2019/05/08 - 2019/05/08
35位(同エリア1711件中)
かっちんさん
松本市郊外の里山辺(さとやまべ)集落を流れる薄川(すすきがわ)河畔から北アルプスの大パノラマを望むことができます。
薄川は美ヶ原を源とし、上流の入山辺集落から里山辺集落、田川の合流点まで広大な扇状地地形を形成し、ゆるやかな傾斜地になっているため眺望が抜群です。
1996年放映のフジテレビのドラマ白線流しの白線を流すシーンや、漫画「orange」にも度々登場し、舞台としても有名な河川です。
里山辺集落には「土蔵造り」の町並みと、長野県の古民家に多い独特な建築様式の「本棟造り」の風景が見られます。
5月連休明けとなり、田植えが始まっています。
今日は松本駅前から松本周遊バスで旧松本高校まで移動し、近くの薄川河畔を筑摩橋から金華橋まで北アルプスの眺望を楽しみながら歩きます。
帰りは里山辺集落を散策しながら戻ってきます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・松本市公式観光情報、新まつもと物語「薄川周辺」
・松本市「松本市のマンホールカードについて」
・山岳観光社、パノラマポストカード「松本市郊外より北アルプスの大パノラマ」
・遊々☆湯ったれ☆ぶらり旅「長野県 乗鞍エコーラインから見る乗鞍岳と高原の風景」
・上田市立信濃国分寺資料館著「信濃の東山道と万葉歌、4 松本市薄川河畔と保福寺の万葉歌碑」
・日光砂防事務所「床固群とは」
・いがりまさし、撮れたてドットコム「クサフジの仲間」
・松本市教育委員会「松本市歴史文化基本構想 関連文化財群紹介ハンドブック、里山辺地区 林城下の遺構」
・家紋World、家紋の由来「橘紋」
・松本太郎ブログ、信州松本発 とほほ日記ブログ「雀おどし」、2007-10-03
・ウィキペディア「松本高等学校 (旧制)」「薄川」「本棟造」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
松本周遊バス「タウンスニーカー」
松本駅前から東コースの周遊バスに乗り、「旧松本高校」へ向かいます。 -
小さなバス「タウンスニーカー」
料金は1乗車200円。 -
「旧松本高校」バス停に到着
「アルピコ交通」のバスです。
時刻表の下に旧社名「松本電気鉄道」の名前が残っています。
ここから薄川へ歩いて行きます。 -
ツツジ(旧松本高校前)
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ドウダンツツジ(旧松本高校前)
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旧松本高校の校門
現在は「あがたの森公園」になっています。 -
旧松本高校の校舎(本館)
旧制松本高等学校は、大正8年(1919)に松本市に設立された官立の旧制高校(のちの信州大学)です。
現在は「松本市あがたの森文化会館」の名称で、図書館およびホールとして活用されています。
国の重要文化財です。 -
あがたの森公園
旧松本高校の校舎が見えます。 -
元気に遊びに行く園児(あがたの森公園)
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デザインマンホール(あがたの森公園付近)
国宝松本城と並び、松本のシンボルとして親しまれている伝統民芸品「松本てまり」のデザインマンホール蓋です。
美しい色糸を巻いた精巧で優雅な松本てまりは江戸時代に誕生し、松本城下の子どもたちが好んで遊んだと伝えられています。 -
色の濃い「ナヨクサフジ」(筑摩橋付近)
クサフジにかわって増えている帰化植物です。
花の色が普通のクサフジよりも濃く、筒部が長いところが在来種にはない特徴です。 -
薄川
昨晩、泊まった扉温泉から流れてきている薄川(すすきがわ)は、松本の市街地を通り、奈良井川の支流の田川に合流します。 -
薄川の案内図
筑摩橋から見晴橋、小松橋、金華橋へ、薄川の左岸(地図では下側)を上流に向かってゆるやかな傾斜を歩きます。 -
双体道祖神と北アルプス(見晴橋横)
見晴橋上から北アルプスが一望できます。 -
薄川と乗鞍岳(見晴橋からの眺め)
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尖がっている常念岳(見晴橋からの眺め)
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桜の実
薄川両岸の堤防に桜並木が植えられ、春には花の名所になっています。 -
イチオシ
真っ白にそびえる乗鞍岳(小松橋からの眺め)
23の峰々が連なる連峰を総称して乗鞍岳といいます。
左から高天ヶ原、大日岳、最高峰の剣ヶ峰(3026m)、少し間をおき摩利支天岳、富士見岳、大黒岳です。 -
三角屋根の火の見櫓(南小松地区)
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石碑(南小松地区)
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北アルプス連峰(小松橋~金華橋間)
次の写真ではアップして山の名前を説明します。 -
常念岳・横通岳・燕岳(アップした写真)
槍ヶ岳が常念岳の左に小さく飛び出ています。 -
燕岳・有明山・飢餓岳・針ノ木岳(アップした写真)
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有明山・飢餓岳・針ノ木岳・蓮華岳(アップした写真)
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河畔を遊ぶムクドリ(小松橋~金華橋間)
