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今年の夏休みはちょっと短めだったので、できれば涼しめの、こぢんまりした街でのんびり過ごしたいなと考えました。<br />オーストリアはウィーンばかりで、他の街にも行きたいと思っていました。現地3日弱ならインスブルックくらいの規模が丁度良さそう…と割と安易に決定。<br /><br />2日目。<br />前半はインスブルックカード最大のメリットである、hop on hop off のサイトシーアバスでアンブラス城~ベルグイーゼルのジャンプ台へ。Hop on hop off バスは、観光客には不便な場所に行けたり、普通に旅をしていると通らないような地区を通ったり、ガイドブックには載らない街の歴史や生活などの情報が聞けたりするので、意外と侮れないアトラクションだと思いました。

夏旅でインスブルックカード使い倒し<3>~アンブラス城とベルクイーゼル

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2019/08/11 - 2019/08/15

251位(同エリア552件中)

Kodamari

Kodamariさん

この旅行記のスケジュール

2019/08/11

この旅行記スケジュールを元に

今年の夏休みはちょっと短めだったので、できれば涼しめの、こぢんまりした街でのんびり過ごしたいなと考えました。
オーストリアはウィーンばかりで、他の街にも行きたいと思っていました。現地3日弱ならインスブルックくらいの規模が丁度良さそう…と割と安易に決定。

2日目。
前半はインスブルックカード最大のメリットである、hop on hop off のサイトシーアバスでアンブラス城~ベルグイーゼルのジャンプ台へ。Hop on hop off バスは、観光客には不便な場所に行けたり、普通に旅をしていると通らないような地区を通ったり、ガイドブックには載らない街の歴史や生活などの情報が聞けたりするので、意外と侮れないアトラクションだと思いました。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
4.5
交通
5.0
同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス 観光バス 徒歩
航空会社
ルフトハンザドイツ航空 ANA オーストリア航空
旅行の手配内容
個別手配

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  • 王宮前でサイトシーアバスに乗り、街の南側の山にあるアンブラス城へ。<br />バスは街を大外に回り、様々なタイプの住宅街を通ります。おしゃれな街では昔ながらのコンディトライを紹介し、簡素な集合住宅がひしめくエリアではムッソリーニ政権時にイタリアからの移住して来た人達の話、スポーツ教育が盛んで、立派な施設が多くある事など、ガイドブックには載らない話が聞けたのであっという間でした。

    王宮前でサイトシーアバスに乗り、街の南側の山にあるアンブラス城へ。
    バスは街を大外に回り、様々なタイプの住宅街を通ります。おしゃれな街では昔ながらのコンディトライを紹介し、簡素な集合住宅がひしめくエリアではムッソリーニ政権時にイタリアからの移住して来た人達の話、スポーツ教育が盛んで、立派な施設が多くある事など、ガイドブックには載らない話が聞けたのであっという間でした。

    アンブラス城 城・宮殿

  • 敷地内、広っ。お城は一体どこ?<br />アルプス動物園もそうでしたが、案内図が敷地内にありません。隅々まで見て歩けばいずれ着くよって事なのかな?<br />最短距離で行きたい派ですが、ここは郷に従って。<br />

    敷地内、広っ。お城は一体どこ?
    アルプス動物園もそうでしたが、案内図が敷地内にありません。隅々まで見て歩けばいずれ着くよって事なのかな?
    最短距離で行きたい派ですが、ここは郷に従って。

    アンブラス城 城・宮殿

  • 道すがら出会ったチロリアンな巣箱。<br />この時点ではまだお城は全く見えず。

    道すがら出会ったチロリアンな巣箱。
    この時点ではまだお城は全く見えず。

    アンブラス城 城・宮殿

  • 緩い坂を上がると、やっとお城が見えて来ました。<br />それを目指して更に上がって建物にたどり着いたら、なんだか様子が違う。一人だけいたスタッフに聞くと、ここは出口で入り口は坂を下った所にある前庭の更に先だそう。<br />行ってみると、分かれ道よりも入り口に近い結構奥の方に小さな看板があるだけ。<br />郷に従うって思ったけど、違うこれただの不案内!

