2019/05/07 - 2019/05/08
63位(同エリア1937件中)
かっちんさん
松本駅から東南に位置する松本市入山辺地区。ここは道祖神が多い集落。
集落を流れる薄川(すすきがわ)をさらに遡ると、標高1050mの渓谷沿いに一軒宿「扉温泉 明神館(とびらおんせん みょうじんかん)」があります。
その先は県道67号松本和田線が扉峠まで通じているのですが、平成25年(2013)土砂崩れのため全面通行止めになっています。
昭和6年(1931)に創業した「扉温泉 明神館」。
現在は日本情緒を生かし、巧みに洋を取り入れた和風リゾートに変貌。
食と旅の世界のベンチマークとなっている「ルレ・エ・シャトー」を2008年に厳正な審査をクリアーし加盟しています。
館内は客室、パブリックスペースともに、ゆったりとした空間に上質な調度が配され、どこにいても極上の寛ぎが提供されています。
自然農園から届く無農薬野菜や地元食材をふんだんに使った夕食は、日本料理とナチュレフレンチから選択できます。
日本神話の神様たちも湯治に訪れたという伝説も残る「扉温泉」。
天の岩屋にお隠れになった天照大神が外の騒ぎが気になり、岩戸を開けて外をのぞいたとき、力持ちの天手力男命(あまのたぢからおのみこと)が岩戸をぐっと開けたといわれています。
その天手力男命が湯治に訪れたとき、お湯につかってゆったりした気分になり、担いできた岩戸(扉)を置き忘れていったので、「扉温泉」の名がついたという伝説があります。
特に、立ち湯「雪月花」は正面の渓谷と湯船に映る新緑があわさり、湯船に浸かれば自然と一体になることができます。
扉温泉のすぐ横を流れる薄川。この川沿いの樹木は今の時期「イタヤカエデ」の黄緑色の花で埋め尽くされています。
上流の扉ダムまでの散歩道は、イタヤカエデをはじめ、ヤエザクラ、モクレン、ヤマザクラ、ラショウモンカズラなど春の花で彩られています。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・扉温泉明神館HP、パンフレット
・日本の宿を守る会「長野県扉温泉 明神館」
・ルレ・エ・シャトーHP
・ばらと温泉と日本酒ラベルブログ「扉温泉~湯元群鷹館」
・Yahoo!ブログ、温泉巡り(旅館&日帰り)「扉温泉(群鷹館)」
・松本市、松本市写真集「扉ダム」
・樹木図鑑「イタヤカエデ」
・岡山大学旧植物生態研究室(波田研)、植物雑学事典「チドリノキ」
・みんなの花図鑑「ラショウモンカズラ」
・ティラキタレシピ「パニプリ」
・icotto、心みちるたび「ミニャルディーズとは?」
・山岳観光社、パノラマポストカード「松本市郊外より北アルプスの大パノラマ」
・ウィキペディア「長野県道67号松本和田線」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
扉温泉の位置
松本駅の東南に位置し、薄川の渓谷沿いに「扉温泉 明神館」があります。
宿へは松本駅前15:15発の無料シャトルバスに乗ることができます。(所要時間35~45分) -
扉温泉 明神館
シャトルバスが到着。
神様たちが湯治に訪れた宿、という意味で創業者が「明神館」と名付けられました。 -
イチオシ
5つ星の宿(扉温泉)
質の高いホテル・レストランだけが認められている「ルレ・エ・シャトー」は、パリに本部を置き、世界62ヶ国、約580のホテル・レストランが加盟しています。
明神館は2008年、5つの”C”をクリアーした本物を提供する日本の旅館として加盟が認められました。
5つの”C”とは、courtesy:心のこもったおもてなし、charm:洗練された魅力あるスペース、character:特色や個性のあるスタイル、calm:落ち着きやリラックスできる場所、cuisine:質の高い料理など。 -
お鷹棟の洋室(扉温泉)
薄川源流に沿って立つお鷹棟。時折、川にそって優雅に飛ぶ鷹が見えることから、お鷹棟の名が名付けられました。
キングサイズのSealy(シーリー)ベッドは快適です。 -
真空管アンプのオーディオ(洋室)
珍しい真空管からは柔らかな音が聞けます。 -
窓の外は薄川源流(洋室)
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薄川とモクレン(部屋の窓から)
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新緑と県道(部屋の窓から)
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扉温泉バス停
路線バスではなく、宿のシャトルバスのバス停です。 -
扉温泉周辺マップ
現在の時刻は16:20。まだ明るいので周辺の散策に出かけます。
薄川上流の扉ダムまで行ってみます。 -
イチオシ
青空に映える鮮やかな黄緑色(散策)
「イタヤカエデ」の黄緑色の小さな花です。
春に葉を開く前に、黄緑色の小さな花を、枝先にたくさんつけるので、黄色い霞がかかったように見えます。 -
「チドリノキ」(散策)
樹木の名前がわからず、植物図鑑で調べてみました。
チドリノキはカエデ属らしくないカエデ。
葉が掌状になっておらず、普通の葉なので種子が付いていないとカエデ属であることがわかりにくいです。
枝先に垂れ下がっているのが雄花序。
雌花序は枝の先からいくつか出て翼のような果実になります(赤く見える雌花序)。 -
新緑のカラマツ林(散策)
-
春の息吹(散策)
「イタヤカエデ」の黄緑色の花。 -
閉館した旧群鷹館(散策)
群鷹館(ぐんようかん)は明治2年(1869)に創業した宿。
扉温泉には2軒の宿があったのです。
宿泊した人のブログでは、8つの客室のうち6室に源泉かけ流し露天風呂が付いている老舗、経営者の温泉や料理のこだわりなど、評判のよかった宿が感じられます。
残念ながら、2011年に閉館したそうです。
