2019/05/07 - 2019/05/07
14位(同エリア313件中)
かっちんさん
長野県塩尻市小野を流れる蔵造川(ぞうぞうがわ)水路橋は、「明治時代の鉄道(中央本線)建設に伴い建造された跨線水路橋で、現存する非常に貴重な煉瓦アーチ橋」です。
平成27年度(2015)に土木遺産に選奨されました。
中央本線(岡谷~辰野~塩尻間)の難所「善知鳥(うとう)峠」を貫く「善知鳥トンネル」建設に伴い、遮断されることになった川の流れを維持し、農業用水を確保するために造られたのが中央本線を跨ぐ「蔵造川水路橋」です。
当時の最先端技術を駆使した煉瓦造りの五連アーチからなる地上高さ9.8mの水路橋です。
ただし、現在は二連が土中に埋まり、見えるのは三連アーチだけで、「めがね橋」の愛称で地元に親しまれてきました。
訪れたのは5月連休明け。オオヤマザクラやヤマブキなど春の花が咲き誇っています。
小野は、矢彦神社と小野神社が並び、ともに信濃の国二之宮です。
今日は早朝に出発して立川から中央本線に乗り、塩尻から辰野支線で小野へ向かいます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・辰野町役場広報たつの、辰野駅・小野駅開業110周年「辰野駅・小野駅を取り巻く略年表」、2016年7月号
・塩尻市観光協会「北小野」
・浅野大輔氏ブログ「諏訪の神々 その1 小野神社・矢彦神社編」
・神社探訪、狛犬見聞録・注連縄の豆知識「矢彦神社」
・土木学会選奨土木遺産「蔵造川水路橋」
・信州諏訪発気まぐれ親父のブログ「近代化遺産を訪ねて 塩尻市『蔵造川水路橋(めがね橋)』」
・田辺幸男HPからSL写真展「善知鳥峠を越える」
・市民タイムス、近代化遺産を歩く「86.蔵造川水路橋」
・現地案内板「蔵造川水路橋」
・北川鉄工所「消火栓製品、点滅暗部」
・カナメ、社寺建築の豆知識「門の種類(寺院編)」
・ウィキペディア「新桂川橋梁」「小野駅」「中央本線」「小野のシダレグリ自生地」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
パッチワークの景色(新桂川橋梁からの車窓)
中央本線鳥沢駅を過ぎると、桂川に架かる鉄道橋を渡ります。
昭和43年(1968)梁川~鳥沢~猿橋間複線化に伴い、新ルートに変更されたところです。
河床からの高さが45.4mあり、桂川と水田地帯の景色が眺められます。 -
田植えの準備(青柳付近の車窓)
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イチオシ
「万治の石仏」さんご出勤(下諏訪駅)
幅広い改札機が用意されているようです・・・ -
小野駅に到着
塩尻駅から中央本線辰野支線に乗り換え、小野駅に到着。
かつて岡谷~塩尻間は塩尻峠を避けた辰野経由が本線でしたが、昭和58年(1983)に塩尻峠を貫く塩嶺トンネルの短絡ルートが完成し、辰野経由が支線となりました。
中央本線の列車が辰野を経由しなくなり、辰野支線はローカル線化しています。 -
古い跨線橋(小野駅)
昭和32年(1957)跨線橋を新築しました。
支柱の形が古さを物語っています。 -
駅舎(小野駅)
小野駅は明治39年開業。駅舎は昭和42年(1967)に改修されています。 -
コミュニティバス(小野駅前)
北部の塩尻との間に塩尻市地域振興バス、南部の辰野との間に辰野町営バスが運行されています。
ここは長野県上伊那郡辰野町小野です。 -
小野駅周辺の案内図
これから訪れる「めがね橋(蔵造川水路橋)は小野駅から約2.7kmのところ。
その近くに辰野支線の「うとう(善知鳥)トンネル」入口があります。
途中には矢彦神社と小野神社があるので立ち寄ります。
コミュニティバスの運行頻度は少なく歩いて行きます。 -
矢彦神社大鳥居(小野)
駅前から国道153線を北上し、蔵造川水路橋へ向かいます。
駅の近くにある「矢彦神社大鳥居」を通り抜けます。 -
木造の民家(小野)
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塩尻市(小野・北小野)
小野駅から250mほど進むと、辰野町から塩尻市へ入ります。
ここから長野県塩尻市北小野です。 -
風流な街灯(北小野)
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玄関先のしめ縄(北小野)
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風変わりな消火栓(北小野)
これは点滅暗部(てんめつくらぶ)付き消火栓です。
昼間は太陽電池によりバッテリーを充電しておき、夜間に赤色発光点滅し消火栓位置を確認しやすくしています。 -
オオヤマザクラが見頃(北小野)
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蔵飾りの屋号(北小野)
屋号は「ヤマキ」でしょうか。 -
二重屋根の蔵(北小野)
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イチオシ
立派な龍の蔵飾り(北小野)
緑色の龍です。 -
巨木の茂る矢彦神社前
矢彦神社の隣には小野神社が並び、ともに信濃の国二之宮です。
この変則的な地割は、かつて松本藩と飯田藩の藩境争いを豊臣秀吉が裁定した折、小野地区を南・北両小野村に二分し、神社も小野神社は北小野、矢彦神社は南小野に属することにしたためです。 -
ニリンソウ(矢彦神社)
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矢彦神社の神楽殿
矢彦神社は上伊那郡の総鎮守であり、辰野町小野の飛び地になっています。 -
御柱(矢彦神社)
神社を囲むように4本の御柱が立っています。
モミの木の御柱は皮をむいています。 -
小野神社の拝殿と回廊
小野神社は東筑摩の総鎮守で、矢彦神社の隣に鎮座しています。 -
どっしりした狛犬(小野神社)
