2019/11/04 - 2019/11/06
2625位(同エリア25665件中)
ひらしまさん
スウォンからソウルに着いたのは旅の6日目の午後。
ソウル駅周辺の道路は一方通行なので、宿をとったプッチョン(北村)方向へタクシーで行くには西口に出るのがいいというのは調べていた。ところが、駅舎を西に出ると大きな階段があり、上りエスカレータはあるのに下りエスカレータがない! そこまでのリサーチが足りなかった。たぶんA'REX方向へ1フロア降りてから外に出るのが正解だったのだと思う。
というわけで青息吐息でスーツケースを下ろしてタクシーに乗ったが、今度は宿のチョンヨンジェ・ハノックホテルがどこにあるのか、運転手もタクシー会社にも分からない。ハングルのホテル名や英語表記の所在地が載ったBooking.comの予約票を見せれば大丈夫と思っていたが、やっぱりハングル表記の所在地が必要だったかな。
とりあえずプッチョン方向に走りながら運ちゃんスマホを操作してたと思ったら、日本語通訳を呼び出し、そのスマホを渡してしゃべれという。なるほど、これならたいていの外国人客に対応できるだろう。今時のタクシー運転手はスマホの達人だね。
PR
-
というわけで通訳を介して場所を説明して、なんとか着いたチョンヨンジェ。漢字では清緑齋。プッチョンらしい韓屋(ハノック:韓国伝統家屋)の宿だ。
旅の中でどこか1箇所は韓屋の宿に泊まりたいと思い、交通便利でトイレもついているここを選んだ。本当に昔のままの家だとトイレは庭にあったりする。
写真は夕刻に撮ったチョンヨンジェ。 -
門から飛石のある中庭を通り、突き当たりが食堂で、その右隣が我々の部屋だった。客室は全部で5部屋あるという。
-
部屋の錠は昔ながらのねじ込み式をダイヤル錠で固定する方式。なかなか面倒くさい代物ではある。
内装は一見センスがいいが、造りが雑だと大工の娘である妻は手厳しい。
韓服のサービスがあるというので試してみたけど全然似合わなかった。 -
5時半頃、夕暮れのプッチョン(北村)を見に出かける。
プッチョンについて、旅行情報サイト「ソウルナビ」の説明がわかりやすかったので要約すると…。
朝鮮王朝以来の韓屋の高級住宅地。80年代以降に現代建設本社や大法院などの大きな建物が建ち、従来の景観が失われるという危機感からソウル市が「韓屋保存地区」として韓屋の増改築を厳しく制限し、新築の建物も建築審議委員会の審議を経てから伝統韓屋様式を継承するよう規制した。
しかし、その規制のために韓屋は老朽化し、地域住民たちの不満が爆発。市が韓屋保存地区の指定を解除した結果、1500棟あった韓屋は900棟に急減し景観も悪化した。
急激に破壊されていくプッチョンの環境への危機感により1999年、地域住民とソウル市両方の協議により、北村韓屋村を守り整備するための新しい動きが生まれた。地域住民のあいだには韓屋を朽ちらせ多世帯住宅を建てるよりも、韓屋を守り蘇らせることが北村の経済的価値を高めることになるという新しい認識が広がり、ソウル市も老朽した韓屋について工事費の3分の2を無償または無利子で支援するという政策を打ち出した。
その結果、多くの韓屋が改修され、路地の整備、共同駐車場の造成、歴史探訪路の造成、伝統施設の誘致、伝統文化資源の育成など、さまざまな改善事業が推進され、地域住民の歓迎を受けている。 -
北村八景といわれるうちの五景、六景あたりは人ばかり。レンタル韓服の男女がわらわらといる。夕景とくに良くもなし。早朝に期待しよう。
-
夕食は宿に相談して、妻もチェックしていた黄生家カルグッスに行く。
カルグッスはうどんといってもいい。おいしい。 -
妻は餃子スープ。
2皿あったキムチの極辛の方を、隣の若いカップルはどっさりお替りしていた。すごいなあ。 -
