2018/12/31 - 2019/01/06
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brutishdogさん
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2018年末から2019年年明けにかけてサンフランシスコに行きました。
ゴールデンゲートブリッジやアルカトラズ島などの定番スポットの話はすでに公開済みの別の旅行記をご覧いただくとして、ここでは番外編としてレトロゲーム博物館を紹介します。
正式名称は「ミュゼ・メカニーク」といい、フィッシャーマンズワーフのピア45の付け根、テイラー通りの突き当たりにあります。入場は無料。古いものは100年以上前のもの、新しいものは初期のTVゲームまで、各種のゲームが所狭しと展示されています。
特筆すべきは、(一部調整中のものはあるものの)全てきちんと稼働する現役の遊技機であるということです。来場者はクオーターを入れて自由に遊べるので、イメージとしては博物館というよりもゲームセンターですね。元々は今の館長さんの父親の個人所有物なのだそうです。
CSの人気番組「ゲームセンターCX」のSP回で芸人の有野晋哉(よゐこ)が紹介していたのを見て、いつかは行きたいと思っていた場所です。今回サンフランシスコ滞在中に暇を見ては毎日のように通いました(笑)。
ほぼゲームの画像だけの旅行記ですので、興味のない方はゴメンナサイ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
レトロゲーム博物館「ミュゼ・メカニーク」はフィッシャーマンズワーフのピア45の付け根のあたりにあります。
左手に多くのシーフードレストランを見ながらテイラー通りを海に向かって歩くと、正面に見えてきます。 -
これが入り口。入場無料なのでそのまま入りましょう。
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多くのゲームが並んでいる館内は、博物館というよりほぼゲームセンターです。でも並んでいるゲームのラインナップが違うのです。
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館内はこんな感じや…
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こんな感じです。
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入り口を入ってすぐ正面にでんと置かれているのが、このゲーム。ゴミ箱と間違えられることがあるのか、大きく注意書きが貼られています。
実はこれ、コインを斜めに転がすとそのまま何十周も回って最後に中央の穴の中に吸い込まれる、その動きを眺めて楽しむだけのゲームです(笑)。「ブラックホール」というタイトルがついていました。 -
上からレールを転がってくるボールを打つ野球ゲーム。高さの概念があるので、球が板の上を転がるだけの野球盤より難しいです。
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これは高さの概念がない野球盤。
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これも野球盤。野球盤だけで色々なバリエーションがありましたが、これが一番古そう。
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2人で遊ぶシンプルなホッケーゲーム。これ、日本でも昔ありましたよね。
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これも2人で遊ぶサッカーゲーム。
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この手の動画(というか紙芝居)を楽しむ古い遊技機もたくさんありました。これはクオーターを入れると、1906年のサンフランシスコ大地震の写真が紙芝居的に見られる機械です。手前の黒い部分に顔をつけて覗き込みます。
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壁際にも小さな機械式の遊技機がたくさん並んでいます。
何十年も前の、しかも可動部があるゲームがまだきちんと遊べるというのは、驚くべきことです。メンテナンスの賜ですね。 -
これは「占いおばさん」。クオーターを入れると、運勢が書かれたおみくじ的なカードをこのおばさんが取ってくれます。おばさんの人形が無駄にリアルで不気味で、よい子が見るとひきつけを起こすレベルです(笑)。
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おばさんが私を占ってくれた結果です。
「悪魔がお前を追いかけていた、だからお前はブルーなんだ」などと、日本のおみくじでは見られないハードなことが書かれています。そんなにブルーでもないけどな~(笑)。その上で最後に「もっと知りたいならもう1枚コインを入れろ」と、なかなか商売上手でもあります。 -
裏面には、誕生日によって自分がどの星座や誕生石なのかといった基本情報が書かれています。
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占い系でもうひとつ面白かったのが、この手相見マシンです。
銀の金属板の上に掌を置いてクオーターを入れると、板の下から無数の突起がせり上がってきて、それで掌の凹凸を読む…という設定(おい!)のようです。 -
掌の凹凸を読むという設定の割には、突起の密度が結構荒いです(笑)。
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手相見の結果はこのようなカードで出てきます。
ついさっき無数の突起で読み取った結果にしては、あらかじめ印刷されたものが出てくるんだな…という野暮なツッコミが喉元まで出かかりました。まあ、大らかでよいですよね。 -
2人で殴り合うボクシングゲーム。電気を使わない機械式です。
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これは遊園地や夜店でよく見る、ボールを穴に入れて得点を競うボーリングです。
