2019/10/27 - 2019/10/28
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amstrobryさん
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2019年10月、雪が降る前の日本百名山登山。
以前から気になっていた会津駒ヶ岳。山頂付近の高層湿原が絶景の山。
課題はアクセス。会津駒ヶ岳往復の場合は東京からその日のうちに何とか日帰り可能だが、ここの見どころは山頂付近の湿原。駒ヶ岳山頂からさらに奥、中門岳までが見どころ。中門岳まで行くと日帰りは絶望的だった。
そこで、前日に登山口のある尾瀬檜枝岐村に入り、民宿に前泊。
初日は観光と檜枝岐温泉を楽しむことにし、翌日早朝から登山を開始し、日帰り登山を行うことにした。
会津高原尾瀬口12:40~桧枝岐役場13:48 温泉民宿あづま宿泊
上の原6:00~駒ヶ岳登山口6:02 【会津駒ヶ岳登山】
道の駅13:24~前沢向14:00頃
前沢向15:40頃~会津高原尾瀬口16:20
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
10月下旬になり、山間部では初雪の話題が出てくる時期となった。
登山日和になりそうな日があり、鳥取大山、徳島剣山、奈良大台ヶ原、会津駒ヶ岳を候補に。
大山は山頂付近工事のため候補から外れ、剣山と大台ヶ原は来月以降も登山可能ということで、まもなく雪山になりそうな会津駒ヶ岳に決定。
東京からの日帰り往復だと時間的に厳しいので、前日に現地入りし観光する。
東京から3時間強、会津高原尾瀬口駅に到着。会津高原尾瀬口駅 駅
-
会津高原尾瀬口駅から登山口のある檜枝岐村までバスで約1時間。
駅を出発するとすぐに峠をこえるのか山道を走行していく。
山を越えると山あいの集落を通り過ぎて行った。 -
今日は檜枝岐村を観光する。
まずは道の駅尾瀬檜枝岐でバスを下車。観光案内所で自転車を借りる。
このレンタサイクル、村内宿泊者は無料で借りることができ、3カ所の拠点で返却可能。
今回は村内を道路に沿って観光し、一番先にあるミニ尾瀬公園で自転車を返却する。 -
まずは歴史民俗資料館に。
檜枝岐村役場の近くにある。檜枝岐村歴史民俗資料館 美術館・博物館
-
檜枝岐村は人口556人の村。南会津郡にあり豪雪地帯で知られる。
平家の落人伝説が残り、村民の姓もその歴史につながるとされている。
小さな村であるが、江戸時代から伝わる檜枝岐歌舞伎が今日まで伝承されており、館内でその展示を見ることができる。 -
続いて道路脇に設置されていた六地蔵を見学。
かつて凶作の年に間引きされた赤ん坊を慰霊するために建てられたものだそう。
交通網が整備される以前の村の生活はかなり厳しいものだったと感じた。六地蔵 名所・史跡
-
続いては檜枝岐歌舞伎が行われる檜枝岐の舞台に。
国道からまっすぐの道が伸びており、奥に歌舞伎舞台がある。
途中にはハサミを奉納する橋場のばんばも。橋場のばんば 名所・史跡
-
こちらが歌舞伎舞台の場所。階段状になっているのは観客席。
歌舞伎が披露されるときはここが人でいっぱいになる。檜枝岐の舞台 名所・史跡
-
こちらが歌舞伎舞台。
檜枝岐歌舞伎は江戸時代からのものだが、この舞台は明治期に再建されたものだとのこと。貴重。 -
次はミニ尾瀬公園に。
檜枝岐村は尾瀬の福島県側玄関口。尾瀬の風景がここでも楽しめるよう整備した公園。
ここで自転車を返却した。ミニ尾瀬公園 公園・植物園
-
館内の様子。まもなく冬の時期だったので、これから開花を迎えるような華やかさはなく、静かな散策となった。
公園内には美術館などの展示施設が3つあり、これらも入場料に含まれるので様々な楽しみ方が可能。 -
ミニ尾瀬公園で自転車を返却。
徒歩で本日宿泊の民宿に向かう。
まだ時間に余裕があったので中土合公園に立ち寄る。 -
こちらは村全体が一望できる展望台がある。
明日の登山の予行練習ともいえる山道を登ること約10分。 -
展望台に到着。今日は天気が曇っているので微妙だが山あいの集落の様子がよくわかる。
赤い屋根の家屋が多いのが特徴的。 -
さて、本日のメインとなる観光を終え、民宿にチェックイン。
荷物を置いて、夕食までは時間があるので村内にある3カ所の日帰り入浴施設のうち2か所をめぐる。民宿 あづま 宿・ホテル
-
まずは駒の湯。民宿からは徒歩15分くらいかかる。
民宿では入浴カードが貸与され、これがあると無料で入浴ができる。
泉質は単純温泉。かけ流しで塩素臭のない、お湯を満喫した。
入浴後は近くの店舗で土産物を購入。 -
次は燧の湯。こちらは民宿の近くにある。
ここは単純硫黄泉のかけ流し。いずれもまずまずの温泉だった。 -
さて、民宿に戻ると夕食の時間に。
民宿ならではの郷土料理を満喫。
山人料理と呼ばれ、裁ちそばや鴨肉、イワナの焼き魚やキノコご飯などどれもおいしい。特にイワナやきくらげの刺身は現地ならではの味覚で貴重な経験だった。 -
