2019/12/09 - 2019/12/10
42位(同エリア106件中)
爺一人旅さん
最後の2日は、カルタゴの遺跡から始まって、アントニヌスの共同浴場、シディ・ブ・サイドそしてバルドー博物館を周る。
カルタゴは、ポエニ戦争で破壊しつくされて、残念なことに目ぼしい遺跡は無い。ローマ軍は、よほど恐れていたのだろう、破壊、虐殺した上に、作物が実らないように塩までまいたというから酷いものだ。
「トフェ」は、幼子の埋葬場所と判断された場所で、子供の姿やタニトのシンボルが、墓石に彫ってあった。広く知られた「生贄」と言うよりは、病気や災害で亡くなった幼子の墓の様に思えた。アントニヌスの共同浴場とシディ・ブ・サイドは近くで、最終日のバルドー博物館は、半日は滞在したいほど豊富な内容が嬉しかった。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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カルタゴ遺跡は、ヴュルサの丘に残っている当時の住居跡です。駐車場に着いた我々は、ぞろぞろと遺跡を目指して歩き始めました。
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駐車場には、土産物屋が幾つか軒を連ねていますが、早いせいか誰もいません。
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向こうに建っているのは、フランス植民地時代の「サン・ルイ教会」ですが、寄らないのでスルーして先に進みます。でも、大きな教会です。
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教会の敷地に接した一角に、カルタゴ遺跡が在ります。徹底的に破壊されたとは言え、広大な範囲の全ては無理で、幾つか残っているのですが、流石にこのサイズです。ドゥッガ遺跡の様なインパクトは無いですね。 でも、ドゥッガより500年以上も古い遺跡ですから、日本なら、現代と安土桃山くらいの差です。文明の差を見られなかったのは、本当に残念でなりません。
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移動してみると、家の痕跡が僅かに見られます。でも、構造までは分からないです。
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町の方を見ても、ほとんど何も残っていません。と言うことで、滞在も短い時間でした。さて次は、同じカルタゴ遺跡である「トフェ」に向かいます。「タニトの聖域」と言われています。だんだん、オカルト風になってきました。
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「トフェ」の入り口には、沢山の四角と番号。あちこちで見かけましたが、何でしょうか? ガイドに聞いたら、選挙で候補者のポスター張りに使う場所だとか。日本なら、撤去可能な板を使っていますが、こちらは恒久的です。
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敷地の中で見たのは、数々の墓石です。発掘調査では、子供を埋葬した「タニト」の聖域と断定されています。
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墓石ごとに、異なった像が彫られていましたが、全て子供をイメージしています。
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「タニト」を刻んだ墓石を、一つ見つけました。しかし、これだけで生贄と考えるには、無理が有るような気がします。幼くして亡くなった子供の、共同墓地と考えたいですね。
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こちらは、子供の姿です。親の思いが伝わってきます。
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敷地の奥には、食料を貯蔵した小さな洞窟があります。両方通じていて、中は水が溜まった空洞になっていました。
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見終わって裏手に回ると、地中海に繋がった広幅の川があります。カルタゴ軍港だった場所で、こんな浅瀬で大丈夫かと考えていたら、当時は小型の木造船だったことを思い出して、納得しました。
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「トフェ」から目と鼻の先、アントニヌスの共同浴場に来ました。
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入り口から遺跡までは、木に覆われた道を歩きます。直ぐに出てこないところが、憎い演出です。
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前方に地中海が見えてきました。
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その先の海岸縁に、浴場跡が在りました。 熱海の温泉ではないですが、地中海を望むリゾート「ゆ」ですね。風化してしまい、頭が削られたように平らで、草の生えているところもあります。当時は、高さの有る大型の建物だったことが分かります。
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敷地に在った説明版では、浴場と更衣室で100室ほども有りそうですから、想像もできないほどの賑わいだったのですね。
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建物跡に降りていきます。
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「ム~ン」何処が浴室なのか分かりません。 囲われているのは、分かります。
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遠くから煙突のように見えた円柱は、何の意味が有るのでしょうか。
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遺跡というより、瓦礫に近い感じです。せめて、再現した部屋を一つ置いてくれれば、当時の生活が分かったのに、残念です。風呂に使う大量の水は、かなり離れた場所から引いたと言っていました。莫大な運営費が掛かることから、富裕層の社交場だったのですね。
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半分を過ぎると建物は無くなり、モザイクが敷きしめられた地面が出てきます。これで終わりなので、シディ・ブ・サイドに向かいます。
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駐車場に着くと、白と青に塗られた建物が出てきます。ここは海岸にある高台で、ローマ時代には監視塔が在った要所です。17世紀には、金持ちが豪邸を建て始めて、20世紀になって色を統一したそうですから、観光客向けの町です。スペインの「ミハス」やモロッコの「シャウエン」も統一色を使っています。
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高台に向かって歩いていきます。石畳の周りは、土産物屋が連なっています。
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綺麗な白壁のレストラン
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白壁に真っ赤な花が眩しい、こちらもレストラン。
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高台に小さな公園が有って、ここから地中海が一望できます。チュニジアのガイドブックに良く登場するモデルが、このカフェかカフェの中から撮られた地中海側です。晴れていたので、絵の様でした。
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すぐ下は、ヨットハーバー。お金持ちはいます。
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添乗員曰く、ここが世界最古の喫茶店。これは眉唾ですが、この地域のランドマークになっています。ここか、高台から見た喫茶店か、どちらかに入ると良いと言われ、この喫茶店に来ました。テーブルが幾つもないテラスで、ミントティを飲みながら地中海を眺めて癒されました。
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中では、お茶は座って飲めます。
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添乗員さんとガイドさんは、こちらで飲んでいました。
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喫茶店から見た通りです。この後は、ハーバーまで降りて昼食、そしてチュニスに戻りました。周ってみれば、とても小さな集落でした。
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夕飯は、レストランで海鮮鍋です。海老とサザエ似の小さな貝と小魚などが、トマトベースのスープで煮込まれている、地中海料理です。魚は塩焼きが良いな、などと考えながら食べました。
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最終日は、バルドー博物館です。順路に従って進んでいくと、明るい大広間に出ます。石像とタイルの床が見られます。
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床のモザイクです。野生動物と人が描かれています。
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同じ床のモザイクで、創造とか名前がついていました。
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ゼウスの息子アポロンの像です。アポロンは、芸術でも戦いでも最高の青年モデルなので、歳を取った像は観たことが有りません。
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宮殿だった建物の一部利用した、アルハンブラ宮殿みたいな部屋に入りました。
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天井の装飾がすごい!
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鳥の足を持つ三姉妹の美声が、船員を混乱させ船を難破させる言い伝えがある海で、王ユリシウスは、その声が聴きたくて、体をマストに結わえ付けて船を出し混乱に耐える様子を描いているのだそうです。
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これは勇ましい、戦闘士とライオンの戦い。
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大きなモザイクは、吹き抜けの壁一面に展示してあります。
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当時の農民の様子が分かって、この時代に興味が湧いてきます。
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ボクシングの絵です。この当時から有ったのですね、驚きました。
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音楽コンテスト。 コミカルです。
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博物館には、モザイクの他にも、様々な出土品が展示されています。飛行機の時間が迫って、駆け足になりましたが、何時かゆっくりと訪問したい場所になりました。
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