2020/01/21 - 2020/01/27
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sundy2017さん
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アパートに1週間滞在し、ゆったりナポリの混沌を楽しむ事にしました。スパッカ・ナポリのど真ん中、サン・ドメーニコ・マッジョーレ広場に面したアパートを確保。今までの経験の中で最高のアパートでした。
ローマ12時台発のイタロでナポリへ。珍しく許容範囲で定刻発車・定刻到着。アルテカードのHPにあった、ナポリ中央駅のHudson NewsでアルテカードCampania 3 days(32Euro)を購入。クレジットカードが使えました。
その後、おっかなびっくりでタクシー乗り場へ。誰も待っていない乗り場で屯していた柄悪そうな集団の1人が、奥に駐車しているタクシーに無理やり連れていく。夫婦で顔を見合わせ覚悟しました。しかし、見かけによらず良心的で、メーターで7ユーロ弱。定額では9ユーロなので、ほっとして、チップ込みで10ユーロ払いました。事前打ち合わせ通りアパートの人が門の前で待っており、スムーズにチェックイン。
アパートの紹介、気に入ったショップ・ピザ屋・レストランの紹介、スカッパ・ナポリ観光私的ベストスリー(サンタ・キアーラ教会・大聖堂・ジェズ・ヌオーヴォ教会)をこの旅行記に記します。
アルテカードを利用して訪れた、ポンペイ・国立考古学博物館・カポディモンテ美術館は別旅行記にまとめました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝のサン・ドメーニコ・マッジョーレ広場。静かです。
近くに大学がある関係か、夜遅くまで若者で賑わっています。
オベリスクは17世紀のバロック建築家コジモ・ファンサーゴ作。
正面に見える建物がアパートのある建物です。 -
正面玄関は日中以外は閉まっていますが、鍵で出入り自由。鍵にまつわるトラブルは皆無でした。
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日中は警備員が左手窓のある部屋にいますので正面玄関は開いて居ます。その奥に見えるのがエレベーター。後からつけられたのですね。ここは駐車場を兼ねた中庭になっています。昔この建物が貴族の屋敷だった頃は木々が植わった素敵な中庭だったのでしょう。玄関門を入って右側の壁には肖像の彫刻がありました。隣にあるピザ屋がペトルッチ宮を名乗り、グーグルマップにもペトルッチ宮とあります。
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中庭からこの階段を上がってもOK。この写真の2階廊下右側が部屋の壁になっており、そこにあるドアから入ります。
この建物の向こうも木々が植わった広い中庭、外の喧騒は遮断され静か。昔の建物なので天井はびっくりする位高く、中庭に面した大きな窓からは燦燦と日光が。内装はモダンでセンスが良く(オーナーは芸術家とか)、広さ80m2、食洗機・洗濯機・バスタブ付き、全室20℃温調+エアコンで快適そのもの。移り住みたい気持ちです。 -
アパートのHPの写真を借用して説明します。
LDKです。右手にあるドアー(2重)から入室します。 -
リビング部分。左手に古風な家具やテレビがあり、飾られている絵も素敵でした。
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寝室。右奥のドアーでLDKと繋がっています。
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洗面、バス、トイレ。ここに洗濯機があります。
鏡に映っている格子窓は階段に面しており、換気の為か少し開けてありました。
手前側が寝室で、その間に納戸の様な部屋があります。 -
中庭に面してバルコニーがあり、テーブル・椅子がセットされているので食事もできます。
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広場に面した所にあるお菓子屋「Scaturchio」。
スパッカ・ナポリにある他のお菓子屋さんより、店構えに雰囲気があります。1905年創業の老舗。アパートから十数歩なので、Baba,Sfogliatella riccia,Sfogliatella frolla等よく食べました。
ウンベルトⅠ世のガレリア出口にある有名な「Sfogliatella Mary」とは違った美味しさがありました。 -
2017年10月から始まった「旅するイタリア語」2Puntataに出て来た「Bar 7Bello」も直ぐ近く。街歩きの行き帰りによく入りました。
最初よくわからずウロウロしていたら、テーブルまで運んでくれて、エスプレッソ1.5ユーロ。その後は要領がわかり、こちらで注文・お金を払い、隣で受け取ると1.1ユーロ。安い! -
このおじさんはテレビにも出ていた。親切でしたよ。
スパッカ・ナポリの道を挟んだ対面には、1894年創業のチョコレート屋「Gay-Odin」。ビターチョコはないか聞いたら、奥から80%のものを出してきたので量り売りで購入。安くておいしい。これまた度々購入。 -
有名なピザ屋も1週間では回り切れない位周りに沢山ある。有名なのにびっくりする位不味かった処もあり、個人の好みも様々ですね。