    緩い坂を上がると、やっとお城が見えて来ました。
    それを目指して更に上がって建物にたどり着いたら、なんだか様子が違う。一人だけいたスタッフに聞くと、ここは出口で入り口は坂を下った所にある前庭の更に先だそう。
    行ってみると、分かれ道よりも入り口に近い結構奥の方に小さな看板があるだけ。
    郷に従うって思ったけど、違うこれただの不案内!

    アンブラス城 城・宮殿

  • エントランスに向かう途中の庭には、孔雀数羽。

    エントランスに向かう途中の庭には、孔雀数羽。

    アンブラス城 城・宮殿

  • ようやっと入場。まずは武器などのコレクションですが、今にして思えば、初っ端から切り口がちょっと変わっていました。<br />ちなみに、この部屋の突き当たりにぼんやり見えるのは、味方に身長2m60cmの巨大な兵士が居たよという展示。

    ようやっと入場。まずは武器などのコレクションですが、今にして思えば、初っ端から切り口がちょっと変わっていました。
    ちなみに、この部屋の突き当たりにぼんやり見えるのは、味方に身長2m60cmの巨大な兵士が居たよという展示。

    アンブラス城 城・宮殿

  • ティム・バートン作品に出て来そうなこれ、皇帝マクシミリアン1世が作らせた、胸当ての下に付けるショックアブソーバーなのだそうです。<br />皇帝は色々工夫する人だったようで、当時としては画期的だったのでしょうが、胸当てより重そうで、メリットとデメリット、どっちが大きかったのかな。

    ティム・バートン作品に出て来そうなこれ、皇帝マクシミリアン1世が作らせた、胸当ての下に付けるショックアブソーバーなのだそうです。
    皇帝は色々工夫する人だったようで、当時としては画期的だったのでしょうが、胸当てより重そうで、メリットとデメリット、どっちが大きかったのかな。

    アンブラス城 城・宮殿

  • ここからしばらくは、宮廷教会の上階にあった銀の礼拝堂に眠る、城主フェルディナント2世のコレクション。<br />いきなり一木造りの死神。<br />サイズ感といい造作といい、その筋のマーケットでフィギュアとして展示されていても違和感無い代物ですが、16世紀の作品。

    イチオシ

    地図を見る

    ここからしばらくは、宮廷教会の上階にあった銀の礼拝堂に眠る、城主フェルディナント2世のコレクション。
    いきなり一木造りの死神。
    サイズ感といい造作といい、その筋のマーケットでフィギュアとして展示されていても違和感無い代物ですが、16世紀の作品。

    アンブラス城 城・宮殿

  • この展示室はかなり振り幅が大きい。<br />ヨーロッパの王侯貴族が好んだ赤珊瑚や真珠貝などの工芸品や…

    この展示室はかなり振り幅が大きい。
    ヨーロッパの王侯貴族が好んだ赤珊瑚や真珠貝などの工芸品や…

    アンブラス城 城・宮殿

  • …象牙の超絶工芸品もあるのですが、頭に矢が刺さったまま1年以上生き続けた人や肢体不自由な人の絵など、何ゆえこれを敢えて集めたのかというものまで。<br />洋の東西を問わず集められた最高級の工芸品や標本など、好奇心を満たすあらゆるものに囲まれることは世界の中心に居るのと同じことだったのだろうなあ。

    …象牙の超絶工芸品もあるのですが、頭に矢が刺さったまま1年以上生き続けた人や肢体不自由な人の絵など、何ゆえこれを敢えて集めたのかというものまで。
    洋の東西を問わず集められた最高級の工芸品や標本など、好奇心を満たすあらゆるものに囲まれることは世界の中心に居るのと同じことだったのだろうなあ。

    アンブラス城 城・宮殿

  • コレクションの展示室を出て、いよいよ場内に向かいます。

    イチオシ

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    コレクションの展示室を出て、いよいよ場内に向かいます。

