2019/01/04 - 2019/01/04
16位(同エリア522件中)
とーりさん
ヨーロッパ未踏破国も遂に残りひと桁の9カ国となりました。昨年、落穂拾いの旅ということでモナコやサンマリノなど小国を巡りましたが、今回はその第2弾として、残りの小国、アンドラ、マルタと中欧にぽっかり残ったスロベニアを中心に、アンドラの入口バルセロナとイタリア5大都市のうち未訪問であったナポリをも回る欲張りな予定を立てました。山間の小国アンドラでは、現代的な街並みが広がっているのに驚き、久々のバルセロナはガウディ建築群の特異さと施設入館料の高さに目を瞠り、それほど期待していなかったブレッド湖やリュブリャーナなどスロベニアの美しい風景に触れ、地中海の交差点マルタの歴史建築物に圧倒され、ポンペイ遺跡や雑然たるナポリの街並みに南イタリアの風土を感じました。相変わらずの詰込み雁字搦め旅程なので無理があった部分もありましたが、なんとか巧く熟して行って来ることができました。
日程は以下の通りです。
1日目(12/28)羽田 ⇒ 北京
2日目(12/29)⇒ バルセロナ、アンドラ観光、バルセロナ移動
3日目(12/30)バルセロナ市内観光、
4日目(12/31)スロベニア移動、ブレッド湖観光
5日目(1/1)リュブリャーナ観光、マルタ移動
6日目(1/2)マルタ島内観光
7日目(1/3)マルタ島内観光、ナポリ移動
8日目(1/4)ポンペイ観光、ナポリ市内観光
9日目(1/5)ナポリ市内観光、ローマ移動 ⇒ 北京
10日目(1/6)北京 ⇒ 羽田
今回は8日目①です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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恐怖の夜から一夜明け、今日はポンペイ観光とナポリ市内散策です。まずはホテルで朝食です。このホテルは設備は貧弱ですが、立地が良いのと朝食が出るのはありがたかったです。
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こちが入口、立地がいいと言うのはナポリ中央駅から近いということで、近くのノラナ広場では夜騒いでいる人がいたりして、治安面はやはりあまり良くないようです。
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ホテル出発はほぼ9時と、私としては非常に遅い時間ですがこれは、前記の朝食を食べたかったこと、旅の後半で疲れが溜まってきたこと、そして割引周遊券の「アルテカード」を事前に仕入れることができず、中央駅構内にある売場の販売時間が9時からであることからこの時間となりました。
(ホテル8:54 ⇒ 8:58中央駅) -
5分かからず駅に到着。予想に反してモダンで綺麗な駅です。
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インフォメーションで聞いたところ向かいのチケット売場で買えるとのこと。9時ちょうどに入り、アルテカードをGetしました。
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こちらがそのアルテカードです。32?と安くない買い物ですが、3日間有効で、最初の2つの施設が無料、それ以降の施設は割引、ナポリ近郊や市内の鉄道やバスが無料になります。自分の行程で試算したところ、ポンペイ遺跡(15?)と国立考古学博物館(12?)それに往復のヴェスヴィオ鉄道(11?)だけで元が取れるので是非とも買いたかったものです。本当は昨日の空港で仕入れられたら、早朝ポンペイへ出発という段取りだったのですが、これはこれでよかったと思います。
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ということでポンペイへは中央駅からヴェスヴィオ鉄道に乗っても良かったのですが、起点はここではなく、すぐ近くですが、ホテル近くにあるポルタノラーナ駅なので、座席確保のため、少し戻る形ですがこちらから乗ることにしました。写真はポルタノラーナ駅近くのノラナ広場、なるほど治安はあまり良く無さそうです。
(中央駅9:13 ⇒ 9:20ポルタノラーナ駅) -
すぐ着きました、ポルタノラーナ駅です。観光鉄道の起点ですが、くすんだうらぶれた感じの駅です。
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アルテカードを通して構内に入ると、意外にもホームはいくつもあり列車が並んでいます。綺麗で旅情を誘う観光列車と子供たちで溢れているというイメージとは程遠く、落書きまみれの汚い列車と、朝ということもあり危険は感じませんでしたが、ホームは移民と思われる人々がたむろするような駅でした。
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予定の9:39発の列車には無事乗ることができました。
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隣の少し新しめの車両もこのとおり、ナポリ=治安の悪い街という象徴のようです。
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車内に入ると予想通りガラガラ。でもこの椅子で小一時間乗るのは疲れそうです。
(ポルタノラーナ9:39 ⇒ 10:20ポンペイスカーヴィ) -
列車は定刻に音もなく発車し、すぐに地下に潜り中央駅に停車しました。と、どっと車内が観光客で埋め尽くされました。立ち客も出ています。やはり始発駅まで行ったのは正解でした。
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列車はナポリ湾沿いに南下しています。海を挟んで向こう側はソレントなどアマルフィ海岸の街でしょうか。風光明媚ですが、列車の窓ガラスはとても汚いです。
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50分ほどでポンペイ遺跡最寄のポンペイ・スカーヴィ駅に到着、おそらくほとんどの乗客が下車しました。
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もの凄い人数です。当たり前ですが、皆遺跡入口に向かっています。
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こちらは遺跡入口の切符売場。アルテカードがあるので料金はかかりませんが、窓口でカードを提示して入場券を引き換えねばなりません。鉄道下車客で大混雑していたため10分くらい並びました。