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御柱(小野神社)
神域を囲むように4本の御柱が立っています。
アカマツの御柱は木の皮をかぶったままです。 -
庭園(小野神社)
大正中期に造られた池泉回遊式庭園です。 -
イチオシ
紅梅と蔵が絵になります(北小野)
神社を後にし、水路橋へ向かいます。 -
ヤマザクラ(北小野)
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「蔵造川水路橋」入口(北小野)
小野駅から2.3kmの国道脇に案内板があります。 -
筑摩地踏切(北小野)
信州伊藤石材北小野工場(左側)の脇を通り、筑摩地踏切を渡ります。
その後、左に曲がり、線路と並行している農道を進みます。 -
線路の先には水路橋(踏切から)
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里山の風景(農道)
水田には水を張り、田植え間近です。 -
鮮やかな青紫色の「ムスカリ」(農道)
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オオヤマザクラ(農道)
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山吹色のヤマブキ(農道)
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蔵造川水路橋の案内板
車が数台止められる空き地に到着。
案内板には水路橋の歴史と役割が書かれています。
中央本線(岡谷~辰野~塩尻間)の鉄道建設に伴い、善知鳥(うとう)トンネルにより遮断されることになった川の流れを維持し、農業用水を確保するために造られたのが「蔵造川水路橋」です。 -
完成当時の蔵造川水路橋(案内板掲載の写真)
明治39年頃、鉄道供用前の水路橋写真です。
ここから水路橋までは100m程です。 -
イチオシ
美しいアーチの煉瓦造り水路橋
当時の最先端技術を駆使した煉瓦造りの五連アーチからなる地上高さ9.8mの水路橋です。
ただし、現在は二連が土中に埋まり、見えるのは三連アーチだけ。
「めがね橋」の愛称で地元に親しまれてきました。 -
橋上の水路(水路橋)
橋上に2本の水路らしき溝が見えます。
この跨線水路橋は、国道153号西の蔵造川の沢水が線路へ流れ込むのを避けると同時に、農業用にも活用する目的で設けられました。
その後、昭和58年(1983)に塩嶺トンネルが開通した影響で一帯の沢や地下水の流れが変わり、梅雨や台風の大雨の時以外に水が水路橋を流れることがなくなったといいます。 -
反対側(北側)はコンクリートで補修(水路橋)
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善知鳥トンネル入口(水路橋付近)
水路橋の近く善知鳥トンネルがあり、入口の上に排煙所跡があります。
SL牽引の列車が当たり前だった当時、善知鳥トンネル内に充満した煙を排出する装置が乗務員らの窒息事故を防止していました。 -
排煙所跡(善知鳥トンネル)
全長1,653mのトンネル内に充満した煙を、大きい扇風機で風を送って塩尻側に流し排煙していました。 -
青空に映える桃の花(水路橋付近)
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桃の花(水路橋付近)
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時刻表とお立ち台(水路橋)
鉄道写真の撮影者向けに用意されています。 -
イチオシ
煉瓦造り水路橋を通過する電車(蔵造川水路橋)
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薬医門の邸宅(矢彦神社前)
水路橋を後にし、小野駅へ戻ります。 -
門柱の飛び出ている門(矢彦神社前)
何という門でしょうか? -
ハクセキレイ(小野駅前)
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シダレグリ自生地(小野駅裏の看板)
小野駅から東へ約3kmほど離れた小野峠西側に、曲がりくねった奇怪な樹形のクリの自生地があります。
国の天然記念物になっています。
シダレグリの自生地は長野県内を含め日本国内にわずか4ヶ所ほどしか存在しない貴重なものです。 -
小野駅に停車する辰野行き
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イチオシ
煉瓦アーチの「蔵造川水路橋」
小野駅から塩尻行きに乗り、運転席横の前面窓から眺めています。
明治時代の跨線水路橋が今でも残っているのです。 -
旧東塩尻信号場(車窓)
昭和14年(1939)に小野~塩尻間に東塩尻信号場が開設。
臨時駅になったこともあるのですが、昭和58年(1983)新線の塩嶺トンネル開業に伴い、廃止されました。
当時は塩尻方からスイッチバックして信号場に入ります。 -
臨時東塩尻駅の跡(車窓)
昭和40or50年代に新宿駅から夜行普通列車長野行き(客車)に乗ると、朝方に東塩尻駅にスイッチバックして停車したことを覚えています。 -
雪山の奥穂高岳・前穂高岳(塩尻付近の車窓)
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旧塩尻駅のホーム(車窓)
昭和57年(1982)まではここが塩尻駅。
中央西線の列車はスイッチバックして発着していました。
現在の塩尻駅はこの先にあります。 -
松本駅に到着
塩尻で乗換え、松本までの乗ってきた電車。 -
車両は211系の1番
製造番号が何と1番。
滅多に乗れない車両なのでラッキー! -
車内はクロスシート
今日は明治期に造られた煉瓦造り水路橋を間近で見ることができ、感動しました。
この後、今晩の宿「秘湯の扉温泉」へ向かいます。
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