国境の島・対馬 パンフレットに載らない名所巡り

2020/02/02 - 2020/02/04

けんいちの1人旅です。

年間40万人もの韓国人観光客が訪れていたものの、日韓関係が冷え込んでその数が激減しているという対馬に行ってきました。当初は登山と定番の観光スポット巡りを予定していましたが、宿のご主人にパンフレットに載らない素晴らしい場所に連れていっていただき、とても有意義な旅となりました。

エリア 対馬(長崎)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ ANAグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

長崎県が宿泊割引キャンペーンをやっていました。1泊3,000円も割引いてもらえるのは嬉しいですね。他にも2人以上であれば往復の飛行機代1万円割引や、2,000円で5,000円分のお買物券が買えるなど、韓国からの観光客激減は深刻なようです。

早朝のJAL便で羽田空港から福岡空港に飛びます。搭乗率30％くらいでしょうかガラガラでした。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

数年ぶりに来た福岡空港は綺麗になっていました。

ここからさらに対馬まで飛行機に乗ります。数日前に運用を開始したバス搭乗口（離島・LCC用）です。

待合室が1階なので、目の前の滑走路を間近で眺めることができます。

着陸してくる飛行機を見るたびに「がんばれ~！！」って心の中で叫んでしまいます(^-^;

20メートル先で大きな飛行機が横切っていくのを見ているのは楽しかったです(^-^)

さぁ対馬行きの小さな飛行機に乗り込みます。団体ツアー客も居て満席でした。

わずか40分ほどで対馬やまねこ空港に到着です。

対馬空港 (対馬やまねこ空港) 空港

レンタカーを借りてすぐにお昼ご飯にします。穴子さんがあなごを薦めているのであなごの天ぷら定食にします。漁獲高日本一なんですね。

肴や・えん

えん グルメ・レストラン

ふわっふわっの身がとても美味しかったです(^-^v

えん グルメ・レストラン

レンタカーで島内を走ります。北上してみます。

勝手な想像でしたが、島はどこもハングル文字で溢れ、韓国人向けのお土産屋などが乱立しているのかと思っていました。しかし至って普通の日本の田舎という感じでした。

対馬は神社が多くあります。まずは海神神社に行ってみます。

仏像が韓国人に盗まれて還ってこないというニュースになった神社です。

海神神社 寺・神社・教会

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野生のツシマヤマネコは島民でもまず見ることは無いそうです。

寒いので温泉で暖まっていきましょう。

峰温泉・ほたるの湯

峰温泉ほたるの湯 温泉

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和多都美神社

海の中に2つの鳥居があり、さらに地上にも鳥居が一直線上に並んでいます。

和多都美神社 寺・神社・教会

観光客が疎らながら次々と来ます。

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和多都美神社から山を登っていくと烏帽子岳展望台があります。近くに駐車場がありそちらにも展望台があったので、最初そちらが烏帽子岳展望台かと勘違いしてしまいました。

浅茅湾が一望できます。小さな島が連なっていてとてもいい眺めです。

この対馬旅でお世話になるのは、対馬の最南端に位置する豆酘（つつ）にある美女塚山荘です。

ご主人曰く「変な（拘りが強い）人しか来ない」宿だそうです(^-^;

美女塚山荘　＜対馬＞ 宿・ホテル

ベランダからは綺麗な夕焼けです。

部屋はペンションという形で、ご飯は別棟の食事処に行きます。相当冷え込んできました。

地元の美味しいお魚などが食べきれないほど出てきました。そして宿のご主人が付きっ切りでパンフレットでは伝えない対馬の様々なことを話してくれました。

とてもとても勉強になりました。

2日目です。

まだ暗い朝6時半に外に出ます。宿のご主人が、ここに来たら見に行かないといけないところがあると言うので、同じく泊まっていた男性と共にクルマに乗せてもらいます。

美女塚山荘　＜対馬＞ 宿・ホテル

豆酘崎灯台

海上にある灯台を山の上にある灯台が照らすという珍しい景色です。白い光の筋が海に向かって放たれています。これは幻想的ですね。

豆酘崎園地 公園・植物園

付近の集落を周ったあと龍良山（たてらやま）原始林に分け入ります。照葉樹林原生林では日本で一番の広さだそうです。ミニバンでこんな道に行っちゃうんですか？(^-^;

天道信仰の聖地。表八丁郭のそばを流れるという川の水を飲みにきました。不思議な力（病気を緩和する）を持つ水とのことです。この水を飲みに今月だけで4件の予約客が入っていると言います。東大医学部の先生夫婦が「科学で証明できないことが世の中にはある」と言われ来るそうです。

多久頭魂（タクヅダマ）神社

境内に大きなクスノキがあります。

幹が熊の顔に見えますか？

地元の人でなければ行けない、パンフレットに載らないスポット巡りはとても良かったです。

今日はこの旅1番の目的である登山をします。白嶽（しらたけ）標高519ｍに挑戦です。登山口までレンタカーで向かいます。

途中道路を川が流れていました。

増水したら怖いですね。

登山口に到着です。すぐそばに滝が流れていました。水を汲んでみます。

さあ1時間ちょっとの登山のスタートです。

最初は緩やかで少しずつ傾斜がキツくなっていきます。

案内看板がちゃんとあるので安心です。

鳥居があるところから本格的な急斜面が始まります。

祠（祠戸神社）

ロープを頼りに登っていきます。相当傾斜があります。日差しもあり汗をかきながら歩いていきます。他に人は全くいません。

山頂前広場に1時間ほどで到着です。山頂はすぐそこです。

登りきると景色が一変します。目の前に白い岩場が現れました。ここまでは丁寧な案内標識があったのですが山頂付近では全く無くなります。どれが山頂なんだと行ったり来たりします。

