2019/11/14 - 2019/11/14
83位(同エリア251件中)
naoさん
兵庫県伊丹市は、戦国時代には武家屋敷や町人町など城下町一帯を堀と土塁で取り囲んだ、いわゆる惣構えの有岡城の城下町として栄え、また、江戸時代には城下町から発展した「伊丹郷町」の大半が公家の近衞家の所領となり、その庇護のもと酒造業を基幹産業とする商業都市として繁栄します。
豪商鴻池家の始祖で、戦国武将山中鹿之助の長男幸元が伊丹で酒造りを開始したのは天正7年(1579年)のことで、慶長5年(1600年)頃には、それまでの濁酒とは全く違う、澄み切った清酒がろ過できる醸造法を確立したと言われています。
これをきっかけに伊丹の清酒は江戸でも評判となり、元禄10年(1697年)に伊丹の酒蔵のうち大手の24軒に帯刀が許されるとともに、宮中奉納酒や将軍の御膳酒として供される江戸幕府の官用酒に取り上げられるなど、酒造関連産業の発展で町は大いに賑わい、最盛期の「伊丹郷町」は2,500軒もの町家を抱える大都市へと成長します。
しかし、宮水の発見によって発展しはじめた灘五郷の酒蔵が、爆発的な販売力で台頭する反面、彼らにシェアを奪われた伊丹の酒造りは急速に衰退し、現在では2軒の酒蔵が残っているだけとなってしまいました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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JR福知山線伊丹駅に着きました。
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ここから伊丹の町歩きを始めます。
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JR福知山線伊丹駅の西側広場にあるカリヨン。
このカリヨンは、昭和60年(1985年)に国際姉妹都市提携を結んだベルギーのハッセルト市から、国際姉妹都市提携5周年と伊丹市制施行50周年を記念して、平成2年に寄贈されたもので、「フランドルの鐘」と名付けられています。 -
「フランドルの鐘」の北側に位置する有岡城址です。
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伊丹は、武家屋敷や町人町など城下町一帯を堀と土塁で取り囲んだ、いわゆる惣構えの有岡城の城下町として栄えました。
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伊丹市の雨水枡の蓋。
昆陽池公園に飛来する白鳥や鴨がモチーフになっています。 -
駅前商店街の光景。
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元は日蓮宗本泉寺の境内に安置されていた妙見大菩薩。
より多くの方々にお参りいただけるようにと、納骨堂北側の表通りに移転されました。 -
商店街の中にある落ち着いた佇まいの町家です。
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伝統的な町家を使った店舗。
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駅前商店街を振り返った光景です。
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ここにも伝統的な町家を使った店舗があります。
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店舗の前のハナミズキが紅葉の時期を迎えています。
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先ほどのものと同じ図柄に、「いたみ」の文字が入った排水枡の蓋。
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商店街をそれて、少し脇道に入ったところにある町家です。
複雑に入り組んだ構造になっています。 -
こちらの建物の詳細は判りませんが、一見した限りでは倉庫のようです。
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江戸時代の古地図にも描かれている、伊丹郷町の大溝跡が復元されています。
この辺り一帯に建ち並んでいた酒蔵の排水を流していたそうです。 -
こちらは、復元された大溝跡の横に立っている伊丹郷町の説明図です。
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南北に通る県道13号線の西側にやって来ました。
こちらは、伊丹市の酒蔵小西酒造の直営店で、日本酒の白雪をはじめ、自家製の地ビールやベルギーのブルワリーから輸入した数多くの銘柄ビールを販売しています。 -
直営店の店先には、明治末から昭和にかけて活躍した歌人で、白雪をこよなく愛したといわれている若山牧水の歌碑が立てられています。
碑面には、『手にとらば 消なむしら雪 はしけやし この白雪は わがこころ焼く』の句が刻まれています。 -
直営店のお隣には、同じく小西酒造直営のレストランがあります。
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かつての酒蔵を活用したこちらのレストランは・・・
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酒蔵特有の太い柱や梁などが素晴らしい風情を醸し出していて、落ち着いた雰囲気の中でお酒や食事が楽しめます。
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遅い時間でしたが、私もこちらで昼食を戴きました。
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レストランの全景。
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こちらは、伊丹市のもう一軒の酒蔵老松酒造さんです。
老松酒造さんでは、清酒の仕込みに使っておられる井戸水を一般の方々に供しておられます。 -
片側は入母屋、もう片側は切妻と、屋根の形状を使い分けた町家です。
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県道13号線の東側から見た、「みやのまえ文化の郷」一帯の町並みです。