マッコリもさわやかでよかった。疲れたおなかにいい食事だった。
しかし、会計時の店主らしきオヤジは横柄で嫌な感じ。今ははやっているけれどあの店はそのうちつぶれるぞなどと話しながら、ぶらぶら宿に帰った。 -
チョンヨンジェの暖房設備はすごい。オンドルで床を暖めているほかに、ヒーターとエアコンもある。冬はきっと相当寒いんだろうな。オンドルは本来は床下にある石を火で熱したものだそうだが、今は電気式で壁にリモコンもある。
ほかにも2室に客がいることは脱いである靴でわかったが、時々正体不明の音が聞こえてきて妻は気味悪がった。
机がないのが不便。アメニティグッズまったくなし。
一番困ったのがシャワー。温度を変えても反映されるまでに3分くらいかかるので、冷たくて風邪ひきそうになったり、逆にやけどしそうになったり。
立地と雰囲気はすばらしいが、暖房以外の設備ももう少しよくしてもらいたいものだ。
寝る前に手持ちのウォンを確認すると1万W不足していた。おそらく食事の支払いで1枚多く払ってしまったのだろう。
実は40万両替したウォンが残りそうだったので、昨日からクレジットを使わずに調整していたが、現金にはこういうリスクもあった。 -
7日目。
朝7時過ぎに一人でプッチョン散策。さすがにほとんど人はいない。 -
長い歴史を秘めて町はまだ眠っている。
-
真っ白な壁にツタが這う高台の邸宅。朝鮮王朝の大臣が住んでいたのかもしれない。
-
ソウル市中心部の高層ビルとの対比。
-
静かなプッチョンを静かに立ち去る。
-
朝食は8時から。しかし、辛いものが多く、味噌汁まで辛いのには参った。日本では辛いものは食べないのですかと不思議そうな顔をされたが、何でここまで辛くするのか、ぼくも不思議だよ。
フランスから仕事で来て、その仕事が終わって観光するという青年と同席。日本に行ったことはないがどこがいいかと尋ねられ、京都より奈良を勧める。
9時ころ妻と一緒にプッチョン散策に出ると、宿の1軒おいて隣の家の前に横断幕やパネルを持った大勢の人と警官隊がいる。何事かと思ったその時、その家から黒塗りの車が1台出ていき、集まっていた人たちが拍手で見送った。旗が3本立っていたあの家は政府要人の家? あるいは市長の家?
翌朝、宿のお姉さんに聞くと、そこはやはりソウル市長の公邸だった。やはり高級住宅街なのだ。 -
プッチョン五景、六景の坂にまた行ってみると、そこには「観光は10時から」という看板が立ち、監視員が何人も立っている。朝一番に来たときはそんな時間制限があるなんて気づかなかったのだ。ごめんなさい。
今もまだ10時前でそれでも観光客はたくさんいるが、みんな声を潜め、実にお行儀がいい。時間外だけどお目こぼししてもらっている形だ。 -
家々の入り口にも「立入禁止」の札が多い。歴史や文化に誇りを持ち暮らしていても、観光客でごった返す毎日は望まないだろうし、中には不逞の輩もいるだろうし、きっと地域でもいろんな意見を調整し試行錯誤しているんだろうな。ご苦労様です。そしてありがとう。
-
大法院や現代建設本社の前を通って昌徳宮へ。
敦化門をくぐり最初に目にとまったのは錦川橋。
昌徳宮もまた秀吉の侵略で焼失し再建されているが、その中でこの橋は六百年前の創建時に造られたままの韓国最古の石橋。
神聖な宮廷の中と外を分け体を清めるための小さな川にかかり、鬼神を追い払う想像上の動物が置かれている。 -
錦川橋の先にどっしり構える進善門。反った屋根とその上の獣たちは、まったく中国そのものに見える。
-
進善門から振り返ると庭の木々の紅葉が目を楽しませてくれる。背景の高層ビルは現代建設本社。
-
正殿である仁政殿。
-
かつてこの庭に朝鮮王朝の高官たちが並び、王にひれ伏したのだろう。
-
立派な天水桶?
