2011/05/28 - 2011/05/28
99位(同エリア421件中)
YS-11さん
- YS-11さんTOP
- 旅行記231冊
- クチコミ1853件
- Q&A回答9件
- 575,687アクセス
- フォロワー100人
東京と小笠原を結ぶために作られた SUPER LINER OGASAWARA という貨客船をご存じだろうか?
その昔、運輸省が中心となって計画された
TECHNO SUPER LINER
日本が持ち寄る技術を結集して高速船を建造するというプロジェクトに悲運を纏って誕生した貨客船が SUPER LINER OGASAWARA だ
その船名に「小笠原」の地名があるとおり、東京-小笠原を結ぶ航路に投入すべく生まれてきたのだが....燃料の高騰などいろいろな問題が山積し、就航することもなく廃船~解体されてしまった悲運の船
そんな定期航路に就航したことも無い SUPER LINER OGASAWARA に僅かな期間ながら活躍の場が与えらることに
それは奇しくも東北太平洋大地震の被災者支援での石巻寄港
石巻といえば小笠原のライフラインを守る共勝丸の本社もあり、小笠原とつながりがある石巻....
この震災で避難所などで生活している方を対象に1泊2食付のショートステイを SUPER LINER OGASAWARA と三井造船、岡山の各自治体の協力で提供してくれたのだ
輝いていたわずかな期間、幸運にも船内見学する機会に恵まれたので、こちらのサイトに記録を残したい
-
石巻工業港の日和埠頭に接岸した
SUPER LINER OGASAWARA
余震による津波を警戒して舳先は港外に向いている -
いよいよ船内へ
震災被災者が初めての乗客というのも皮肉なもの
ちなみに船内はフロアごとに色分けされている
では船内探検.... -
まずは OUT SIDE の2等船室
一人のスペースが絨毯の色で仕切られているのがイイかも
混雑期の「おがさわら丸」の2等と比べると
一人のスペースは充分な広さがある -
こちらは IN SIDE の2等船室
窓は無いが、部屋が広く閉塞感はない -
今回のミッションではこの部屋は子供用に提供
オモチャやヌイグルミ、絵本や漫画など用意され
子供達が飽きない仕様になっている -
こちらはS寝台
簡易ながらパーソナルスペースが確保できる船室
イメージ的に太平洋フェリーのS寝台と同じ
ちなみにランク下の2等寝台は支援スタッフの部屋になっているので見学はNGだった -
こちらは1等船室
完全なるコンパートメント
この空間で2名定員というのが贅沢
普通なら蚕棚の2段ベット×2というのが主流なのだが.... -
限りあるスペースを有効化
洗面台、横にテレビ -
こちらは憧れの特等船室
1等船室より更に広い
そして特等だけの特権であるシャワー、トイレ付きだ
往復この部屋で小笠原へ向ってみたかった -
SUPER LINER OGASAWARA のキャビンは4層に渡っていて
2等、2等寝台、S寝台、1等、特等の5クラスの設定
前回で紹介したように1等と特等がコンパートメントになっている -
船内案内
今回の支援による部屋割りは手書きで案内があった -
イチオシ
本来なら16~17時間の航海になるであろう東京~小笠原の船旅
そのなかのお楽しみとなる食事はこちらで -
こちらが配膳スペース
今回のミッションではバイキング形式で
乗客たちにサーブされた -
落ち着いた雰囲気のサロン
支援している関係者、関係自治体からの寄せ書きや
利用客からのお礼の寄せ書きが壁一面に貼られている -
こちらはちょっと寂しい売店スペース
もし定期航路で運航していたら、お土産関係から船内で食べるお弁当やお菓子、飲み物などが賑やかに並べられていただろう -
岡山県のいろいろな銘菓・商品が並んでいるが、これは販売はしておらず無償で提供されていた
-
バリアフリーのシャワールーム
浴槽はこの船には無い -
スカイウォッチャーオープンスペース
航行中、唯一のオープンデッキ
四方を壁によって囲まれているが39ktで航行するので、これは致し方ない
もしもの話だが....就航して小笠原・父島は二見港を出港するときだけは、他のデッキスペースを開放して名物のお見送りを受けるような運用になっていただろう -
ここからは船内のディープな場所をご案内
-
5階にあるスカイウォッチャーラウンジから船尾を望む
ファンネルマークは本来運行する予定だった小笠原海運のカラーリングが施されている -
一般的なフェリーと一線を画す貨客船である最大の特徴、船首側にある貨物スペース
10t 吊り上げクレーンを装備し12ftコンテナを2段積みで40個を積載、トータルで210tもの貨物を航送できる -
貨物スペースを望む場所から
今度は後方へ振り向いて -
イチオシ
そしていよいよブリッジへ
まずは機関部をコントロールするデスク
ディスプレイには機関室の映像も映し出されていた
ちなみに緑色のジャケットを着ている人々....今回のミッションで避難者のお世話をされるボランティアのみなさま
本当にありがとうございます m(_ _)m -
イチオシ
こちらは操舵系のデスク
-
クリアボックスで守られているのは本船の推進力をだすウォータージェットのスロットル兼ステアリング
接岸時などの繊細な操舵が必要なときに使用し、船尾の左右に装備されたウォータージェットの射出口をコントロール
レバーを前に押し込めば前進、引けば後進となる -
ブリッジ越しに見える座礁船の TULIPAN
進水式を終え艤装作業中に津波に流され座礁した -
「がんばろう日本」の横断幕が掲げられていた
-
5月いっぱい石巻で活躍した SUPER LINER OGASAWARA はその後小笠原航路に就航することもなく、廃船そして解体されてしまった
もうその姿を見ることは出来なくなってしまったが、石巻で支援を受けた人々の心の中でずっと航海をしていることだろう
※取材にあたりまして、関係者各位におきましては貴重な時間を割いていただき、そして被災した石巻に駆けつけていただいたことに深く感謝の意を申し上げます
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
石巻(宮城) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
28