2019/09/25 - 2019/09/25
1250位(同エリア4353件中)
みーみさん
2019年京の夏の旅のテーマは「京の御大礼」、「祇園祭創始1150年」「京町屋・邸宅」、「京都の世界遺産登録25周年」。
そのうち、「祇園祭創始1150年」と「京町屋・邸宅」にあたる
杉本家住宅と吉田家住宅を訪ねてきました。
-
杉本家住宅は重要文化財に指定されている、京都市内最大規模の町屋です。
-
京の町屋の多くは間口が狭くて奥に細長く伸びる「うなぎの寝床」のような
造りですが、杉本家はご覧の通り、道路に沿って建物が建てられています。 -
奥行きもこの通り、ずっと奥まで敷地・塀が続いています。
市内最大規模の京町屋と言われるのも納得です。 -
杉本家は「奈良屋」の屋号で呉服商を営んだ商家で、「呉服物色々 げんきんかけ
ねなし」という看板が残っています。 -
屋内や名勝の庭園などは写真撮影は禁止で、
撮影OKなのは、茶室から見えるこの路地庭と、さきほどの看板、
もうひとつ蟹の(置物)のいる庭の三か所だけでした。 -
木の陰の後ろに見える小さな建物は厠に見立てた建物。
フェイクですね。 -
そして、この井戸も本当の井戸ではなく、これまたフェイクです。
フェイク井戸の前には兎の置物。 -
これは近年おかれたものだと思います。
祇園祭になると、こちらのお宅ではなんと俵屋宗達の屏風が飾るそうです。
祇園祭は行ったことがないので、来年こそは行ってみようかな。 -
仏間から見える庭。
-
蟹がいますね。
火事の場合は仏壇や貴重品、商売の大事な記録書などを
入れられるように仏間には地下室があるそうです。
実際には見れなくて、地下室の写真が展示してありました。 -
杉本家は幕末の蛤御門の変の大火で焼けて、明治になって立て直されたもので
すが、明治の早い時期に建てられたので、江戸時代の様式を色濃く残しています。
ちなみに焼け残ったのは土蔵だけだったそうです。
大正・昭和になって建て増しされた茶室や、改装された洋間も興味をひかれました。
特に洋間は天井を高くして、アールデコ調のインテリア・家具で揃えられていました。この洋室の改装は三越が担当したそうです。 -
次に訪れたのは吉田家住宅。
-
祇園祭「北観音山」町内に建っている町屋で、登録有形文化財に指定されています。
-
イチオシ
ばったり床几(あげ床几)
おろして、商品などを置きます。 -
吉田家は白生地を扱っていた問屋さんだったそうです。
-
通り庭と呼ばれる土間がずっと奥までつついています。
-
表は店、奥が住居、土蔵になっている「表屋造」です。
-
台所には井戸がありました。
-
イチオシ
店舗部分。
帳場から中庭を見たところ。 -
中庭。
-
イチオシ
すだれが涼しげ。
-
イチオシ
室内は葦戸や網代など、いわゆる夏の室礼となっていました。
-
座敷庭。
座敷は中庭と座敷庭に挟まれていて、風が通るようになっており、夏の暑さをしのぐ工夫がなされています。 -
棗の形をした手水鉢。
-
鶴の石。
-
亀の石。
-
一階座敷の床の間、
格式の高い造りになっています。 -
一階の座敷は二間を続け宴会などが催されるなど、接客の場。
-
細かな仕事ですね。
-
二階へあがってみましょう。
階段からいきなり部屋。
この階段は少し洋風ですね。 -
二階からすだれ越しに蔵が見えます。
-
葦戸。
竹の透かし彫り模様。 -
こちらの葦戸は波に千鳥の模様。
-
鳳凰の欄間。
-
夏の室礼の町屋は初めて見ました。
葦などが陰を造って、気分的にも涼しさが感じられるような気がしました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
二条・烏丸・河原町(京都) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
35