Japan　函館2019　川田男爵の恋

2019/10/17 - 2019/10/17

この夏は家のリフォームでどこにもお出かけできなかった私たち。
やうやく一息ついたので唐辛子爺の両親の眠る札幌のお墓にお参りに。

そして札幌から函館に移動して
唐辛子爺の叔父のお墓にもお参りしてきました。

それは素敵な叔母の活発なシニアライフと
川田男爵の素晴らしい業績と恋物語を展示した男爵ラウンジを知る
思いがけなく素敵な旅になりました。

Japan　札幌2019　安藤忠雄の頭大仏って？のつづきです。
https://4travel.jp/travelogue/11558335

エリア 七飯・江差(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: ANAグループ JR特急 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

叔母の家になるべく近い所ということで選んだホテルマイステイズ函館。
五稜郭の近くです。

ごく普通のビジネスホテルでした。
日本のビジネスホテルのレベルというのは本当にどこでも安心できますね。
唐辛子爺はアフリカの某国で
一泊100ドル以上のコンテナホテルに泊まったことがありますぢゃ。
日本の空き地に建てられている「荷物預かります」の2階建てコンテナ。
あれに冷房とベッドとシャワー入れて100ドル！
デスクはないのでベッドに座ってPC膝にのせて仕事したんだそうで。

さて
叔父のお墓のある森という町は函館から車で1時間。
「大丈夫よ。苫小牧まで行くこともあるんだから。」
81歳の叔母の車に70歳と71歳が乗せてもらうのって・・・。
途中で替わりましょうか？
「大丈夫よ。北海道の高速は混んでないから簡単だし。」

叔父が亡くなってから
叔母がひとりさびしく心細く暮らしているのではないか
という危惧は見事にぶっ飛びました。

「学童のためのボランティアやディスコダンスでしょ、
パークゴルフもやってるし買い物もあるから毎日車運転してるの。
お出かけしない日は畑で大根や花豆作って忙しいのよ。」

お墓詣りが済んで「ランチはここにしましょ。」と連れて行ってくれたのは
でっかい男爵イモが貼りついてぐんにゃり曲がった街灯が目印の

ザ・男爵ラウンジ

北海道にあったジャガイモを開発して広めた川田男爵の
功績をたたえた博物館が近くにあるんだそうですが
めぼしいものをカフェに展示するというお洒落なディスプレイ。

天井の紙はラブレター（のコピー？）だそうで。

川田男爵は当時の日銀総裁の息子で
造船技術を学ぶために留学した英国で7年も学ぶうち
スコットランド女性と恋に落ちます。

帰国して父親に結婚の許しを乞うも国際結婚は認められず。
川田男爵の死後
この金庫から90通ものラブレターが発見されたんだそうです。

大空に舞い散っていった恋・・・。
晩年クリスチャンの洗礼を受けたのは秘めた思いのせいでせう。

函館ドックの再建を成功させたのち

七飯の英国に似た景色に

恋人のジェニーをなつかしみ
一緒に食べたジャガイモを日本にもたらそうと奮闘する男爵。

函館から七飯の村まで毎日ロコモビルに乗って通っていたとか。
って、現在と違っていったい何時間かかったことでせう？
今は40分ほどで到着しますけど。

欧米から

芝刈り機や

やさまざまな農機具、家庭用品を輸入して

これは洗濯ものをしぼる機械

博物館に展示だと

立ち寄らない人も

カフェならゆったりと見てくれる。
本当にいいアイディアねえ。

「近ごろはこんな空き瓶でコーヒー飲ませるのねえ。
何でもほかせない（捨てられない）ねえ。」

健啖家の叔母はカツカレーをぺろり。

唐辛子婆のはグラタンとサラダです。おいしい！。

お隣には道の駅みたいなのもあり。
「おれたちものりにのってます。」だって。

ハロウィンのディスプレイ。
北海道のかぼちゃは大きいのいっぱい！

しばれづくりって
寒くなるまで完熟の実を放置して糖度が高くなるのをまって収穫する
というワイン？
甘さう。

夜の便で羽田に帰るので函館に戻ってから港のあたりを散歩して

懐かしい倉庫街や

ラッキーピエロのお店をひやかして

札幌にもない函館だけのラッキーピエロ

函館ビールのお店が閉まっていたので

ホテルのそばで唐辛子爺がおごってくれた社員の出世するビール。
にが～。

こんど函館にきたら
サルナシをワインにしてくれるワイナリーをさがしだして行ってみたい。
テレビの「ぽつんと一軒家」でやってたんです。
サルナシ（という実）を1トン収穫したら
函館のワイナリーがワインにしてくれるというので
サルナシを育てているおじさんの話。
おもしろさうぢゃない？

帰京したら唐辛子爺は岩手の山葡萄栽培農家に行ってみたいんですって。
ジャムをつくりたいからなのよ。