「フンザの山に向ひて言ふことなし・・・ 」（5）カリマバードからスカルドへ（Day22～Day25）

2019/07/19 - 2019/08/24

久々ですが、パキスタンに行ってきました。初めての訪問からちょうど25年、９度目の訪問となる今回は、ギルギット・バルティスタン地域の３か所でトレッキング＆登山を楽しみました。 本当は、還暦の記念にと温めていた計画ですが、待ちきれませんでした。長期の旅なので、いくつかに分けて投稿します。
旅程　Day 1～ 6（7/19～7/24）自宅→ラーワルピンディ→ナラーン→フンザ（カリマバード）
　　　Day 7～11（7/25～7/29）カリマバード→トレッキング①→カリマバード
　　　Day12～17（7/30～8/4） カリマバード→パスー→グルミット→カリマバード
　　　Day18～21（8/5～8/8） カリマバード→トレッキング②→カリマバード
　　　Day22～25（8/9～8/12）カリマバード→デオサイ高原→スカルド
　　　Day26～31（8/13～8/18）スカルド→トレッキング③→スカルド
　　　Day32～37（8/19～8/24）スカルド→ラーワルピンディ→自宅

エリア スカルドゥ(パキスタン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: パキスタン航空 タイ国際航空
• 旅行の手配内容: その他

フンザでの最後の１日を楽しんだ後、次のトレッキングの目的地のスカルドへ移動です。スカルドでは、観光スポットになっている高冷地砂漠にも寄ってみます。
　
Day22　カリマバード

カリマバードで過ごす最後の日です。朝食を外でとり、そのまま以前から気になっていたここに登ってみます。

バルティットフォートの背後に見える高台にあるQueen Victoria monument（現地名マリカム・シカリ）と呼ばれる場所です。フォートチョークからちょうど１時間半、標高差約400ｍを登ります。登り口（上の写真）が分かりにくいので、地元の人に聞きながら行きました。

最初は、こんな道を上って行きます。とにかく、まっすぐに上がっていくように。

ここからは、左寄りを登って行くと楽です。踏み跡があります。

後は、水路沿いの道を進めば到着です。

ここからの眺めもなかなかです。

バルティットフォートが見えます。

奥に続く水路を辿っていくとウルタルＢＣ（ウルタルメドウ）まで行けるるようです。（昨年発生した大規模な岩と氷の崩落により、ウルタルメドウは消滅したそうです。危険な場所なので、ここからさらに登りたい場合は、事前に地元の人に十分確認をしてください。）

フンザ最後の夕食は、好物のオクラカレーです。

Day23　カリマバード（9:00発）→デオサイ高原ショーサール湖畔（19:00着）

従弟の車とジープの２台に6人（私、友人、従弟、ドライバー、ガイド、コック）が分乗してカリマバードを出発し、カラコルムハイウエイを一路南へ。ギルギットとスカルドを結ぶ道路が大規模な改修工事中で、いつもなら７時間ほどの道のりが15-24時間もかかるそうです。ということで、南に大きく迂回して、デオサイ高原経由でスカルドに向かうことにします。「人間万事塞翁が馬」です。道路工事のおかげで、デオサイ高原をまた訪れることができます。

ジャグロットの町のローカル食堂で昼食

間もなくイスラム教徒にとって一番大切な祝祭のイード・アル=アドハー（犠牲祭）です。生贄として捧げられるヤギ、ヒツジの市が立っています。

チリムのチェックポイントです。

ここで、国立公園入園料を払います。外国人一人とギルギット・バルチスタンの住民５人ですが、2,000ルピーも徴収されました。大雑把すぎます。

デオサイ高原にあるショーサール湖のほとりにテントを張ります。今日は、10時間の大移動でした。

ここには、ツーリストポリスが夏の期間、常駐しています。設置されているテントに泊まることもできます。

立派なトイレもあります。
夕食を済ませ、テントに戻りしばらくすると男たちが大きな声で叫び始めました。原因はこれです。

この辺りに生息するヒマラヤン・ブラウン・ベアがテントに近づいて来たので、追い払っているようです。夜間、不用意に用足しにテントを出るのはとても危険です。

Day24　デオサイ高原ショーサール湖畔（6:35発）→スカルド　（11:00着）

天気が良ければ、湖の向こうにナンガパルバットが望めるはずです。

ここは、高山植物の宝庫です。短い高原の夏を可憐な花々が彩ります。

分かりにくいですが、マーモットが３匹写っています。川にもマスが生息していて、入漁料を払って釣りを楽しめる区域もあります。

朝食の風景とトイレ

今は、しっかりとした新しい橋もあります。（右が古い橋で、床板が木の吊り橋でした。）

デオサイ高原を横断して、スカルドの町へと下ります。

サトパラ湖が見えてきました。もう少しでスカルドの町です。

Hotel Mashabrum Skardu（全部で４泊）　町外れにある大きなホテルです。

部屋からの眺めも良いです。

ホテルの前の多国籍料理レストラン。メニューには、そばや味噌汁などもありましたが材料がなく作れないとのこと？

こちらは、メインストリートにあるレストラン。いつも男たちでいっぱいです。３回ここで食べました。

Day25　スカルド

早朝、友人は次のお客を迎える準備のため、従弟の車でフンザに戻ります。ここで友人とはお別れです。彼は、私の書いた旅の脚本を最高のキャスティングと絶妙な演出で盛り上げてくれました。おかげで、最高の旅に仕上がりました。

シガールに向かう道の途中にある高冷地砂漠(サルフランガ砂漠)を訪れます。ここは映画「草原の椅子」のロケが行われた場所としても知られています。高地とはいえ日中はかなり暑いので、午前中、早めに宿を出ます。

道路から核心部まではかなりあります。

車道から外れ、ジープでそのまま砂漠に乗り入れます。スカルドの町から45分で到着。

連なる山々を背景に標高約2,200ｍの高地に広がる砂漠です。遠くに雪を頂いた山も見えます。美しくも不思議な風景です。

砂丘に登ってみます。

明後日８月14日は、パキスタンの独立記念日です。国旗を括りつけた車やバイクが町を行き交います。町はすっかりお祭りモードです。

記念グッズの数々

明日から最後のトレッキングです。イードに当たるため、ポーター集めにかなり苦労しているようです。