群鷹館の名前から「鷹が群れをなしていたところ」と想像できます。 -
「モクレン」(旧群鷹館前)
-
この先、通行止(散策)
薄川に架かる橋から扉ダムまでは徒歩のみ。 -
「ヤエザクラ」(散策)
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見えてきました「扉ダム」(散策)
松本の東山部一帯は梅雨や台風の集中豪雨による土砂崩れの危険性が高いため、薄川の上流に扉砂防ダムが計画され昭和49年(1974)に完成しました。 -
「扉ダム」の天端(散策)
ダムの高い部分「天端(てんば)」を歩き、対岸へ渡ります。 -
ダムの上流側(天端からの眺め)
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「ヤマザクラ」(扉ダム付近)
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県道67号松本和田線(扉ダム付近)
この先は扉峠まで通じているのですが、平成25年(2013)土砂崩れのため全面通行止めになっています。
松本から扉峠、美ヶ原へのルートは「アザレアライン(旧よもぎこば林道)」があるため、この松本和田線の復旧の見通しが立っていません。 -
可愛らしい「イタヤカエデ」の花(扉ダム付近)
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黄緑色の花とダム湖(扉ダム付近)
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倒木のままの県道(扉ダム付近)
少し歩いてみたのですが、このような状態。
そろそろ引き返します。 -
紫色の「ラショウモンカズラ」(扉ダム付近)
4~5cmくらいある唇形の花で紫色。
下唇が発達していて、濃い紫色の斑が入り、白くて長い毛が生えています。
花は一方向を向いていて、段々に咲いています。 -
寝湯「空山」(扉温泉)
宿に戻り、3つのお風呂に入ります。
これは寝湯で、枕木に頭をのせ、寝ころぶ姿勢で湯に浸り、新緑の景色を眺めながらくつろげます。
他に立ち湯と露天風呂付き大浴場があります。 -
夕食会場から眺める沢(扉温泉)
夕食会場「ナチュレフレンチ菜(さい)」からの眺めは、宿の裏を流れる小川と沢。 -
森の妖精とウサギのお出迎え(夕食)
微笑ましいテーブル飾りです。
これから地元野菜をメインにしたオーガニックコースのフレンチが始まります。 -
前菜のパニプリ(夕食)
パニプリとはインドの有名なストリート・フードのひとつ。
「プリ」は、主にインドで食べられている粉で作った生地を油で揚げて膨らんだもの。
「パニ」は食べる直前に注ぐハーブとスパイスを溶かした水のこと。
中身は信州サーモンとわさび。 -
前菜の春人参(夕食)
帆立貝と雲丹。 -
鮪(夕食)
菊芋、山菜、半熟卵と鮪。 -
春の緑豆(夕食)
鮑と5種の豆。 -
特別注文のホワイトアスパラ(夕食)
水分の多い瑞々しさと、甘み、ほろ苦さを味わいます。 -
イシガレイ(夕食)
ニラバターと芽キャベツ、イシガレイ。 -
仔羊(夕食)
仔羊とジュ ド アニョー(仔羊のだし汁)、地野菜のカブ。 -
苺(夕食)
ピスタチオとメレンゲ、山辺ワイン。 -
ミニャルディーズ(夕食)
食事のあとのお茶と一緒に出される、甘い小さなお菓子です。
夕食はどれも美味しくいただきました。 -
夜食の心遣い(部屋)
部屋に戻るとテーブルの上には、夕刊とオリジナルとっからみそを添えたおむすび。
これで本日の良い日をむすびました。 -
イチオシ
翌朝の立ち湯「雪月花」
朝食時間直前は誰もいません。
「イタヤカエデ」の景色が湯船に融け込んでいます。 -
イチオシ
青空の空中散歩(立ち湯)
立った姿勢で腰上まで浸かると目の前に映る青空。
まるで青空を空中散歩しているようです。 -
青空に映える黄緑色の「イタヤカエデ」(立ち湯からの眺め)
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廊下の飾り(扉温泉)
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沢の向かいにある鳥居(扉温泉)
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朝食会場
飲み物は、レモンミルク、安曇野産ふじのりんごジュース、北信州の人参ジュースが用意されているので、3つの味が楽しめます。 -
野菜スープ(朝食)
パンも用意されています。 -
朝食のメインプレート(朝食)
パンチェッタ(生ベーコン)に、白馬豚の自家製ハム、サラダ、信州サーモンのエッグベネディクト。 -
イチオシ
トロトロの玉子(信州サーモンのエッグベネディクト)
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りんごジャムとブルーベリー入りのヨーグルト(朝食)
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落ち着いた雰囲気のロビー(扉温泉)
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宿の建物(扉温泉)
扉温泉9:30発の無料シャトルバスで松本駅へ出発します。 -
常念岳(入山辺付近の車窓)
県道を下っていくと、雪山の常念岳(三角の山)が見えてきます。 -
イチオシ
北アルプスの大パノラマ(里山辺付近の車窓)
さらに里山に下りてくると、北アルプスの山々が眺められます。
あまりにも素晴らしい大パノラマなので、シャトルバスが松本駅前に到着後、里山辺地区を散策することにし、次の旅行記で紹介する予定です。
扉温泉は紅葉の時期も良さそうです。
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