2019/09/02 - 2019/09/03
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はなまりんさん
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今年奈良ホテルは創業110年を迎えるそうです。周年記念価格の設定を見つけちゃいました。チャンス!!この機会に泊まりに行こうっと。久々の一人旅。
しっかりと作られ、長い年月を大事に守られてきた建築物って、何か人を惹きつけるものがありますよね。
憧れの奈良ホテルにお泊りです。
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新幹線はパス、大阪伊丹経由もパス。
今回は福岡空港から、ピーチで関空に飛ぶことにしました。ピーチに乗るのは2回目です。関空からは空港バスで奈良へ一直線に行くことが出来ます。この経路だと、乗換駅や都会の雑踏と無関係に、ダイレクトに奈良へ行くことが期待出来そうなので。
福岡空港のピーチエアのコーナーで、ネットで予約した際の予約番号を機会に打ち込んで、チケットをゲットします。福岡空港 空港
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ピーチの機内はいたってシンプルですが、1時間くらいしか乗らないんですから、全然ノープロブレム。
12:15発 13:25着 ピーチMM154 -
関空到着。ターミナルまでの短い距離で、汗びっしょりになりました。奈良も暑いよ~!
関西国際空港 空港
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関空第2ターミナルからはエアポートリムジンで奈良ホテルに直行です。
関空発14:27 奈良ホテル着16:02
関空第2ターミナル→第1ターミナル→天理→奈良ホテル。この間約1時間半。バスはこの後、終点の近鉄&JR奈良駅に向かうようでした。
関空⇔奈良ホテル 往復3900円。 -
地方の町や田園地帯を抜けてバスは走ります。乗客は8名くらい。ゆったりのんびり。今年も豊作かなぁ♪
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1時間半のバスの旅を楽しんで、奈良ホテル着。こんなバス停で降ろされました。確かに奈良ホテルという名前のバス停名ですが、ホテルはどこ? バス停の後ろはどうやら公園のよう。でもって、道の向かいにはお土産物屋さん。
どっちに行ったらいいのぉ??奈良ホテル 宿・ホテル
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お土産屋さんで道を教えてもらいました。もう少し先へ歩きます。あっ 入口見っけ!
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ホテルはちょっと小高い丘の上に建っています。門から玄関までダラダラと坂を登ります。荷物はあらかじめ宅急便で送っているので身軽ですが、やっぱりこたえます。暑いんですもの・・・
坂といっても、傾斜はゆる~いんですが。 -
と、右手に三頭の鹿発見!!黙々と草を食んでいます。しょっぱなから鹿に会えるとは、さすが奈良!! なんぼ野生とはいえ、人んちの庭でもどこでも出没自由なんですね!国の天然記念物はやっぱり大事にされてるんだ!
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玄関正面に到着。…えっ これが奈良ホテル!? 迂闊にも、ここまで和風とは知らなかった…
奈良ホテルは明治42年(1909年)、関西の迎賓館として、鉄道省の肝いりで採算度外視で建てられたのだそうです。なんでも、日露戦争に勝利して以来、極東にもそんな文明国があったのかと、西欧から多くの人が訪れるようになり、西欧人に快適に過ごしてもらえるホテルが必要になって、急遽作られたのだとか。桃山御殿風檜造りですって。
設計はあの辰野金吾!
えっ!うそ~!ほんと??赤いレンガと白い漆喰で有名な辰野金吾が?
あの東京ステーションホテルを建てた辰野金吾が?
これにはある逸話があって、実は、彼より先に奈良にホテルを建てた某氏のものがあまりにも西洋風だったため、奈良の人達の総スカンを食ってしまい、また新たにもう一つ作ることになったのですって。事業主は”都ホテル”。白羽の矢を立てられた辰野は、「そんならお寺風に作っちゃえ、それなら奈良の人にも文句はなかろう!」と思ったとか・・・
いやいや、堂々たる佇まいですね!お見事!!