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ようやく切符を引き換え入場します。まず最初はマリーナ門。大きな門というより城塞に潜って行くという感じです。
(マリーナ門10:34) -
遺跡というのはどこも似たようなものではありますが、まずは荒れ果てたこんな感じからスタートです。
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大きな入口なども復元でしょうがありました。
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こんな感じで通路が造られていて、石畳が敷かれています。ここで足が滑り、したたか胸を打ち付けました。石は滑りやすいので注意が必要です。
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早速こんな模様の玄関がありました。火山灰が積もったため保存が良かったと思いますが、見事なものです。
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続いて出たのはバジリカ。裁判や商取引などを行ったところだそうで、円柱がたくさんあります。
(バジリカ10:46) -
今は円柱広場ですが、かつては荘厳な長方形の建物であったとのことです。
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バジリカを抜けるとフォロに着きます。柱廊の一部が残る広場には銅像が建ち、彼方にはヴェスヴィオ火山が美しい山容を見せています。
(フォロ10:48) -
天気はよいのですがとても寒く、南国ナポリ地区なのに、この旅行で一番寒い日になりました。ちらちら白いものが降って来て、すわ、火山灰かと思いましたが、雪でした。
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フォロの一角にある穀物倉庫にはガラスケースに入った人型があります。これは力尽きた人々に積もった火山灰により、肉体が朽ちた後、空洞として残った部分に石膏を入れて型を取ったとのことで、生々しい雰囲気があります。
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こんな感じで座ったまま亡くなられた方もいたのでしょうか。何とも言えず合掌です。
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出土品は膨大な数に上るようです。食器什器だけでなく、このような像も出土するようです。
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続いてはジュピター神殿、バジリカやフォロが政治経済の場所であったのとは異なり、ここは祭祀の場所であったようです。
(ジュピター神殿10:59) -
進んでいくと、人が集まっている建物がありました。どうやら悲劇詩人の家のようです。
(悲劇詩人の家11:05) -
覗いてみるとありました。犬の模様のモザイクタイルです。「猛犬に注意」と書いてあるとのこと。紀元前から犬は番犬として飼われていたことを窺わせます。
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チラついていた雪は止み、青空が広がって来ました。入口ではあれだけいた観光客は中へ入るとこのとおり、遺跡内は結構広く、見どころも散在しています。
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その見どころのひとつファウヌスの家に着きました。
(ファウヌスの家11:11) -
入口には牧神のブロンズ像があり出迎えてくれます。
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邸内も柱石が残り、かつての繁栄を偲ばせます。
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床には「ダリウスとアレキサンダー大王の戦い」のモザイク画が残されています。レプリカのようで、本物はナポリの国立考古学博物館で見ることができるので後で見ようと思います。
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整然と並ぶ街並みの先に、街を滅亡に追い遣ったヴェスヴィオ火山が。今は静かに鎮座しています。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ふわっくまさん 2020/05/18 12:38:56
- ヴェスヴィオ火山・・
- とーりさん、こんにちは。
ナポリでは、ほんと恐怖の夜でしたね・・
以前に1度ナポリに行った際、まだ夕方なのに地下鉄に乗っている人が全員怪し気に見えました。
大げさかもしれませんが、ホームでイヤホン付けて音楽を聴きながら近づいて来たりしたのです。
けれどとーりさん ひと悶着はあったもののホテルに無事泊り、アルテカードをゲットしてポンペイ遺跡に出かけられたのですね。
雪がちらついた分 冷えた空気でヴェスヴィオ火山も、とてもキレイでした。
前回とーりさんの掲示板にお邪魔した時、コロナの事態は収束するとおっしゃって・・
世界中あちらこちら行かれている方から、励ましていただいた気分になりました。
ありがとうございました。 ふわっくま
- とーりさん からの返信 2020/05/18 21:15:23
- いつもありがとうございます。m(__)m
- ふわっくまさんこんばんは、とーりです。いつもありがとうございます。
ふわっくまさんもナポリでは大変怖い目に遭われたようで大変でしたね。私の場合は思い込みが強すぎたようで、実際タクシーの料金は他の方の旅行記を見ても決して高くはなかったようでした。まあ用心に越したことはなかったので気を引き締めるのは結果的にはよかったです。
前回のコロナの収束について僭越なことを申しましてすみません。ふわっくまさんにお話しする形でしたが、自分にも言い聞かせている部分もありまして、お恥ずかしい限りです(^^;)。
ですが、ようやく沈静化の様相が見えてきました。まだまだ油断は禁物ですし、海外旅行にはもう少し時間がかかりそうですが、お互い焦らず健康に留意して安全に旅行できるよう待ちましょう。
とーり
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