夏旅でインスブルックカード使い倒し<1>～五輪２回の街はザハってた

2019/08/11 - 2019/08/15

今年の夏休みはちょっと短めだったので、できれば涼しめの、こぢんまりした街でのんびり過ごしたいなと考えました。
オーストリアはウィーンばかりで、他の街にも行きたいと思っていました。現地3日弱ならインスブルックくらいの規模が丁度良さそう…と割と安易に決定。

HND-FRA-INN で午前中に到着。お天気が良かったので早速ノルトケッテへ。幼少期のトラウマから山登りが苦手な私でも楽々山頂へ。その足となるケーブルカーの駅舎はあのザハ・ハディド作品。この街のシンボルの一つであるジャンプ台もザハ作品なので、五輪とザハの濃密な関係について思いを馳せたり馳せなかったり。パンフレットの写真に惹かれて動物園にも寄ってしまいました。

エリア インスブルック(オーストリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス タクシー 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空 ANA オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

深夜便で羽田ーフランクフルトへ。
朝5時のFRAのターミナル移動。動く歩道が止まっていたためこの長ーい通路を歩きます。朝っぱらからまぁまぁなエクササイズ。

９時半頃インスブルック空港に到着。

インスブルック空港 (INN) 空港

滑走路のすぐ後ろに裾野が広がるこぢんまりした空港です。
てくてく歩いてビルへ。
旅程が短いので荷物をピックアップしたらタクシーで直接旧市街のホテルへ。10分程度で12ユーロ。

インスブルック空港 (INN) 空港

10時過ぎにホテルに荷物を預け、レセプションでインスブルックカードを購入。
黄金の小屋根をスルーし、王宮脇のホーフガッセを抜けます。

王宮 城・宮殿

王宮のファサードは堂々としたロココ調。良くも悪くも中世の混沌の香りがするホーフガッセ側とは雰囲気がまるで違います。マリア・テレジア前と後の違い。

滞在中の天気予報が例によってずっと良くないので、晴れたら行くと決めていた場所に向かうため、王宮を横切ります。

王宮 城・宮殿

やってきたのはここ。ケーブルカーの乗り場。一風変わったこの屋根、ザハ・ハディドの作品です。
日本では、新国立競技場のコンペですっかり印象を悪くしてしまい、汚名（濡れ衣もいいとこですが！）返上の機会を得ることなく突然世を去ったあのザハです。

ノルトケッテのロープウェイ その他の交通機関

地下を出発したケーブルカーは、山の斜面を上り、フンガーブルクに到着。
かなり快適でした。

ノルトケッテのケーブルカー その他の交通機関

ここの出口もガラス製の近未来的な造形。ザハってる！

ノルトケッテのケーブルカー その他の交通機関

横から見るとこんな感じ。ちなみに、最初の駅舎の屋根も真横から見ると鳥のように見えます。
夏の緑にも冬の雪にも映える絶妙な色合いも計算なのかな。

ノルトケッテのケーブルカー その他の交通機関

この高さだと、インスブルックの街はこんな感じ。

ノルドケッテン スキーリゾート 体験・アクティビティ

インスブルックの旧市街に面して流れるイン川は乳白色。ちょっとびっくり。
橋の先にある緑の丸屋根が、さっき見た王宮のファサードです。

ここからはロープウェイ。
乗り場は１本道を歩いてすぐ。

ノルドケッテン スキーリゾート 体験・アクティビティ

標高1905mのゼーグルーベで降りて展望台に出ると、雲が眼下に。
トレッキングルートもあり、ちらほら登っている人たちも。冬はゲレンデになるので、あちこちにリフトが見えます。
この展望台にはイグルー・バー（写真で見るとイグルーというよりかまくらだけど）ができるそうです。

上を見るとまたかなりの厳しい山肌が…って、ここもロープウェイで上がれます。
空港からほぼ直接に近い形でここまで来てしまったので、水を持っていないことに今更気づき、ボトルの水を買うと3.5ユーロ。がっつり山小屋価格でした。
ロープウェイ乗り場には、この先の斜度70度だからね!?というスキーヤーへの警告が。
70度って…崖やん。歩いて降りるのも無理やん。

標高2256mにあるハーフェレカーの駅へ到着。
ゼーグルーベとは比べ物にならない寒さと強風。パーカー持ってきて正解でした。

ハーフェレカー 山・渓谷

ごつごつした岩肌が目立ちます。
そして街がかなり遠い！

ハーフェレカー 山・渓谷

駅からはさらに上り坂になっていて、標高2334mの山頂まで結構な斜度のトレッキングルートが続いています。
多くの外国人観光客は、街歩きの延長で来ているので、本来ならトレッキングガチ勢がいるべき所にTシャツ短パンやらおしゃれ着やらが少なからず混じって結構なカオス。

ハーフェレカー 山・渓谷

峰の向こう側も断崖。覗き込むのも怖い…。
何でみんな石積むの。

ハーフェレカー 山・渓谷

足元には高い山にしか生えていなそうな苔類シダ類。

ハーフェレカー 山・渓谷

そしてガチなトレッキングルートも。
そんなつもりじゃなかった…遠慮しときま～す。

ハーフェレカー 山・渓谷

街側の斜面もほぼ崖。
こちらはスキーコースなのでフェンスもなく、ぽつりぽつりとベンチが置かれているだけ。
足を滑らせたら大惨事なので、おとなしくベンチに座ってしばし景色を楽しみましたが、吹き上げる風が強すぎて長居はできません。

ハーフェレカー 山・渓谷

ということで下ります。当然ロープウェイで。

ハーフェレカー 山・渓谷

斜面の一部には雪が残っています。

さらに降りるとだいぶ植生が変わってきました。

フンガーブルクまで戻ってきました。
改めてあんなところまで行ったのか、と。

ノルトケッテのケーブルカー その他の交通機関

フンガーブルクからはケーブルカーで下り、途中の、クジラみたいな形のAlpenzoo駅で下車。
ここもザハってる！
駅ははるか高い所にあり、ガラスのエレベーターで地上に出ます。
何気なく選んだ旅先ですが、東京オリンピック目前に冬季オリンピックだけど2回も開催していて、ザハ建築が生きている街を選んだのも何だか因縁めいているというか…。

ノルトケッテのロープウェイ その他の交通機関

駅からは多少上り坂を歩いて、アルプス動物園にやってきました。
欧州でもっとも高地にある動物園だそうです。

アルプス動物園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

こんなアルパインなオブジェがお出迎え。
急斜面にある動物園なので、高低差がかなりあり、行き止まりに見えるところが唯一のルートだったりとわかりにくいです。しかも園内に案内がほとんどないので、エントランスでマップを貰っておかないと苦労します。

アルプス動物園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

この日は日差しも強く暑かったからか、ほとんどの野生の哺乳類は木陰や穴に隠れていて、まともに見られたのは魚と家畜と鳥くらい。
自然に近い飼育環境だから仕方ないけれど、こんなことって…。

アルプス動物園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

お目当てのヤマネコは…

お分りいただけただろうか？

というレベル。
まぁ、こんなに暑くちゃ仕方ないけれど。

アルプス動物園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

再びAlpenzoo駅でケーブルカーに乗り、街に戻ります。

ノルトケッテのロープウェイ その他の交通機関