後に、事業主体&経営は鉄道省に移ったそうです。奈良ホテル 宿・ホテル
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右手は本館の続き。もちろん、本館を予約!本館でなきゃね V(^^♪
今回泊った部屋は、この本館の右の端の方の3階です。3階というか、実際は2階だったような… 斜面に建っているのでそうなってるんでしょうね。 -
左手は新館です。昭和59年開業。
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玄関ドアを開けてもらって中に入ると、フロントのスタッフがお出迎え。屋内も時代が感じられて風情があります。スタッフの皆さんはとても上品且つフレンドリー♪
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レトロなフロント。いい感じ。後ろの金庫はめちゃくちゃ重いんだそうです。
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玄関ホールの上は吹き抜けで、天井は格子天井です。全館、天井はこの造りだとか。
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階段もこの通り。
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廊下も、時代をスリップしたような気分にさせてくれます。
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窓に切り取られた庭の景色も絵になりますね。
欄干が赤いのは、戦後進駐軍に接収された折、全館ペンキを塗れと指示されたのを必死に食い下がって、欄干だけ赤のペンキを塗ることで承知してもらった、という経緯によるのだとか。 -
本日の私のお部屋は248号室。
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木の扉を開けて中へ入ります。旅館じゃなくてホテルなのに、内も外も、どこまでも和の雰囲気。何とも心地いいなあ…
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一歩入ると天井の高さに驚かされます。高い格子天井にはとても開放感があって癒されますね~
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ほんとに、玄関ホールの天井と同じ作りなんですね。
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建物もインテリアも和風ですが、設備は洋風というか近代的。とてもシックで落ち着きます。
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暖炉。今は使われていないのが残念。
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いい雰囲気のお部屋。
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カーテンを開けると緑いっぱい!
ただし、ホテルの周りを交通量の結構多い道路が走っているので、夜の就寝の頃ちょっと気になりました。もっとも、一晩中うるさいなんてことは全然ないんですが。二重窓ですし。 -
角の窓を開けるとお隣の部屋が。中までは見えませんが。
屋根や建物の造作の一つ一つが素晴らしいです。確かな職人さんの仕事ですね。100年もの間しっかり立ち続けている日本の文化そのものを感じます。 -
水回りはとても清潔。お世辞にも広いとは言えませんが、間取りをやりくりしてなんとか収めた感アリアリ。コンパクトで、一人旅には十分です。
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アメニティも一揃いあります。
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部屋でのんびりくつろいでいるうちに時間はあっという間に過ぎて、いよいよディナータイム。伝統あるメインダイニング「みかさ」で晩ご飯です。
「みかさ」って、東郷平八郎の旗艦「みかさ」からでしょうか?
当時の気分にちょっぴり浸ります…
…いやいや、おおもとは奈良の「みかさ山」ですよね、やっぱり。 -
窓の向こうには興福寺の五重塔が見えています。
う~ん 奈良にきたんだな~ -
記念価格ステイプランなので、リーズナブルな分、ディナーの内容もそれなり。でも、とても美味しく頂きました。カリフォルニアワインでいい気分♪
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メニューといくつかのディッシュ。スープとかは、例によって撮り忘れちゃいました。スミマセン
(/ω\)
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みかさ のランプ
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見事な和洋折衷ですね。
この後は部屋に戻り、ゆっくりお風呂に入って寝みました。近代的なホテルもいいけれど、和テイストなホテルはどこか日本人の神経を和らげてくれるようで、落ち着きます。西洋人にもウケたでしょうか?彼らにとってはエキゾチック?? -
こちらは翌朝のお粥朝食。粥とみそ汁が付きます。普通な感じ。
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朝08:45から、副支配人さんが館内を案内して下さいます。
由緒や謂れや歴史のエピソード等々。 -
これはアインシュタインが弾いたというピアノ。リビングルームに置いてあります。リビングは独立した贅沢な部屋です。
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ピアノの横の部分に施された車輪のデザインは、鉄道省肝いりのあかし。
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証拠写真がありましたよ (^^♪ アインシュタインはピアノも上手だったんですね。
この他にも、若かりし頃の上皇ご夫妻や、乃木大将・高橋是清・バートランドラッセル・ヘレンケラー・ベアトリクス王女・オードリーヘップバーンなどなど、有名人著名人が数多く訪れた歴史があるのだそうです。
ある時期、かくのごとく名のある人や身分のある人しか泊めなかった時代もあったやに聞きました。それを思えば、お金さえ払えばだれでも宿泊できる今の時代がいかに平和で差別のない平等な世の中であるのか、身に染みて感じたことでした… -
説明によると、このホテルには名だたる名画がたくさん飾ってあるそうです。それも、レプリカじゃなくて本物!