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一発勝負のパチンコ的なもの。思いっきり球をはじくと中央の穴(0点)まで行ってしまうので、そのギリ手前の穴に入れるように強さを調節してはじくゲームです。
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普通にピンボールなどもあります。でも得点表示が7セグとか液晶ではなく、数字が回転するタイプです。
機械的な可動部の多いピンボールが何十年も稼働するというのは、すごいことです。 -
タイミングよく球をレールに流すと、うまく歯車に噛み合って上の段に登っていくというゲームです。
これ、昔日本でも見ましたよね。 -
電流イライラ棒的なやつ。
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とても大きな女性の人形。コインを入れると大声で笑ってくれます。こっちがもう飽きてその場を離れたくなっても、かなり長時間笑い続けてくれるので、覚悟を持ってコインを入れましょう(笑)。
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クレーンゲームです。
…といっても景品を取るわけではなく、工事現場を模したジオラマでクレーンを操作して土砂をいかに多く掬い上げるかを競うゲームです。
掬い上げてカウントされた土砂はすぐに元の場所に落ちてきますので、賽の河原で石を積んでは鬼に崩される子供のような心境になります。 -
射撃ゲームです。ガラスケースの中で実際にパチンコ玉のような弾を撃って的に当てます。
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ヘリを操縦するゲーム。ローターの回転を調節することにより、高度と飛行速度が変わります。何周もしながら色々な高さに設定されているマーカーに触れて得点を稼いでいきます。これはかなり難しかったです。
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腕相撲マシンです。日本だと相手が相撲取りのパターンが多いですよね。
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オルゴールを演奏してくれるだけの機械です。牧歌的ですね~。
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レトロなTVゲームも置かれています。
懐かしのスペースインベーダーは、砲台の移動にジョイスティックではなくボタンを使っています。 -
カーレースゲームの「スプリント」。これも日本のあちこちのゲームセンターにありましたね。
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「ロボトロン2084」。周囲から無数の敵と弾が向かってきて、とにかく周囲に弾をばらまいて撃退するアクションゲームです。有野も面白いと絶賛していましたが、やってみるとたしかに面白いです。私は日本では見たことがないゲームです。
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古いといってもTVゲームなので館内ではかなり新し目の部類ですが、個人的にこの博物館での一番の収穫はこの「バトルゾーン」でした。
2本のレバーを使って自分の戦車を操縦し、敵の戦車や戦闘機を撃破するゲームです。当時としては斬新なワイヤーフレーム画面がとてもクールです。
これが大好きで、昔日本のゲームセンターでやりまくったので、とても懐かしいです。 -
「バトルゾーン」のゲーム画面。
あまりにも懐かしくて面白くて、何度も両替機との間を往復しました。 -
この博物館で一番シュールなのがこの「エンドオブザトレイル」。西部の荒野を進んできてここで朽ち果てた幌馬車の轍の終点…くらいの意味でしょうか。大きな筐体のガラスの中に、朽ち果てた馬車や西部の風景がジオラマで再現されています。
コインを入れると…なんとガラスの中で風が吹いて、その様子を見て楽しむという遊技機だそうです(笑)。 -
中のアップはこんな感じ。風が吹くとぼろきれのような幌が揺れます。
これが果たして遊技機として成立しているのか現代人の感覚では理解に苦しむところもありますし、有野も館長さんにそれをツッコんだのですが、意外にもこれは人気の機械のひとつなのだそうです。他のゲームと入れ替えて倉庫にしまうと、客から「あれはどこにいったんだ?」と聞かれるとか。 -
両替機。色々な種類のお札をクオーターに替えてくれます。
日本の一般的な自販機/両替機とは違い、お札を入れる向きが指定されています。間違った向きで入れると、シワのないどんな綺麗なお札でも戻ってきてしまいます。 -
向こうの古いゲーム機って、コイン投入口が必ずこういう感じになってますよね。この溝にクオーターを立てて並べて、レバーごと一気に押し込みます。
写真は溝が3箇所潰されて1箇所だけ空いていますので、クオーター1枚で遊べる機械ということになります。 -
最後に、これがこの博物館で一番古いゲーム機です。パラパラ漫画的に少女の絵が動いて見える装置で、100年以上前のもののようです。
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こんな感じ。
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夢中になって遊んで、外に出るとすっかり暗くなっていることもしばしばありました。
自分が見たことも触れたこともないとても古いゲームを目の当たりにすると、本当の博物館を巡るときのように知的好奇心も刺激されます。
また「電気仕掛けではなくてもアイデア次第でこんな楽しい機械が作れるのか」あるいは「この機械はいったい何を楽しめばいいのか」など様々な驚きと軽いカルチャーショックを受けられる、おもちゃ箱とびっくり箱を合わせたような存在でもあります。
そして昔自分が夢中になって遊んだゲームをまた遊び、童心に返りあるいはノスタルジーに浸ることもできます。
この博物館は色々な楽しみ方ができる場所だと思います。
ゲーム好きの方はぜひ一度訪れることをお勧めします。
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