2019年11月　膝を怪我した男、イタリアの膝裏を攻める（その４：ボローニャはポルティコの街）

2019/11/02 - 2019/11/09

旅行前日に膝を怪我し、松葉杖なしでは歩くこともままならない状態で臨んだ北イタリアの旅。
その４、４日目です。
今回の北イタリア旅行の拠点としたのがボローニャ。
今回巡ろうと思ったヴェネツィアやサンマリノ、パドヴァやフィデンツァへの交通アクセスが良かったのがその理由です。
ということで、アクセスに便利という以外、特に期待も知識もなかったボローニャですが、せっかく滞在しているので１日くらいは観光しようと思い、４日目をボローニャ散策に充てました。
巡ってみてビックリ、いい街じゃないですか！

エリア ボローニャ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

４日目の朝。
この日は、朝は一瞬太陽が顔を出したのですが、その後はどんよりとした空模様で、時折雨も降ってくる天気でした。

朝は定番のリゾット。

出発です。
ちなみに、宿泊先のアパートの外装はこんな感じ。
このアパートも、立地とバスタブ・キッチン付きで選びました。

アパートのすぐそばにあるガッリエラ門。
他の方の旅行記には通り抜けできないと書かれていましたが、普通に通り抜けできました。

ガッリエラ門 史跡・遺跡

ガッリエラ門から道路を挟んだ向かいにはロッカガッリエラが。
同じ門のようですが、世代が全然違うようです。
こんな古い遺跡がごく普通に街に溶け込んでいるところに、ボローニャの懐の深さを感じます。

インデペンデンツァ通りに入ります。
ボローニャに来て初めて知ったのですが、ボローニャは「ポルティコ」と呼ばれるアーケードの長さが世界一なんだそうです。
お陰で、今日のような小雨交じりの天候でも、傘を差さずに歩けます。
これを13世紀頃に造っただなんて、何て偉いんだ、ボローニャ人。

ヴェネツィアっぽい雰囲気のところも。

さて、今日のランチです。
ボローニャと言えば美食の街なんだそうです。
ということで、ボローニャ名物を食べに、「gessetto」というお店にやってきました。
インデペンデンツァ通りの裏通り、グリェルモ・オベルダン通りにあるお店です。

まずはモルタデッラソーセージ。
ボローニャ産のソーセージです。
見た目はハムみたいですが、味はこちらの方が油分が多い気がします。
サンドイッチの具としても合うと思います。

そしてボローニャと言えば定番のボロネーゼ、タリアテッレ・アル・ラグー。
日本で食べるミートソースとは違い、粗く挽かれた肉の触感と旨味を十分に楽しめます。

本当はトルテッリーニ・イン・ブロードを食べたかったのですが、冬限定のメニューということで、代わりに注文したのがタリアテッレにソーセージとチーズを合わせたもの。
これが大正解！エミリアロマーニャで作られたチーズとサンジョベーゼで味付けされたソーセージがとてもよく合い、口の中で旨味が広がります。
胡椒もいいアクセントです。

締めのデザートは、店の名前が付いたクレマ・ジェッセット。
冷たいカスタードクリームと温かいカラメルソースが滑らかにとろけます。

お腹も心もすっかり満たされました。
おいしいランチの後は、ポルティコで小雨を避けながら、引き続きボローニャ散策です。

サンピエトロ大聖堂。
インデペンデンツァ通り、洋服屋さんとか靴屋さんと同じ並びに違和感なく溶け込んでいますが、一歩聖堂内に足を踏み入れると、そこは厳粛な空間が広がっていました。

サン ピエトロ大聖堂 寺院・教会

マッジョーレ広場までやってきました。
ここはボローニャの観光の中心。
ネプチューンの噴水は、この広場のシンボルです。

マッジョーレ広場 広場・公園

これ、どうなんでしょう？(^^;;;

この頃になって、ようやく雨がやんできました。

雨上がりのエンツォ王宮。

ポデスタ館とエンツォ王宮殿 城・宮殿

その向かいには、これもボローニャを代表する建築物、サンペテローニオ聖堂。
聖堂の壁は、上半分と下半分で作りが異なっています。
上はレンガ、下は白い石のようです。

サン ペトローニオ聖堂 寺院・教会

中の様子。
天井の圧倒的な高さに驚かされます。
なお、聖堂内で撮影するためには、２ユーロの寄付が必要です。

バラ窓。

聖堂内にある日時計。
12時になると、天井に開けられた採光穴から陽がここに落ち、暦が分かる仕掛けになっています。
今年４月に訪れた、ローマにあるサンタ マリア デッリ アンジェリ教会と同じ仕組みですね。
今日はもう12時をとっくに過ぎてしまったので、今回の旅行の最終日までに、12時に合わせてここに再訪したいと思います。

聖堂内はそれほど混雑していることもなく、ゆっくりと見て回ることができました。

徐々に日も傾いてきました。
次に向かったのはボローニャの斜塔。
確かに、どちらの塔も微妙に傾いているように見えます。

ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) 建造物

真下から見上げてみました。

相棒の松葉杖と一緒に。

このポルティコは、柱が立派で太いです。
ポルティコにも個性があります。
今回は見られませんでしたが、次回訪問する機会があったら木造のポルティコを見てみたいと思います。

世界一おいしいジェラート屋さんと言われている（らしい）カスティリオーネ。
そこまで言うのなら、行かないという選択肢はないやろ（鶴瓶風）。
松葉杖を頼りに、少し離れたお店まで向かいます。

ラ ソルベッテリア カスティリオーネ スイーツ

定番のチョコレート。
濃厚でなめらか、おいしいです。

こちらは季節限定っぽいメニューのマロングラッセ。
栗のジェラート、初めて食べましたがとてもおいしいです。
どちらも一番小さなサイズでしたが、それでもジェラートは２種類選ぶことができ、コーンの大きさに比べてジェラートも景気よくスクープしてくれました。
ここまで歩いた甲斐はありました。

ぼちぼち、アパートに戻ります。
すっかり暗くなったボローニャの斜塔。
ライトアップとかはしてないんですね。

ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) 建造物

夕食。
帰りにCONADに寄って仕入れた食材で、簡単なオードブルです。
ランチで食べたモルタデッラがおいしくて、また買っちゃいました。

昨日サンマリノで買ったワインで家飲みです。

ボローニャは、交通の要所としても、観光地としても、とても優れた街なんだと実感した１日でした。

その５に続きます。