2019/10/01 - 2019/10/31
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PuellaApuliaeさん
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イタリア暮らしを生かして、10月の週末に二回ワイナリー巡りをしました。
一度目は中旬にロンバルディア州フランチャコルタへ、二度目は下旬にピエモンテ州ランゲとロエーロへ行きました。いずれも公共交通機関が極めて貧弱なため、専用車を予約して連れて行ってもらいました。どのみち試飲ばかりするので自分では運転できませんし、この選択肢が最善と思います。どちらも運が良いのか天候に恵まれました(雨期なのに)。専用車なので希望を聞いてもらえますから(追加料金とチップ要)、ついでにアルバのトリュフ祭りにも寄ることができました。秋のピエモンテの景色は本当にきれいで感動の連続でした。
表紙写真はバローロのカンティーナ(マルケージ・ディ・バローロ)のランチです。確かワイン3杯付いていました。さすがピエモンテで、グリッシーニがおいしいです。でもセットメニューのメインが生肉なので食べられなかった・・(確認を怠ったので自己責任)。
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まずは10月中旬のフランチャコルタ訪問から。
ブレーシャ近郊のイゼオ湖の南の地区です。スパークリングワインの名前で有名になりましたが、実は地名です。有名ワイナリーがひしめき合っています。
日本ではベッラヴィスタやカ・デル・ボスコが(派手な宣伝のおかげで)特に有名ですが、今回はフェルゲッティーナのカンティーナに連れていってもらいました。自分が好きなもので・・。あの角ばった特徴あるボトルで有名な生産者です。道が分かりにくいので、自力で行くのはかなり難しいと思います。カーナビは事務所の位置を示してしまうようです。引率役はミラノ在住の誇り高きトスカーナ人P氏。 -
カンティーナから見た周囲の景色です。きれいなところです。
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遠くにイゼオ湖が見えています。
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カンティーナの庭です。ここで試飲会をすることもあるそうです。
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同じく庭、きれいによく手入れされています。
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フェルゲッティーナの銘が読めます。ここから醸造所に入ります。
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醸造所の中です。すべて15度に温度が保たれています。工場設備などの写真は省略します。
ところでこれは何かおわかりでしょうか?シャンデリアなのですが、フェルゲッティーナのボトルで作られているのです!なんというセンスの良さでしょう。ちょっと感激です。
この角ばったボトルにはちゃんとした科学的理由があって、見学の際にその説明を聞きましたが、その後のアルコール摂取によりせっかくの内容を忘れてしまいました。案内係のイケメン兄さんごめんなさい。 -
見学後の待ちに待った試飲です。おつまみのチーズやタラッリを食べながら3杯飲みました(午前中なのですが・・)。定番のブリュットと軽めのサテンとノンドサージュのものです。日本でも買えますがここで飲むのがいいですね。ちなみに・・ここでは1本25ユーロ程度で買えますので、いかがですか?
見学と試飲の代金は15ユーロでした。 -
試飲会場の外です。昼前から酔っぱらっていい気分でした。
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カンティーナ近くのブドウ畑です。周りは何もなくてブドウ畑のみ。日本の田舎にもこういう風景のところがありますね。
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ご存じの通りフランチャコルタは(例外ありますが)ほぼシャルドネ100%なので畑も単一品種です。だから景色としては少し単調かも知れません。これが次のランゲやロエーロと大きく異なる点です。
フランチャコルタの記録は以上です。この後全く別のベルガモ近郊のカンティーナに連れて行っていただいたのですが、そちらは今一つ口に合いませんでした。 -
ここからは別の日、二週間後10月下旬のランゲとロエーロの訪問記録になります。アスティから車で連れて行ってもらいました。引率役はモンフェッラート在住のイタリア人女性T氏。
まずはロエーロ。即座にアルネイスを思い浮かべてしまいますが、それ以外のワインも多くて畑のブドウの種類も色々でした。
一件目に訪問したカンティーナ、アンジェロ・ネグロです。日本でも買えますね。アルネイスとネッビオーロから各種銘柄を生産しています。3杯試飲させてもらいましたがどれもおいしかった。おつまみのサラミやハムやチーズも最高でした。ちなみにこれも午前中。朝食替わりです。 -
カンティーナの中で色々案内していただいて説明を聞きました。あたり一面かぐわしい香りが漂っています。これだけでもたまりません。年代物が奥に保存されています。
