2019/01/04 - 2019/01/04
93位(同エリア1410件中)
とーりさん
ヨーロッパ未踏破国も遂に残りひと桁の9カ国となりました。昨年、落穂拾いの旅ということでモナコやサンマリノなど小国を巡りましたが、今回はその第2弾として、残りの小国、アンドラ、マルタと中欧にぽっかり残ったスロベニアを中心に、アンドラの入口バルセロナとイタリア5大都市のうち未訪問であったナポリをも回る欲張りな予定を立てました。山間の小国アンドラでは、現代的な街並みが広がっているのに驚き、久々のバルセロナはガウディ建築群の特異さと施設入館料の高さに目を瞠り、それほど期待していなかったブレッド湖やリュブリャーナなどスロベニアの美しい風景に触れ、地中海の交差点マルタの歴史建築物に圧倒され、ポンペイ遺跡や雑然たるナポリの街並みに南イタリアの風土を感じました。相変わらずの詰込み雁字搦め旅程なので無理があった部分もありましたが、なんとか巧く熟して行って来ることができました。
日程は以下の通りです。
1日目(12/28)羽田 ⇒ 北京
2日目(12/29)⇒ バルセロナ、アンドラ観光、バルセロナ移動
3日目(12/30)バルセロナ市内観光、
4日目(12/31)スロベニア移動、ブレッド湖観光
5日目(1/1)リュブリャーナ観光、マルタ移動
6日目(1/2)マルタ島内観光
7日目(1/3)マルタ島内観光、ナポリ移動
8日目(1/4)ポンペイ観光、ナポリ市内観光
9日目(1/5)ナポリ市内観光、ローマ移動 ⇒ 北京
10日目(1/6)北京 ⇒ 羽田
今回は8日目③です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ポンペイ遺跡をひと通り見学し、秘儀荘から出てポンペイスカーヴィ駅に戻って来ました。ポンペイ遺跡を約2時間半で観光したことになります。
(秘儀荘13:00 ⇒ 13:10ポンペイスカーヴィ駅) -
駅から13:37のナポリ方面の上り列車に乗る予定でしたが、1本前の13:07が遅れていて13:30頃来るということです。予定より少し早めに乗れることになり、ちょっと得した気分です。
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こちらが駅名標。ポンペイスカーヴィ、ヴィラ、デリ、ミステリ駅です。遅れのため、ホームは人で溢れてきました。
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待っていると、反対側の下り番線に落書きまみれの列車が到着しました。
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そしてようやく我が上り列車も到着、発車は13:28でした。遅れなければ10分弱早く帰れることになります。
(ポンペイ13:28 ⇒ 14:08ナポリ) -
始発ではないので車内は既に結構乗車しています。私も含め、ポンペイからの乗車はかなりあったので立ちんぼうかと思いましたが、何とか空席を見つけ座ることができました。しかし残念ながら通路側です。
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ヴェスヴィオ火山の雄姿を見ながら列車は淡々と走って行きます。
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反対側には海も見えます。今度来るときはレンタカーを借りてアマルフィ海岸を走ってみたいと思います。
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途中のエルコラーノ駅。ここもポンペイ同様、ヴェスヴィオ火山の噴火により滅びた街の遺跡があります。いずれ訪れたいところです。
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列車は特に遅れることもなくナポリ・ガリバルディ駅に到着。行きは始発のノラーナ駅からの乗車でしたが、帰りはアクセスの良いこの駅で下車します。
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地下道を歩き、メトロ2号線に乗り換えます。アルテカードがあるので切符を買わずに済みます。
(ガリバルディ14:17 ⇒ 14:22ピアッツァカブール) -
メトロ乗場に到着。ヴェスヴィオ周遊鉄道は落書きだらけでしたが、メトロは綺麗でした。
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ひと駅乗ってカブール広場駅で下車します。
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こちらが地上に出たところにあるカブール広場駅、目的の国立考古学博物館最寄駅ですが、ちょっと距離があります。
(カブール駅14:22 ⇒ 14:33国立考古学博物館) -
ということで、道々回りを観察しながら歩きます。目についたのがこれ、サンタマリアデルロサリオ教会。周囲の建物とは形状も違い、ほんのりピンク色なのが綺麗です。
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カブール広場駅から10分ほど歩いて到着しました。ナポリ国立考古学博物館です。入館料は12ユーロですが、アルテカード2つ目の施設(ひとつ目はポンペイ遺跡)なので無料です。
(国立考古学博物館14:33~15:35) -
内部はかなり広く、大きな建物です。
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主にポンペイやエルコラーノ遺跡から出土したものが展示されています。保存の関係で、ポンペイで見たものはほとんどがレプリカで、ここではそのオリジナルを見ることができます。
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天井も高く、豪華な意匠が施されていて気分を高めます。
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まずは青いガラス壺。新しいように見えますが、ローマ時代の装飾が施されています。
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ヴェスヴィオ火山噴火前のポンペイの全景の模型です。
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ポンペイ遺跡でも見ましたミノタウロスを倒すテセウスの壁画もあります。
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こちらはサッフォの肖像。
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そしてネオと妻の肖像。この頃の身なりや髪型などは現代の人々とそれほど異ならず、親近感を覚えます。
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こちらはダナオスの娘。ダンサーたちと呼ばれる5体のうちのひとつだそうです。
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黒く身構えるようにしているのは「走者」。ギリシャ彫刻のコピーだそうです。
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そしてアテネ。女神ですが武装しているさまは勇壮です。ダナオスの娘、走者はブロンズ像。アテネは大理石像ですが、むいずれもエルコラーノ遺跡のパピルス荘から見つかったとのことです。
ポンペイが民衆の街として栄えていたのに対し、エルコラーノは貴族の別荘として造られていたようです。彫像類はエルコラーノ遺跡の方が多いのはこのためかもしれません。 -
建物内は広いというのもありますが、余裕のある展示でもあります。
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ポンペイ近郊出土の花の女神フローラ。彩色はとても綺麗です。
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そしてポンペイのファウヌスの家で見た踊る牧神像のオリジナル。
ポンペイで見たのはもっと小さかったようえな気がしますが、これは大きくて躍動感に溢れています。 -
そしてこれがこの博物館最大の見どころ、アレクサンダ―大王とダレイオス3世の戦い「イッソスの戦い」のモザイク画です。剥離部分がかなりありますが、それぞれの大将の表情が見て取れて素晴らしい作品です。さすがにここは黒山の人だかりでした。
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アレクサンダー大王のアップ。キリッと引き締まった表情でダレイオス三世を睨んでいます。
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こちらはメメントモリと呼ばれるモザイク画。ちょっと不気味ですが、骸骨をモチーフとしたこのような画はポンペイの屋敷の多数に飾られていたようです。
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どこかで見たようなと思うこの像はローマ・バチカン博物館にあるアウグストゥス像を想起させる像です。
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こちらは忘れましたがヴィーナス像でしょうか。勇ましい女性像という感じです。
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そしてファルネーゼのヘラクレス。ポンペイではなくローマのカラカラ浴場出土の作品です。古代ギリシャの彫刻家リュシッポスの作品の模刻とのことですが、それにしても見事な出来栄えです。
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最後はファルネーゼの雄牛、別名ディルケーの拷問。躍動感あふれるこの像は、パッと見、お祭りでもしているように見え、別角度からは牛を虐めているように見えますがそうではなく、実は母アンティオペを虐げてきたディルケーの髪の毛を牛に結んで引廻そうとしている恐ろしい瞬間を主題とした作品です。
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ポンペイ遺跡で見たものの復習を終えた感じで館を出ます。見どころ満載でした。
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