手作り感のある夕食に満足。
明日は早朝出発のため、朝食はおにぎり弁当。夕食のみのプランだった。
夕食後は民宿内の温泉と、燧の湯を再度入浴し初日を終えた。 -
2日目。朝5時50分。
今日は会津駒ヶ岳の登山。天気予報通りの晴。
ここからバスで会津駒ヶ岳の登山口まで向かう。 -
最寄りのバス停でしばし待機。バスは6時ちょうどが始発。
ここから登山口のあるバス停までは約2分。ほぼ6時から登山が開始でき、前泊日帰りのメリットが活かせる日程となる。
今日の行程は会津駒ヶ岳とその先にある中門岳までの往復。
会津駒ヶ岳までは登り3時間50分、下り2時間35分、中門岳は駒ヶ岳から往復1時間40分が標準タイムとなる。 -
6時2分、駒ヶ岳登山口バス停を下車。
ここから滝沢登山口までは車道を約2キロ歩かなければならない。
何台も自分を追い抜いていく自動車がうらやましい。 -
6時24分、ようやく滝沢登山道の入口に到着。
ここまで車道とはいえすでに上り坂なので、それなりに時間がかかった。
国道から駒ヶ岳の山頂までは6.7キロらしい。ここまで約1.7キロなので登山道は5キロくらいか。普段登る山の中では比較的長い方だ。
もっとも日帰りが難しい日本百名山と比べれば、易しめのコースだとは思う。 -
最初は樹林帯の中の登山道。
なかなか傾斜があり、あまりペースを速めると体力を消耗する。
会津駒ヶ岳は前半が急な上りで、後半に行くと徐々に緩やかになると聞いているので自分に合ったペースで着実に進んでいく。 -
紅葉が素晴らしい。まだ雪の心配はないようだ。
ただし、気温はかなり低い。おそらく5度以下ではないかと思う。 -
6時52分、山頂まで4.1キロ、国道まで2.6キロの地点。
まだ樹林帯はつづく。 -
7時26分、山頂まで2.9キロ、国道まで3.8キロの地点に到着。
水場があるポイント。ここまで樹林帯の比較的急な斜面を登ってきた。 -
水場を過ぎると傾斜が緩やかになったことに気づく。
ここまで迷うようなところもなく、指導標も充実していてよく整備された登山道だと思う。 -
7時59分、山頂まで1.7キロ、国道まで5キロ地点。
-
8時11分、樹林帯をようやく抜け、眺望が徐々に良くなっていく。
右奥に見えるのが駒ヶ岳の山頂方面だ。
登山道は木道が設けられている。 -
8時12分、山頂まで1.2キロ、国道まで5.5キロ地点。
傾斜が緩やかになり、若干ではあるがペースが上がっている。
このあたりから駒ヶ岳頂上付近の湿地帯の雰囲気が出始める。 -
頂上が近づくにつれ湿原風景が楽しめる。
これがこの山の醍醐味だと感じる。快晴の天気に少しテンションが上がる。
8時14分。 -
8時16分、ゆるやかな斜面に木道が設けられている。
見晴らしも良く、快晴の青空が最高だ。 -
木道を登っていくと奥に駒の小屋が見えてきた。
ここはキリンテからの登山道の合流地点でもある。8時19分。 -
8時27分、駒の小屋に到着。
山頂まで700メートル、登山口から6キロの地点。 -
駒の小屋の正面には湿地帯ならではの池が。
駒ヶ岳山頂と青空を映し出していてとてもきれいだ。
さて、山頂まではもうひと踏ん張り。まだ登りがある。 -
8時37分山頂まではもう少し。駒の小屋から少し登ったところで振り返ってみる。
奥には日本百名山の燧ケ岳がみえる。こちらも日帰りには檜枝岐村の前泊がよさそうだ。 -
8時38分、登山道はまばらな樹林帯に。
ここで山頂への道と中門岳への巻き道の分岐がある。
迷わず山頂への道へとすすむ。 -
分岐から山頂までの木道が凍結していて、滑る。
登山靴ではあるが、靴底は氷をかむほどの溝は無かった。
ゴール間際で転倒しないようゆっくり慎重に足を進めた。 -
8時45分念願の山頂に到達。標高2133メートル。
山頂標識付近は眺めは無いが、少しだけ移動すると眺望はかなり良かった。会津駒ヶ岳 自然・景勝地
-
さて、駒ヶ岳登山のために前泊したのはここから約2キロ離れた中門岳を往復したいから。
この山ならではの湿原風景を思う存分楽しむには中門岳までを往復しないともったいない。
こちらが山頂からすぐの中門だけに向かう登山道。 -
8時54分。中門岳への巻き道ルートと合流。
山頂からここまでは日当たりも良いのか木道の凍結はなかった。 -
道中は緩やかなアップダウンの木道。
歩きやすく存分に湿地帯の風景を満喫できた。 -
やがてしばらく風景を満喫していると、奥に山頂を表す棒が見えてきた。
-
9時24分、中門岳に到着。大きな池がシンボル。
山頂標識によればこのあたり一帯を指すとのこと。 -
中門岳からはさらに奥に木道が続いていた。
ただし、途中で行きどまりとなるので行けるところまで進んでみる。 -
9時30分、中門岳標識から少し標高の高いところ。
ここで木道は一周しており、引き返すようになっていた。
では下山方法に進んでいく。 -
中門岳の標識がある方向。
今日は平日なので登山者も多くなくて最高。 -
9時38分中門岳を通過。
-