-
仁政殿の斜め後方に位置する大造殿は王妃の宮殿。
-
近代的な調度が印象的だった。
-
ずっと右の方に進んだところに、側室のためにつくったという楽善斎がある。
-
青丹塗りの華やかな建物が並ぶ昌徳宮の中で、奥にひっそりたたずむ質素な建物に少しほっとする。
-
塀の向こうの紅葉が鮮やかだった。
-
最後に薬房に寄り、漢方薬材料の香りをかがせてもらう。
-
現代のチャングムが丁寧に説明してくれる。
-
薬棚をはじめ釜などの道具も展示されていて、「チャングムの誓い」を懐かしく思い出した。
-
昼食はプッチョンに戻り参鶏湯。けして安い店ではないのに昼休みの会社員風グループが多く見受けられたのが意外だった。現代建設とかの高給取りかな。
案外薄味で塩を振る。妻はニンニクをいくつもかじっていた。 -
宿で休憩したあとの夕方、ナンタ公演を見にミョンドンに向け歩く。
途中インサドンで、17年前に両班の面を買った店を見つけ、店主に挨拶した。若かったから代替わりしたのだろう。
清渓川では、正祖の墓参りの行列を描いた長さ190mものタイル壁画を眺めながら歩く。
この川も1960年代の経済成長期には悪臭を放ち暗渠にされていたが、その後の世論の高まりから、スウォン川と同じく2005年に復元され、今は市民の憩いの空間となっているそうだ。 -
ミョンドンの雑踏に面してナンタ劇場はあった。
開演前に観客に拍手と歓声の練習をさせるまではどこかで経験があったが、さらに隣の人と挨拶させるのには驚いた。右隣の高校生くらいの女の子と挨拶し合う。会場の一体感をつくるのにいい方法だと思う。 -
演者は5人。今夜は赤組の番だそうだ。うち4人はほぼ出ずっぱりで、包丁の乱打はもちろん、ダンス、芝居、歌、ドラム、皿投げと、次々見事に演じてどれも魅せる。
-
身をよじって笑い、拍手に次ぐ拍手。素晴らしい90分間だった。
終演後、余韻に浸りながら記念写真を撮ってもらった。 -
夕食は魚介を食べたくて近くのロッテ百貨店13階の海盗食堂へ。少ないメニューの中から、海鮮鍋はスパイシーと言われ、わたしは海鮮丼、妻は鮑粥。
しかし、海鮮丼は海鮮が少なくてしかも辛い。これは失敗だった。半分食べたところで妻に交代してもらう。鮑粥はいいダシが出ておいしかった。
帰りは、地下鉄だと乗り換えが必要なので、バスなら1本で帰れるのではと思い、食事の前に百貨店の案内嬢に相談してみた。
さすが一流百貨店の案内嬢らしく美人で聡明で親切な彼女は、スマホでサッと検索して現代建設の前で降りるバスの番号と乗り場を的確に教えてくれていたので、安心してバスで宿に帰ることができた。 -
最終8日目。
朝食の席に埼玉と名古屋からの女性2人組が加わった。韓国にはかなり通っているらしい。埼玉の方は韓国語ぺらぺらで、宿の日本語を話せるお姉さんとも韓国語で話している。すごい。韓国語の音の変化についてレクチャーしてもらった。
ハングルが読めなくて苦労したと話したら、名古屋の方はスマホをかざしてアプリで翻訳してもらうという。そんなことができるんだと心底驚いた。
そんな日本語会話につい夢中になってしまい、食卓中央にいたフランス青年に今朝はあまり構ってあげられなかった。ごめん。
朝食の汁はわたしのだけ遅れて出されたが、どうやら辛味を減らしてくれたようだ。そういう心遣いがうれしい。 -
チェックアウトのとき、日本から持ってきた野菜スープやスナック類などがほとんど食べずに残ってしまっていたので、もしよかったらと宿のお姉さんに差し上げたらとても喜んでくれた。
この宿は若い女性ばかりが働いていた。妻が大変共感して読んだ「82年生まれ、キム・ジヨン」について、彼女たちと話せばよかったねと帰ってきてから思った。 -
きょうは中央博物館へ行き、そのあと戻ってきて景福宮で守門将交代式を見ようと思う。
何度も通る大法院前。ここを通ると日本企業に対する元徴用工への賠償命令判決を思い出す。
