「フンザの山に向ひて言ふことなし・・・ 」（7）帰路編（Day33～Day37）

2019/07/19 - 2019/08/24

久々ですが、パキスタンに行ってきました。初めての訪問からちょうど25年、９度目の訪問となる今回は、ギルギット・バルティスタン地域の３か所でトレッキング＆登山を楽しみました。 本当は、還暦の記念にと温めていた計画ですが、待ちきれませんでした。長期の旅なので、いくつかに分けて投稿します。
旅程　Day 1～ 6（7/19～7/24）自宅→ラーワルピンディ→ナラーン→フンザ（カリマバード）
　　　Day 7～11（7/25～7/29）カリマバード→トレッキング①→カリマバード
　　　Day12～17（7/30～8/4） カリマバード→パスー→グルミット→カリマバード
　　　Day18～21（8/5～8/8） カリマバード→トレッキング②→カリマバード
　　　Day22～25（8/9～8/12）カリマバード→デオサイ高原→スカルド
　　　Day26～31（8/13～8/18）スカルド→トレッキング③→スカルド
　　　Day32～37（8/19～8/24）スカルド→ラーワルピンディ→自宅

エリア ラワルピンディ(パキスタン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: パキスタン航空 タイ国際航空
• 旅行の手配内容: その他

スカルドでのトレッキング（登頂）も無事成功し、長い帰路につきます。お世話になったフンザの皆さんともお別れです。ここからはまた一人旅です。

Day33　スカルド（ＰＫ452便、11:30発）→イスラマバード（12:35着）→ラーワルピンディ（14:10着）

天候は良好、予定通り飛行機は飛びそうです。小さなプロペラ機です。乗客は40人弱で空席が目立ちます。

スカルドの水がめサトパラ湖

ナンガパルバット

イスラマバードに到着。空港ビルから出ると、一般のタクシーが1,000ルピーと声を掛けてきましたが、Metro Radio Cab（1,600ルピー）で、ラーワルピンディ市内のホテルへ。車も新しくエアコンも良く効いています。

ホテルの近くで見かけた桃を買いに来ました。１キロ150ルピーです。

夜は久しぶりにフンザ料理を食べに出ます。イスラマバードＦ-8地区にある開店して２年目の新しいお店です。結構なお値段のお店です。小さなクルミケーキが570ルピーもします。Café De Hunzaでは260ルピーです。

マントゥ　

ダウド

チキン・ウォールナッツ・カレー

Day34　ラーワルピンディ⇔イスラマバード

パキスタン滞在も残すところあと３日となりました。
きょうは、イスラマバードに土産を買いに行きます。昨日、近くのホテルリージェント（フンザのドライバーのたまり場です。）に行き、車のチャータを依頼しました。

昼は、中国料理にします。

フンザの人とは、話が弾み楽しいです。

おかげさまで、ほぼ予定通りの買い物ができました。

これは、フンザで買いました。

Day35　ラーワルピンディ

今日は、ラーワルピンディ市内をぶらつきます。先ずは、近くのジューススタンドでフルーツチャートを食べます。ぶどう、りんご、バナナ、ドライフルーツなどにヨーグルト、蜜、チャートマサラをかけたものです。

メトロバスでリアカットバーグ駅へ向かいます。料金は20ルピー均一で専用道路を走り冷房も効いています。ホテルの目の前が駅（コミティチョーク）なので、移動はとても便利で快適です。

リアカットバーグ駅から、ゴードンカレッジロードを進みます。

イクバルロードとの交差点を左に曲がって６本の道が集まる円形の交差点、ファワラチョークの方へ歩いて行きます。

露店の人がパキスタンで一番辛い唐辛子の種を探しに行ってくれました。その間、お茶を飲みながら店番です。

チンギーが待機しています。

ファワラチョークに着きました。この辺りには、有名なラジャバザールを始め、いくつものバザールが集まっています。ずっと歩いてきましたが、通りから路地へ、そして、そのまた奥へと店が連なっています。ありとあらゆるものが売られています。
買い物をするつもりもなく、ただ気の向くままに入り組んだ路地を右に左に曲がって歩いていると、いつしか自分が今いる場所さえ分からなくなってしまいます。
ラーワルピンディには、これといった観光スポットはありませんが、雑然としたこの町は活気にあふれ、町の喧騒、風物、漂う匂い、それらが入り混じり、いかにもパキスタンらしい雰囲気を醸し出しています。

暑さと雑踏と排ガスの中を随分と歩いたので疲れました。一旦ホテルに引き上げます。チンギーでホテルのあるコミティチョークまで戻ります。　

シャワーを浴び一休みし、再び町へ。リキシャを拾いカレッジロードにあるウイグル料理の店へ行きます。

狭い路地を入ったところに入口があります。廃墟のようなビルの屋上に店はあります。

ぶどう棚の下で食べます。カシュガルのような雰囲気です。

ラグ麺とマントゥ

パキスタン最後の夕食はここでとることにしました。スタジアム・フード・ストリートと呼ばれる場所で、メトロバスのシャムシャバード駅から程近いところにあります。クリケット競技場の外周道路に沿ってレストランが並んでいて、大勢の客で夜遅くまで賑わっています。

牛肉のケバブとティッカです。

ティッカやカライなどのパキスタン料理はもちろん、ピザ、欧風料理、中華など様々な種類の料理が手ごろな料金で食べられます。辺りには香辛料の香りが漂い、食欲をそそられます。

Day36～37　イスラマバード(ＴＧ350便、23:55発)→ バンコク（翌06:30着）→自宅

パキスタンとの別れを寂しく思いながら空港へ向かいます。

途中、シャカーパリアンの丘の上に建つパキスタンモニュメントに寄ります。

４枚の花弁のようなものの内側には、ラホール城塞、ジャーマー・モスク、インダス川、ファイサル・モスク、カイバル峠などパキスタンのさまざまなや場所や歴史上の人物のレリーフが施されています。

建国の父　ムハマンド・アリー・ジンナー

建国の思想を打ち立てた国民的詩人、政治家　ムハマンド・イクバル

敷地内には、博物館もあります。イスラマバードの町並みを一望でき、市民の憩いの場となっています。

近くのフレンドシップ・ガーデン（フラワー・パークと地元の人は呼んでいました。）にも寄りました。

秋篠宮殿下および同妃殿下が、国交樹立40周年を記念しパキスタンから招待された際、記念植樹されたものです。

長期間に渡る旅でしたが、体調を崩すことなく、天気にもそこそこ恵まれ、予定していた３ヶ所でのトレッキング（３つの5,000ｍ峰登頂）も無事にやり遂げることができました。また、懐かしい人たちや健やかに成長した古い写真の中の子供たちにも会うこともできました。気が付けば撮った写真も3,000枚を超えていました。毎日毎日が至福の時でした。確かにフンザは、時の流れとともに随分変わった気がしますが、ここに暮らす純朴な人々の清々しい表情や純真な子供たちの輝く笑顔は昔のままでした。
I'll always have Hunza!