    アンブラス城 城・宮殿

  • スペイン大広間。<br />イベントのために椅子が並べられてて、ちょっと残念。

    スペイン大広間。
    イベントのために椅子が並べられてて、ちょっと残念。

    アンブラス城 城・宮殿

  • トランプを並べたように、壁に肖像が描かれています。

    トランプを並べたように、壁に肖像が描かれています。

    アンブラス城 城・宮殿

  • 壁画はイタリアのグロテスク風で、スペイン成分は天井しかない気がするけれど?<br />ハプスブルク家的には西の方=スペインなのかな?<br />明かり取りには色々な動物のツノが付いています。

    壁画はイタリアのグロテスク風で、スペイン成分は天井しかない気がするけれど?
    ハプスブルク家的には西の方=スペインなのかな?
    明かり取りには色々な動物のツノが付いています。

    アンブラス城 城・宮殿

  • 続いてのハプスブルク家の肖像画のコレクションですが、しつこいくらい、オーストリアとスペインとの間の血族婚でどんどん濃縮されて行く、お馴染みの恐ろしい家系図が掲げられています。まあこれがないと、どんな続柄の誰の肖像か分からないのだけれど。(その1/10でも庭の案内図に使えなかったかなと少し思いましたが。)<br />そんな一族の肖像画なので、どんどん同じ顔ばかりになってくるからか、この辺りは皆さんどんどんすっ飛ばして見て行っているのですが…<br /><br />これ!<br />ベラスケス大先生のやつ!<br />ラス・メニーナスの中心にいた、マルガリータ王女のお母さん、マリアナ・デ・アウストリア!<br />クリムトが「フリッツァ・リードラーの肖像」で参考にしたと言われている事でも有名な奴!<br />こんな所にあったのか!<br /><br />監視員もセンサーもなく、あまりにも無造作に展示されているので、複製だと思っていたのですが、後で調べたら真筆でした。<br />王族を描いたベラスケスの真筆がこんな扱いでいいの~?<br />ちなみに、マルガリータ王女の嫁ぎ先での肖像画も同じ部屋にありました。

    続いてのハプスブルク家の肖像画のコレクションですが、しつこいくらい、オーストリアとスペインとの間の血族婚でどんどん濃縮されて行く、お馴染みの恐ろしい家系図が掲げられています。まあこれがないと、どんな続柄の誰の肖像か分からないのだけれど。(その1/10でも庭の案内図に使えなかったかなと少し思いましたが。)
    そんな一族の肖像画なので、どんどん同じ顔ばかりになってくるからか、この辺りは皆さんどんどんすっ飛ばして見て行っているのですが…

    これ!
    ベラスケス大先生のやつ!
    ラス・メニーナスの中心にいた、マルガリータ王女のお母さん、マリアナ・デ・アウストリア!
    クリムトが「フリッツァ・リードラーの肖像」で参考にしたと言われている事でも有名な奴!
    こんな所にあったのか!

    監視員もセンサーもなく、あまりにも無造作に展示されているので、複製だと思っていたのですが、後で調べたら真筆でした。
    王族を描いたベラスケスの真筆がこんな扱いでいいの~?
    ちなみに、マルガリータ王女の嫁ぎ先での肖像画も同じ部屋にありました。

    アンブラス城 城・宮殿

  • 長い間に何度も改修されて、様々な様式が混じり合ったセント・ニコラス礼拝堂。<br /><br />サイトシーアバスの時間に合わせて城を後にします。

    長い間に何度も改修されて、様々な様式が混じり合ったセント・ニコラス礼拝堂。

    サイトシーアバスの時間に合わせて城を後にします。

    アンブラス城 城・宮殿

  • チロル・パノラマで下車。

    チロル・パノラマで下車。

  • ここはサイトシーアバスのスタートポイントです。<br />街から見て同じ方角にあるアンブラス城とチロル・パノラマですが、直接行く方法はこれ以外にはないようです。