植民地支配の問題は慰安婦合意の挫折以来、糸が絡み合い解けなくなってしまっているように思えるし、政府間は険悪になったままだが、そんな時だからこそ我々庶民どうしはつながりを保っていきたいと思う。
ちなみに、韓国市民が日本製品不買運動をするのは、日本政府への抗議を表しているだけであって、日本人を嫌いだということでは全くない。この旅でもずいぶん親切にしてもらった。 -
地下鉄安国駅から二村駅へ。プサンの地下鉄は空いていたがソウルは混んでいた。
-
中央博物館は広い敷地に堂々とした建物だ。セキュリティチェックを受けてはいった。
-
1階の展示を先史時代から大韓帝国まで見る。
-
英文の解説を読みながらだと、2時間少しでは全然時間が足りない。
-
ここまでの写真3点は高麗(コリョ)のもの。
全体の展示を通して、多少“韓国すごい”の傾向はあるなと感じた。たとえば「朝鮮は世界最長の王朝」という記述など、だからどうした、どーでもいいじゃんとわたしは思う。
博物館は無料だが、その中のレストランはめちゃ高い。パスタセットが2万Wから。別棟に安い食堂もあったらしい。
でも久々のイタリア料理はおいしかった。唐辛子に神経使わなくていいし。 -
妻のTマネーカードが、スウォンのコンビニでチャージしてもらった時、誤って支払いにも使われてしまったため残額が心配だったが、帰りの地下鉄二村駅の改札口で、案の定赤いランプが点灯した。
それで券売機で1000Wチャージして入ろうとしたら、またも赤ランプ点灯。そんな馬鹿なと思いつつもう一度チャージしたが、またまた赤ランプ。わたしのカードも試してみたが同様だった。
見回しても駅員はいないし、景福宮の守門将交代式の時間は迫っているので、もう地下鉄はあきらめタクシーで行こうと地上に出た。しかし、タクシーは来ない。
結局駅に戻り、1回券を買って、でももう交代式には間に合わないのであきらめて宿に帰る。
宿の手前のコンビニでもう使わないTマネーカードの精算をすると、さっきチャージした分もちゃんと戻ってきた。ということは、よく考えてみると、改札の赤ランプを残額不足の警告と思ったのが大きな勘違いで、構わず入ればよかったのか…。
せっかく学んだところで、もう旅は終わりだ。 -
宿で荷物を引き取り、返し忘れていた門の鍵も返し、タクシーを呼んでもらう。細やかな気配りをしてくれたお姉さんと握手し別れた。
タクシーは宿のお姉さんが言ってくれたらしくちゃんと西側のA'REX口に着けてくれた。ただ、東側にある日本の植民地時代を象徴する赤煉瓦の旧駅舎もしっかり見ておけばよかったと、ちょっと心残りだった。
A'REX直通切符を買うと、その横でチェックインと出国審査まですませられる(写真)。まったく並ぶことなくあっという間に終わってしまった。
空港での保安検査も、通常の列に並ばず横から入れるので早く終わる。A'REX直通便は少なくとも帰りの便では利用価値が大きい。
機内では映画「女王陛下のお気に入り」を見たが、終わらないうちに成田に着陸してしまった。幸い地上走行が長かったのでなんとか見終えることができたけど、ソウルは近すぎる(笑)。 -
成田から乗ったアクセス特急の車内で、日本へ働きに来たという中国人青年と隣り合わせた。話の中で行き先が我々の駅に近いことが分かり、道案内を兼ねて同行する。
最初は英語で話していたが、一人っ子政策の話になったら言葉が難しいらしく彼がスマホを取り出し、翻訳アプリを使って日本語と中国語で交互に話す奇妙な会話になった。でも、ほとんど正確に翻訳するのに驚き感心した。機械翻訳もいつのまにかずいぶん進化したものだ。
これからの海外旅行者はスマホアプリ活用が必須なのだとこの旅で思い知った。早速翻訳アプリを入れたのは言うまでもない。
■主な支出
チョンヨンジェ2泊(前払い) 418600W
ナンタ(前払い) 44000W
タクシー ソウル駅~宿 7800W
夕食 黄生家(2人) 22000W
昼食 サムゲタン(2人) 32000W
夕食 海盗食堂(2人) 30000W
昼食 博物館レストラン(2人) 42000W