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一番古いもの、確か三代前の時代のだとおっしゃっていました。
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ロエーロからランゲへと向かいます。景色が本当にきれいでした。葡萄の葉が緑や黄色で、たまに赤も混じっています。そして丘が連なっているので道路も上下しますが、その都度絶景が見られます。
走る車の中から窓越しにとったので、鮮明ではありません。 -
ラ・モッラという有名な小村の近くです。この辺りの葡萄畑はネッビオーロばかりだそうです。これも車の中から撮りました。
なお、これを入力している現在(11月中旬)はもうこの辺りは一面雪景色だそうです。 -
バローロに到着です。これはバローロ城ですが、中は完全に観光客向けの内容なのでお勧めしないと言われ、入りませんでした。それよりもカンティーナで見学・試飲と食事です。多分一番有名なカンティーナ、マルケージ・ディ・バローロに行きました。マルケーゼ(侯爵)一族が経営されているのかなと思ったのですが、とっくに断絶していて名前だけ使っているそうです。
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マルケージ・ディ・バローロでお腹を満たした後、次はバルバレスコです。しかしここで私は酔いのせいか失態を演じてしまいました。カンティーナの名は伏せます。バローロを三杯飲んだ後だったためか、バルバレスコのせっかく上等ものを飲ませていただいたのにいまいちおいしく感じられず、馬鹿正直にもバローロの方が好きだなどと失言してしまいました。そんなことは言わない方が良いと引率の方に後でたしなめられてしまいました。すみません・・。日本には輸入されていない生産者だそうです。
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反省して酔いを醒ましています。次はアルバへ向かいます。目的はもちろんんトリュフ祭りです。
バルバレスコにはガヤのカンティーナもありました。ご存じの方も多いと思いますが、日本の宣伝屋が「帝王ガヤ」というネーミングで売り出しており、確かに上質なので私も好きです。しかし、見学と試飲だけでも馬鹿高い値段をとるそうなのでパスです。 -
アルバの白トリュフ祭りの会場です。あたり一面濃厚な香りが立ち込めています。これまたたまりません・・。入場券にはワイン2杯付いています。この日は一体どれだけ飲んだやら。アルコールに強い体にしてくれたご先祖様に感謝です。
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どれも高すぎて手が出ないので、小さな小さな白トリュフを一つだけ買いました。卵と一緒に食べるとおいしいので、その晩にいただきましたが一瞬で終わりました。
追記ですが、この秋は白トリュフを食べまくっています。フランチャコルタのレストラン昼食でも、このトリュフ祭り会場でも、後日行ったピエモンテのアックィ・テルメでも等々・・日本に帰ったらなかなか食べられないしこの機会を逃さずという感じです。 -
その後アスティに戻って引率役の方とお別れです。電車の時間まで少し余裕があったので市内散策をしました。が、まだアルコールが残っているせいなのか地図が悪いのか、どう回っても大聖堂にたどり着けません。これ大聖堂じゃない別の教会ですよね?ぐるぐるしている間に電車の時間が迫ってきたので諦めて駅に行きました。
南部が好きな私ですが、北部でもピエモンテはやっぱりいいですねー。何を食べてもおいしいし都市も田舎も上品できれいだし、これからも暇を見つけて通います。
カンティーナ巡りも最高です。さて次はどこに行こうか・・やはり酒飲みの聖地ボルゲリかな(トスカーナだけど)。
ランゲとロエーロの小旅行はこれで終わりですが、本当に景色がきれいです。アルコールを飲まない方も景色を見るだけでも価値があるのでぜひ秋の晴れた日に行ってみて下さい。
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この旅行記へのコメント (7)
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- マリアンヌさん 2020/05/17 14:15:18
- 憧れのカンティーナ巡り
- Janua (ex-Fiorenza)さん 再び。
カンティーナ巡り、憧れます。残念なことにお酒が弱いのです。
旅において食事とワインってマリアージュなのに、人生で損してると思います。
アルバのトリュフ祭りは二度訪れたのですが、下調べ不足で一度目は土日ではなかったのでテントが閉まっててリベンジしました。
ランゲの丘のロカンダに泊まり白トリュフコースを食べ、バローロワインをグラスで頂いたのに最後は辛かったです。
二度目も同じロカンダに泊まり同様に夕食をとったのですが、稚拙な伊語のせいかグラスワイン一杯でなく、料理ごとに違うワインが提供され、もったいないからと少しずつ飲んだのが、間違いで撃沈しました(笑)
お酒に弱い私にとって決して訪れることはないであろうカンティーナが垣間見れて楽しかったです。
マリアンヌ
- PuellaApuliaeさん からの返信 2020/05/17 18:59:03
- Re: 憧れのカンティーナ巡り