    ここはサイトシーアバスのスタートポイントです。
    街から見て同じ方角にあるアンブラス城とチロル・パノラマですが、直接行く方法はこれ以外にはないようです。

  • チロル・パノラマから見た旧市街。<br />雲で隠れているところが白い山の稜線なので、それが見えたらもっとインスブルックらしい景色なのですが、これではただの盆地のよう。残念。

    チロル・パノラマから見た旧市街。
    雲で隠れているところが白い山の稜線なので、それが見えたらもっとインスブルックらしい景色なのですが、これではただの盆地のよう。残念。

  • チロル・パノラマ。<br />展示室ですがここは時間があったら。まずは目的地へ急ぎます。

    チロル・パノラマ。
    展示室ですがここは時間があったら。まずは目的地へ急ぎます。

  • 冬はスキーを預かる小屋が並ぶ通路を越えてどんどん歩きます。

    冬はスキーを預かる小屋が並ぶ通路を越えてどんどん歩きます。

  • 前の写真の建物の裏の、急な坂を上って…到着!<br />手前のパーティーションに五輪マーク。<br />ベルクイーゼル・ジャンプ台です。

    前の写真の建物の裏の、急な坂を上って…到着!
    手前のパーティーションに五輪マーク。
    ベルクイーゼル・ジャンプ台です。

    ベルクイーゼル ジャンプ台 現代・近代建築

  • カラフルなところは、競技の際の観戦エリア。<br />やってきたケーブルカーで上へ。

    カラフルなところは、競技の際の観戦エリア。
    やってきたケーブルカーで上へ。

    ベルクイーゼル ジャンプ台 現代・近代建築

  • 実はオリンピックの後に改修され、ワールドカップなどで使われています。このタワーは向かいのノルトケッテバーンと同じ、ザハ・ハディドの作品。<br /><br />ここからエレベーターで展望台に上がります。<br />エレベーターにはスキー禁の表示。選手はどうやって上がるの?

    実はオリンピックの後に改修され、ワールドカップなどで使われています。このタワーは向かいのノルトケッテバーンと同じ、ザハ・ハディドの作品。

    ここからエレベーターで展望台に上がります。
    エレベーターにはスキー禁の表示。選手はどうやって上がるの?

    ベルクイーゼル ジャンプ台 現代・近代建築

  • 展望台から見える街。<br />そこに向かって飛ぶような感じなのかな?<br />それにしてもK点からコースの終わりまでが意外と短い印象。

    展望台から見える街。
    そこに向かって飛ぶような感じなのかな?
    それにしてもK点からコースの終わりまでが意外と短い印象。

    ベルクイーゼル ジャンプ台 現代・近代建築

  • 下りは階段を使ってみたら、踊り場ごとに大会優勝者の大きなパネルが架かっていました。<br />アホネンとかニッカネンとか、何となく覚えているバイスフロク(何故か彼のだけサイン入り)とか…そして最後の方にこのお方も。

    下りは階段を使ってみたら、踊り場ごとに大会優勝者の大きなパネルが架かっていました。
    アホネンとかニッカネンとか、何となく覚えているバイスフロク(何故か彼のだけサイン入り)とか…そして最後の方にこのお方も。

    ベルクイーゼル ジャンプ台 現代・近代建築

  • 着地点の方からジャンプ台を見上げます。<br />あそこから人が飛んで来るんだ…。

    着地点の方からジャンプ台を見上げます。
    あそこから人が飛んで来るんだ…。

    ベルクイーゼル ジャンプ台 現代・近代建築

  • ここにはオリンピックの聖火台があります。<br />ここならば、街のどこからでもよく見えたのではないかな。<br /><br />それにしても、かなり空模様が気になってきました。<br />そろそろ街に戻った方が良さそうです。

    ここにはオリンピックの聖火台があります。
    ここならば、街のどこからでもよく見えたのではないかな。

    それにしても、かなり空模様が気になってきました。
    そろそろ街に戻った方が良さそうです。

    ベルクイーゼル ジャンプ台 現代・近代建築

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