地下鉄1回券 1350W
タクシー 宿~ソウル駅 8300W
A'REX 7500W
■諸費用込みレート 1ウォン≒0.095円
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (6)
-
- mistralさん 2021/01/25 16:47:07
- 韓屋村
- ひらしまさん
韓国の旅行記、一編だけですが拝見しました。
色々のところに共感致しました。
私達夫婦のアジア方面への数少ない旅ですが
5、6年前にソウルまで一泊で行ってきました。
そこで唯一選んだ訪問先が北村韓屋村でした。
どうして一泊だったのか?多分貯まったマイルが消滅する前の
消化を兼ねていたように記憶します。
あまり若者の多い雑踏は落ち着かず、韓屋村を選びましたが
村の佇まいにはとても惹かれました。
ひらしまさんは韓屋のお宿にも宿泊されたんですね。
現地のスタイルのお宿には憧れます。
又、韓国の人々が反感を抱いているのは日本政府に対してであり
日本人個人ではない、とのお言葉には私も大いに共感しております。
慣れないハングル語に戸惑い、あちこちで現地の方にお世話になりました。
行くまでは、日本人だと意地悪されるのでは?と心配していましたが
杞憂に終わりました。
一つ一つ、丁寧に対応をして下さったことが心に残っています。
このコロナ禍がおさまったら、再訪したい近い国ですね。
mistral
- ひらしまさん からの返信 2021/01/25 22:49:25
- 情の厚い人たちですね
mistralさん、こんばんは。
韓国は個人で行ったことがなくていつか行きたいと思いながら、近いからいつでも行けるという気持ちで先延ばししていました。
しかし2019年、政府間の対立が激しくなって、こんなときこそ庶民同士は仲よくしたいなという気持ちで韓国を訪ねました。
行ってみると、mistralさんも感じられたように、不案内な旅人に優しくしてくださるのはほかの国と同じ、いやそれ以上でした。情の厚い人たちですね。
もしかしたら日本人も、たとえば竹島を奪った韓国はひどいと思っている人でも、実際に韓国からの旅人が目の前で困ってたらつい助けちゃったりして、それで感謝されると韓国人も悪い奴じゃないなあなんて思ったりするんじゃないでしょうか。
そうしてみると、旅も案外、不要不急でもなかったりして。
いや、不急かもしれないけれど不可欠だ、くらいは言いたいですね。
ひらしま
-
- sanaboさん 2020/03/28 01:09:51
- 韓屋の宿
- ひらしまさん、こんばんは
ハノックと呼ばれる韓屋は趣あるお宿ですね。辛いお味噌汁が苦手なひらしまさんのためにマイルドなお汁を用意して下さるなど、心遣いが嬉しいですね。
「韓屋保存地区」はソウル市の支援により多くの韓屋が改修され蘇ったそうですが、こうした支援が80年代から始まっていたならもっと多くの韓屋が残されていたかもしれないと思うと少し残念な(勿体ない)気もしました。
「韓国市民が日本製品不買運動をするのは、日本政府への抗議を表しているだけであって、日本人を嫌いだということでは全くない」という記述には、なるほど~と考え込んでしまいました。韓国で親切にしていただいたご経験から仰るひらしまさんの言葉には説得力がありますし、日本人と韓国人の架け橋になるようなお言葉だなと胸に響きました。
Tマネーカードでの赤ランプ点灯の件はどう考えてもGOサインには思えませんし、私も気になって仕方ありません。景福宮の守門将交代式はまたの機会のお楽しみですね。
ところでコロナ感染は拡大の一途で本当に心配ですね。我が家の6月の旅行は当然キャンセルですが、平穏な日常生活がいつ戻るのかさえ目途が立たず不安です。
ひらしまさんもくれぐれもお気をつけてお過ごし下さい。
sanabo
- ひらしまさん からの返信 2020/03/28 15:51:08
- ありがとうございます
- sanaboさん、こんにちは。