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緩やかな流れ(小松橋~金華橋間)
階段状の床固工(とこがためこう)により、川底の勾配の変化を緩くして川底や河岸が削られるのを防ぎ、土砂が溜まらないように水の流れを調節し、洪水のとき安全に流しています。 -
老松の茂る「万葉歌碑公園」(金華橋手前)
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万葉歌碑(万葉歌碑公園)
大きな自然石に「信濃なる 千曲(筑摩)の川の さざれ石(し)も 君し踏みては 玉とひろはむ」と刻まれています。
歌の意味は、「信濃の国にある千曲川(筑摩の川)の小石もあなたが踏んだら私は玉と思って拾いましょう」。 -
腕を広げた老松(万葉歌碑公園)
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イチオシ
北アルプスの大パノラマ(金華橋付近)
薄川河畔から一望できる絶景です。 -
イチオシ
はっきり見える槍ヶ岳の頂上(金華橋付近)
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爺が岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳(金華橋付近)
白馬方面の山々も見えます。 -
金華橋に到着
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「歴史の里」散策マップ(里山辺林町会作)
林城登り口にあったパンフレットです。
林城には登らず、田園地帯、蔵造りの町並通りを散策し、富士電機松本工場方面へ向かいます。 -
北アルプスを見守る老松(里山辺林地区)
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慈眼寺聖観音(里山辺林地区)
林大城の「一ノ門跡」の観音堂聖観音が明治の廃仏毀釈でこの地に移され安置されました。 -
水を張る田んぼ(里山辺林地区)
戦時半地下工場群跡を探してみたのですが、見つけられませんでした。 -
信州の田植え(里山辺林地区)
5月連休明けに田植えが始まります。 -
北アルプスの映る田んぼ(里山辺林地区)
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イチオシ
水鏡に映る北アルプス(里山辺林地区)
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田植え機(里山辺林地区)
天気がいいので、一家総出で田植えの真っ最中。 -
大きな蔵(里山辺林地区)
屋号は「小岩井」 -
双体道祖神(里山辺林地区)
鳥居と幟が彫られ、その下に二人がたたずむ珍しい形で、「山辺道祖神の名作の一つ」といわれています。
「いつの時代か入山辺地区(奥の集落)より移されたもの」との伝聞があり、当時の風習を知る上でも貴重です。 -
美しい「なまこ壁の蔵」(里山辺林地区)
屋号は「龍」。 -
庭先に佇む蔵(里山辺林地区)
蔵飾りは「橘紋」。 -
蔵造りの町並(里山辺林地区)
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イチオシ
蔵造りの門(里山辺林地区)
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蔵造りの通り(里山辺林地区)
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道祖神・蚕玉神(里山辺林地区)
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火の見櫓(里山辺林地区)
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立派な「雀おどし」(里山辺林地区)
本棟造の屋根の頂点にある「雀おどし」という棟飾りです。
長野県の古民家には松本市をはじめ、独特な建築様式の「本棟造り」があります。
「雀おどし」は、もともと米など収穫した穀物を食い荒らす雀などの鳥を脅かすために、天敵である鷹などが羽を広げて飛んでいる姿が、いつの間にか棟飾りとなり、その大きさが富の象徴になったといわれています。 -
イチオシ
「本棟造り」(里山辺林地区)
「本棟造り」は、大きな切妻屋根を持ち、妻側に出入口があり、また大きな破風と格子窓があります。
古くより豪農や庄屋などの地主階級、または豪商の館の多くがこの建築様式で建てられてきました。 -
わさび菜そば(松本駅ビル)
松本駅に戻り、お昼は手打ち信州そば処「いいだや」さん。
わさび菜の「ツン」とくる辛さが、蕎麦や天ぷらの味を引き立てます。 -
楽しそうな汽車ポッポ(茅野駅ベンチ)
松本から普通電車に乗り、立川へ向かっています。 -
甲斐駒ヶ岳(小淵沢付近の南側車窓)
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八ヶ岳(小淵沢付近の北側車窓)
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煉瓦造りの給水塔(日野春付近の車窓)
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旅の締め括りのご褒美は「富士山」(新府付近の車窓)
山梨県側からの富士山です。
これで2日間の信州の旅を終えます。
松本郊外の薄川河畔から眺める北アルプスは絶景でした。
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