ここは「旅するイタリア語」1 Puntata に出て来た「La Figlia del Presidente」。ここも歩いて数分。
これは「Vesvio」7Euro。美味しかった。この品種のトマトは甘い。 -
一度食べてみようと「Pizza Fritta Classica Napoletana」6.5Euroを注文。
これが失敗。油が合わない。揚げピザ コリゴリです。 -
私達が気に入ったのは「Starita」。安くて美味しい。生地のもちもちさや焼き加減も好みです。
国立考古学博物館横の大きな通りを更に山の方に数分歩いた所に有るマテルディ通りを左折。少し歩きます。地元客で昼から混んでいました。
「Angioletti Fritti con Pomodorini e Rucola 」2人前4Euro。
トマトが甘い。ルッコラが味を広げる。ピザ生地の揚げ物はそれ程油っぽくない。 -
「Pizza Marinara Alla Starita」6Euro
チーズ無しピザがこんなに美味しかったとはビックリ。 -
「Pizza del Papa」9Euro
Creme di zucca,provola,peperoni,fiorilli,zucchini,basillico
カボチャの甘味をベースに奥深いうまさがある。
Papaはイタリア語ではローマ法王の事だが? -
ピザばかりでは偏るので1日1回は肉を求めてナポリ料理のレストランに。その中で一番気に入ったのは「Amici Miei」。気取らない実質的な料理が楽しめます。
Antipasta「Amisi Miei」9Euro
野菜料理の盛り合わせ。結構味に変化があり楽しめました。 -
「Fettuccine Funghi e tartufo」10Euro
キノコとトリフの定番パスタ。パスタはタリオリーニやタリアテッレが好み。Fettuccineはタリアテッレより幅広だがOKでした。 -
「Genovese con Carne」12Euro
ナポリ料理のお勧めを聞いたらこれを勧めてくれた。
パスタを見てしまったと思ったが、これがうまい。肉の煮つけもコクがあり旨い。
ナポリのジェノベーゼは緑ではないのですね。
帰国後3月にNHK/BSで放映された「世界ふれあい街歩きーナポリ」でナポリ料理ベストワンにこれが紹介されており、お勧めを聞いて良かったとつくづく実感。 -
「Filetto al Radicchio」19Euro
フィレ肉好きなんです。ソースが深みのあるうまさで満足。
食後のコーヒは1.5Euro。
日本の日常使いのレストランに較べて、実質的で美味しくて安い。住んでいたら、週1で通えるレストランですね。
蛇足ですが、私達はプレビシート広場からここに行くのにキアイア通りを行きましたが、このレストランのあるモンテ・ディ・ディオ通りに出るのに4階分位の階段を昇る必要がありました。しかもこの階段がビルの中にあり分かりにくい。1本海側のGennavo Serra通りを行けばよかったのに。 -
スパッカ・ナポリの観光スポットはいずれも歩いてすぐ。気の向くまま見て歩きましたが、記録に残しておきたい幾つかを纏めてみました。
(1)ジェズ・ヌオーヴォ教会
1584年イエズス会の建築家ジュゼッペ・ヴァレリアーノらは、15世紀末の貴族の館を利用して教会建築を計画。この特徴あるファサードが生まれました。
灰色のピペルノ石をダイヤモンドカットした石積みと大理石のレリーフで飾られた玄関門枠が特徴です。 -
入口の真上には「神殿から追放されるヘリオドロス」
1725年 フランチェスコ・ソリメーナ作 -
ドームは何度か作り直された。これは1786年製。
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ナポリ・バロックの極みですね。
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主祭壇
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聖母マリア
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豪華な天井
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天井画の1枚
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左右のパイプオルガンも荘厳さを醸し出している
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左翼廊にある「聖イグナチオ礼拝堂」
イエズス会創始者のひとりイグナチオ・ロヨラに捧げられた礼拝堂です。ナポリ・バロックを代表する建築家コジモ・ファンザーゴがデザインしました。祭壇画の左右のダヴィデ像(左)エレミア像(右)も彼の作品です。 -
祭壇画は聖母子とロヨラ・ザビエル(推定)
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右翼廊にある「聖フランシスコ・ザビエル礼拝堂」
イエズス会の教会では二人の礼拝堂が左右対になって居る所が多いですね。 -
フランシスコ・ザビエルの像
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Ravaschieri礼拝堂
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この人がRavaschieri?
