2019/08/23 - 2019/08/29
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tiquoiさん
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8月後半のオフシーズン、8日間のツアー(だけど参加者1人…)で、北インド主要都市を巡りました。(ニューデリー、ワーラーナシー(バラナシ)、アグラ、ジャイプール)
寝台列車も2回乗る、のんびり旅で思ったこと。
旅の後半。アグラ,ジャイプール編。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
寝台列車は1時間遅れで,無事にアグラ駅に到着。ワーラーナシー駅よりもモダンな印象。
迎えに来てもらった車でホテルへ行き,シャワーを浴びて一休み。昨日受けたアーユルヴェーダのマッサージが強めだったおかげで,歩いてもいないのに,足が筋肉痛・・・。
さっぱりしてから,いよいよタージ・マハルに出かける。
まずは,レンタルのサリーを着付けてもらう。本物のサリーは6mの長い布だが,レンタル用は,スカート状に縫われていて,着崩れないように安全ピンでどんどん留めてゆく。
派手な色にするつもりが,白くてキラキラしたサリーにしてしまった。
ガイドさんに,花嫁さんみたい,と絶賛を受ける。ドライバーさんも,似合うねと,ヒンディー語で言ってくれたらしい。
エントランスで,ペットボトルの水と,靴カバーを受け取って,いよいよ入場。タージ マハル 史跡・遺跡
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死ぬまでにみたいと思っていた,真っ白なタージ・マハル。
あまりにも美しく大迫力。
ムガル皇帝のシャー・ジャハンが愛する妻ムムターズ・マハルのために贅を尽くして建てた霊廟だから,愛の象徴なのだ。愛があふれているのを感じる。タージ マハル 史跡・遺跡
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インドの大理石は硬いらしい。
珊瑚などの石が嵌め込まれていて,その細工に時間がかかったらしい。
中に入ると,柵の中にいたおじいさんが勝手にガイドしてくれた。
お墓のレプリカがある。 -
このプールからの眺めは,誰もが教科書で見たはず。
毎日2万人が働いて何十年もかかったものだけど,こうして現代もインドに世界中から観光客が訪れる観光資源なのだから,めぐりめぐって民衆のためになっているのかも? -
ところで,タージマハルの中には,プロのカメラマンが沢山待機している。
沢山のポーズを撮ってくれて,
30枚プリントのアルバム+CD-R付きで,3000ルピー。
昨日下ろした現金をほとんど持ってかれてしまった。
一人旅でなければ,誰かに撮ってもらうのだけど,致し方ない・・・。自分の写真なんて,そんな沢山の枚数ほしくはないのだけど,ミニマム30枚とのことで,それ以下は交渉不能だった。
サリーのレンタル屋さんまで,完成品を届けてくれた。
どうでもいいが,インド人は老若男女めちゃくちゃセルフィー好きで,どこでもかしこでも自撮りしている。 -
ランチは,タンドリーチキン。
本当は中華料理屋に行く予定だったらしいけど,ガイドさん,勝手に予定変えまくり。夜も,同じ店に来た。食事チケット,そんな自由にして大丈夫なのかね・・・。
中谷美紀著の北インド旅行記に,インドの中華料理は不味いと散々書いてあったので,私も,カレーでいいよ,と応える。
(なお,実際には,デリーで入った中華料理屋はおいしかった。) -
アグラには,世界遺産はタージマハルだけではなく,アグラ城がある。
お城好きには,アグラ城もとてもよかった。アーグラー城 城・宮殿
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お城にはインコが沢山いてびっくり。
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タージマハルを造ったシャー・ジャハーンが息子によって幽閉された城でもある。
幽閉された場所からは,テラスからタージマハルを眺望することができる。どんな思いで眺めていたのだろうか・・・。 -
ここが,幽閉されていた場所。
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こんな感じで,遠くにタージマハルが見える。
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アグラ城を出て,マターブ・バーグ庭園へ。
ここは,シャー・ジャハーンが自分のお墓として黒いタージマハルを造ろうとした場所。木が等間隔に植えられていて,のんびりできてよい場所だ。インド人のデートスポットになっているらしい。(入場料はインド人が20ルピーで,外国人は250ルピー)