「みやのまえ文化の郷」は、伊丹市立美術館、伊丹市立工芸センター、伊丹郷町館(旧岡田家住宅、旧石橋家住宅、新町家)、財団法人柿衞文庫で構成される文化ゾーンの愛称です。 -
こちらは伊丹市立工芸センターです。
伊丹市立工芸センターでは、全国公募展からスタートして国際展へと拡大した「伊丹国際クラフト展」をはじめ、国内外の伝統的工芸品など、優れた工芸品を紹介する企画展が開催されています。 -
こちらは、伊丹市立伊丹郷町館を構成する旧石橋家住宅です。
旧石橋家住宅は江戸時代後期に建てられた商家で、白漆喰塗籠めの厨子2階建ての主屋には、虫籠窓、出格子窓、正面出入口の摺り揚げ大戸、バッタリ床几、揚見世など、建築当初の姿がそのまま残されています。 -
18世紀に商いを始めて以来、小売業、酒造業、雑貨商などを営んできた石橋家の特性を活かして、現在この建物は伊丹市立工芸センターに集う作家の作品を紹介する伊丹郷町クラフトショップとして活用されています。
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こちらが旧岡田家住宅で、伊丹市立伊丹郷町館を構成するもう一方の建物です。
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旧岡田家住宅は江戸時代の延宝2年(1674年)に建てられた店舗兼酒蔵で、兵庫県内に現存する最古の町家です。
酒蔵としては現存する最古のもので、江戸時代に隆盛を極めた伊丹の酒造業の歴史を今に伝える重要な文化遺産となっています。 -
下店(玄関)正面出入口の摺り揚げ大戸。
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下店の奥にある店舗の土間。
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釜屋と洗い場。
実際に使われていた酒造りの道具類や絵図が展示されています。 -
文化文政時代(1804年~1830年)に築かれた酒造用のかまど。
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酒蔵内に展示されている酒搾り用の機構。
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店の間などの座敷。
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下店(奥)と店舗(手前)の間に吊られた暖簾。
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摺り揚げ大戸の格子を透かして見た町並み。
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下屋を支える欅の持ち送り。
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「みやのまえ文化の郷」としては、この北側に伊丹市立美術館と財団法人柿衞文庫があります。
では、ここから引き返して、駅前商店街を越えた県道55号線より南側の町並みへ向かいます。 -
県道55号線より南側の町並みへやって来ました。
この辺りにも、風情ある町家が点在する町並みが続いています。 -
瓜型の虫籠窓がある町家です。
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県道55号線より南側の町並みです。
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厨子2階建ての、白漆喰を塗籠めた虫籠窓や格子のある町家です。
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こちらの町家には、かわいい虫籠窓が開けられています。
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県道55号線より南側の町並みです。
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ちょこっと脇道に目をやると、素晴らしい町家が目に入ってきました。
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近づいてみると、本葺屋根の白漆喰を塗籠めた町家でした。
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虫籠窓や外格子もさることながら、この角度から見ると建物が直交しているように見えます。
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さて、広い通りに戻って来ました。
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白漆喰塗の土蔵が付いた町家です。
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こちらの主屋にも虫籠窓や外格子がしつらえられています。
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ブルーシートが張られているのを見ると、恐らく台風被害に遭われたんでしょうね。
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県道55号線より南側の町並みです。
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こちらの、入母屋屋根の町家は・・・
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自然石を取り込むように犬矢来をしつらえておられます。
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白漆喰塗籠めの虫籠窓が風情をたたえています。
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西日に照らされて、眩しそうな町家です。
そろそろ町並みが尽きるので、伊丹の町歩きを終えることにします。
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