標高2000メートル付近でこういった湿地帯が広がるのは不思議。
もっとも全国的にはここだけでなく、新潟の苗場山や北海道の雨竜沼湿原など過去に経験してはいるものの、感動する風景だ。 -
もう間もなく駒ヶ岳山頂への道と巻き道の分岐が見えてきた。
今回は巻き道を進む。9時58分。 -
この巻き道。樹林帯で日当たりが少ないのか、木道が凍結していた。
先ほどと同様滑らないようにゆっくりと慎重に足を進める。 -
巻き道を抜け、駒の小屋まではもう少し。
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10時16分、駒の小屋に到着。
滝沢登山口に向けて下山していきます。 -
それにしても最高の天気。
適度に日差しを浴びながらの登山は快適。 -
会津駒ヶ岳の醍醐味である山頂付近の湿原風景とはまもなくお別れ。10時23分。
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10時25分、国道まで5.5キロ、山頂まで1.2キロ地点。
木道は設けられているが、まもなく木道区間終了となる。 -
10時27分、ここで木道区間はおしまい。
樹林帯に入る。 -
10時58分、国道まで3.8キロ、山頂まで2.9キロ地点。
-
11時7分ごろ、国道まで2.9キロ、山頂まで3.8キロ。水場に到着。
ここからは傾斜が急になる。 -
水場を過ぎると登山道も紅葉が楽しめるようになる。11時30分。
あとは淡々と下っていく。 -
11時46分、登山道の終点に到着。
ここからは車道を1.7キロくらい歩いて国道に向かう。 -
この車道歩きが意外と長い。駒ヶ岳山頂までだと全行程の4分の1だから、車道歩きのウエイトが高い。
紅葉がきれいだなと思って撮影した一枚。 -
このように川に沿って車道が設けられている。
走り去っていく自動車がうらやましい・・・ -
12時18分ごろ、バス停のある駒ヶ岳登山口に到着。
これで登山は終了となる。 -
登山口からは徒歩で道の駅に。
ここではスタンプラリーの特典と交換する。
スタンプラリーは期間限定で宿泊、買い物、日帰り入浴の諸条件を満たすとクリア。2000円の利用券と、アルザ尾瀬の郷日帰り入浴券をいただけた。
かなりのサービスだ。 -
アルザ尾瀬の郷の日帰りは露天風呂で、紅葉を眺めながら開放感のある入浴が楽しめた。泉質は単純温泉らしい。
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バスの時間まではお土産を買ったり、特産品であるそばで昼食したりした。
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さて、バスの出発時間。
当初の予定より一本早いバスに乗車できるので途中、前沢曲家集落に立ち寄って旅を終えることにした。 -
前沢曲家集落は前沢向バス停下車。
昔ながらの茅葺屋根が残る集落。前沢曲家集落 名所・史跡
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観光地ではないが居住者の生活の場でもあるため、一定の入場規制のため入場料金が課せられている。
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敷地内には資料館があり、集落の内部の様子が見学できる。
これが入場料金みたいなもので、この地域の生活の様子を学ぶことができた。 -
資料館内部の様子。昔ながらの生活の様子を見学できる。
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しばらく岐阜の白川郷に通じるような茅葺屋根の集落を散策。
水車小屋なども残っていた。 -
バスの時間まではまだあったので集落を出て、国道沿いにあるそば屋に入店。
そば処 曲家 グルメ・レストラン
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昨日今日とそばを食べるのは3回目。
そば粉100%の10割そばをいただけた。 -
ひとつ失敗したのは集落全体を見渡すことができる展望台があったこと。
時間的には余裕で行けたのだが存在を知らなかった。
茅葺屋根の集落の全景が見渡せただけにもったいないことをした。 -
さて、バスは会津高原尾瀬口駅に到着した。
しかし列車の接続までは30分以上ある。そこで、駅近くにある宿の日帰り入浴をすることにした。
こちらはほんのり硫黄臭のする温泉でした。夢の湯 宿・ホテル
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以前から行きたかった会津駒ヶ岳。
中門岳との兼ね合いで見送ってきたが前泊することで日帰りで存分に風景を楽しめた。
今後もこのスタイルで登山を楽しみたい。
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