もし,ガイド付きツアーでなければ,ここで小一時間のんびり過ごしたかも。マターブ バーグ 広場・公園
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山羊を散歩させている人がいた。
のんびりした光景。
車でホテルに戻る途中,屋根だけの小屋に住んでいるような貧困集落を通った。
こういう貧しい人たちが,自力でその生活から抜け出すのは難しいだろうな,と思う。ITに強いインドだけれど,生活改善の見込みのない人々は,たくさん存在する。国として何か手当をするのは,人口が多すぎるのだろうか。そんなことを考える。
キラキラした目をした子供のいるエネルギーのある途上国と,インドは少し違う。そんな風に私は感じてしまった。 -
夜は,Kalakritiという劇場にミュージカルを見に行く。
シャー・ジャハーンとムムターズ・マハルの愛の物語。タージマハルが建設されるまでの話が,歌と踊りとで描かれる。
役者はヒンディー語なのだが,多言語のオーディオガイド付き。
日本語もあるのだけど,日本人ではなく,日本語の話せるインド人が吹き替えをしているようだ。シブい役者の声と合っていない素っ頓狂な声が妙にツボに入ってしまって,ひとりで肩をふるわせてしまった。
オフシーズンのせいで,お客さんはまばら。出演者は100人くらいいそうで,豪華。チケットは7000円くらいして,結構高いのだけど,なかなか見応えがあった。 -
翌朝は,車を走らせて,アクバル大帝が築いた,
世界遺産ファテプールシクリへ。
イスラム教徒の王様には,ヒンドゥー教徒,イスラム教徒,キリスト教徒の3人の奥さんがいて,子供ができなかったのをこの地のお坊さんに手相を見てもらったところ,ヒンドゥー教徒の奥さんに子ができたのを記念して造られたお城。
赤い砂岩で造られていて,ものすごく広い。ファテープル・シークリー 史跡・遺跡
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まだ朝早かったこともあり,人もいなくてとても静か。
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非常に美しく,気に入った。
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それから,2時間くらいまた車で走って,チャンド・バオリという階段井戸へ。
チャンド バーオリー 史跡・遺跡
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田舎の小さなの村の中に突如現れる巨大な井戸。
寺院に参拝する前に,体を清めるために使われていたらしい。
宮殿が併設されていて,王様が涼みに来ていたそうだ。踊るスペースもある。
隣のヒンドゥー教寺院は,イスラムによって破壊され,井戸の周りに,寺院の彫刻が飾られていた。 -
井戸と寺院。
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さらに,井戸から2時間かけて,ようやくピンクシティと呼ばれる町,ジャイプールに到着。
ここは,山の上にある町なので少し涼しい。 -
まずは,天文台,ジャンタル・マルタルへ。
ジャイプールの王様は,天文学者だったらしい。
一番大きい日時計は,2秒単位で計れる! -
それから,いまもマハラジャが暮らすシティパレスへ。
テキスタイルやマハラジャたちの服が展示されていた。 -
非常に装飾が美しい。
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さらに,風の宮殿へ。
沢山の窓があって,とても美しい建築。 -
風の宮殿の隣には,人気のバザールがある。
ガイドさんがお店に入っていいよ,というので,
ラクダの皮のサンダルのお店と,洋服のお店に入る。
サンダルの店は,私にぴったりサイズをすぐに出してくれてすごかった。ソールが薄く感じたので,購入はせず。
洋服屋さんでは,ニッカボッカみたいなアリババスタイルのパンツとロングスカートを購入。縫製の質はよくないので,値切る。 -
ジャイプールは宝石が有名とのことで,宝石屋に連れて行かれるが,興味ないというと,あっさり引き下がってくれた。奇跡的に5分で生還。
興味示すと買わされるので,ちょっと見る,というのもやめたほうが賢明。
今度は,ブロックプリントの工房へ。
木の大きなスタンプを,天然素材のインクで押していく。目印などはなく,ぺたぺた目測で押しているようだ。
太陽に当てると参加して色が定着するらしい。
ハンドメイドの布製品はかわいくて,大小のテーブルクロスを2枚買った。(日本のインド雑貨屋で買った方が少し安い気もしたが・・・) -
インド旅行最後のホテルは天蓋付き!