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イタリア語の説明板
Francesco Solimenaの名前がある -
別の礼拝堂
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イタリア語の説明板
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キリスト磔刑
この2つの礼拝堂に関しては今後も情報を探していきます。 -
(2)ナポリ大聖堂
大聖堂建設は13世紀後半ですが、現在のものは1688年の地震後に修復されバロック装飾が施されたものです。
ファサードは19世紀後期にエンリコ・アルヴィーノにより改修されたが、15世紀の入口はそのまま残されました。そこにある彫刻はティーノ・ディ・カマイーノ等により作成されました。 -
三廊式の豪華な内装です。
天井にはキリストの生涯を描いた絵がはめ込まれています。
説教壇が身廊前部の左右にありますね。 -
ピエトロ・ブラッチ作「被昇天の聖母」
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後陣の天井
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こんな素敵な礼拝堂もありました。
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ストーリーのある絵画なのでしょうね
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右側廊には「聖ジェンナーロ礼拝堂」
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聖ジェンナーロ
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クーポラの絵はラン・ブランコ「天国」
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リーベーラ「熱炉から出てくる聖ジェンナーロ」
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上部の絵
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対になっている礼拝堂
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上部の絵
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この礼拝堂は素朴ですね
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(3)サンタ・キアーラ教会
1310年創建だが第2次大戦で破壊。その後元のゴシック様式で再建された。
バロック様式と違い簡素ですが素晴らしい。 -
主祭壇はアンジュー家ロベルト一世の墓碑
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ステンドグラスがきれい
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心が落ち着きます
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教会の裏手にあるキアラ女子修道院の中庭に。
教会は無料だがここは有料(シニア―4.5 Euro)
中庭は18世紀に田園式庭園に改修され、ナポリ近郊出身のマッサ家兄弟によるマヨルカ焼きで華麗に彩られています。 -
全て手書きなんですね。どれだけのコストが懸かった事か。
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センスの良い色使い・図柄。さすがイタリア。
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中庭から教会
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マヨルカの装飾と中庭がマッチしていますね
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柑橘類が多い
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通路は中庭中央に集まっています
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絵のテーマが面白い。見ていて飽きません。
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当時のナポリの風景
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回廊の壁に沿って風景が続きます
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ヴェスヴィオ火山かな
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噴火するヴェスヴィオ火山
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ベンチにも興味ある絵が沢山。これは畑仕事
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村の宴会
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ボール遊び
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猫に餌をやる修道女
この他に神話の題材で沢山の絵がありました。 -
庭園を囲む回廊。ここには14世紀の柱とアーチが残っています。
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天井も時代物の感じがします。
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壁面の上部には天使のフレスコ画が。
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壁面フレスコ画のストーリーは知識不足の為わかりません。しかし、年代を感じて素敵。
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Saint Sophronia のフレスコ画
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ローマ時代の浴場遺跡がありました。
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資料館もありました。讃美歌の楽譜。
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見事なプレセピオが出口直前にありました。
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1700年代のプレセピオだそうです。
細かいですね。 -
キリスト生誕を祝う天使達。
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人々の様子が細かく表わされています。
スパッカ・ナポリの通りも中央駅に近いほど不気味になってきますし、タクシーも帰りは不明朗でしたし、やはりナポリは怖いと思いますが、ナポリの人の温かさはそれを帳消しにして上回るものがあります。見直しました、ナポリを。
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この旅行記へのコメント (2)
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- travelさん 2020/12/25 18:03:17
- ぎりぎりのタイミングですね。
- ナポリを楽しまれたご様子、良かったですね。
2月から新型コロナでマスクが店頭から無くなりかけ始めたのでsundy2017さんはぎりぎりのタイミングのイタリア旅行でしたね。
12月中旬より新型コロナ感染者がけた違いに増え出し収束する気配が全くないのが不安です。
滋賀の旅行記に訪問頂き有難うございます。
大晦日辺りと新年は一段上の寒気が来るようですのでどうぞご自愛ください。
travel
- sundy2017さん からの返信 2020/12/27 11:55:33
- Re: ぎりぎりのタイミングですね。
- コメント有難う御座います。
本当は2月上旬まで旅行したかったのですが、格安航空券の為か、帰りが2月に入ると何故か高くなるので、仕方なしに1月末までにしたのが幸いしました。
若い時に近江の素朴な仏像に魅かれ、湖東三山をはじめ寺社仏閣巡りを毎週のように楽しみましたが、長寿寺は知りませんでした。石部はわが庭のような所だったのに。当時は情報量が今とは比べ物にならない位少なかったからかな。
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