- マリアンヌ様、こちらにもありがとうございます。
私は普段は秋に休みなど取れないので、この機会を逃しては次は老後になってしまう・・と勢いで行ってきました。普段から大酒飲みなもので・・。昔シエナにいたときは毎日エノテカに通っていました。
たしか旅行記で拝見したのですが、ボルゲリに行かれたんですよね?私にとっては夢の地なので、春に行こうと思っていたのに行けなくなりました・・。
- マリアンヌさん からの返信 2020/05/17 21:46:56
- Re: 憧れのカンティーナ巡り
- 一年の滞在が不測の事態で・・・ご準備もたくさんされたでしょうに残念でしたね。
私も休暇のとれる時期が広がった途端、tartufo bianco だ!!と出かけました。シエナでエノテカ通いなんてかっこいいですね。
せめて日本で馴染みの居酒屋も憧れますが、(常連と話が弾みなんて感じ)飲めないとねぇ、残念です。
ボルゲリ、通った程度のレベルですが、グラスワインは美味しかったです。
雰囲気もいいし、Janua さん好みの品質の高いワインも沢山、是非ともいらしてくださいね。
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- しにあの旅人さん 2019/12/07 07:51:21
- 今朝3度目のコメントです
- 私はトリュフの匂いが分からないのです。分かるほど食べていないということもあります。知り合いのフランス料理のコックによると、トリュフの匂いが分かる人は松茸が分からない。逆もまた真。Fiorenzaさんはいかがですか。
ワインの試飲の域を超えているような飲み歩き、いいですね。ワインというのは、それにまつわるウンチクが値段とおいしさの5割だと思います。私はイタリアワインのウンチクはゼロなので、コルクの栓をぽんと抜くちょっとよさそうなワインも、キリキリの栓の安いやつでも、なんでもおいしくいただいております。
キリキリの栓とは、ネジネジの栓をキリキリっと抜くやつ。息子の嫁さんから習ったのですが、通じるかな。
- PuellaApuliaeさん からの返信 2019/12/09 04:12:49
- Re: 今朝3度目のコメントです
- シニアの旅人さま、コメントありがとうございます。
黒トリュフはそれほどではありませんが、白は香りが濃厚です。病みつきになってしまいました。松茸も大好きなので、私は例外なのかも知れません。
ワインのキリキリの栓、分かります。フランス人はコルクのにおいがワインにつくのを嫌ってこちらを好むそうですが、イタリア人は美意識が邪魔してコルクにこだわります。この違いも面白いです。
ワインといえば、プーリアにはフェデリーコ二世をテーマにしたワインが多いのでラベルのコレクションをしています。アウグスターレやカステル・デル・モンテやファルコーネやレ・マンフレディなどなど。プーリアの人たちにとっては地元のヒーローなのですね。ミネラルウォーターにもありました。
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- cokemomoさん 2019/11/25 04:30:52
- マルテンポ
- こんばんは。ピエモンテではお天気に恵まれて良かったですね。
アルコールに強い遺伝子が羨ましいです。これだけは真似したくとも到底できないイタリアの楽しみ方です~。もちろん他にも多々あるわけですが。
ところで今イタリア旅行中で今夜はモデナにいます。ニュースを流していると昨日今日とリグーリアとピエモンテ(アレッサンドリア)のマルテンポの被害がトップニュースで、大丈夫でいらっしゃるだろうと思いつつ、気になったりしています。
こちらは空気を絞ったら水がポタポタ落ちそうな曇天続きですが、観光中はうまく雨を避けることが出来てます。青空が出ると嬉しくなって意味もなく空を入れた写真を撮ったりして。
豊かで落ち着いていて秩序もあるエミリア・ロマーニャを楽しみつつ、南が恋しい気分でもあります。
ではでは、また。
- PuellaApuliaeさん からの返信 2019/11/25 05:11:05
- Re: マルテンポ
- cokemomoさま、buona sera!もうこちらにおられるのですか。コメントありがとうございます。
そうなのです。マルテンポばっかり続いているしサヴォナではとうとう高架橋が落ちてしまいました。どうせワイロがらみの手抜き工事に違いない。
エミリア・ロマーニャも川の近くは警報出ていますがモデナなら大丈夫ですね。
私はこの天気にも負けず、今日はカッチュッコが急に食べたくなったのでピサまで出かけて食べてきました(ジェノヴァより料理がおいしい・・)。11月なのでまだ我慢できる観光客数で、ついでにカンポサントの壁画を久しぶりにゆっくり見てきました。
モデナの大聖堂はいいですね。前の石畳は歩きにくいですが。近くの市庁舎の中のきれいな部屋も、わかりにくいですが実はパスポート見せて入れてもらうことができます。市庁舎前に掲示してあるので探してみて下さい。
これを書きながら、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場ネットライブ放送でオペラ初日公演を聴いています。無事復旧したので良かった・・。再来週行って来ます。
ではあいにくのお天気ですがイタリアをお楽しみください。
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