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レストランでは,ラジャスタンの民族舞踊を鑑賞。
なんと,お客は,私とガイドのみ・・・。
美しい歌声だったし,美男美女だった。
一緒に踊ったりしてくれた。
そうこうしていると,インド人大家族がレストランに入ってきた。
みんなセルフィー大好きで,気づいたら,私も子供たちと一緒にセルフィーしていた。とても可愛くて,楽しい夜。
地元の子らしい。 -
翌朝は,山の上にあるアンベール城へ。
象のタクシーに乗って上る。アンベール城 城・宮殿
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左右に揺さぶられるので,けっして乗り心地はよくないのだが(必死に手すりにつかまっていないと振り落とされそうになる),朝の風が気持ちよい。
途中で,象さんが用を足していたシーン・・・。 -
お城に到着。
これまでに見てきた城よりも装飾が残っていて,とても美しい。 -
象の神様,ガネーシャ。
何か始めるときに縁起がいいらしい。招き猫のように,店先や家には必ずある。
王子がお父さんによって首切られたあとに,最初に道で会った象の首を,王子の首につけかえた,という由来のためのようだ。ガネーシャの話は面白い。 -
鏡がモザイク状に散りばめられた宮殿は,火の光が当たると,星空のようにきらめいたらしい。美しい。
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お城から下を臨む。
万里の長城みたいに,城壁に囲まれているのだ。 -
アンベール城の近くにも,小さな階段井戸がある。パンナミーナバオリという。
チャンド・バオリよりもこじんまりとしているが,山を背景にして美しい。 -
ジャイプールからデリーに戻るまでに時間がたっぷりあるとのことで,
ブロックプリントで有名なブランド,アノーキーのミュージアムに寄ってもらうことにした。
階段井戸のすぐ近く。
入場料は80ルピー。アノーキーミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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9:30についたら,10:30開館とのことで,しばらく外の椅子で待っていたら,10時に開けてくれた。
古い邸宅らしく,建物も美しい。 -
中には,アノーキーのコレクションや,ブロックプリントの作り方の説明などが展示されている。
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屋上テラスに上がると,ブロックプリントの実演をしていた。
おじいさんが,押してみろ,といって私にも押させてくれた。
ハンカチ大の白い布にポンポンと図柄が浮かび上がってゆく。
最後にアイロンをかけてプレゼントしてくれた。 -
さらに進むと,今度は,木彫りの実演。
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小さなノミであっという間にお花の形。
ひとつ切り取って,スタンプにしてプレゼントしてくれた。
おじさんは,この道40年。ノミはお父さんから引き継いだらしい。
お客さんは私ひとりだから,とても贅沢な時間。 -
ミュージアムショップも意外と充実していて,大人買い。
繊細な作品で,昨日つれていかれた工房よりも,よっぽど質がよく,そして値段も良心的。女子はみんなテンションが上がると思う。
アノーキー本店に行く時間はなかったから,うれしい。
ここで売っているのは,本店にはない,ミュージアムオリジナルのようだ。 -
ジャイプールからはひたすら寝続けて,6時間くらいかけて,デリーに到着。最後に,インド門のライトアップを見る。
インドの国旗カラー。インド門と官庁街 建造物
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空港T3の郵便局から,日本宛ての絵はがきを投函。切手は15ルピーで激安。Air-mailでこれだけ安い国なかなかないのでは・・・(30円弱)。
デリー空港はお店も充実していて,お土産はここで買っても十分だと思う。
飛行機も問題なく飛び立って,来るまではビビっていたインド旅行も無事に終えたのだった。
想像していたような,エネルギーにあふれる国,という印象は正直受けなかったけれど,沢山の世界遺産はどれも立派で,思ったより静かに観光ができた。貧富の差の激しさは肌身で感じたが,貧しい人もまた,とても美しい色のサリーを着ているのも印象的だった。色々混沌としていて,よく分からない国。
それが,私の第一印象。
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