦い方が可能となります。

大堀切の案内。

郭馬出とそこにある西虎口門を振り返ります。
手前には大堀切を渡る土橋が見えます。

広い所にやってきました。

ココは二の丸です。

箕輪城の全図。
思ったより広く大きいです。

本丸まで行ってみましょう。

箕輪城跡の石碑。

この城跡は、1987年（昭和62年）に国指定史跡に指定されています。

ココが本丸。

本丸の敷地は広いですね。
毎年秋にココで箕輪城祭が開催されます。
どんなお祭りか知りたくてググってみました。。

群馬の情報サイトによると
「手づくりの甲冑に身を包み、街中から箕輪城に向かい突き進む武者行列。
そして箕輪城跡本丸では鎮魂祭として、長野軍と武田軍に扮した武将たちが、手づくりの模擬大砲を炸裂させたり岩石を落としたりと迫力満点の攻防戦を繰り広げます。」

では、ここ本丸で合戦の様子が再現されます。
武田がこの城を攻めるのに苦労した歴史が残っていますしね。

本丸の周りの土手。

ココは御前曲輪です。
本丸の端っこの方にあります。

城の精神的な中心であった御前曲輪。
戦闘指揮の櫓がここにあったようですね。

長野業盛以下が自刃した持仏堂があったと伝えられているとのこと。
武田信玄に敗れたものの、この城は難攻不落の城であり、激戦であったようです。

これは御前曲輪にある昭和2年に発見された井戸です。

深さ２０ｍの井戸で、中から長野氏累代の墓石が多数掘り出されたとのこと。
敗戦の際、慌てて墓石を井戸に隠したんでしょう。

ココに、

御前曲輪西虎口門
があったんですね。

有名な芭蕉の句です。

夏草や兵どもが夢のあと

芭蕉が平泉で詠んだ有名な句ですが、何でココに句碑？

と思ったら、地元の俳人が筆者の句碑なんですね。

激しい長野ｖｓ武田の戦いのあと、
芭蕉と同じ気持ちで詠んだのでしょう。

箕輪城をあとにして、自宅に帰りました。


これにて暫く旅行はしません。
次に旅行記を記すのはいつになるんでしょう？
早く世の中が普通に戻るといいですね。