こちらは女流日本画家上村松園の「花嫁」。
価格は秘密! だって、泥棒に入られるといけないでしょ!?
館内の灯りが反射して、写真がちょっと見づらいですね。残念。 -
どうしても照明が映り込むので、うまく写真が撮れませんでしたが、なんとか見れるものを集めてみました。団扇のは、右が横山大観、左が川合玉堂ですって。これもシャンデリアが映り込んで訳分かりませんが…
この他にも、館内至る所に絵画が飾ってあります。まるで美術館のよう。
いったい総額いくらなんだろう… …って、つまんないことを考えちゃいけませんね
(;´∀`) -
新館の飾り棚には、由緒ある銀の食器類が満載です。
こういうのを保持保管していくのも一仕事でしょうねぇ。 -
こちらは、満州国溥儀皇帝宿泊の折に新調された食器。現在のノリタケの製品です。
満州国皇帝。VIPですねぇ… -
ホテル泊が目的とは言え、せっかくの奈良です。少しは観光もしなくちゃ!
取り敢えず近場の東大寺へ。
ホテルで教えてもらったとおりに、路線バスに乗りました。奈良ホテル前から奈良駅行のバスに乗り、市役所前で下車、道の反対側のバス停からまっすぐ行くバスに乗ります。東大寺前が目的地。スムーズに行けました。 -
参道には鹿たちがたくさんいます。
参道は結構長かったので、日陰を縫って歩きました。 -
この方は鹿せんべいを持っているようで、鹿たちに追われて逃げ回っていました。彼は喜んでんのかな?怖がってんのかな?
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平日でも観光客がたくさん。色んな国の言葉が飛び交っていました。
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大仏殿に到着。
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大仏様だ!
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さすがでっかいなぁ (◎_◎;)
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くたびれたのと暑いのとでげっそりして、帰りはタクシーでホテルまで運んでもらいました。近距離なのに、運転手さん、とても親切でした。
ホテルのダイニング「みかさ」で3回目の食事です。ランチメニューのシーフードランチを頼みました。
これが大当たり!パスタと魚介が半々くらい入っていて、美味しいことったら!! ベリーナイス!! 奈良ホテルはご飯も超グッド。 -
自分ではすっかり忘れていたのですが、JRホテルズのメンバーだからというので、チェックアウトを13時まで延長して頂けました。なので、お部屋でしばしのんびりした後、チェックアウトを済ませました。
関空へ戻るバスは夕方なので、興福寺までちょいとお散歩です。鹿のいる辺りを抜けて、五重塔を目指します。 -
鹿さんとツーショット♪
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興福寺の五重の塔。奈良だよ、っていう証拠写真です。
阿修羅の像も拝観しましたが、撮影禁止でノーフォト。
暑くて早々に退散しました。興福寺 寺・神社・教会
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帰り道、池の方、つまり裏側から奈良ホテルを眺めました。なかなか素敵です。この環境がホテルの魅力の一つなのでしょうね、
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おススメだと聞いていたバーが工事中で閉鎖。残念…
代わりにこんなティールームが喫茶兼バーになっていました。
バスの時間までここでのんびりします。懐かしのジンフィズを二杯も飲んじゃいました。奈良ホテル ザ・バー グルメ・レストラン
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窓の外では、相変わらず鹿さんたちが草を食んでいます。
はぁ~ 奈良って、のんきなところだなぁ… -
関空19:35発のANAに間に合うよう、17:08奈良ホテルバス停発の空港バスで帰途につきます。往きよりさらにガラガラ。オンシーズンにはもうちょっと多いのかしらん?
トイレも完備の快適なバスです。関西空港リムジンバス (京阪バス) 乗り物
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やっぱり奈良は沿道の風景がいいですね。
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海の向こうに関空が見えてきました。
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関空へ橋を渡ります。
奈良の旅もとうとう終わってしまいます。のんびりしたいい旅だったな~関西空港リムジンバス (京阪バス) 乗り物
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そうそう、ホテルでこんなものを貰いました。
牛乳石鹸赤箱?!
と思いきや、なんと絵柄は鹿さん! 奈良ホテルは牛乳石鹸と同じ年の生まれなので、コラボしてみたんだそうです。可愛いですね!
そっか、牛さんも鹿さんも110歳なんだ!!
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