(写真のコブみたいになっているのが山頂でした）

こんな岩場を登れるのでしょうか？道や鎖はありません。勢いでよじ登ってみます。

岩の向こうを覗き込むと断崖絶壁でした。

ひとつ間違ったら命はありません。

さらに急な岩場を登らなくてはいけまんせが、、、途中で登ることはおろか降りることもできなくなり、その場で動けなくなりました。勢いで登ってみたものの手足がかかるところが無くなってしまったのです。

数分立往生したあと、意を決して何とか降りることができました。あまりの恐怖で手足が震えています。

こんなところ登れませんよ。パンフレットには危険度「中」、小学校高学年でも登頂可能　と書かれてますが(^-^;

ということで、山頂まであと20ｍほどを残して断念しました。命の危険を感じました。それでも浅茅湾と山々を見下ろす絶景に出会えました。

斜面に体を預けて写真を撮っているので、油断すると落ちます(+_+)

頂上から少し戻ったところにある岩のテラスでお昼ご飯にします。ここも断崖絶壁ですが、先ほどの山頂に比べたらとても安心です。

さぁ帰りましょう。

13時半前に登山口に帰ってきました。山頂であんな怖い体験をするとは・・・

今日はもうひとつ登山をすることにしています。城山へ向かいます。

ここは7世紀ころの「金田城跡」でもあります。

海から続く石垣がよく残っています。

頂上付近には第2次世界大戦時の軍事施設の遺構があります。

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砲台跡がしっかりわかります。ここはいつの時代も国境の島・防衛の地としての歴史を歩んでいることがわかります。

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城山の山頂に到着です。どうも対馬は目的地付近になると急に案内が無くなるのです。先ほどの軍事施設のところが山頂かと思い、そのまま帰ってしまうところでした。

山頂の看板が固定されず置いてあるだけでしたので、それを持って登頂記念撮影です(^-^;

金田城跡 名所・史跡

こちらもいい景色ですね。

帰りはすこしコースを変えて石垣が残る道を歩きます。

二ノ城戸

一ノ城戸

今から1400年も前のものがよく残っていますね、

宿に帰る前に温泉に入っていきましょう。対馬の温泉施設はどこも月曜日（今日）が定休日で、唯一定休日が火曜日の「湯多里ランド つしま」に寄ります。

「設備の老朽化のため温泉の営業ができません」

無念(-_-)

宿には午後5時半に戻りました。

ペンションのお風呂は温泉では無いものの、龍良山の水を引いて沸かしています。冷えた体を温めました。

夕食では対馬名物・とんちゃん焼きを出してもらいました。宿泊客は私1人です。今日も宿のご主人と話しをしながら美味しくいただきました(^-^)

3日目です。

予定では島の北部へ行こうと思っていました。しかし100キロ以上あり、宿のご主人にいろいろ話を聞いて宿の周辺（南部）をもっと詳しく周ってみたいと思いました。

朝ごはんのあと、宿のご主人の運転する軽トラで今日もガイドしてもらいました。

所々水たまりもある林道を、ガタンガタンいわせながら走ります。レンタカーでは無理ですね(^-^;

独特な形をした岩が見えます。

龍良山の中を走り、裏八丁郭に連れてきてもらいました。

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鮎もどし自然公園

鮎もどし自然公園 公園・植物園

最後に昨日も見た豆酘崎灯台の突端まで来ました。

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宿のご主人が突端の柵を乗り越えて、一歩間違えれば海に転落するところまで連れていってくれました。とても恐いですが絶景です。

2時間半のガイドを終了です。無料でここまで案内していただけるとは感謝です。
今回美女塚山荘に宿泊したおかげで、本当の対馬を良く知ることができました。次は龍良山に登りに来なくてはと思います。ご主人ありがとうございましたm(__)m

豆酘崎 自然・景勝地

今日16時半発の飛行機で帰ります。空港方面に戻ります。その途中で小茂田に寄ります。

対馬独特の石屋根の建造物です。

お昼ご飯は、宿のご主人に薦めてもらった「体験であい塾・匠」で対州そばをいただきました。

匠 グルメ・レストラン

最後に真珠（たま）の湯に入って行きます。

対馬グランドホテル 宿・ホテル

対馬空港から福岡空港まで戻り、その日のうちに東京まで帰りました。3日間とも天気に恵まれて良かったです。

対馬空港 (対馬やまねこ空港) 空港

普段はツアーやガイドを全く利用しないのですが、今回は宿のご主人にいろいろな話を聞いたり、地元の人しか知らない場所に連れていってもらったりしてとても有意義な旅になりました。

特に対馬は「宣伝が下手」と言われるように、パンフレットだけでは楽しめない島なのかもしれません。これは再訪をしなくてはいけませんね(^-^)


＜旅行費用＞
飛行機　羽田⇔福岡　JALカード割引特典航空券使用（13,500マイル）
　　　　＊通常6万円程度
飛行機　福岡⇔対馬　ANA　往路16,900円　復路11,700円
レンタカー　オリックスレンタカー11,900円　（ホンダFIT　3日間）
ガソリン2,040円
宿泊13,950円（2泊2食付き　生ビール3杯含む）
　　　　　　＊いっ得キャンペーン　3,000円×２使用
食事　3,100円
温泉　900円
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合計　60,490円　（お土産・宅急便代除く）