これまでもそうですが、平凡な旅行記を隅々まで丁寧にお読みいただき、そのうえ深く受けとめてくださること、本当にうれしいです。
日本製品不買運動については、帰国後に見たNHKでプサンからソウルまで大衆食堂のお客さんに日韓関係についてインタビューしていく番組でみなさんが異口同音におっしゃっているのを聞き、やはりそうだったんだと旅での経験と合わせて確信を持ちました。
近いからこそ感情的にもなりやすいのでしょうが、リスペクトを忘れずに意見を言い合える友人でありたいものです。
コロナ…。
旅はもちろん、日常のあの予定もこの予定もすべてが消えてなくなり、残っているのは歯医者の予約だけ。
だからといって、ぼくなんか全然困ることもないはずなのに、それでも妙に息苦しい閉塞感を覚えています。
つらい方は本当につらいでしょうね。
早ければ秋に、遅くても来年初夏にはまた旅ができるようになる希望をもって、今は自分とまわりの人の健康を守ることを心がけていきたいと思います。
sanaboさんとご家族も、どうぞお元気でお過ごしください。
ひらしま
-
- ソウルの旅人さん 2020/03/15 23:07:03
- 懐かしい景色になってしまうのでしょうか。
- ひらしま様の訪問先は何回も訪れた場所で、いずれも懐かしい景色です。しかし、私が5月に予定した韓国旅行は勿論中止です。これらの景色が思い出だけにならないように、早期に訪問できることを心から願っています。
早朝の観光客不在のプッチョン写真は初めて見ました。良い写真です。このプッチョンは朝鮮王朝時代の朝です。今度、行った時は早朝散歩をします。ひらしま様はヨーロッパのすごい博物館・美術館を数多見ておられますから、二村の中央博物館程度では感心されないと思いますが・・・。昌徳宮内に観光客が入る事が出来る薬房がありましたか?初めて知りました。食事にはやはり所々で困られたようですが、しかし韓国料理を一貫して食べておられるのはご立派です。私はもっぱらキンパを主食にしていますから。清緑齊のお姉さんの写真がとても親密に見えます。ひらしまご夫妻が好印象を与えられたからだと思いますが、韓国人とは話が出来ると思われませんか?映画が終わる前に到着するほど近いですから、仲良くしたいものです。
- ひらしまさん からの返信 2020/03/16 17:40:46
- 次の景色を楽しみに
わたしの韓国への旅は、ソウルの旅人様の旅行記に大いに刺激を受けての旅でした。
ありがとうございました。
もっとも帰ってきてから再度拝読すると、わたしは見落としてしまっていたところも多いのですが。
芙蓉池と宙合樓をたたえてらっしゃった後苑や紅葉がおすすめと書いてらっしゃった宗廟に行きたいと思いながら、体力のない我々は休養に変更することになったのも残念でした。
中央博物館については少し批判的にも書きましたが、十分見ごたえはありました。日本と違って入場無料を貫いているのも立派だと思います。
近いし安いし人もいいし、安心して旅ができる韓国。
これで料理さえ辛くなければもっと通って現地の人と語り合いたいですね。
そして、共通点が多いからこそ目立つ違いをよく見ていくことにより、わたしたち日本人の自己認識が深まるような気がしてきました。
ソウルの旅人さんからいただいたメッセージを読んで、そんなことを考えました。
5月のご訪問中止は、ずっと楽しみに待たれていたでしょうに残念ですね。
ちなみにわたしは6月にベルギー・オランダを予定していて、日に日に可能性が狭まってくる中でも、もしかしたら収束してくれるのではとはかない期待にすがる日々です。
でも、きっと欧州より韓国のほうが早くおさまりますよ。
お互い次を楽しみに待ちましょう。
ひらしま
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ソウル(韓国) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
6
48